丸大豆しょうゆが初めて販売された1990年は、臨床栄養の仕事をしていたため、食品メーカーへの取材もしやすくて、最大手の醤油メーカーとも気軽に話ができる立場にありました。
そこで広報窓口に電話をかけて、「丸大豆を使う前の大豆は三角ですか、四角ですか」という問い合わせをしました。
そのときの返答は、「大豆を絞る前の丸のままの大豆」とのことでした。
では、丸大豆の前は、どのような状態の大豆を原料として使っていたのかという疑問をぶつけたら、「脱脂加工大豆」との返答。
脱脂加工大豆は、大豆から脂肪分を取り除いたもので、たんぱく質が多く含まれていて、“キレのある風味と強い旨み”があるしょうゆを作ることができると以前から説明されていました。
それに対して、丸大豆しょうゆについては、「大豆そのものの旨みを活かすことで、まろやかな風味と上品な香りを実現」と説明されています。
このことは今も大きくは変わっていません。
丸大豆(つまり普通の大豆)から搾って抽出されるのは植物油(大豆油)で、その残りカス(失礼!)が脱脂加工大豆であり、二次加工品(余り物の再利用?)と揶揄(やゆ)されたこともありました。
脱脂加工大豆は脂肪分が植物油として利用されたものということで、原料価格は安く抑えられます。現在では、しょうゆの市場流通の約8割が脱脂加工大豆を原料としています。
丸大豆しょうゆは、脱脂加工大豆を使用する前の、以前のしょうゆの作り方をしているというわけで、戦後の大量生産に適した脱脂加工大豆の時代から、回帰した(全部ではなくて一部だけ)結果ということでしょうか。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






