「自分が好きなことを仕事にしている」と私に言ったのは仲人を務めてくれた大手広告代理店のテレビ局出身の重鎮(浅田誠彦さん)です。私が知り合ったときには、「ラテ局」(ラジオ・テレビ局)と呼ばれていた時代なので、かなり前のことです。
テレビ時代劇『水戸黄門』を広告代理店側のプロデューサーとして立ち上げたのは、さまざまな理由(現代劇では他社の電化製品が映ってしまうなど)があるのですが、「確固たる原作があって内容が変えられない時代劇は面白くない」と言っていました。
多くのテレビ時代劇は小説が原作となっていましたが、水戸黄門には逸話は数多く残されているものの、これを扱った時代小説はない珍しい存在でした。
原作者として番組のテロップに出ているのは3人のプロデューサー(放送局側、スポンサー側、広告代理店側)の共同ペンネームで、葉村彰子という人は実在していません。
ところが、私が作家団体の理事を務めているときに、葉村彰子を名乗る“偽者”と会ったことがあります。
葉村彰子さんの原作者としての名前は『大岡越前』『江戸を斬る』などのTBS系列の月曜8時の番組に出ていたこともあって、葉村彰子がクイズ番組の問題になっていたことがあります。なぜか、別の全国キー局で取り上げられていました。
浅田誠彦は仕事が忙しくなると大好きな大相撲のテレビ中継を見ることができないことから、考えついたのが民放の夜番組の大相撲ダイジェストでした。今ではNHKが通常の番組として、当たり前のように放送しています。
プロの力士がアマチュアのように1日で対戦したら、今この時に誰が一番強いのかという発想から考えついたが民放で今も続く大相撲トーナメントです。
この他にも見てみたいという発想から番組をいくつも企画・成立させていて、その近くにいて、これが仕事を楽しむ方法だと感じることの連続でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






