言い違い16 追及

同じ漢字が一部であっても使われていて、同じ読み方をする用語であると混同して、書き間違いや読み間違いが起こりやすいものです。

漢字の一部が違っていても、意味が大きく違わなければ、めくじらを立てることはないのかもしれないのですが、これだけは書き間違えないでほしいと強く感じるのは同じ読み方(ついきゅう)の追及と追求です。

一般に使われることが多いのは、利益や理想、幸福を追っていくことを意味する「追求」で、追い求めるという意味でも使われます。「追い求める」を縮めれば「追求」となるので、間違いようがないように感じるかもしれませんが、追求のつもりで「追及」と書く人が案外と多いのです。

書くというよりも、実際にはキーボードを打つか、タブレットなどの画面をタップして、先に出てくる言葉、よく使う言葉を選択するというのが正しいかと思います。

ところが、責任や欠点、原因などを指摘する「追及」が出てくることが案外と多くなっています。追及は指摘のレベルでは済まなくて、徹底的に問い詰める、どこまでも追い詰めるという意味であって、責任者や犯人の不正や法律違反などをして、逃げる相手を警察官や検察官が食い下がって追いかけていくという意味の言葉です。

もう一つ同じ読み方(ついきゅう)をする言葉に、追究があります。これは真理や原因を深く調べて明らかにするという意味で、ただ追及するだけでなく、その深いところに突っ込んでいくことを表しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕