健康情報学・番外12 継続のすすめ

健康の維持・増進のために効果があることは続けることで、より高い効果が得られるということは多くの人が口にすることです。

そう言いながら、効果がない、思ったほどの効果がなかったと感じたときには、それを続けるのではなくて、他の方法を探すという“ジプシー状態”の人は、がん治療(がん対策)では多く見られることです。

がんの治療で西洋医学(抗がん剤や放射線)では効果がなかったと感じて、東洋医学や代替医療に切り替える人がいます。西洋医学を続けて、さらに他の方法を追加するのではなくて、西洋医学はまったく否定(拒否)をするということです。

それで効果が得られなかったら、東洋医学や代替医療を否定して、また西洋医学に戻ってくるという人もいて、その間に状態が悪くなって、手遅れになってしまったという例も少なくありません。

がん細胞は毎日発生して、それを身体に備わった免疫システム(複数の免疫細胞の働き)によって対処しています。がん細胞の発生を抑えるという代替療法が注目されたことがありますが、それと同時に免疫を高める方法も実施すべき、続けるべきだと思うのですが、なぜか効果がないと感じると止めてしまうことがあります。

活性酸素についても同じように考えることができます。

活性酸素は常に発生して、身体に備わった抗酸化酵素などの働きによって消去をして、健康被害が拡がらないようにすることは、ずっと続けてほしいことです。

活性酸素を消去するための方法(抗酸化成分の摂取や活性酸素を消去する水素療法など)を続けてきたのに「効果がなかった」と判断するのではなくて、活性酸素によって生じると細胞の破壊による健康被害をできるだけ抑えて、それに効果があると考えられることをプラスするということです。

それだけに、改善に手間がかかるようになった、結果が悪かった、と感じたときには、むしろ続けてほしいということを、対象者には伝えるようにしています。
〔小林正人〕