抗酸化コラム5 抗酸化成分の変遷との付き合い

赤ワインはフランスのボルドー大学によって基礎研究が行われていましたが、それに続いて同大学ではフランスの南海岸に自生するフランス海岸松の内部樹皮に含まれるピクノジェノールの研究が始まり、抗酸化機能が確認されました。

しかし、内部樹皮は量が限られることから原材料が多くあるブドウの種が注目され、その抽出成分のグレープシードオイルの抗酸化作用について報告されました。

その後には、緑茶のカテキン、魚介類などの赤い色素のアスタキサンチン、ごまのセサミン、トマトのリコピン、マリーゴールドのルテイン、カシス、ブルーベリーなど、さまざまな抗酸化成分が登場しましたが、2001年に決定的とされるコエンザイムQ10が登場しました。

コエンザイムQ10は同年に医薬品の成分から食品の成分として用いることが厚生労働省から許可されていて、糖質と脂質を代謝させる補酵素として広く知られるようになりました。

メディアでコエンザイムQ10が大々的に取り上げられるようになったのは、日曜日のゴールデンタイムのテレビ番組で紹介されてからですが、抗酸化成分であるのは間違いないものの、そこばかりが着目されて、肝心な代謝促進成分であることが伝わらなかったという残念なこともありました。

こういった流れもあって、抗酸化を打ち出した赤ワインブームは落ち着いていきました。

その流れの、ほぼすべてにメディア広報などに関わってきたので、活性酸素と抗酸化成分には詳しくなりました。この内容は「抗酸化アドバイザー」の講習テキストの中に入れ込んであります。
〔小林正人〕