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良質なたんぱく質を摂ったほうがよい人、血液サラサラ系といわれる脂肪酸を摂ったほうがよい人に対して、「魚を食べるように」という食事指導がされます。どんな魚を、どんな料理にして食べればよいのかを説明してくれないと、魚なら何でもいいだろうと、好きなものだけを食べるようなことにもなります。魚が嫌いだからと魚の代わりにDHAやEPAといった魚油の脂肪酸のサプリメントを摂っている人もいます。
以前の魚偏の漢字に出てきただけでも、さまざまな種類の魚がありますが、この中には好きな魚もあれば、嫌いな魚もあるはずです。好きでも価格が高くて手が出ないということは別にしても、たまたま食事指導で魚の例として並べられたものが好きでないものばかりだったら、指導のままに食べてくれる人は少なくて、いっそのこと魚を食べるのはやめにして、肉でたんぱく質を摂ろうと考えるようにもなります。魚には旬があり、好きな魚を買おうにも店頭に並んでいない時期もあります。
肉の脂肪酸は飽和脂肪酸でドロドロ系なので、それにサラサラ系の脂肪酸のサプリメントを摂ってバランスを取ろうと考えるのもわからないではありません。嫌いな魚なら食べられなくても、好きでないという程度なら料理法によって食べられるようにする工夫ができます。その調理法も教えて、食事指導はより完璧に近づけることができます。
魚は必須アミノ酸の種類と量のバランスが取れたたんぱく質であることは間違いありません。必須アミノ酸がバランスよく摂れれば、身体を構成するたんぱく質も、酵素や免疫物質なども充分に作られることになります。
魚は健康面でプラス効果があるといっても、マイナス面の心配もないわけではありません。デトックスのために毛髪や爪の重金属(金属ミネラル)を調べる検査がありますが、魚を多く食べる人は体内の水銀の含有量が多くなっています。これは海水中に水銀があるからで、外洋を長く泳ぎ続ける魚ほど多くなっています。天然魚と養殖魚を比べると、圧倒的に養殖魚では水銀は少なくなっています。養殖魚よりも天然魚のほうが安心との考えもありますが、水銀だけでなく大気から海に落ちた汚染物質、例えばダイオキシンなどが魚にまで移動する可能性も指摘されています。
魚に何も問題はなくても、食べ合わせで有害物質が発生することもあります。魚に多く含まれるアミンという物質と野菜に多い亜硝酸が結合するとニトロソアミンという発がん性がある有機化合物が胃の中で発生します。アミンが特に多いのは干物で、亜硝酸が特に多いのは漬物です。干物に漬物という和食の定番の組み合わせが危険だということになります。だから、干物も漬物も食べるな、というのではなくて、食べるタイミングをずらせば問題はないということです。

高齢社会は支える側も支えられる側も大変です。「今はまだ高齢化社会で高齢社会ではないのでは」という質問メールを受けました。これは私たちが事あるごとに「高齢社会」と繰り返し使っていることへの反応の一つです。“高齢化”という言葉は“少子”とセットで“少子高齢化”と使われ、頻繁にメディアにも登場することから、高齢化が正式の言葉のように思われているかもしれませんが、私たちは遠慮ぎみに“高齢社会”を使っています。なぜ遠慮ぎみなのかというと、今の状況は高齢社会どころか、それを超えて次のステージに入っていることを知っているからです。
高齢社会に話の前にしなければならないのは、高齢者は65歳以上でよいのかということです。
高齢者を65歳以上とするようになったのは1965年のことで、WHO(世界保健機関)が当時の欧米諸国の平均寿命を調べたところ男性が66歳前後、女性が72歳前後であったことから平均寿命近くまで長生きした人を高齢者としました。その当時の日本の平均寿命は男性が67.74歳、女性が72.92歳であったことから、日本でも65歳以上を高齢者とすることを受け入れたのは納得できるところです。そのときから平均寿命は延び続け、2016年には男性が80.98歳、女性が87.14歳となり、世界トップの座こそ香港に譲ったとはいえ男女ともに世界2位につけています。
高齢化社会の定義を定めたのはWHOです。それによると高齢化社会は65歳以上の高齢化率が7〜14%未満とされています。14〜21%未満が高齢社会、21%を超えると超高齢社会となります。
日本の高齢化率が7%を超えたのは1970年のことで、14%を超えて高齢社会となったのは1995年のことで、すでに23年前には高齢社会となっていたのです。2007年には超高齢化社会の21%を超えていますが、最新データ(2016年調査)では高齢化率は27.3%であり、もっとすごい超高齢社会が目前となっています。28%を超えるのは2020年と予測されています。東京オリンピックに浮かれている場合ではありません。
この超高齢社会になったときには、高齢者を支える人が不足して、今以上に負担が増すのは目に見えています。高齢者の増加にブレーキをかけることは不可能で、高齢者を将来的に支える子供を増やすことも不可能となると、15〜64歳の労働人口とされる方々に頑張ってもらうしかなくなります。その中でも、高齢者が家の中にいる人はもちろんということになりますが、大企業の社員や、社員の健康を大切にする企業に勤める人なら、福利厚生による健康づくりやリラクゼーションの提供も可能ですが、こういった高齢者を“支える人”の職場は小規模のところが多く、健康づくりやリラクゼーションどころから福利厚生すらないというのが現状です。
今の時代、インターネットを通じた福利厚生サービスもありますが、地域密着で“支える人を支える”サービスを実施するのは、なかなか大変なことです。その大変なことに、日本メディカルダイエット支援機構の理事の一人が本業のグループ企業をあげて、岡山県の東備地域という限られたところからですが、取り組みをスタートさせました。具体的な成果については、また紹介させてもらいます。

岡山県の女性の平均寿命(平成27年データ)は87.673歳と第2位で、トップの長野県の87.675歳に肉薄しています。以前は下二桁までしか発表されていなかったのですが、岡山県の女性の平均寿命が、あまりにも激しく追い上げてきたために、下二桁だけでは同じになってしまうことから、初めて下三桁までが発表されました。2県の差の0.002歳というと1年365日で割ると1日分の差にもなりません。計算上は18時間差となります。
日本メディカルダイエット支援機構の理事長が東京から岡山に移住したのは今(2018年2月)から9か月前のことですが、健康事業で関わる岡山県の関係者などは「岡山県の女性の平均寿命はほぼ日本一」と言い出しています。
岡山県の女性は、さぞかし運動をして、食事の内容も理想的になっているのだろう、運動と食事は長野県と岡山県で変わりはないのでは、との話も出たことがありますが、1日の歩行数を見ると岡山県の女性は6042歩と41位で、下から6番目となっています。本来なら41位は下から7番目なのですが、この年のデータには地震の被害があった熊本県が入っていないために、46都道府県での結果となっています。
これに対して岡山県の男性は7位の8136歩で、男女差は2094歩となっています。この差は日本一大きな開きとなっていて、岡山県の女性は男性に比べると歩いていないことになります。歩数は健康度合いを測定する重要な指標になっているので、岡山県の女性の歩数を示されたら、普通なら短命なほうだと判断してしまうような結果となっています。
食事の面では、野菜の摂取量が多いほど健康度が高く、食塩の摂取量が多いほど健康度が低いという印象があります。岡山県の女性の野菜摂取量のランキングは37位で、長寿日本一の長野県は野菜摂取量も1位となっています。ちなみに男性の平均寿命1位も長野県で、野菜摂取量も1位となっています。長寿には野菜の摂取は必要だという証拠の一つとされています。
岡山県の女性の食塩摂取量のランキングは43位で、かなり少なくなっています。食塩が多くなると高血圧となり、動脈硬化の要因となるので、食塩を減らすことが健康維持にはよいことになるのですが、食塩を最も摂っているのは意外なことに長野県の女性です。男性は3位となっています。それだけ食塩摂取量が多いのに、どうして長寿なのかというのは、これからの検討課題です。それよりも検討しなければならないのは、どうして長野県の食塩摂取量が増えてしまったのかということです。
長野県は、かつては食塩摂取量が多いために動脈硬化が多く、女性の平均寿命ランクも1965年に26位だったのが、減塩への取り組みから2010年に1位となり、その座を今も守り続けています。
せっかく減らした食塩が、また増えたことで、これが長野県の女性の平均寿命の延びを抑えることにつながり、岡山県の女性の平均寿命を延ばし、わずか1日にも達しない差を埋める、場合によっては逆転をすることにあるのではないか、ということを健康事業の関係者と話しているところです。

ある健康食品会社の社長と話していたときのこと、「うちの社員は自分のところの商品を使ってくれなくて……」と嘆いていました。社長は開発者でもあって、商品には自信を持っていて、それなりに売れているので効かないわけがないのに、なぜか社員が使ってくれないということですが、売れているというなら“効くと販売トークとして言うだけで本人が信じていないのか”それとも“社長を除いた全社員がよほど健康なのか”、どちらかでは、との話をしたものです。
まさかと思って、「社員割引はしていますよね」と聞いたところ、少なくとも半額にしているといいます。賞味期限の2年間に対して、あと半年を割ったものは、もっと安くしているとのこと。健康食品の賞味期限は一般的には2年間ですが、2年どころか3年をすぎても問題がないものが多く、半年前なら充分に安心して使えるのが大半です。それなのに社員が使っていないとなると、「信じて売っているのか」と思われても仕方がないことです。
値段の問題ではなく内容の問題ということになりそうですが、その健康食品が社会的ニーズというか、社員のニーズに合っているかということもあります。高齢者向けの商品を販売していて、社員が若者だけ、社員の家族も親も一緒に住んでいないということだと、その社員としては必要のないものということになるかもしれません。この話に登場する会社の商品は、高齢者を意識しているものの、若い人が摂っても意味がないというものではないので、この考えも当たっていません。
これに対して、私どもの会員の会社では、まったく逆のことが起こっていて、社員の購入率が高くて、事情があって会社を辞めた人でも商品だけは割引で使わせてもらいないかと言うくらいで、会社としても社内販売と同じに扱っています。その商品は代謝に関わるもので、若い人は活力やスポーツパフォーマンスに、少し年が進んだ女性には肌の悩みの解消に、中年はメタボ対策に、高年ではロコモ対策にと幅広い効果が認められています。その効果はグループの研究機関で確認されているので、社員が自信を持って話し、販売することができるものばかりです。
ここまではいかなくても、社員が自信を持って紹介するし、自分も使いたいから、販売に力を注いでいるということができれば、会社の中に優秀なモニターがいるのと同じことになり、よりよい商品の開発、使い方指導、悩み相談ができるようになります。健康食品は万人に愛され、万人に効果があるものであれば、それに越したことはありませんが、まずは社員に愛される商品であって欲しいと考えたりします。もちろん、万人に結果の出るもので、社員が愛せるものなら、もっとよいことです。
以前に、「自社の商品のよさを社員に伝えたいので、商品と結びつく健康の話をしてほしい」という依頼がありました。あまり本当のことを知ってしまうと社員のモチベーションが下がることもあるので適当なところで止めておこうかと言ったところ、「うちの社員に、そんなのは一人もいない」と社長は自信満々でした。そこで思う存分の話をしたら、セミナー途中からざわつきがあり、話をして1か月ほどで何人かが退職をするということがあって、その後に予定していた購入者向けのセミナーが中止になったという“困った”ことも経験しています。

生涯医療費は一生涯に個人が使う医療費を指しています。病院などの医療機関で支払うのは医療保険を使っての3割負担なり1割負担なので、それほど多くの医療費を使っていないように感じる人もいるようですが、この医療費は医療機関に支払われる金額です。医療保険を使った分を引いた残りの7割なり9割は国や自治体、健康保険組合が支払っています。
生涯医療費のデータは厚生労働省から発表されるたびに関係先に情報発信していて、過去のデータを見比べていれば変化は見えるのですが、単年度の発表だけだと、どんな勢いで増えているのかを気づかないで見過ごすことになります。
最新のデータは2017年12月に発表された2015年のもので、男女平均では2700万円の医療費が使われています。生涯医療費を分析するときには、70歳未満と70歳以上で50%ずつとなっていることを示して、「70歳になる前に健康でいれば生涯に使う医療費が少なくて済むので、健康づくりに取り組むことは本人や家族だけでなく、自治体や国のためにもなる」というようなメッセージにも使われています。70歳を境に50%ずつとなったのは2011年からですが、それ以前も70歳以上では47〜49%と、それほど大きな変動は見られていません。
男女別のデータも発表されていて、2015年データでは男性の生涯医療費は2600万円で70歳未満が53%、70歳以上が47%となっています。これに対して、女性は2800万円で70歳が47%、70歳以上が53%となっています。この差は70歳を超えてからの寿命の長さに関係しているわけですが、長生きするほど病気が増えて、医療費もかかっていることになります。
生涯医療費の推移を見ると、2006年と2007年は2200万円、2008年と2009年は2300万円、2010年は2400万円、2011年と2012年は2500万円、2013年と2014年は2600万円、そして2015年(平成27年)に前年より100万円増えて初めて2700万円となりました。これを見ると、10年間で500万円も増えて、1.2倍以上になっていることから、いかに高齢者の医療費が増えているからわかります。
平均寿命の延びと比較してみると、医療にかかる費用は増えすぎています。それなのに日本老年学会と日本老年医学会は日本人の高齢者は10〜20年前に比べると5〜10歳も若返っているので、「高齢者の年齢を65歳から75歳に引き上げる」ということを提言しています。若返っているというと寿命に影響する生活習慣病が改善されていることが期待されますが、両学会が根拠としているのは歩行数、片足立ち時間、歯数などのデータです。
足腰の丈夫さ、行動力も、もちろん大事な判定基準ではあるものの、高齢者が元気かどうかは内臓の機能、血管の健康も重要です。これに脳の健康も加えたいと思いますが、高齢者が若返っていると安心するのではなく、生涯医療費の上昇を見ると内臓や血管を健康にするための対策に積極的に取り組むべきだということが理解できるはずです。

パソコンの変換ソフトは便利なもので、魚偏の漢字は文字と読みが一致しないものの、ひらがなで打ち込めばポンと漢字が出てきます。こうなると魚偏の漢字を思える気持ちが弱まってきてしまいますが、鮭(さけ)や鯛(たい)、鯉(こい)はほぼ書けるという人が多いと思います。
鰯(いわし)、鯵(あじ)、鯖(さば)となると少しだけ怪しくなってきます。鮪(まぐろ)、鮎(あゆ)、鰹(かつお)のように比較的よく食べられているものは目にすることもあります。
ところが、鮒(ふな)、鱒(ます)、鰰(はたはた)、鰊(にしん)、鮑(あわび)、鮫(さめ)、蛸(たこ)のように食卓にのぼる機会が少ないものは漢字のほうももっと怪しくなってきます。
鯨(くじら)は食卓によくのぼっていたときには読むことも書くこともできた人が多かったのですが、これも書けない、読めないという人も多くなってきました。
鰻(うなぎ)は漫才師のボケ担当が、これが本名だというので読める人が多いと話していたメディア関係者もいましたが、店の暖簾に書かれているので目にする機会もあります。
漢字から魚の形や季節がわかり、読み方がわかるというものとしては鰈(かれい)、鱚(きす)、鮃(ひらめ)、鰍(かじか)、鰆(さわら)などがあります。
この魚の漢字なら書けると言って、鮓を手書きしてくれた人がいます。こちらの漢字ではなく、鮨のほうを書くのかと思っていたので少し驚きもありましたが、これは寿司屋の湯呑みに書かれている魚の名前の漢字と並んで、店名の漢字として出てきます。言わずと知れた鮨(すし)ですが、この鮨を店名につけるところは多くても、鮓(すし)となると、なかなか見ることはありません。
鮓は塩漬けにした魚や飯を発酵させたもので、熟鮓(なれずし)と呼ばれるものです。これに対して酢と調味料を加えた飯に魚を加えたものが鮨で、早鮨(はやずし)と呼ばれています。時間がかかる熟鮓よりも早く作れるので早鮨ということです。
魚偏の漢字の中でも難解なのが鱧です。豊かな魚とは何かということですが、「はも」と読めるのは関西に多いようです。京料理の代表的な味であるからですが、中国の研究者と話をしているときに鱧の漢字を示したら雷魚(らいぎょ)のことだと言われました。では、日本の鱧は、どんな名前なのかというと海鰻とのこと。鰻に似た細長い海水魚で、ウミヘビ、アナゴ、ウツボを指します。
もう一つ豊がつく漢字で気になるのは醴です。栄養豊富で“飲む点滴”とも呼ばれているもので、一般には甘酒の字が当てられていますが、栄養豊富ということで醴(あまざけ)のほうが適しているようです。
このほかに豊がつく漢字では、體(たい)、軆(たい)、澧(れい)、禮(れい)、艶(つや)がありますが、これについてのコメントは余裕があるときに、ということで。

新しいこと、変わったことを考えて、「これは!」と思いついたときには、考えを温めて、熟成させてから行動を起こそうと思ったりしますが、「余計な時間を置かずに少しでも早く行動を起こすべきでは」という話です。というのは、私たちが思いつくのと同時に、誰かが思いついていると感じるのはよくあることで、早く行動を起こさないと先を越されることになります。
どうして同じことを考えつくのかということですが、「神様が天から企画を流してきている」と言い出した広告プランナーがいました。そんなことはなくても、何も情報もないところから発想することはほとんどなくて、本人は意識していなくても、どこかで見聞きしていて、何かの拍子に、それを思い出すか、脳の片隅に残っていたものがポロッと出てくるというのは考えられることです。
こういうことがあるので、まったく離れた無関係のところから同じ思いつきが出てくるようなことはなくて、同じような環境から出てきます。そのために思いつきを企画として出したら、タッチの差で間に合わなかったということにもなります。
企画提案というのは、完璧な形にしてから実施するものかもしれませんが、私たちは紙1枚の内容でもよいので、即座に行動を起こすことをすすめています。
同じことを考える人は、同じようなことをしている人が多くて、これも同じような情報源をもとにしているからだろうと考えます。同じような情報を提供していれば、同時に同じ企画、同じ考えが寄せられるということは……ということで、企画提案をする立場ではなく、企画提案を受ける立場になってみました。
企画提案を受けるといっても、何もしないで、ただ待っていても何も出てこない可能性が高いので、実際に私たちが8年に渡って毎週発信している「健康情報メール」を提供する先に対して、こんな企画を欲しているのです、とメールを送ることから始めました。
健康情報メールは、このサイトの中でも要望する人に発信できるようにしていますが、元々は医学者や研究者の先生方に送っていた情報です。その情報は国の各機関や研究機関、大学、団体などが公的に発表しているもので、特別のものではないかもしれないのですが、私たちが付き合っている先の方々に知っておいてほしい情報を1週間分まとめて、20〜30本くらいの情報として送っています。
その情報を選んでいるのは私たちで、関係先の方々にだけ送っているものなので、どうしても内容が限られてきます。できるだけ広い情報を送りたいとは思って検索をしているものの、新たに送り始めたメディア関係者には「医学、生理学、薬学、栄養学に関わる情報なのですね」と言われてしまいます。
それを弱点とも思っていたのですが、発信した健康情報メールを企画の原案のように捉えて、情報発信をした後に、私たちがやろうとしている健康や社会貢献などに関する企画を求めています。すぐにピッタリとする提案はまだないのですが、それなら、こんな情報があるよ、こんな人を知っているよという返答が届いています。私たちが付き合っている人、情報発信をしている人は限られていても、その人たちが付き合っている人はたくさんいるので、その人たちとつながることができるなら、思いつきの中身も大きく広がっていきます。これが私たちの強みになるように、もっともっと発信情報の質を高めて行くようにします。

冬季オリンピックに参加して、金メダルが期待されている選手を取り上げたテレビ番組があり、たまたまメディア関係者と会食しながら見ていたこともあり、その後を追いかけていました。普通なら、その後の成果を紹介する番組があってもよいはずです。なにしろ、その番組は食品メーカーがスポンサーとなっているものではないのですが、その食品メーカーが協力していることで強化施設の運営も食事サポートも成功させているということが伝わっているので、この手の研究者でなくても“その後”は気になって仕方がないはずです。
それなのに番組がなく、企画しているという話も伝わってきていないので、その選手を追いかけている放送局の担当ディレクターに接触をしました。そして、面談してインタビューをしてきました。具体的なことは最後まで話してはくれなかったのですが、テレビ番組の内容とは違う食事の内容となっていることがわかりました。
前の番組では、スポンサーが提供した食事プログラムが選手に受け入れられて、改善に成功したような内容でしたが、実際には改善ができていなかったということで、それを出してしまったら、スポンサー企業のマイナスのイメージにもなってしまいます。テレビ番組で、わざわざ伝えてデメリットを表現するようなことはしないということなのでしょう。
その選手の食事は、今どきの若い選手だけでなく、若者に共通している肉食習慣でした。魚も食べず、豆類も食べず、たんぱく源は肉だけです。アスリートが食べている脂肪が少なくて高たんぱく質の鶏肉ではなくて、牛肉が中心でした。牛肉は、他の肉類と比べても飽和脂肪酸が多くて、さまざまな問題点が指摘されていますが、簡単にまとめると「血液ドロドロ系」の脂肪となっています。
牛肉が悪いと言っているわけではなくて、そこに不飽和脂肪酸が多い魚類を食べて、たんぱく質も大豆・大豆製品から摂るということをプラスすればよいのです。それはスタッフもわかっていて、食事の工夫をして、不足しているものを食べさせるようにして、それで好結果が出ているという番組の内容でした。しかし、実際にはどうなのかというと、オリンピックを前にしたドキュメント番組では「野菜は年に1回くらい」という驚きの発言が本人からありました。それでオリンピックの最高の体調とモチベーション、好成績で臨めるのならよいとしても、そうではないことが番組で取り上げられていました。
番組を見ている途中で、健康関連の学会の代表から電話があって、私どもが抱いた印象と同じ指摘がありました。「先生の考えを伝えるようにします」と言っておきましたが、同じように感じる人は多いということです。
改善しなくても金メダルが獲得できるなら、私たちの心配は杞憂だったということになります。もちろん杞憂で終わることを望んでいるわけですが、その結果を期待して待つことにしています。

自分のダイエットに関わる遺伝子タイプがわからないために、無駄なことに時間と金を費やしている人が多いことを前回紹介しましたが、健康関連の展示会場でダイエットロスの話をしたところ、「遺伝子に合ったダイエット法が知られたら儲からなくなる」と反発した出展者がいました。その反発が面白かったので、ダイエット商品を販売している会社のブースで次々と同じ話をしていったところ、見事なほどに全部が同じ反応でした。
自分のダイエットタイプがわからない、そもそもタイプの違いがあるのかも知らない、タイプに合った方法をすれば効果がある、合わない方法は無駄になる……ということで、遺伝子の特徴を知らないまま今のダイエット法を続けてくれたほうが、同じ商品を使い続けてくれたほうがよいというのは、ダイエット業界で儲けている会社に共通している考え方のようです。
これはダイエットに限らず、健康食品の業界でもよくあることです。そこそこの効果があるものを長く続けてもらえるのが儲かることであり、ピッタリとしたものがわかっても、すぐに効果が出るものだと、すぐに売れなくなるということがあります。ダイエットの目的を、すぐに達したら、その健康食品を使わなくなってしまうということです。
しかし、サプリメントだけで成果が得られるものではなくて、遺伝子に合わせた食事と活動をして、さらにサプリメントを使うことで微調整のように効果があるというのが一般的です。つまり、サプリメントだけで望むような結果を求めても、それは無理があるということです。
サプリメントのことを薬のように感じている人もいますが、サプリメントは、あくまで食品です。食品であって、薬とは違って不足しているものを補うものです。サプリメントには補助、補完、補充といった意味があり、どこまでいっても本体ではなくて補うものという位置付けのものです。
ダイエットロスは業界的には儲かるネタであっても、実際にダイエットに取り組む人にとってはダイエットロスは、とんでもないものでしかありません。なぜなら、ダイエットのために費やした時間と金は、成果が上がらなかったら無駄でしかありません。これこそがロスそのものです。だから、ダイエットロスは業界にとってはプラスであっても、ダイエットに取り組んでいる個々の人にとってはマイナスでしかないことになります。
正しい情報が、正しく伝えられていない状態では、その情報を個人に伝えるためにはLINEのような手段に頼らなければならないのでしょうが、個人へのアプローチでは限界があります。日本メディカルダイエット支援機構では、毎週の国や研究期間などの発表データを収集・分析して関係先400名以上に「健康情報メール」として発信していますが、期待するほどには拡散していないことは充分に承知しています。
伝えたくても伝わらないということを悩むのではなく、別のことを模索していました。そこで私たちは恐ろしいくらいに発信力があり(私たちがアプローチしたい層の70%以上にアクセス済み)、真面目に正しい科学的なダイエットを伝えていこうと考えている会社と連携しています。その会社との成果は、2018年の春にも発信できるように今、一緒になって進めているところです。

フードロスは食べられる食品を廃棄することをいいますが、そのフードロスされる余って捨てられる運命にあった食品を有効に活用することが社会的に広がっています。フードロスの対策で一番よいのは料理をするときにロスがないようにすることで、さらに作ったものがすべて売れることですが、そうはいかないのが現実です。消費期限切れ寸前の食品を安いからといって出されても、それを食べ続けるのは勇気が必要ですが、賞味期限が近づいている食品は充分に食べられて、何の問題もないのに捨てるしかないという現実もあります。
例えば、食品業界には3分の2ルールというものがあります。販売期限は賞味期限の3分の2の時点までというもので、これを過ぎると返品されるというルールです。食品の賞味期限が1年間と書かれていて、それを越えても食べられるといっても、4か月が過ぎると納入した店からメーカーに返品されてきます。返品されたものは、このルールがない店に流すこともできるのですが、その場合でも3分の1ルールが普通で、あと4か月が経つと返品されてきます。こうして返品された食品は売るに売れない、もう捨てるときが来るのを待つだけということも少なくありません。
フードロスとなった食品は、自分の好みに合っていなくても価格を重視して買うということはあります。ところが、今回のテーマのダイエットロスは「自分に合っていない方法」で取り組んで、効果がないところに金を使ってしまうということを指していて、無駄な努力のために余計に時間と金を使っている人が少なくないのです。少なくないというよりもかなり多いのが現実で、最新の科学に裏付けられたダイエット法なら効果が出ないことはありません。もちろん、指示をした通りに実行してくれるのが条件となりますが、その効果があるダイエット法としてメディカルダイエットによる手法を私たちは提供しています。
効果があるといっても、個人の特徴に合っている必要があって、特徴に合っていれば効果が出る可能性が極めて高くなります。その特徴を知る方法としてすすめられているのは肥満遺伝子検査です。遺伝子検査をすると、食事でいえば糖を減らしたほうがよい人、脂肪を減らしたほうがよい人、糖と脂肪を減らさないといけない人、たんぱく質を多く摂る必要がある人、糖を減らしてたんぱく質を増やすべき人、脂肪を減らしてたんぱく質を増やすべき人、といったパターンがわかります。
遺伝子検査でわかったパターンに合った方法なら無駄がなく、無理もしないでダイエットを成功に近づけることができるわけです。
運動でいえば、有酸素運動が中心か、無酸素運動が中心か、有酸素運動と無酸素運動の組み合わせか、それとも運動をしなくても食事の改善だけでダイエットできるのかが遺伝子検査でわかります。遺伝子タイプは一生涯変わらないので、どうせ検査をするなら早くやって、結果に基づいた効果のあるダイエット法に取り組むことをすすめているわけです。
早く自分の肥満タイプがわかり、何をすれば望んだような結果が出るのかがわかっていれば無駄がなくなるわけです。そして、メディカルダイエットが理論どおりの結果が出る正しいダイエット法であることがわかってもらえます。ということで、これから遺伝子検査の情報提供を進めていきます。