日本肥満学会は、新たな症候群の対策として体重を増やすことを主とした発表を行いました。
それは「閉経前までの成人女性における低体重や低栄養による健康課題」で、これまでの体脂肪を減らすメタボリックシンドローム対策とは逆という印象があります。
その発表の中から、「スティグマに対する注意と対策」を紹介します。
〔スティグマに対する注意と対策〕
女性の低体重/低栄養症候群(FUS:Female Underweight/Underanutrition Syndrome)の提唱によって、新たなスティグマを生む可能性がある点にも留意が必要です。
例えば、体質性痩せの女性に対する偏見を助長するリスクも存在します。
また、日本社会において痩せ志向が高まる社会的な要因を念頭に置く必要がある他、貧困を背景とした低栄養や、社会的支援の不足による十分な食事摂取の困難といったケースも見過ごせません。
そのため、女性の低体重/低栄養症候群を提案するに当たっては、低栄養を単なる個人の責任として捉えるのではなく、多面的な支援体制を検討することが求められます。
したがって、この症候群を提案する一方で、心理面での自責感情を高めることのないように、症候群の社会的要因も含めた本質的な課題に対する理解を広め、個人を責めない配慮が不可欠です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






