公益法人学3 NPO法人制度のきっかけは?

NPO法人と呼ばれることが多い特定非営利活動法人は、他の公益法人(一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人)とは違った経緯で始まりました。

そのきっかけとなったのは、1995年1月17日の早朝に発生した阪神・淡路大震災です。

兵庫県淡路島北部を震源としたマグニチュードは7.3、神戸市や芦屋市などでは最大震度7を観測しました。大都市の直下を襲った地震として戦後最悪規模の被害となり、多くの方が犠牲となりました。

その支援に個人や任意団体のボランティアが延べ130万人以上も全国から駆けつけ、1995年は後に“ボランティア元年”と呼ばれることになりました。

ボランティアをコーディネートする市民組織が次々と誕生して、支援の品々や義援金が集まり、これで市民活動としての復興支援が本格化することが期待されました。

しかし、その支援組織の多くは法人格を持たない任意団体であったために、経済的な支援が受けられない、義援金があっても受け皿となる法人がないために本格的な支援活動ができないといった問題が発生しました。

そこで、これまでとは異なる市民活動の基盤の重要性が認識され、法人の設立のための資本金や税務上の負担、活動の裏付けとなる諸条件の緩和も求められました。

これを受けて1998年12月1日から始まったのが特定非営利活動促進法で、現在のNPO活動の礎が築かれることとなりました。

NPO法人は、ボランティア活動の支援から始まったという経緯はありますが、ボランティア以外でも会社組織とは異なる活動をしようという動きがありました。

そのことについては次回に続きます。
〔小林正人〕