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三大発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害)について、順番に基礎的な知識として知ってほしいことを紹介していきます。

対人関係の困難、パターン化した行動や強いこだわりの症状がみられる障害は、以前は広汎性発達障害と呼ばれていました。

2013年に改定された診断基準では広汎性発達障害の分類がなくなり、自閉症スペクトラム障害という診断名となりました。自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorders)は自閉症とアスペルガー症候群に分類され、①対人関係の障害、コミュニケーションの障害、②こだわり、興味の偏りの2つでの診断とされています。

自閉症は脳の働き方(メカニズム)が違い、物事の理解の仕方や感覚の感じ方が異なっていると考えられています。自閉症は言葉の発達の遅れ、対人関係・社会性の障害、パターン化した行動やこだわりが特徴となっています。

アスペルガー症候群は、基本的に言葉の発達の遅れはなく、対人関係・社会性の障害、パターン化した行動や興味・関心の偏り、言語発達に比べて不器用といった特徴があります。

知的には一般より高い人から低い人までのパターンがあり、連続的な複合体であり、スペクトラムは虹のように部分を取った場合には特徴が目立っているのに境界線がなく、移ろっている様子を指しています。

自閉症スペクトラム障害は3歳くらいまでに現れることが多いものの、小学生の年代まで問題が顕在しないこともあります。中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています。

典型的には、1歳台で、人の目を見ることが少ない、指さしをしない、他の子どもに関心がないなどの様子がみられます。このような対人関係に関連した行動は、通常の子どもでは急速に伸びるのに対して、自閉症/アスペルガー症候群の子どもでははっきりとしていません。

保育所や幼稚園に入ると、一人遊びが多く、集団行動が苦手など、人との関わり方が独特なことで気づかれることがあります。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

色が濃ければ抗酸化力が強いわけではないという例外について、前回(負の歴史33)は緑茶について簡単に触れて終わりました。

緑茶の抗酸化成分はカテキンです。カテキンは緑茶に含まれる渋み成分のポリフェノールですが、カテキンの有効性が知られるようになってきたときに、タンニンと同じものだということを言い出す専門家(医師や栄養士など)がいて、消費者を混乱させることがありました。

タンニンは酸化しやすくて、タンパク質を凝固させる作用があるために、身体に悪影響を与えるという情報が伝えられていました。カテキンは強い抗酸化力があってカラダによいという情報があるのに、タンニンはカラダを酸化させるということになると、どちらを信じればよいのかという疑問が多く寄せられました。

タンニンはカテキンが酸化したもので、イコールではありません。抗酸化力が強いのに、酸化させるというのは一見すると逆のことを言っているように感じるかもしれないのですが、抗酸化力が強いものは酸化しやすいということは理解しにくいことではあります。

抗酸化成分は、実は酸化しやすくて、体内で酸化することによって活性酸素を消去してくれます。このことは健康維持には重要な仕組みではあるものの、酸化してよいのは身体に入ってからで、それによって、細胞が酸化するのを防いでくれます。

抗酸化物質は酸化しやすいわけですが、一般の食品に含まれる成分の中でも抗酸化力が最も強いのがカテキンです。

茶葉は乾燥している状態では酸化は進みにくいものの、お湯を注ぐと急速に酸化が進みます。だから、お湯を注いでから短時間のうち飲むと、体内で活性酸素を消去してくれるものの、お湯を注いでから時間を経過するにつれて茶葉が酸化していきます。

お湯を注いでから30分もすると、完全に酸化した状態になることから、時間が経過した茶葉を使うのは、身体を酸化させることになってしまうということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのマグネシウムの基本的事項の「定義と分類」、「機能」、「消化、吸収、代謝」を紹介します。

〔定義と分類〕
マグネシウム(magnesium)は原子番号12、元素記号Mgの金属元素の1つです。

マグネシウムは、骨や歯の形成および多くの体内の酵素反応やエネルギー産生に寄与しています。

生体内には約25gのマグネシウムが存在し、その50〜60%は骨に存在します。

〔機能〕
血清中のマグネシウム濃度は、1.8〜2.3mg/dLに維持されており、通常はマグネシウム濃度が低下すると腎臓からのマグネシウムの再吸収が亢進するとともに、骨からマグネシウムが遊離して利用されます。

血清マグネシウム濃度が基準値よりも低下した低マグネシウム血症の症状には、吐き気、嘔吐、眠気、脱力感、筋肉の痙攣、ふるえ、食欲不振があります。

〔消化、吸収、代謝〕
マグネシウムの腸管からの吸収率は40〜60%程度と推定されます。

成人で平均摂取量が約300〜350mg/日の場合は約30〜50%であり、摂取量が少ないと吸収率は上昇します。

4〜8歳のアメリカ人の小児では、摂取量が約200mg/日の場合、マグネシウムの吸収率は約60〜70%でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのカルシウムの生活習慣病の発症予防の「主な生活習慣病との関連」を紹介します。

〔主な生活習慣病との関連〕
カルシウムと高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病との間には、特に強い関連は認められていません。

2019年に発表された観察研究のメタ・アナリシスでは、カルシウム摂取量が多いと高血圧発症のリスクがわずかに低かったと報告されています。

介入研究のメタ・アナリシスでは、カルシウム摂取量の平均値は、1200mg/日で、収縮期血圧および拡張期血圧はそれぞれ1.86mmHg、0.99mmHgの低下を示しました。

しかし、別のメタ・アナリシスでは、カルシウム補給によって収縮期血圧は2.5mmHgの低下を認めたものの、カルシウム補給による介入試験は質の良くないものもあり、科学的根拠は十分といえないとの見解が述べられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

井上円了先生といえば、私の母校の東洋大学の創立者であるのですが、円了(えんりょう)という名前は、小学校に入る前、母親の実家の寺院で暮らしているときに知りました。

そのときの印象は“妖怪博士”でした。

母親の実家の寺院には、仏教関係の書物は多くあったものの、どれも難解なもので、たった一つだけ関心を持てたのは妖怪学の本でした。確か、妖怪の絵が多く描かれていて、漢字は読めなくても、なんとなく理解できた感じがしていました。

その書籍の著者として書かれていた名前が井上円了でした。

その書籍に再び出会ったのは東洋大学(東京都文京区白山)の図書館で、哲学・仏教関係の書籍が多くある中に“井上円了先生コーナー”(正式名称は忘れました)があり、妖怪学の研究書が数多く並んでいました。

井上円了先生の実家は新潟県(当時は越後長岡藩西組浦村)の浄土真宗(真宗大谷派)の慈光寺で、先生が10歳の時に明治維新を迎えています。

真宗大谷派の東本願寺の給費生として東京大学文学部哲学科に入学して、ギリシャ発祥の哲学を学ばれています。幼少の頃から身近にあった仏教を西洋哲学の目で見直し、東洋の哲学を研究する中で、仏教思想の中に数千年の歴史がある東洋哲学があることを発見して、東京大学在学中から独自の哲学論、仏教論を専門紙に2年間にわたって連載をしています。

この内容は書籍の『真理金針』、『仏教活論序論』として刊行され、当時のベストセラーとなっています。これらの書籍(一部は写し)も東洋大学の図書館で読ませてもらいました。

東京大学卒業の前年には「哲学会」を組織して、『哲学会雑誌』を創刊。東京大学卒業後は、理想の学校を開設することを公言して、その準備を進めるとともに、哲学・仏教の理論追求を続け、著作数が一気に増えていきます。

そして、29歳の若さで東洋大学の前身である哲学館を1888年に創立しています。

その場所は東京都文京区湯島にある麟祥院の一角で、麟祥院といえば徳川家光の乳母の春日局の菩提寺として有名です。

1904年には私立哲学館大学、1906年には私立東洋大学を設立。それが今の東洋大学へと続いています。

井上円了先生は、大学から身を引いた後に東洋哲学の普及の全国巡講を始め、61歳(1919年)で永眠したのは満州での巡講中のことでした。

とても私のような者が真似をできるようなことではないのですが、井上円了先生のご縁もあり、勝手に弟子のつもりで東洋哲学に即した講話を行い、また文筆も続けています。
〔小林正人〕

「時は金なり」はアメリカの政治家のベンジャミン・フランクリンの言葉「Time is money」の日本語訳です。この意味として二つの捉え方があります。

一つは「時間は有限であり、浪費すると損失につながるので大切に使うべきだ」という教訓です。「時間を無駄にすることなく一生懸命に働け」という意味合いで使われることもあります。

もう一つは「時間と金は同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけない」という戒めの意味です。時間を無駄にすることがないように、ということで、働き方改革の時代には、こちらのほうが、しっくりするという感覚があります。

時間がお金というのは、時給で働いている人だけでなく、週給や月給という形態で働いている人にも共通する感覚です。働きに応じて、受け取る金額が決まってきます。多くの給与を得るには、もっと長く働くしかない、という感覚です。

これは働いているというよりも、働かされているようなものです。

世の中は99%の「時間を売る人」と1%の「時間を買う人」で成り立っている、と言われます。1%の働かせる人の下で、99%が働かされているという形です。

「時は金なり」を意識したら、次に何をしようと考えるかというと、多くの人(それこそ99%の人)は自分の時間を売って仕事をしようとするでしょうし、時間を金に変えることで金持ちになれると信じて疑わないという行動をし続けています。

しかし、これでは消耗するだけであって、限界に達したら、もう時間を売ることができなくなり、それ以上は稼げないことになります。なんといっても1日に与えられた時間は誰もが同じ24時間しかないのですから。

時間換算の仕事をさせる経営者の多くは、自らも時間換算の仕事をしていて、社員にも同じことをさせているだけ、と言われることがあります。働き方改革は、経営者が「時間=金」という考えに縛られているうちは、なかなか達成できないようです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのカルシウムの過剰摂取の回避の「耐容上限量の策定方法」を紹介します。

〔耐容上限量の策定方法〕
*成人・高齢者(耐容上限量)
カルシウムの過剰摂取によって起こる障害として、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などがあげられます。

ミルクアルカリ症候群の症例報告を見ると、3000mg/日以上の摂取で血清カルシウムは高値を示していました。

以上より、不確実性因子を1.2、最低健康障害発現量を3000mgとして、耐容上限量は2500mgとしました。

なお、諸外国の食事摂取基準でも、カルシウムの耐容上限量は、それまでのエビデンスから2500mg/日として、実際にそのレベルの摂取で問題となる健康障害がみられないことから設定されています。

日本人の通常の食品からの摂取で、この値を超えることはまれですが、サプリメントなどを使用する場合に注意するべき値です。

2008年、2010年にカルシウムサプリメントの使用によって、心血管疾患のリスクが上昇することが報告されています。

この報告に対しては様々な議論がありますが、通常の食品ではなく、サプリメントやカルシウム剤の形での摂取には注意する必要があります。

また、活性型ビタミンD製剤との併用によっては、より少ない摂取量でも血清カルシウムが高値を示すこともあり得ます。

*小児(耐容上限量)
17歳以下の耐容上限量は、十分な報告がないため、設定されていません。

しかし、これは多量摂取を勧めるものでも多量摂取の安全性を保証するものでもありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのカルシウムの欠乏回避の「目安量の策定方法」を紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*乳児(目安量)
乳児については、母乳から必要なカルシウム量を摂取できるとして、母乳中のカルシウム濃度と哺乳量から目安量を算出しました。

0〜5か月児については、日本人を対象とした報告から母乳中のカルシウム濃度を250mg/Lとして、基準哺乳量(0.78L/日)を乗じると195mg/日となり、丸め処理を行って200mg/日を目安量としました。

なお、乳児用調製乳は母乳に近い組成となっていますが、母乳の吸収率が約60%であるのに対して、その吸収率は約27〜47%とやや低いと報告されています。

6か月以降の乳児については、母乳と離乳食、双方に由来するカルシウムを考慮する必要があります。

6〜11か月の哺乳量(0.53L/日)と母乳中のカルシウム濃度の平均値(250mg/L)から計算される母乳由来の摂取量(131mg/日)に、各月齢における離乳食由来のカルシウム摂取量から得られる6〜11か月の摂取量(128mg/日)を足し合わせたカルシウム摂取量は261mg/日となり、丸め処理を行って250mg/日を目安量としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)、「いたわり肌の日」(ライオン)