投稿者「JMDS」のアーカイブ

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深い「エネルギー産生栄養素バランス」を取り上げています。

インスリンの作用は糖代謝のみならず、脂質代謝、たんぱく質代謝など多岐に及んでいて、これらは相互に密接な関連をもつことから、食事療法を実践する際のエネルギー産生栄養素バランスは個々の病態に合わせて、血糖値のみならず、あらゆる側面から、その妥当性が検証されなければなりません。

さらに、長期にわたる継続を可能にするためには、安全性とともに我が国の食文化あるいは患者の嗜好性に対する配慮が必要です。

また、各栄養素についての必要量の設定はあっても、特定のエネルギー産生栄養素バランスが糖尿病の管理で有効であるとする根拠は認められません。

そのため、エネルギー産生栄養素バランスの目安は健康な者の平均的な摂取量に基づいているのが現状です。

また、糖尿病があらゆる慢性疾患の基盤病態となることから、その予防と管理からみたエネルギー産生栄養素バランスの在り方は、種々の医学的見地から検討すべき課題です。

糖尿病がそのリスクとなる動脈硬化性疾患については脂質の摂取量、慢性腎臓病の最大の原因となる糖尿病性腎症については食塩とたんぱく質の摂取量、そして肥満症には総エネルギー摂取量が必要となります。

それらの推奨基準が日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」、日本人増学会の「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」、日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」に、それぞれ提示されています。

このように、糖尿病患者の食事療法の意義や進め方は、合併する臓器障害や年齢によって異なるため、患者が持つ多彩な条件に基づいて個別化を図る必要があるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深いエネルギーについて、「総エネルギー摂取量」を取り上げています。

肥満を伴う2型糖尿病において、良好な血糖値の維持には、総エネルギー摂取量の適正化に基づく体重コントロールが重要です。

総エネルギー摂取量の目安は、年齢や病態、身体活動量などによって異なるため、個別化が必要となります。

そこで、日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2019」では、総エネルギー摂取量を決定する際の目標BMIと身体活動量に応じた係数をより柔軟に設定できるようにして、総エネルギー摂取量の個別化を図っています。

糖尿病におけるエネルギー摂取量制限の有用性に関して、エネルギー摂取制限を含む生活習慣への介入による減量が血糖コントロールに与える影響を検討した海外のメタ・アナリシスでは、過体重(BMI25以上30kg/㎡未満)または肥満(BMI30kg/㎡以上)を伴う2型糖尿病においては、5%未満の減量では有意な血糖コントロールの改善が得られず、5%以上の減量により有意な改善がもたらされると報告されています。

さらに、過体重を伴う2型糖尿病を対象とした介入研究では、エネルギー摂取量制限を含む生活習慣への介入がHbA1c値の有意な低下をもたらして、インスリン使用中の肥満を伴う2型糖尿病患者を対象とした介入研究では、エネルギー摂取量制限が有意な体重減少とインスリン使用量の低減効果を示したと報告されています。

一方、過体重・肥満を伴わない2型糖尿病や1型糖尿病の血糖コントロールに対するエネルギー摂取量制限の効果についてのエビデンスは限定的です。

このような結果を背景に、日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」においても、過体重・肥満を伴う2型糖尿病患者では、良好な血糖値の維持を目的としたエネルギー摂取量の制限が推奨されています。

ただし、減量の程度に関して、海外では5%以上の減量によって有意な血糖値の改善が報告されていますが、高度肥満の少ない日本人2型糖尿病患者に、この結果を当てはめることには留意が必要とされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の糖尿病と特に関連の深いエネルギー摂取から「目標体重の設定」を取り上げています。

前回に続いて、目標体重の設定を紹介します。

BMIと体脂肪率を分けて、総死亡率との関係を検討したカナダの研究では、BMIも体脂肪率も死亡率に対してU字型の関係を示しますが、両者を調整して再検討すると、U字型の関係を残したのは体脂肪率であり、BMIよりも体組成評価の重要性を示しています。

また、BMIが非肥満の範囲内にあっても、メタボリックシンドロームを持つ場合、健康な非肥満者に比べて明らかに死亡率が高く、その反面、メタボリックシンドロームのない肥満者では死亡率の増加はないことから、BMIのみでは健康状態を正確に把握できないとする報告もあります。

このようにBMIを用いた目標体重の設定には疑問が残るものの、日常生活において、より簡便な指標がないのが現状です。

したがって、標準体重BMI22kg/㎡を起点として総エネルギー摂取量を設定することを一定の目安としつつ、死亡率を根拠とする目標BMIには20〜25kg/㎡と許容すべき範囲があることを理解する必要があります。

さらに糖尿病重症化の観点から、BMIが30kg/㎡を超える肥満糖尿病患者や、高齢糖尿病患者が珍しくなくなった我が国の現状では、目標体重の設定には、この基準をより柔軟に運用して個別化を図る必要があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病では、目標体重を設定して、これを守ることが重要となります。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深いエネルギー摂取に関連させて、「目標体重の設定」を示しています。

2型糖尿病においては、内臓脂肪型肥満に伴って生じるインスリン抵抗性の予防と改善を目的に、総エネルギー摂取量の適正化を中止とする生活習慣への介入が重要とされています。

総エネルギー摂取量は、目標体重に基づいて計算されます。

これまでは健診で異常所見の合計が最も少なくなるBMIが22kg/㎡であるとした研究に基づいて、BMI22kg/㎡に身体活動量をかけて総エネルギー摂取量を求める計算式が糖尿病診療においても用いられてきました。

しかし、BMIと死亡率との関係を検討した研究では、最も死亡率の低いBMIは、アジア人では20〜25kg/㎡であることから、日本人の食事摂取基準でも目標とするBMIを20〜24.9kg/㎡としています。

2型糖尿病でも、日本人は総死亡率が最も低いBMIは20〜25kg/㎡であったとされ、75歳以上の高齢者ではBMI25kg/㎡以上でも、死亡率の増加は認められていません。

このように、総死亡率との関係で目標とすべきBMIを考えた場合、20〜25kg/㎡と幅があり、特に高齢者では、その関係が異なることは国外の研究でも確認されています。

さらに、体格と総死亡率との関係はBMIでは正しく評価できないことも指摘されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病の治療でインスリン注射を使用するときには、太っていないことが条件としてつけられることがあります。

太っているということは、余分な体脂肪が蓄積されているということですが、インスリンは細胞へのブドウ糖の取り込みを促進する唯一のホルモンであると同時に、肝臓での中性脂肪の合成を進めて、その中性脂肪を脂肪細胞の中に蓄積させる作用もあります。

インスリンの分泌が不足しているのに体脂肪が多い人が、インスリン注射を使用すると、体脂肪が増えることになって、それが血管の老化を進めることにもなります。中性脂肪値が高い高中性脂肪血症では、動脈硬化のリスクが高まります。

糖尿病は、血管の老化(年齢以上の過度な老化)によって、血管の機能が低下する疾病でもあります。インスリン療法によって血糖値が低めに抑えられても、その一方で動脈硬化のリスクが高まったのでは、療法の効果が出にくくなります。

また、インスリン注射によって血糖値の上昇が抑えられることから、食べ過ぎてしまう人も少なくありません。それが太ることにつながるので、血糖値が低くなったことに安心をして食べ過ぎてしまう人なのか、他の人よりも太りやすい体質であるのかもインスリン使用の条件に加えられているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)

「少数精鋭で進めていく」と言われたときに、受け止め方が人によって違いがあります。

「少数」は少ない数という意味だというのは多くが理解するところです。「精鋭」は優れて鋭い力を持っていること、選り抜かれた人という意味があります。

これを組み合わせると、「精鋭を少数にする」ということになって、これは普通のことです。精鋭であっても、我が強いと数が多くなるほど調整しにくくなることから、面倒なことが起こらないように人数を絞るという考え方にもなります。

少ない数で充分に力が発揮できるなら、それに越したことはないものの、それぞれのメンバーに足りないところがあると人数を増やしたくなるのも、また普通のことです。

少数精鋭の2つ目は「少ないから精鋭になる」という考え方で、足りない部分は補い合い、それぞれの力を高めていくことを期待するという形につながっていきます。

3つ目は「人を増やさずに精鋭に育てる」という考え方で、少なければ精鋭になるという相手任せではなくて、育てる側の能力と覚悟が重要になっていきます。

特別な競技や、そこで必要とされる指導者では3つ目の意味が求められるところですが、これは必要なもの(能力)を組み合わせて理想とするものを構築していくシェアの発想につながります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「サンリオ」といえば、キャラクター商品とキャラクターを活かしたブランド展開で有名で、その名はスペイン語の「San(聖なる)」と「Rio(河)」を組み合わせた造語で「聖なる河」を意味しています。

これは創業者(辻信太郎)が「人類が最初に住み始めたと言われる河の辺りに、聖らかな文化を築きたい」との願いから命名された、というのが公式の由来です。

サンリオの前身は、山梨県の絹製品を販売する外郭団体の山梨シルクセンターで、県の職員であった辻信太郎が株式会社化して引き継いたのが始まりでした。

本業はうまくいかず、小物雑貨の販売に転じましたが、商品にかわいいイラストをつけることで売れ行きが伸びたことでキャラクター商品の開発に転換。

山梨シルクセンターは1973年にサンリオに社名を変更しました。

この経緯については、2000年に発行された『これがサンリオの秘密です』(辻信太郎著)に書かれているのですが、1979年にPHP研究所が発行した『サンリオの奇跡 世界制覇を夢見る男達』(上前淳一郎著)では、違うことが書かれています。

この書籍は辻信太郎社長や関係者への取材をもとにしたもので、複数の人が「山梨はサンリと読み、その王になることを願って命名した」と証言しています。

このことはPHP研究所の書籍編集部から資料として渡された同書の中に書かれていました。私がPHP研究所で書籍のゴーストライターを始めたのは1981年のことで、勉強のために読んだときに強く印象の残ったことです。

その後も週刊誌や月刊誌などにサンリオの由来について書かれた記事を見つけるたびに目を通していたのですが、『これがサンリオの秘密です』(扶桑社刊)が発行されるまでは「山梨王=サンリオウ」以外の命名譚を見ることはありませんでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ボロは、あまりよい言葉ではないだけに、「ボロは着てても心の錦」と対比されることで、“心の錦”が引き立てられます。

ボロは一般にはボロボロの衣服のことを言いますが、「ボロが出る」という言葉があるように、隠していた欠点や見せたくない不都合な部分、能力不足、本性などが現れてしまうことを指しています。

その語源は、着物の破れた部分の襤褸(ぼろ)が見えてしまうことで、ボロボロの衣服というよりも、普段は見えないところというのが本来の意味です。

どんなに綺麗な着物(例えば錦)であっても、破れた部分があっては台無しになりかねません。

ちなみに、錦(にしき)は金糸・銀糸や数々の色糸を用いた織物のことで、豪華な着物を指しています。

襤褸は隠すものではなくて、そもそも隠すようなことがあってはいけないので、ボロが出るようなことがないように、しっかりと作る、ボロがないか確認する、それでも使っているうちに傷んでくることがあるかもしれないので、常にチェックし続けて、絶対にボロが出ないようにするのが重要ということです。

ボロが出るというのは、完全なものであっても、言葉や行動、態度などから欠点などが明らかになることも意味しているだけに、念には念を入れて対応することが重要とも考えられているのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

発達障害がある人は1日24時間の生活リズムが正確に刻まれず、本来なら昼と夜で大きな波となっている自律神経の交感神経と副交感神経の調整が乱れやすくなっています。

そのために活動する時間帯に副交感神経の働きが盛んになって活動的になることができなかったり、それとは逆に夕方以降に交感神経の働きが盛んになって興奮状態になる、身体が休まらないということも起こりやすくなっています。

身体には1日のリズムを整える役割をする“体内時計”が備わっていて、時間に合わせて調整する作用があります。体内時計は科学の世界では概日リズムと呼ばれていますが、体内に備わった1日のリズムは24時間ではなく、過去には25時間で1時間もズレていると言われてきました。

しかし、今では国民などによっても異なることがわかってきて、日本人の場合には24時間10分とされています。

通常なら同じ時間に起床して、規則正しく1日の生活を始めることによって10分のズレは調整されています。体内時計はどこにあるのかというと、視交叉上核という脳の中央の視床下部の直上にある神経細胞の集まりです。

視床下部は内臓の働きや内分泌、自律神経の調整を行っていて、視交叉上核は自律神経調整の作用を直接的に受けて、体内時計のメインとなっています。

視交叉上核を補うものとして、大脳皮質や記憶に関係する海馬、内臓にも補助の時間調整を行う器官があります。その一つが一般に“腹時計”と呼ばれているものです。

その名から胃で空腹を感じることによって時間調整がされているように思われがちですが、実際には血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値によって脳の中枢の働きが影響されていると考えられています。

血糖値が低下すると空腹を感じさせるのが摂食中枢、血糖値が高まると食欲が抑えられるのは満腹中枢の働きとなっています。血糖値の変化による腹時計は、いつ食事をしたかが重要で、昼の12時になれば腹時計が働くようになるわけではなくて、朝食からの時間が重要です。

10分のズレは、同じ時間に起床して朝食を食べることで調整されるので、体調を整えるにも学習能力を高めるためにも朝食は大切です。発達障害、学習障害の改善を支援するためには、まずは朝食を同じ時間に食べる習慣をつけることが重要ということです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕