投稿者「JMDS」のアーカイブ

時間が大事であって、時間に限りがあるということを実感しているときに、最も気になるのは「時間泥棒」の存在です。

この言葉は1976年に発行された児童文学の『モモ』で描かれたテーマで、少女のモモが灰色の男たちが人々から盗んだ時間を、時間を司るマイスターの助けによって取り戻すという物語です。

その当時はあまり話題にはならなかったのですが、その言葉が記憶に残るほど耳にしたのは、居酒屋業界の著名な経営者が都知事選挙に出馬した際に作戦参謀の一角として呼ばれたときでした。その会議の中でも「時間泥棒」は盛んに飛び交っていました。

その経営者は2005年に介護事業にも参画していて、私の叔父が日本社会事業大学の学長を務めていた関係もあって、介護事業の戦略に呼ばれました。

既存の介護事業を取得して参入したことから、社内に蓄積された経験がない状態で、当時の私は臨床栄養の世界を基点にして、福祉関係の給食にも踏み込んでいたことから好適と思われたようです。

そのときの戦略が気に入られたのか、2011年の東京都知事選挙のときにも呼ばれました。結果は現職とタレント候補に敗れての落選でしたが、最終的には参議院議員になることができました。

国会議員になってからも「役に立つ話と言って時間を取らせた人のほとんどが時間泥棒」と口癖のように言っていました。

企業家が国会議員になると、いろいろと近づいてくる先輩や関係者が相次ぐのは普通にあることですが、特に「時間泥棒」の被害に遭いやすい人であったのは確かです。

同じ時間をかけた人であっても、これから先に価値がわかってくれて、時間を大切に使うことができる人と出会えるなら、それは泥棒をされたことにはならないということも話していました。

その見極めは難しくて、よさそうな顔をして近づいてくる人には要注意で、「時間泥棒は自分が泥棒であることに気づいていない」ということも、よく言っていました。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

かつての日本人は欧米人と比べると体格的に小さく、食事による脂肪の摂取量も少ないことから肥満と呼ばれるような人は少なかったのですが、今では肥満大国のアメリカに迫る勢いであることが言われます。

日本人の脂肪摂取量が歴史的に少なかったことは確かで、それは肉食が少ないことが関係しています。今から80年前の終戦直後(終戦から2年後に発表された調査結果)に比べると肉の摂取量は、現在では6倍にもなっています。

これが日本人がかつては短命だった原因の一つで、昭和22年に発表された日本人の平均寿命は50歳を超えた段階でした。その当時にアメリカでは65歳を超えていました。

栄養摂取が全体的に改善されて、日本人の平均寿命は世界のトップになったものの、太る人が増えて、生活習慣病も増えていきました。

どれくらい太っている人がいるのかというと、日本人の肥満者の割合は30%以上にもなっています。それに対してアメリカの肥満は40%以上となっています。それほどの差はないように見えてしまいますが、何をもって肥満としているのかというと、BMIで計算されています。

BMI(Body Mass Index)は体格指数とも呼ばれていて、体重(kg)を身長(m)で割って求められます。「70kg÷1.75m÷1.75m=22.8」といったように計算されます。

日本ではBMIで計算した結果が25以上で肥満と判定されます。

これに対してアメリカではBMIが30%以上で肥満となります。

日本人の場合には1.75m(175cm)だとすると77kgを超えると肥満となりますが、アメリカ人の場合は同じ身長では92kgと大きな差があります。

ちなみに、日本人の場合の健康度が最も高いBMIは22であるので、例とした体重では70kgを超えないようにすることが言われるわけです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンDの欠乏回避の「目安量の策定方法」を紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*成人(目安量)
血中25−ヒドロキシビタミンD濃度が12ng/mL未満では、くる病(小児)・骨軟化症(成人)のリスク増大、カルシウム吸収率低下(小児・成人)、骨量の低下(小児・若年者)、骨折リスク増加(高齢者)が起こることが知られています。

そして、20ng/mL以上で、これらのリスクが最も低くなるとされています。

また、アジア人に限定した研究において、血中副甲状腺ホルモン濃度の上昇の抑制、骨密度の維持に対する血中25−ヒドロキシビタミンD濃度が20ng/mL以上とする報告が複数あります。

一方、日本内分泌学会・日本骨代謝学会によって発表された「ビタミンD不足・欠乏の判定指針」では、30ng/mL以上をビタミンD充足、20ng/mL以上30ng/mL未満をビタミンD不足、20ng/mL未満をビタミンD欠乏としています。

この参照値を用いて欠乏者、不足者の割合を計算すると、日本人の健診受診者(成人男女:18〜69歳、1790名)では、それぞれ40.8%、51.5%、他の健診受診者(成人男女:平均51歳、5518名)で、それぞれ78.5%、19.8%となります。

これらの報告を踏まえると、食事摂取基準の参照値として30ng/mLを採用するのには、慎重になるべきと考えられ、血中25−ヒドロキシビタミンD濃度の参照値を20ng/mLとすることが妥当であるとしました。

ただし、この値のほとんどの者で不足による症状が現れない値であるために、推定平均必要量の算定に用いるのは適切ではありません。そこで、目安量を設定することとしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンDの欠乏回避の「必要量を決めるために考慮すべき事項」を紹介します。

〔必要量を決めるために考慮すべき事項〕
欠乏症として、小児ではくる病、成人では骨軟化症があげられます。

軽度の不足では、骨粗鬆症と骨折リスクの増大に関連する血中副甲状腺ホルモン濃度の上昇がみられます。

血中25−ヒドロキシビタミンDは食事からの供給と皮膚への紫外線照射によって産生された体内のビタミンD量を反映するビタミンD栄養状態の最も良い指標です。

また、血中副甲状腺ホルモン濃度は骨代謝との関連が確立されており、血中副甲状腺ホルモン濃度の上昇は、ビタミンDの欠乏を示す指標として有用です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「冷凍食品の日」日本冷凍食品協会が、冷凍のトウ(10)から10月、冷凍食品の世界共通の管理温度がマイナス18℃以下であることから制定。

「ドライバーの日」物流産業新聞社が、交通や流通などで活躍するプロドライバーに感謝することを目的としてド(10)ライバ(18)ーの語呂合わせで制定。

「世界ウェーブストレッチリングの日」日本ウェーブストレッチ協会が、ウェーブストレッチリングが発売された2005年10月18日にちなんで制定。

「ぴーなっつ最中の日」米屋(千葉県成田市)が、ぴーなっつ最中の発売開始の10月と、101が餡を挟んだ最中の形、8が落花生の形に似ていることから制定。

「天津飯の日」大阪王将が、てん(10)しん(1)はん(8)の語呂合わせで制定。

毎月18日:「防犯の日」(セコム)、「おにぎりの日」(中能登町)、「頭髪の日」(全国理容生活衛生同業組合連合会)

1000曲以上を作曲した米山正夫先生が作曲家デビューをしたのは1934年だったということを話すと、戦時中の軍歌も作ったのではないかと言われることがあります。

「兵隊の靴」というお題のコラムを書いているので、なおさら、そのような想像をさせるかもしれませんが、戦時中(1942年)に書いた楽曲が“敵性的”ということで発売4日での発禁処分という「記録を作った」(本人談)という逸話が残されています、

1944年に満州の放送局勤務となり、1945年に関東軍に現地応召(召集令状を受けての軍務)されて、敗戦と同時にシベリア抑留となっています。

米山先生と巡り会えたのは2ルートあって、1つは水島治男先生のルートでした。水島先生は「改造」という雑誌の編集長を務めた方で、日本ペンクラブの事務局長もされました。

水島先生の御自宅は文京区白山にあって、私が通っていた東洋大学(何かと話題になった法学部)も白山にありました。知人の紹介で御自宅に顔を出すようになり、『改造社の時代』(戦前編、戦中編)の2冊の書籍の手伝いをさせてもらいました。

1977年に水島先生は逝去されましたが、そのときに関係者から私は“最後の弟子”と紹介されました。私自身としては、そのような感覚はなかったのですが、このフレーズが役立ったのか、米山正夫先生を初めて訪ねたときに「君が水島先生の最後の弟子か」と言われました。

仲介してくれた方が、私が新潟県柏崎市の出身で、地域には米山(よねやま)という1000mに少し足りない名峰があって、米山登山は高校の年中行事でした。紹介者には米山の話をしたことがあり、私の名前(正人)を正夫と勘違いしていて、そのことが縁のようなものを感じて、米山先生に「兵隊の靴」という題のコラム原稿を書いてもらうきっかけとなりました。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

2002年から始まった納豆の全国PRは、今でも全国納豆協同組合連合会と納豆PRセンターによって続けられています。その初めの全国PRを手掛けて、「メディア(テレビ、新聞、雑誌)で納豆が取り上げられない日はない」とまで言われて、納豆ブームとしても今も伝えられています。

納豆がブームにまでなったのは私たちのおかげと言われて、メディアにも持ち上げられましたが、納豆が大注目されて、売り上げが前年比で10%以上も増えたのは、もう一つの要因がありました。

それまで売り上げが減り続けていたのが、マーケティングとPR法を変えただけで、急にV字回復するようなことはありません。何がプラスに働いたのかというと、それは狂牛病でした。

狂牛病は1986年にイギリスで初めて発生が確認されて、日本で感染牛が初めて見つかったのは2001年のことでした。その翌年に納豆の業界をあげての全国PRが始まったのは、このタイミングを活かそうとしたからではありません。

たまたまタイミングが重なっただけですが、ある意味のチャンスと考えて、納豆の材料の大豆のたんぱく質の有効性を強調したこと、牛肉に特に多い飽和脂肪酸との違い(大豆には不飽和脂肪酸が多くて動脈硬化を低下させるというエビデンスがあった)を毎回、メディア向けのリリースに入れることはしました。

当時は海外から輸入される食品の安全性は狂牛病をきっかけにして、消費者が強く気にしていることでした。国産大豆を売り物にしている会社はあるものの、業界をあげての全国PRとなると輸入大豆と国産大豆の割合は知っていました。

納豆がブームになれば、国産大豆の割合が下がっていくのは仕方がないのですが、納豆に使われている大豆の味方をすると、全体の自給率(国内生産)は6〜7%であるのに対して、食品加工用の自給率は20〜25%となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

鬼は怖いものの象徴とされることから、鬼が現れて平和な状態を掻き乱すことは「鬼の撹乱」と表現されることがあります。言い間違いというよりも、書き間違いの例ではあります。

撹乱(かくらん)の掻き乱すという意味は、小さな出来事ではなくて、生態系や環境を見出す出来事のことを指していて、脅威となる自然現象(地震、火山噴火、台風、豪雨など)によって生命の危機につながる状態を表すときに使われます。

鬼が現れたかのような悲惨な状況ということなのでしょうが、「鬼の撹乱」は明らかな誤用です。正しい使い方は「鬼の霍乱」で、霍乱(かくらん)は平安時代から使われてきた医学用語(漢方医学)で、夏に起こりやすい体調不良を指しています。

現代的にいえば、日射病や胃腸炎のことで、吐き気や下痢を伴う急性の病気です。そこから暑さにあたって体調を崩すことを指すようになりました。

「鬼の霍乱」は、病気とは無縁な元気な人が病気になってしまうことですが、今では、ちょっとした不注意で病気になるという軽い意味で使われることが多くなっています。

「鬼の霍乱」の“鬼”は悪いものではなくて、強い者という、よい意味での象徴として使われています。「鬼の霍乱」を起こすような立派な人であることがポイントで、その意味合いが伝わらないと、せっかくの正しい言葉が活かされないことにもなります。

間違った使い方の中には、「鬼の錯乱」というものもあります。錯乱(さくらん)は意識が混乱することで、鬼が錯乱状態になったら、それこそ怖い状況になってしまいます。どんな立派な人でも、錯乱をしては本来の力が発揮できなくなるので、「鬼の錯乱」とならないように、「鬼の霍乱」の段階で、もしくは霍乱にもならないように、日常生活で注意することが大切という話をさせてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンDの指標設定の基本的考え方を紹介します。

〔指標設定の基本的考え方〕
ビタミンDが欠乏すると、小腸や腎臓でのカルシウムとリンの吸収率が減少して、石灰化障害(小児ではくる病、成人では骨軟化症)が惹起されます。

一方、軽度の不足であっても、腸管からカルシウム吸収の低下と腎臓でのカルシウム再吸収が低下して、低カルシウム血症が生じます。
これに伴って二次性副甲状腺機能亢進性が惹起され、骨吸収が亢進して、骨粗鬆症と骨折へと至ります。

ビタミンDは食事から摂取するだけでなく、皮膚でも産生され、両者がビタミンDとして体内で利用されるため、摂取すべきビタミンDの量を皮膚での産生量と独立して決めることは困難であり、またその意味も乏しくなっています。

また、過剰摂取による健康被害として、高カルシウム血症を対象に耐容上限量を設定しました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンDの基本的事項の「機能」と「消化、吸収、代謝」を紹介します。

〔機能〕
ビタミンDの主な作用は、ビタミンD依存性たんぱく質の働きを介して、腸管でのカルシウムとリンの吸収と腎臓での再吸収を促進することです。

その他の機能として、骨髄(骨芽細胞やリンパ球など)、免疫系に属する細胞、皮膚、乳房や前立腺の上皮細胞、筋肉、腸などの様々な細胞における分化促進や増殖抑制作用があげられます。

〔消化、吸収、代謝〕
ビタミンDは、肝臓で25−ヒドロキシビタミンDに代謝され、続いて腎臓で活性型である1α,25−ジヒドロキシビタミンDに代謝されます。
1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、標的細胞の核内に存在するビタミンD受容体と結合して、遺伝子の転写制御を行います。

血中の25−ヒドロキシビタミンD濃度は、摂取と皮膚での産生の双方の体内のビタミンD量を反映することから、ビタミンDの生体指標とされています。

一方、1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、健康な人で、その血中濃度は常に一定に維持されており、ビタミンDが欠乏すると、血中のカルシウムイオン濃度が低下して、その結果として、血中副甲状腺ホルモン濃度が上昇します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕