言い違い18 米

食事をしているシーン(テレビ番組やコマーシャル映像など)で、ご飯のことを「米」と言っているのを目にすると、ご飯と米は違うだろうと突っ込みたくなる人は少なくありません。

米(こめ)はriceで、ご飯(ごはん)はcooked riceで、ご飯は米を炊いたものなので、これを米というのは誤った表現というのが一般的な感覚です。

しかし、ご飯は食事そのものを示すときにも使われます。朝ご飯といっても、ご飯が出てくるとは限らないわけで、「朝ご飯を食べていない」といっても朝食は食べているということがあります。

実際に食べていたのはパンだったということでも、「朝ご飯を食べていない」という言い方があって、これは“ご飯論法”と呼ばれています。時の総理大臣が、質問に正面から答えずに、言葉の定義を故意に狭く解釈したり、論点をずらしたりして、都合の悪い事実を隠す責任逃れの答弁手法という、あまりよくない評価がされています。

この“ご飯論法”は2018年の国会審議で話題になったことから、新語・流行語大賞のトップ10に選出されています(年間大賞は「そだねー」)。この年の総理大臣が誰であったのかは簡単に検索できるので、省略します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕