投稿者「JMDS」のアーカイブ

以前に、ノルディックウォーキング、ポールウォーキングという分け方ではなく、どれも北欧のポールを用いた歩き方から来ていて、「自然と親しみながら健康になるのだから、すべてがノルディックウォーキングでよいのではないか」と書きました。これを見た他のメディアの方から、「それならポールを用いているのだから、すべてポールウォーキングでもよいのでは」と言われました。
その話を聞いていた別のメディアの方から、それだと区別して伝えにくいので、「すべてをまとめる別の名前を考えてもらえないか」と宿題を出されました。
発祥地の北欧のスタイルだからノルディックウォーキングと表現するとポールウォーキングとは違うと言う人がいて、ポールを用いるからポールウォーキングと表現するとノルディックウォーキングとは違うと言う人がいるので、「違う名称を」と考えるのは当然のことかと思います。
ポールを使って、初めて日本でノルディックスタイルのウォーキングを広めたのは、当時の日本ウオーキング協会の方々だと伝わっています。そのときにはノルディックウォーキングの専用ポールが手に入らなかったので、スキーのストック(stock)を使って、上半身も下半身も動かしながら歩いたといいます。それなら“ストックウォーキング”という話も出ましたが、これだとスキーのストックを使った昔のスタイルを思い浮かべるかもしれません。
ポールはスティック(stick)とも呼ばれているので、ならば“スティックウォーキング”で行こうかと、そのときにはまとまりました。まだまだ、すべてをまとめる決定的な呼び名ではありませんが、使いながら、これでよいのか考えていこうと思います。

健康の維持・増進と歩行数について、さまざまな研究が行われています。日本心臓リハビリテーション学会の役員に取材したときには8500歩の効果があげられました。1日に8500歩を歩くと、血管が肥厚した人が徐々に厚みが減って、動脈硬化のリスクが低下するということを教えてもらいました。これは医学的なデータを基にしたものであっても、大規模な調査データではなかったのですが、多くの方々を対象としたデータでも、これと同様の結果が導かれています。
それは「中之条研究」として知られているもので、群馬県中之条町で実施された65歳以上の全住民である5000人(重度の認知症や寝たきりの人を除く)を対象に平成12年(2000年)から10年以上にわたって実施された健康研究です。その研究の結果、歩数としては1日に8000歩以上歩くこと、そして中強度の歩行を20分間以上取り入れることが提言されています。
中強度の歩行というのは、なんとか会話ができる程度の速歩きを指しています。一般には“早歩き”という文字が使われていますが、この場合は“速歩き”というのが相応しいスピードの歩き方です。ただ歩くのではなく、中強度の歩行によって血流を高めることが健康効果を高め、負担をかけすぎない運動量とされています。
速歩きによる20分間の力強い歩行によって、歩幅が広がり、有酸素運動による長距離型筋繊維(遅筋、赤筋)だけでなく、弱まると歩行機能の低下につながる短距離型筋繊維(速筋、白筋)も強化することができるようになります。
ちなみに1000歩は、歩幅が70cmだとすると700m、1万歩で7km。時速7kmの普通歩きのスピードで1時間の歩行となります。プラス1000歩なら10分ほど、1500歩なら15分ほど歩く時間を増やせばよいことになるわけです。

「1日に1万歩を歩くのが良い」と少し前までメディアでも取り上げられていましたが、今では「1日に8000歩」が知られてきました。1日1万歩というのは昭和40年から言われ始めたことで、1万歩の歩行を普及する団体も設立され、「1日1万歩運動」が広まりました。
1万歩の根拠ですが、日本人が平均して1日に7000歩を歩いていた当時は経済成長から運動量に比べて食事の量が多くなり、エネルギー量にして1日に300kcal分が過剰になっていたことが、そのきっかけです。
歩行数と消費エネルギー量については体重や筋肉量、年齢による基礎代謝の違いなどによって異なってきますが、一般には1000歩を歩けば100kcalが消費されるという計算が採用されています。これに従って、300kcal分のエネルギー消費のために1日に3000歩を増やすことにして、1日に1万歩が目標として出されたわけです。
健康意識の高まりから一時期、歩行数は増えたものの、今では歩行数が減る一方で、厚生労働省が10年間の健康づくりの目標値として掲げた「健康日本21」(平成12年から10年間)を始める段階では、男性が約8000歩、女性が約7000歩となっていました。これを1万歩に増やすのは現実的ではないとして、目標として現状より1000歩を増やすことが示されました。国民的な健康運動ということで目標の達成が期待されていましたが、10年が経過してからの結果を見ると、逆に800歩ほど減っていました。
これを受け実施された「健康日本21(第二次)」(平成25年から10年間)では、1200〜1500歩を増やすことが目的として掲げられています。これは歩数が減った分を補うとともに、現実を踏まえて無理のない歩数として示されたものです。現状(平成27年)では男性は約7000歩、女性は約6200歩だったので、男性は8500歩、女性は7700歩を目指す必要があることになります。

認知症や軽度認知障害のリスクを知る方法の一つとして、自覚体験(症状)と危険因子のチェック表が使われています。今回は危険因子の質問項目を紹介します。
「危険因子」
1 年齢が65歳以上
2 太っている
3 運動不足
4 15分以上、歩くことがない
5 食事を抜くことがある
6 好き嫌いがある
7 早食い
8 脂っこい食事が好き
9 満腹するまで食べることが多い
10 タバコを吸っている
11 お酒を週に3回以上飲んでいる
12 お酒を飲むときは日本酒で3合以上
13 お酒を飲むときには、あまり食べない
14 血圧が高いか高血圧
15 高血糖か糖尿病
16 中性脂肪の値が高い
17 LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値が高い
18 過去に脳血管の病気になったことがある
19 うつ病と言われたことがある
20 頭部に怪我をしたことがある

認知症や軽度認知障害のリスクを知る方法の一つとして、自覚体験(症状)と危険因子のチェック表が使われています。まず、自覚体験の質問項目を紹介します。
「自覚体験」
1 物忘れがある
2 記憶力が2〜3年前よりも悪くなっている
3 約束を忘れることがある
4 置き場所を間違えて見つけられなくなることがある
5 物が見つからないと誰かが隠したと思うことがある
6 慣れない場所だと、どこにいるかわからなくなることがある
7 屋外での移動で道に迷うことがある
8 薬や健康食品を飲んだことを忘れることがある
9 自動車などの運転が危ないと周囲に言われることがある
10 電化製品の扱い方がわかなくなることがある
11 外出するのが面倒になってきた
12 自宅の家事が面倒になってきた
13 趣味をやめたり、減らした
14 言葉や名前が出にくくなった
15 同じ日に、同じ話を繰り返すことがある
16 1日に何回か日付を確かめる
17 時間がわからなくなることがある
18 友人や家族の名前がわからなくなることがある
19 知人の顔を忘れることがある
20 食事をしたことを忘れたことがある

「100から7を順番に引いてください」というのは、認知症かどうかを評価するために医療機関で行われている質問の一つです。即座に答えられないと認知症と疑われかねないからと「93」、「86」、「79」、「72」、「65」という数字を覚えてから病院に行こうか、と出版社の編集部長が話していました。そんなにも記憶することはなくて、病院で使われている長谷川式認知症簡易評価スケールでは100から7を2回引くだけです。
そんな話をしたら、それなら安心という顔をしていましたが、長谷川式認知症簡易評価スケールに基づいてされる質問は他にもあります。すべての質問を列挙すると、「歳は幾つですか?」、「今日は何年の何月何日ですか? 何曜日ですか?」、「私たちが今いるところはどこですか?」、「これから言う3つの言葉を言ってみてください」、「100から7を順番に引いてください」、「これから言う数字を逆から言ってください」、「先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください」、「これから5つの品物を見せます。それを隠しますので何があったか言ってください」、「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください」。
これなら大丈夫という人がほとんどでしょうが、医師の聞き方、話し方、態度などでも答える側の反応は違ってきます。疲れているときには頭が回りにくいので、体調も考慮してほしいと考える人も多いことでしょう。
「これから言う3つの言葉を言ってみてください」という質問の後に、「あとの設問でまた聞きますのでよく覚えておいてください」と言うことになっていますが、それを言い忘れたりされると、急に言われても‥‥ということになります。
そこで、当法人では生活習慣病のチェックで用いている自覚体験(症状)と危険因子を質問することで、長谷川式認知症簡易評価スケールをやってみて不安を感じた人にチェックをしてもらい、自分でできる改善法などをアドバイスしています。その内容については次に紹介させてもらいます。

当法人の理事長が公益法人の月刊健康情報誌に13年間、情報と原稿を提供してきましたが、二次使用権を持つものが1800ページを超えています。また、毎週、健康情報メールを発信してきており、平成29年3月末には丸7年を迎えます。古いネタの切り口に最新情報を加えて、いつでも更新情報が出せる準備をしてきました。しかし、関心が得られないまま3年が過ぎた今、1週間のうちに3社からコンテンツ提供の依頼がありました。
どれもWEBサイトでの発信とスタイルも同じです。しかも依頼の本数は100本前後。すべてを同時にこなすことはできないので、関係が近いところから順に取りかからせてもらいますが、これは“まとめサイト”が次々と閉じられている結果かと考えています。パクリなのか他のコンテンツを参考にしただけなのか見解が分かれるところですが、それに対してオリジナルのコンテンツを重視する傾向が強まったようです。
オリジナルと言われても過去に掲載された原稿を元にしているので、それで大丈夫かと聞いたところ、これまで一度もWEBサイトやブログに掲載されたことがないコンテンツを求めているとのこと。どんなによい原稿であっても、これまでにネット上に出たことがあるものだと検索システムが充実した今、閲覧数が多くても上位に上がらなくなったので、むしろ古いネタの最新データ版の価値が高まってきたといいます。
多くの方が健康になるためのヒントになるようにとの気持ちを込めて書いてきた原稿が、上位に来ることで読んでもらえる機会が増えるなら、これは嬉しいことです。

NWはノルディックウォーキングの略称として使われています。NWの普及団体としては特定非営利活動法人日本ノルディックウォーキング協会、特定非営利活動法人日本ノルディックフィットネス協会、一般社団法人全日本ノルディック・ウォーク連盟、一般社団法人日本ポールウォーキング協会が代表的4団体として知られています。この4団体に一般社団法人日本ノルディックウォーキング振興会などが参加して、ノルディックウォーキング・ポールウォーキング全国大会が開催されています。「そこまでの活動をしていながら一本化できないのですか」とテレビの健康番組のプロデューサーから聞かれました。一本化というと以前に2つのテコンドーの競技団体がオリンピックに選手を送るために一緒になったことや、3つあったゲートボールの団体が一緒になったことが有名です。公益財団法人日本ゲートボール連合という団体名は、その経緯を表しています。
テコンドーもゲートボールも派閥争いなどではなく、同じスポーツなのにルールが異なっていて混乱があることもあって一本化によって健全化が進められました。ルールの違い、テクニックの違いは武道の“流派”のようなものですが、NWも違いは流派と言えるかもしれません。
2本のポールを用いて歩くことは同じなのに、ポールの突く位置、腕の使い方、体の動かし方などが異なっています。本家の北欧のスタイルそのままに行うのがよいという団体もあれば、日本人に合ったスタイルがよい、いわばテニス(硬式)から日本でソフトテニス(軟式)が誕生したように、と説明する団体もあります。
NWにはポールが必要ですが、北欧でも国によってポールの会社が異なり、会社の支援を受けて協会ができて、それを受けて日本の団体ができたこともあります。国内の会社は、もともとスキーのストックの作っていたメーカーで、各社のポールがメインとなっている団体もあって、話をややこしくさせています。
こうなると、どの団体、どのテクニックがよいということではなく、基本を押さえつつも、参加する人に適したポールとテクニックを伝え、さらに健康づくりに役立つように運動と栄養などの健康知識も普及していくことが大切です。その考えに基づいて研究と講習テキストづくりを始めたところです。完成は平成29年3月の予定です。

α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10というと、またサプリメントの効能効果の話か、と言われそうですが、今回はヒトケミカルとしての話です。この3成分はダイエットサプリメントの主要成分として有名になったのは事実です。
α‐リポ酸にはブドウ糖を細胞内のミトコンドリアに取り込む働きがあり、L‐カルニチンには脂肪酸を取り込む働きがあり、コエンザイムQ10にはミトコンドリアの中でブドウ糖と脂肪酸の燃焼を補助する働きがあります。これらの働きによって糖と脂肪の代謝が盛んになります。「だからダイエット効果が高まるのですね」というのがメディアの反応です。
この3成分はヒトケミカルとも呼ばれています。体の中で合成されていて、その含有量は20代をピークに減り続けていきます。どれも以前は医薬品だったのが、今では食品に使えることになり、サプリメントの成分となりました。一般にサプリメント成分は機能性があっても、摂らなければ生命維持ができないというものではありません。それに対してヒトケミカルは不足したのでは充分なエネルギーが作られなくなり、なくなってしまったら生命維持ができなくなるというものです。
ヒトケミカルが重要なのは、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を多く作り出すのに欠かせないということです。ATPは細胞の働きを高めて、内臓の活性化のため、体温維持のため、脳神経を働かせるため、そして免疫を高めるために必要となります。いくら体を動かしてもヒトケミカルが不足していたらエネルギーが充分には作られなくなり、エネルギーを充実させて活動することができなくなります。
どんなサプリメント成分を摂るよりも、ヒトケミカルは大切であり、充分にエネルギーが作られていれば薬の効果を高めることや、有害物質を排泄する能力を高めることも可能になるということで、これこそ不足を補う“サプリメント”そのものだ、という話をメディアにもしています。

輸入される果物には防カビ剤が使われています。遠く海外から運ばれてくる果物は赤道を越えてくるのでカビが生えやすく、それを防ぐための防カビ剤です。防カビ剤の材料となっているのは農薬です。それも、カビは根を張って増殖していくので、中に浸透していくタイプの農薬が使われています。そのため、表面を洗っただけでは農薬は残っています。
農薬は皮に残るので、皮を取り除いて食べる柑橘類には強い防カビ剤が使われています。その中には発がん性があるものも含まれていますが、取り除くのだからと許可されています。しかし、この農薬の防カビ剤は日本では食品添加物の扱いになっています。食品の中に残るのが食品添加物なので、防カビ剤は皮だけでなく、中身にも残っている可能性があります。
となると皮を取り除くだけでなく、中身の果肉も削ったほうが安心と言えます。ただ、アメリカンチェリーのように果肉が少ないものは削ったら種しか残らないという状態になります。
こういった状況であることも知って、番組を作ってほしい、とテレビのディレクターには繰り返し話をしています。