今回のタイトルは“恩を仇で返す”のアレンジというか、捩り(もじり)の言葉で、「ONをOFFで返す」です。これは、もちろんのこと「恩を仇で返す」を捩ったものです。恩を仇で返すというのは、プラスのことをしているのに、それに対してマイナスのことで返されたという意味で、ある意味では「ONをOFFで返す」はぴったりとはまっています。
単なる冗談やギャグで使っているのではなくて、せっかくプラスになるONを与えたり、送ったりしているのに、マイナスのOFFで返してくる人がいます。これは物事をよくない方向に考えて行動する人を指していますが、わざわざ悪いようにしようとしているのではなくて、本人としては「よくしたい」と思っての行動なのに、結果として悪くなっている場合があります。
最も簡単な例をあげると、歩くことは健康によいことと思って、とにかく歩く時間を増やし、歩く距離、歩数を増やしている人がいます。歩けば歩くほど、健康になると思い込んで、ただただ歩いている人もいるのですが、そのONの行動がOFFになっていることがあります。正しい姿勢で歩いていないと、例えば左右がまっすぐの姿勢ではなく、左右に傾いている状態で歩いていると片側の足にかかる負担が強くなり、膝に痛みを感じている場合では、歩くほどにトラブルを起こしやすくなり、痛みを発生させることになります。
歩くことで筋肉が強化されることを期待している人がいます。歩けば筋肉が刺激されるので、歩かないことに比べれば筋肉が刺激されて、筋肉が強化されているのは間違いがないことです。歩いているのだから、筋肉は強くなっている、太くなっていると思い込んで、歩くこと以外の運動をやらなくなる人がいます。歩くことで筋肉が鍛えられる大股での歩行、早歩きなどを行うと筋肉への刺激が強くなります。
ただ、歩いて鍛えられる筋肉の種類がわかっていないと、期待と効果が異なることがあります。歩くことによって増える筋肉は持久力の赤筋です。無酸素運動で強くなる白筋ではありません。赤筋は歩くことによって脂肪を燃焼させる筋肉で、この筋肉をつけるためには歩くしかないことを広報しています。
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NHKのバラエティー番組でメタボリックシンドドームが取り上げられ、体重を3%減らすだけで内臓脂肪が減らなくても生活習慣病のリスクが抑えられるということが紹介されていました。そのときに1日の目標として、1日に50gの食事量を減らすことが紹介されていました。50gを減らすだけなら、茶碗1杯(約150g)のうちの3分の1を減らすだけです。1日三食を3分の1ずつ減らすのではなくて、一食だけ3分の1の50gを減らすだけなら、目標としてはハードルが低いと感じます。
テレビ番組では、これだけのことで内臓脂肪が減って、リバウンドもないということで、1日に50g減を健康指導に取り入れている電機製造会社の例を示して、72%の人はメタボリックシンドロームが改善されて、リバウンド率は20%以下という好結果を示していました。
これに続いて、100kcal単位の食事量と運動量を掲げて、どれくらい食事量を減らせばよいのかを紹介していました。2週間で体重を3%減少させるためには1日に300kcalを減らせばよいということで、これはご飯にすれば1杯半の量になります。先の50gの減少との整合性ですが、糖質は1gあたり約4kcalなので、200kcalとなります。同じテレビ番組の中で300kcalと200kcalと1.5倍の開きを示したのは気になるところですが、ご飯1食分を減らすのと、その1.5倍では、毎日続けるとなると、かなりの違いとの感覚があります。
メディカルダイエットをすすめる立場としては、できることなら無理をしない200kcalにして、空腹時に運動をして、そのあとに食事をすることで脂肪蓄積を減らす手法にチャレンジしてほしいものです。
NHKのバラエティー番組の公式サイトでは、50gダイエットをマイナス300kcalで、100kcalの食事量のカードを示しています。なんだか目新しい感じもしますが、実は日本メディカルダイエット支援機構の理事長は、慶應義塾大学病院の山下光雄先生と一緒に日本100キロカロリーダイエット協会を立ち上げて、病院給食や産業給食を対象にして栄養管理システムを打ち上げました。
今でこそ日立製作所が100kcalダイエットの代表のように思われていますが、臨床栄養の世界では以前から100kcal単位の栄養学といえば山下光雄先生と言われてきました。
この話をするとメディア関係者は驚くよりも、先に検索をして「なるほど」と言ってくれて、これまで続けてきたことに自信を抱いているところです。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積が問題で、内臓脂肪が減ればメタボリックシンドロームが解消されるという単純明快な説明が多くされています。しかし、実際には内臓脂肪の量が減らなくても、ある数値が低下していれば、内臓脂肪の蓄積量を示す腹囲(ウエストサイズ)が大きくても、腹囲と連動して判定に使われる血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値が高くても、これはメタボリックシンドロームではないということがNHKのバラエティー番組で紹介されていました。
ある数値というのは「ヘパトカイン」です。これは肝臓から分泌されるホルモンで、肝由来分泌タンパク質とも呼ばれます。運動効果を示す指標で、糖尿病の原因となるインスリン抵抗性を抑制することが知られています。ヘパトカインが多くなると肝臓に蓄積される脂肪が減るということで、脂肪酸を予防することができます。脂肪酸は肝臓に多く脂肪が蓄積されることで肝臓の働きが低下するために、脂肪肝のリスクが下がるということは肝機能が高まり、健康効果が高まることにつながっていきます。
この結果をもって、体重を減らすことで脂肪肝が改善されるので、体重を3%だけ減らすだけでも健康効果が高まるということが示されています。いろいろな要素によって体重が減ることは間接的に健康効果を高めることになるので、本当の理由はどうでも、健康にはよい結果となりそうです。しかし、このデータだけを示して、少しでも体重が減れば健康というのは、どうかと思います。
体重が減る要因としては体脂肪が減るだけではなくて、運動によって水分が減る場合もあります。内臓脂肪だけが減ったとは限らないので、どんな変化が起こったのかと明らかにしないと、何が本当に影響して、目の前に現れている結果につながったのかわからないということです。
このテーマは、以前に紹介しました。パソコンの変換ソフトを使って“よびぐん”と打ち込むと、私たちのパソコンでは「予備群」と変換されます。変換の順位はパソコンの中に予め入れられているものではなくて、よく変換しているものが上位に出てきます。私たちは生活習慣病についての原稿を打ち込むことが多いために「予備群」という言葉になります。
予備群というのは、ある行動をしている人の集団のことで、一定の病気が発症しやすい人は、どんな食生活をしているのかというグループを示すときに使われます。“群”というのはグループを指しています。これが予備軍となると、もともとは軍隊の備えとしてある軍隊を指しています。ということで、私たちが対策に取り組んでいる生活習慣病ということでは、予備軍ではなく予備群になります。
このことは、わざわざ繰り返して紹介するまでもなかったのですが、あえて取り上げたのは、前回に紹介したメタボリックシンドロームを紹介したNHKのバラエティー番組で、物の見事に「予備軍」とテロップに表示して、意味的には“予備群”のことを紹介していたからです。
私たちは用語の辞典としては、今では広辞苑を主にしていますが、以前は読み間違えがないことを主に置いた「NHK漢字表記辞典」を使っていました。雑誌の校正にも使うところが多くて、原稿を書くときには「広辞苑に合わせますか、それともNHK漢字表記辞典に合わせますか」と聞いていたくらいです。
NHK漢字表記辞典は、あくまで読み間違えがないように、漢字では間違いやすいときには、あえてひらがなにするということを徹底しています。番組で読み前がえないようにするということでは、当然のことです。簡単な例では「人気」は“にんき”なのか“ひとけ”なのかわかりません。そこで漢字ではなく、これをひらがなで表示するのは、読み間違い防止ということでは当然のことです。
“予備群”も“予備軍”も、どちらも「よびぐん」となるので、辞書的には区別がつけにくいところですが、辞書に関係なく、予備軍と予備群は使い分けてほしい、なにしろ意味合いが異なるので、是非ともというのが私たちの思いです。
NHKのバラエティー番組で、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)をテーマに掲げていました。メタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積に加えて、血圧、血糖値、脂質異常(高中性脂肪値、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値)のうち2つが正常値を超えると判定されるものです。メタボリックシンドロームというと、ウエストサイズばかりが注目されて、男性で85cm以上、女性で90cm以上なら内臓脂肪が多く蓄積されて、メタボリックシンドロームに該当すると考えられがちですが、いくら内臓脂肪が多く蓄積されていても検査数値に異常がなければ判定されないということです。
テレビ番組では、内臓脂肪を減らした結果よりも、体重にして3%を減らしだけで、人によって違いはあるものの、血圧、血糖値、高中性脂肪値、高LDLコレステロール値がよい状態となり、無理をして内臓脂肪を減らすことはないということを強く押し出していました。血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値に注目すれば、それでもよいということかもしれませんが、メタボリックシンドロームの、もともとの意味合いに注目すると話は違ってきます。
もともとの話は糖尿病腎症です。糖尿病になると腎臓を傷つける合併症の糖尿病腎症から人工透析に進む人が増えます。人工透析は、以前は腎臓病からの進展が多かったのですが、今では糖尿病から人工透析になる人のほうが増えています。人工透析は医療費が非常に高く、これを減らすことは以前から命題でした。内臓脂肪が多く蓄積されると、内臓脂肪が分泌される生理活性物質によってインスリン抵抗性が高まり、血糖値が下がりにくくなることがわかり、そのことから内臓脂肪を減らすことによって人工透析を減らすことを目指して、メタボリックシンドロームへの取り組みが始まりました。
体重を3%減らすことで、血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値が低下したことはよい結果ですが、メタボリックシンドロームは血管の老化を低下させることがターゲットであったことを考えると、ただ血圧、血糖値、中性脂肪血値、LDLコレステロール血値が下がったことで、それが動脈硬化の低下に本当に結びついたのかがわからなければ成果として評価することはできません。
全国放送の人気テレビ番組で、体重を3%減らすだけで、健康効果が高まるということを出されて、それを信じて、3%のマイナスだけで安心してしまうようなことがあったら、とても安心していられるような状況ではありません。
日本人の腸は長いことが知られています。平均的には8.5m(メートル)といわれています。その長さの腸の中に棲息する腸内細菌には、どれだけの数なのかは気になるところです。気にして、どうなるのかという人もいるのですが、メディアから問い合わせがあったときに「そんなことを気にして、どうなるのですか」というようなやり取りをしながら、資料を引いたら、すぐでデータが出てきました。2兆個あることを伝えたところで、“ピッタリ2兆個”であるわけではなく、“2兆個と言われていても実際に数えたわけではない”というような余計な話をしました。
普通なら2兆個に食いついてくるところでしょうが、そこはスルーされて、「これは多いのでしょうか」という質問をされました。多いか少ないかの判断をするには、判断基準が必要です。とはいっても、免疫細胞を比較対象するデータを探すのは難しいので、とりあえず人間の全身の細胞の数を例示しました。人間の細胞は約60兆個といわれています。全身の細胞に対して2兆個というと想像するのは簡単です。細胞の30分の1となると、それなりに全身の細胞に影響を与えるであろうことは感覚的にわかります。
体内に最も多く存在しているのは腸内細菌です。その数は今では1000兆個といわれています。以前は腸内細菌は100兆個以上であると言われ、約100種類と言われたものです。これが200兆個、300兆個との発表があり、今では1000兆個とまでいわれるようになっています。急に増えたとか、日本人は特に多いということではなくて、さらに腸内の細菌を一つずつ数えた結果ということではなくて、だいたいの推定数です。1000兆個に対する2兆個となると、それほど多い感じはしなくなります。
免疫細胞の数を気にしているのは、腸内にいる免疫細胞の数が明らかになってきたからで、その数は1兆4000億個です。もちろん、ピッタリではなく、約の数です。免疫細胞の数は、腸内細菌の数に比べたら少ないということですが、免疫細胞は一つの細胞に働きかけるものではなくて、次々と別の細胞に働いていきます。ということは、免疫細胞1個が平均42個の細胞に働きかけるというのは、これだけあれば充分に働くことができるのがわかるということです。
テレビ番組のテロップに「100〜120万円」と表示されたときに、これを“100万円から120万円”とアナウンサーが読んでいました。そう読めないこともないのですが、それなら「100万〜120万円」と表示すべきです。「100〜120万円」は“100円から120万円”となるのが本来の読み方のはずです。“100万円から120万円”なら、その差は20%分です。しかし、“100円から120万円”だと1万2000倍もの違いとなって、「随分と開きがあるのだな」と感じさせられることもあります。
科学的な表現なら、間違いなく万や億をつけて表示します。科学的な表現では1万倍ということは普通にあるからです。例えば、腸内細菌が100億個も含まれたサプリメントがあっても、腸内細菌の数に比べたら10万倍も差があることになり。それでは100億個といっても大きな効果がないのではないか、という疑問が湧いてきます。
腸内細菌の数には諸説があって、以前は100兆個といわれていましたが、200兆個、300兆個と増えて、今では1000兆個といわれるようになっています。これは人間の腸内細菌が一気に増えたということではなくて、推定数が増えたということです。これも生きている状態の人間の腸の中を覗いて、一つひとつ数えたわけではないので、実際の数はわからなくても、人間の細胞の数の約60兆個に比べても相当の数であることがわかります。
話が横にズレてしまいましたが、素朴な疑問を、普通だと理解しにくいことを説明するための導入部として使うのは、よくあることです。予算の話をするときに、100円から120万円の幅があることはほとんどないので、「100〜120万円」と表示されても、これは「100万〜120万円」ということは伝わるかもしれませんが、先ほどの腸内細菌の話で「100〜1000兆個」となっていたら、万の単位どころか兆の単位の開きになって、間違って伝えられかねません。
以前に臨床栄養の研究誌の編集に携わっていたときに、「100〜1000兆個」と似たような表現があって、校正のときに慌てて修正したことがありました。そのことを著者に伝えたところ、“どこに問題があるのか”という反応で、まだまだ理解されていないことが多いのだと感じたものです。
前回の活性酸素の話を受けて、活性酸素を消去する働きがある抗酸化成分の話をしておいたほうがよいという意見を受けて、抗酸化成分について紹介します。ただ、抗酸化成分だけでは根本的な解決にはならないことも知っておいてほしいので、続いてミトコンドリアとヒトケミカルの関係についても紹介させてもらいます。
活性酸素を消去する抗酸化成分は、色素に多くなっています。紫外線を浴びると活性酸素が発生しますが、植物は紫外線を浴びることで光合成をしているので、紫外線の害を減らすために抗酸化成分を色素として蓄積しています。これを私たちはいただいて、余分な活性酸素を消去しているわけです。活性酸素は過剰な運動、農薬、食品添加物、化学物質、薬剤、紫外線、放射線、電磁波などだけでなく、ストレスでも糖尿病でも発生量が多くなるので、活性酸素を避けて暮らすことは不可能です。そこで活性酸素が多く発生する条件の人は、発生した活性酸素を減らすように抗酸化物質を摂ることがすすめられているわけです。
しかし、それ以上に重要なのは発生量を減らすことです。発生の原因を避けるようにすることだけでなく、体内でエネルギーが作り出されるときに発生する活性酸素をできるだけ少なくするという方法があります。活性酸素が発生するのは、細胞のミトコンドリアでエネルギーが作り出されるときです。エネルギー源のブドウ糖と脂肪酸を材料にして、ミトコンドリアでエネルギーが作り出されるときには酸素が使われているのですが、そのときには水と二酸化炭素も作られています。その段階で不完全燃焼が起こると活性酸素が多く発生します。
不完全燃焼が起こらないようにするには、代謝促進成分であるα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10が必要です。α‐リポ酸のうち天然型はR‐αリポ酸と呼ばれていますが、R‐αリポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10は三大ヒトケミカルとなっていて、ミトコンドリアにブドウ糖と脂肪酸を効率的に取り込んで、ミトコンドリア内の代謝を促進させる働きがあります。三大ヒトケミカルは体内で合成されるものの20歳をピークに減少し続けるので、代謝を高めるためには不足分を補わなければなりません。三大ヒトケミカルの成分は医薬品成分から食品成分としても許可されているので、サプリメントとして摂ることが可能です。
α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10については、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。
ウォーキングのような軽い運動を継続することは認知機能の向上によいという研究成果は数多くあります。単純に考えても、血流が盛んになって脳に多くの酸素と栄養素が送り届けられて、それだけでも脳の働きがよくなりそうな感じがします。日本メディカルダイエット支援機構では、公的機関や大学などの研究機関の発表をピックアップして毎週1回、関係先の研究者や団体役員などに発信する健康情報メールを8年半にわたって続けていますが、その中にも認知機能に関する研究データはたびたび出てきます。一時期は腸に関する研究発表が多かったのですが、今は認知機能の発表が目立っています。
うつ病や認知症、注意欠陥障害者などに共通して低下が認められる実行機能に対して一過性の中強度運動に効果がある、前頭葉が担う実行機能(注意・集中、判断、計画・行動を調節する高次認知機能)が短時間の低強度運動でも向上する、ストレスフリーの低強度運動が海馬の記憶保持・想起を高める、Ⅱ型糖尿病の合併症として知られる海馬機能の認知機能低下のメカニズムとして神経細胞への乳酸輸送を担うMCT2蛋白質の低下とグリコーゲン貯蔵量の増加が起こることを新たに見出した、高齢者は4週間のサーキット運動トレーニング(有酸素運動と筋肉トレーニングを30秒間ずつ交互に実施)が実行機能、エピソード記憶、処理速度など広範囲な認知機能を改善する、音楽に合わせて運動をする音楽体操が認知機能の維持・改善に有効、といったものです。
こういう結果が発表されるたびに一生懸命に歩こう、歩数を増やそうという人が出てくるのですが、高齢者の歩きすぎは危険も伴います。群馬県中之条町の高齢者を対象とした「中之条研究」では、1日に8000歩の歩行と、そのうち20分は中強度の歩行をすることが健康によく、認知機能も高めることが明らかにされています。その一方で、1万2000歩を超えると健康によくないことも確認されています。
それ以外にも、紫外線による皮膚の劣化、心臓の拡張・肥大、不整脈、膝痛・腰痛、脱臼、骨折、足関節痛、足の変形、筋肉・腱の断裂や損傷といったリスクもあげられています。認知機能を高めるために頑張って歩いていたはずなのに、転んでために頭部外傷や脳しんとうを起こして認知機能が低下するという危険性も訴えられています。
歩きすぎで転んだりすることがなければ大丈夫という考えもあるでしょうが、適度な運動で止めておくのが身体のためにもなり、脳の働きを維持するためにもなるということを心に刻んで、無理をしないウォーキングを継続してほしいのです。
コエンザイムQ10は価格差が大きな商品です。複数の素材を組み合わせたものなら価格が違っても理解はできるところですが、中身のほとんどがコエンザイムQ10となると、素材の違いが気になるところです。もちろん、素材の種類と量によって価格を決定するという適正な流通がなされていて、妙な価格設定がされていないことが条件の話ではあります。
コエンザイムQ10というと還元型が有名なので、他にはないように思っている人もいますが、わざわざ還元型といっていることからわかるように、他の型もあります。それは酸化型といいます。身体の中で使われるのは還元型で、酸化型が還元型に変わるためには抗酸化成分が必要なので、還元型を摂ったほうが効率がよいと言われています。抗酸化成分をプラスするのは大変なような印象が持たれがちですが、ビタミンCを加えるだけでよいので、言われるほどではないようです。
吸収率でいうと還元型のほうが酸化型よりも少しは高いとのことですが、実際の還元型の吸収率1%ほどです。これも食事をしたあとの胃腸に脂肪がある状態でのことで、脂溶性のコエンザイムQ10は空腹時に摂った場合には吸収率は0%、つまり素通りをすることになります。
1%の吸収率、酸化型でいえば1%にも満たない吸収率のものを、少しでも高めたいということでシクロデキストリンの包接作用を活用した研究が進められました。その結果、10倍以上の吸収率となっています。これまでの最高は18%とのことです。他の成分に比べたら極めて低い吸収率ですが、これでもコエンザイムQ10としては驚きの結果です。
この吸収率が価格には反映されていなくて、還元型は酸化型の包接体タイプの3倍の価格となっています。単純計算ではあるものの、10倍の吸収率ということなので、30倍の差ということになります。これまでコエンザイムQ10は効き目がよくないような言われ方もされてきましたが、包接体のコエンザイムQ10なら価格的にも試してみるにはよい商品です。ちなみに両タイプを販売しているのはDHCです。
コエンザイムQ10とシクロデキストリンについては、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。





