「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の骨粗鬆症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「エネルギー(体格)」を紹介します。
〔エネルギー(体格)〕
低体重は骨粗鬆症および骨粗鬆症による骨折の重要なリスク要因とされています。
エネルギー摂取量は体重に影響して、骨粗鬆症の発生、進展、そして骨折に関与すると考えられます。
体重やBMIは骨密度と正の関係を持つことが多くの研究で報告されています。
韓国の国民健康・栄養調査の50歳以上の参加者を対象とした横断研究では、BMIが21〜23kg/㎡の群に比べて、BMIが18.5kg/㎡未満の群では骨粗鬆症の診断が男女ともに多く見られた一方で、BMIが25kg/㎡以上では、女性では骨粗鬆症の頻度が少なく、男性では有意な差は見られませんでした。
年齢、性別、閉経、骨密度の測定部位などによって異なるとの報告もありますが、多くの横断研究で体重あるいはBMIと骨密度には有意な正の相関が認められています。
また、25のコホート研究の女性対象者約40万人のプール解析では、BMIが25kg/㎡の群に比較してBMIが15kg/㎡の群では骨粗鬆症性骨折および大腿骨近位部骨折のリスクが有意に高く、BMIが35kg/㎡の群では骨折リスクは低減したことを示しています。
なお、この研究の対象者のBMIは26.6kg/㎡と大きく、この結果を日本人にそのまま当てはめるには注意が必要ですが、日本人を対象としたコホート研究でもBMIと骨折の関連を示す報告は複数あります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






