食育の伴歩5 食生活指針のバランス感覚

1985年に国民の食生活の目安として、当時の厚生省(現:厚生労働省)から発表された「健康づくりのための食生活指針」で何かと話題になった「1日30品目」について、前々回、前回と紹介しました。

「健康づくりのための食生活指針」では、ただ多くの食品を使って料理をするだけでなく、栄養バランスとして主食、主菜、副菜をそろえることを基本としています。その上で、目標の品目を掲げました。

例えば、雑穀の五穀米は精米に5種類の雑穀を加えるので6種類となります。1日の主食を白米、パン、麺類にすることで主食だけで8種類になります。

野菜は淡色野菜と緑黄色野菜、根菜類を、それぞれ2種類にしたら6種類がプラスになります。水溶性食物繊維の海藻ときのこで2種類、肉類は豚肉、牛肉、鶏肉で3種類です。魚介類は白身魚と赤身魚、イカとタコ、貝類で5種類、果物は別のものを3種類。豆類は別のものを3種類で合計30種類です。

品目には調味料は数えられていないのですが、これをカウントしている人もいました。

味噌は赤味噌と白味噌の合わせ味噌で2種類、調味料は酢と醤油、ソースで3種類。白胡麻と黒胡麻で2種類、七味唐辛子で7種類といった具合です。これに薬味(わさび、しょうが、からし、みょうが、青紫蘇、小ネギなど)を入れたら、いくつになるかわからないくらいです。

「健康づくりのための食生活指針」では、バランス重視で多くの量を食べてしまってはいけないということで、その注意をしています。

それでも食べすぎてしまう人のことを考慮して、腹八分目と運動をすすめています。

1.いろいろ食べて成人病予防
・主食、主菜、副菜をそろえ、目標は1日30品目
・いろいろ食べても、食べすぎないように

2.日常生活は食事と運動のバランスで
・食事はいつも腹八分目
・運動十分で食事を楽しもう
〔小林正人〕