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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深い栄養素の「カルシウム」を紹介します。

〔カルシウム〕
カルシウムもDASH食の主要な栄養素の1つです。

これまで多くの疫学研究で、カルシウム摂取量の増加に伴って血圧が低下することが示されています。

2023年のメタ・アナリシスでは、162〜2000mg/日のカルシウム補給で有意な血圧低下を示すことが報告されています。

また、別のメタ・アナリシスでもカルシウム補給による有意な血圧低下作用が示されていますが、その程度は大きくはありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深い栄養素の「カリウム」を紹介します。

〔カリウム〕
野菜、果物、低脂肪乳製品が豊富な食事パターンであるDASH食は、その血圧低下効果が証明されていますが、カリウムはその主要な栄養素の1つです。

介入試験のメタ・アナリシスでは、カリウム摂取量増加は高血圧者では有意な血圧低下効果が認められました。

コホート研究のメタ・アナリシスでは、カリウム摂取量が高いほど脳卒中のリスクが低下しましたが、冠動脈疾患のリスクには有意な関連はありませんでした。

別のメタ・アナリシスでは、カリウム摂取量が高いほど心血管イベントのリスクが有意に低下しました。

一方、近年、ナトリウム/カリウム摂取比あるいは尿ナトリウム/カリウム排泄比が循環器疾患リスクと関連することが報告されています。

我が国でも、ナトリウム/カリウム比と高血圧および循環器疾患リスクとの正の関連が報告されています。

前述の前向きコホート研究のメタ・アナリシスでは、尿中カリウム排泄量および尿ナトリウム/カリウム排泄比のそれぞれの第4四分位群の循環器疾患リスクは、各第1四分位群の0.69倍、1.62倍であることが示されました。

すなわち、カリウムは、食塩過剰摂取の血圧上昇などの作用に拮抗していると考えられています。

2012年のWHOのガイドラインでは、血圧低下および脳卒中リスク低下のためにカリウム摂取量90mmol(3510mg)/日以上が推奨されており、また、WHOガイドラインの推奨摂取量を達成した場合、ナトリウム/カリウム摂取比はほぼ1対1(単位はmmol/mmol)になり、健康への好影響をもたらすとしています。

なお、腎障害を有する人では高カリウム血症を来し得るので、カリウムの積極的摂取は避けるべきです。

「高血圧治療ガイドライン2019」では、野菜・果物の積極的摂取を推奨しています(カリウム制限が必要な腎障害患者を除く)。

近年、塩化ナトリウムの一部を塩化カリウムで置換した代替塩によるナトリウム摂取量の減少とカリウム摂取量の増加は循環器疾患の発症および総死亡を減少させることが報告されました。

また、代替塩の効果を検討したメタ・アナリシスでも、代替塩による血圧低下、循環器疾患の発症および死亡のリスク低下が示されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深いエネルギーの「アルコール」を紹介します。

〔アルコール〕
アルコール摂取による血圧への影響は、短期効果と長期効果で異なります。

介入試験のメタ・アナリシスでは、低用量アルコール摂取(純アルコール14g未満)は血圧に影響を与えていません。

一方、高用量アルコール摂取(純アルコール>30g)は、6時間以内に血圧を3.5/1.9mmHg低下させたが、13時間以上経過後の血圧を3.7/2.4mmHg上昇させたとしています。

一方、多くの疫学研究では、習慣的飲酒量が多くなればなるほど、血圧値および高血圧の頻度が高く、経年的な血圧上昇も大きいことが示されています。

コホート研究のメタ・アナリシスは、収縮期血圧と飲酒量との関係はほぼ直線的であり、その関係に閾値を認めないことを示しました。
また、アルコール制限による降圧効果が報告されています。

我が国の介入試験では、飲酒習慣のある軽症高血圧患者の飲酒量をエタノール換算で平均56mL/日から26mL/日に減じると、収縮期血圧の有意な低下が認められました。

介入試験のメタ・アナリシスでもアルコール制限の降圧効果が示されており、その効果は用量依存的でした。

「高血圧治療ガイドライン2019」では、高血圧者の飲酒は、エタノールで男性20〜30mL/日以下、女性10〜20mL/日以下にすべきであるとされています。

このアルコール摂取量の目標値は、先述の我が国の介入試験の報告に近い値であり、海外のガイドラインでも同様です。

エタノールで20〜30mLはおおよそ日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合弱、ウイスキーダブル1杯、ワイン2杯弱に相当します。

少量から中等量の飲酒によって冠動脈疾患リスクが低下することが、国内外において報告されています。

しかし、循環器疾患リスクが最も低いのは飲酒習慣のない者であり、少量のアルコール量でも血圧上昇および循環器疾患リスクを高めるとの報告もあります。

さらに、飲酒量が増加するほど脳卒中、特に脳出血のリスクが上昇することも報告されています。

脳卒中の多い日本人では、高血圧予防の意味でも、飲酒をしない者には少量の飲酒を勧めるべきではありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「嫌煙運動の日」嫌煙権確立をめざす人々の会が、1978年2月18日に嫌煙運動を始めたことから制定。

毎月18日:「防犯の日」(セコム)、「おにぎりの日」(中能登町)、「頭髪の日」(全国理容生活衛生同業組合連合会)

私が代表を務める「特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構」の名称を見た人から「長い!」と評されるのは、いつものことですが、印鑑(法人代表印)の心配をされることもあります。

特定非営利活動法人はNPO法人と略称で呼ばれることがあって、名刺などにもNPO法人を使っている法人もあります。しかし、代表印は正式名称でなければいけないので、法人の種類の特定非営利活動法人だけで9文字も必要になります。

印鑑に刻まれる文字は多くなるほど難しくなり、場合によっては金額(作業料)が高くなっていくことから、固有名詞を短くするところもあります。

「法人名は記号でしかない」との考えもある中で、私たちは法人名が活動を表すのが相応しいという考え方をしています。

特定非営利活動法人に続く「日本メディカルダイエット支援機構」は16文字なので、合計で25文字となります。

私が関わる団体名の長さを見て、私が名付けたのかと聞かれることがあります。そう言われたのは「一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センター」で、25文字なので同じ長さです。

私が理事を務めていた法人では、「公益財団法人日本健康スポーツ連盟」は16文字ですが、その事業として「日本メディカルフィットネス研究会」(16文字)があって、合計すると32文字にもなります。

文字数を気にしないで印鑑を作ることができるのは、カタカナが多いからで、印鑑ではカタカナは間隔を詰めて刻むことができるので、活動内容を伝えるには「カタカナを使う手がある」とネーミングの話をするときのネタの一つとしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

お題の「社名の後付け由来」の前に、これなら納得できるし、今後も由来として続くであろうということから書いていきます。

「江崎グリコ」は、創業者(江崎利一)の名字と牡蠣(かき)の煮汁から抽出したグリコーゲンから名付けたというのはネット検索で簡単にわかることです。一時期はクイズ番組のネタでしたが、今では当たり前すぎて企画にも出されなくなっています。

グリコーゲンは肝臓や筋肉に蓄えられているエネルギー源で、簡単にいうとブドウ糖が数多く結合した多糖類です。

牡蠣といえば今ではタウリンが有名で、お酒を飲む人が肝臓の保護のために「飲む前に飲む」ドリンクの主要成分です。

大正時代のこと、佐賀で薬種業を営んでいた江崎利一は、漁師が牡蠣の煮汁を捨てていたのを目にして、栄養豊富な煮汁を捨てるなんて“もったいない”と薬の材料にすることを考えました。

しかし、国民の健康増進のために子どもが喜んで食べてくれるものにしたいとの発想から誕生したのが、栄養菓子「グリコ」でした。

当時のキャッチフレーズの「1粒300メートル」は、グリコ(キャラメル)1粒のエネルギー量が16.5kcalで、1粒300メートルを走るのに必要なエネルギーが摂れるということを示していました。

「カルビー」は、社名の由来が検索される会社ランキングで2位となっていますが、カルシウムのカルとビタミンB₁のビーを組み合わせた造語です。

前身の松尾糧食工業から1955年に社名をカルビー製菓に変更したときから使い続けています(1973年にカルビーに社名変更)。

どの商品に、どれくらいのカルシウムとビタミンB₁が含まれていたかということを知りたくなる人もいて、そのような質問が寄せられています(私も取材時に質問をした一人)。

しかし、健康に役立つ食品を作るという企業の姿勢を示した言葉ということで、当時の代表的な栄養素のカルシウムとビタミンB₁に着目したとのことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

岡山市の表町商店街で「OMOTECHO」の表示を目にしているうちに、「OMO techo」と一部が小文字に見えてくるようになりました。

それは目の錯覚ということではなくて、「OMOTECHO」の意味を広報活動の一環として考えている中で、「OMO」の意味と可能性がわかり、「OMO」と「TECHO」と分けてみるようになったからです。

「OMO」は、マーケティング戦略の世界では以前から使われてきました。これは「Online Merges with Offline」を略したもので、「オンラインとオフラインの融合」と説明されています。

「オンラインとオフラインの融合」と聞くと、オンライン(ネット情報)とオフライン(紙媒体)を組み合わせたものという解釈をされることがあります。また、ニューメディア(Webメディア:インターネット、SNS、YouTubeなど)とオールドメディア(伝統的マスメディア:新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)の組み合わせと認識されることもあります。

ところが、マーケティング戦略では、発信する側の思惑や都合ではなくて、顧客がオンライン(ECサイト、アプリ)とオフライン(実店舗)の境界を意識することなく、シームレスに一貫した体験ができるようにする手法を指しています。

そこまで一気に進めるのは、伝統的な商店街では困難さが生じることが想定されることもあって、まずはオンラインとオフラインを結びつける、これまでに使ってこなかったメディアを活用することを考えています。

それはオンラインに誘導するオフラインという形で、「今さら?」と言われかねない新聞や手帳の活用です。

「OMO techo」のアイデアについては、次回に続きます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

時間銀行の発想は、元々は自分が提供した時間を、必要になったときには同じだけ使うことができるという銀行の仕組みと同様の考えから始まりました。

銀行と違っているのは利息がつかないことで、100時間の提供をしたら、同じ100時間分を提供してもらうという仕組みです。

また、利息がつかない銀行(時間銀行)では、お金(money)を預けたら、同じ金額のお金が返ってくるということで、金(GOLD)や宝石(jewelry)のような価値が変動するもので返ってくるわけではありません。

さらに銀行の預金(ゆうちょ銀行は貯金)と違っているのは、時間銀行では他の人に渡されることがないということで、相続もなければ差し押さえもありません。

預金は、長らく放置していると権利がなくなるということもあります。以前は、10年間放置された休眠口座のお金は金融機関のものとなっていましたが、現在は国庫に入る仕組みとなっています。
(休眠預金は没収されるわけではないので、手続きで取り戻すことができる、と国は説明してはいるのですが)

時間銀行は、これまで蓄積してきた時間を自分だけなく、家族が使うこともできれば、親戚縁者、知人にも渡すことができます。どのような使い方、渡し方ができるのかは運営者が決められることで、時間銀行に預ける人が納得できれば、法律的に問題さえなければ自由にして構わないという汎用性があります。

いわばギフトのような形になるわけですが、これについては次回(時間塾52)に続きます。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深いエネルギーの「エネルギー」の続きを紹介します。

〔エネルギー〕
高齢高血圧患者を対象としたTONE研究では、肥満者は4.7kgの減量によって、降圧薬を中止後の心血管合併症発症、血圧再上昇、降圧薬再開の複合エンドポイントが約30%改善しました。

なお、この研究のサブ解析では、3.6kgを超える減量を達成できれば有意な血圧低下効果が期待できるとしました。

このほか、介入試験のメタ・アナリシスでは、約4kgの減量によって、収縮期で−4.5mmHg、拡張期で−3.2mmHgの血圧降下があると報告されています。

「高血圧治療ガイドライン2019」では、肥満者はBMIで25kg/㎡未満を目指して減量して、非肥満者は、このBMIのレベルを維持すべきとしています。

また、急激な減量は有害事象を来す可能性があり、4kg程度の減量でも降圧効果があることから、長期計画のもとに無理のない減量を行うべきとしています。

さらに、皮下脂肪および内臓脂肪の増加は血圧や代謝リスクに関連しますが、内臓脂肪でより高くなっています。よって、ウエスト周囲長(男性85cm未満、女性90cm未満)も考慮して減量を行うべきであるとしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深いエネルギーの「エネルギー」を紹介します。

〔エネルギー〕
エネルギーの過剰摂取は、肥満を生じさせます。

例えば、北海道における10年間の縦断研究では、肥満者は非肥満者に比べて高血圧に進展するリスクが約2倍でした。

コホート研究のメタ・アナリシスでは、BMI、ウエスト周囲長などの肥満指標が増加すると、高血圧の発症リスクが増加すると報告されました。

エネルギー制限によって減量すれば血圧が低下しますが、エネルギー制限をしても体重が減らなければ血圧は低下しません。

また、我が国の中高年の過体重の女性高血圧患者を対象にして1500〜2000kcal/日から450kcal/日に摂取エネルギーを減らして2週間経過を見た介入試験では、必ずしも全ての対象者で降圧を認めず、血圧低下の程度と関連したのは体重減少の程度でした。

また近年、高度肥満に対して実施される肥満外来手術(胃バイパス手術等)による体重減少でも、血圧の低下や脳心血管病リスクの低下が確認されています。

以上のように、肥満自体が高血圧の重要な発症要因と考えられており、その多くは高血圧の発症予防、改善、重症化予防において重要となります。

また、体重減量が高血圧を改善することについては、介入試験による報告も多くなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕