投稿者「JMDS」のアーカイブ

2002年は、自分にとって転換点となる年で、そのときから20年以上にもなっているのに大きく変わることがなく、ただただ積み重ねてきたこともあるのですが、“継続の才能”の記録として書き残します。

現在の厚生労働省が始まったのは2001年のことで、当時は厚生省に関わる栄養、運動などの仕事をしてきていたことから、移行期には新たな制度が検討されるたびに呼び出されることが多々ありました。

たまたま、その時期には霞が関の官庁街まで歩いていけるところに住んでいて、健康科学情報センターとして厚生省と労働省が共同で実施していたTHP運動でも頻繁に霞が関に出向いていました。

また、霞が関は取材先でもあって、巡回健診の全国組織の日本健康倶楽部の月刊情報誌『健康日本』の取材に、1999年4月号から3年間にわたって出向いていました。これはライターとしての関わりで、取材と原稿執筆が主でしたが、2002年には『健康日本』の編集委員に就任しました。

厚生労働省の「健康日本21」(21世紀における国民健康づくり運動)が2000年から10年間を第一期として始まったのとタイミングが合致して、それ以降、『健康日本』は10年間にわたって、合計13年間(156号)担当しました。

「健康日本21」は、健康づくりの目標を期間を定めて実施した初めての施策で、何をしたら、どんな結果が出るのかという現実的な方法として、これまでの知識を活かす機会ともなりました。

THP運動は栄養での関わりから始まりましたが、2002年からは栄養、運動、保健、心理の4部門との関わりに変わりました。

『健康日本』と「健康日本21」と名称が極めて似ていることから、勘違いされたことが、かえって取材や交渉がうまくいくことになったのも、小さな奇跡かもしれません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

2002年はゴーストライターとしての変換点でした。

PHP研究所の出版物でゴーストライターを始めたのは1981年のことで、15年間で150冊を手掛けたので、最後の1冊が発行されたのは1995年でした。そこから他の出版社でゴーストライターをしてきましたが、それまでの依頼されて初めて仕事になるということから、自分で企画をして出版化する、企画内容に関わるということをしました。

2002年には、東京大学医科学研究所の新井賢一所長の『東京ゲノム・ベイ計画 日本に託された人類の未来』(講談社+α新書)のゴーストライターを務めました。これを手掛けるまでは生理学や栄養学に基づいた原稿は書いてきたのですが、あまりに専門的な話であったので、10日間も出版社に閉じこもって書きました。

科学雑誌のライターをゴーストライターとして紹介したのですが、ストレスのために途中で書けなくなり、紹介者が責任を取るということになり、私も精神疲労と闘いながら仕上げました。そのおかげで、講談社の科学雑誌からの仕事が入ることになったきっかけの1冊です。

また、2002年には『低インシュリンダイエット』(ゴマブックス刊)を書かせてもらいました。監修の荒木順子先生は当時は東京家政大学教授で、国立がん研究センターの栄養管理室長などを経たエネルギーコントロール食の専門家として知られていました。知人だったことから監修を依頼しました。

さらに2002年には『アミノ酸ダイエット』(ゴマブックス刊)を書きました。監修の山本辰芳先生は、当時はHDS(病院栄養管理)研究所の所長で、国立国際医療研究センターや国立がん研究センターの栄養管理室長、日本臨床栄養協会副会長などを歴任した私の臨床栄養の師匠です。

その勢いで2002年には『ちょっと待て!あなたの健康食品は安全か』(ゴマブックス刊)が発行されました。これは健康ペンクラブが著者で、私が代表理事を務めていました。
監修の並木秀雄先生(理学博士)は当時は早稲田大学教授で、薬品・化学成分の研究者です。内容は健康ペンクラブの会長であった久郷晴彦(薬学博士)と検討して書き進めました。2002年は私が健康食品・サプリメントの法律講習としてデビューした年です。

そして、2003年には『ダイエットマニア』(ゴマブックス刊)が発行されました。監修は健康科学情報センターで、私が理事長を務めていました。

現在のメディカルダイエットとつながる45種類の科学的データを駆使した健康を維持するためのダイエット法のエッセンスを伝える内容でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

身体年齢測定では握力が指標の一つとなっていて、握力の低下は全身の筋肉の減少と筋力の低下を知るための重要な要素です。握力が強くなれば、身体年齢測定では実年齢よりも若く表示される可能性があるわけですが、ただ握力を強くする運動(ニギニギやハンドグリップ、雑巾絞りなど)をすればよいというわけではありません。

握力は全身の筋肉の量を推測する指標であって、握力を強化したからといって、全身の筋肉が増えるわけではありません。握力を強化しようとするのであれば、そのための運動が全身の筋肉を強化する結果になればよいわけで、そのために紹介しているのはポールを用いたウォーキングです。

これは北欧発祥のスポーツタイプのノルディックウォーキングと、日本発祥のポールウォーキングがあります。全国的に広まっているノルディック・ウォークは名称は北欧発祥のほうをイメージさせますが、ポールウォーキングに分類されています。

ノルディックウォーキングはクロスカントリースキーの夏場のトレーニングとして始まったもので、ポール(スティック)が手から離れても戻ってくるグローブが使われています。それを利用して、ポールを後方に投げ出すようにして前進します。

それに対してポールウォーキングは、ポールを握って歩きます。これによって安定性を重視した歩行となります。

ノルディックウォーキングは通常歩行に比べると、同じ距離を歩いたときのエネルギー消費量は1.2倍にもなります。ポールウォーキングのほうは1.1倍にもならないとしても、ポールを握って歩くことで握力が鍛えられます。

通常歩行では下半身(ヘソから下)の筋肉が主に使われます。下半身の筋肉は全身の70%ほどです。それに比べてポールを使うと首から下の90%の筋肉が使われます。これによって、ほぼ全身の筋肉が鍛えられるので、握力が強くなるのと同時に、全身の筋力も強くしていくことができるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「ラーメンの日」日本ラーメン協会が7をレンゲ、11を箸に見立てたことと日本でラーメンを初めて食べたとされる水戸光圀の誕生日の1628年7月11日にちなんで制定。

「アルカリイオン水の日」アルカリイオン整水器協議会が7月11日を0711として、お(0)な(7)かにいい(11)水の語呂合わせで制定。

「ロコモコ開きの日」ハワイ州観光局が夏(7)のいい(11)日の語呂合わせで制定。

「血管内皮の日」ユネクス(愛知県名古屋市)が、な(7)い(1)ひ(1)の語呂合わせで制定。

毎月11日:「果物の日」(全国柑橘宣伝協議会、落葉果実宣伝協議会)、「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)

膝関節の痛みに有効な軟骨成分といえばグルコサミン、軟骨の滑りをよくする潤滑成分といえばコンドロイチンということは随分と知られるようになってきました。

成分の内容と有効性がわかり、期待が高まるにつれて、その期待が裏切られたときの失望感は大きなものがあります。

グルコサミンとコンドロイチンで質問を受けることのほとんどは、どこの商品がよいかということです。以前は分子が大きい高分子のもののあり、吸収されにくいものもあったのですが、今では低分子になって吸収性の問題はなくなりました。

それなのに使用しても実感できない人は相変わらず多いのが事実ですが、それは摂取タイミングが間違っているからです。

サプリメントは食事のあとに摂るというのが一般的な感覚です。グルコサミンとコンドロイチンは粘度が高い成分であるので、胃の中に他の成分があると、これを吸着して大きな塊になるので、吸収されにくくなったり、場合によっては吸収されなくなります。
正しい摂取タイミングは、胃の中に他のものがない空腹時です。

参考のために、サプリメントの講習テキストの中から、グルコサミンとコンドロイチンの部分をピックアップして紹介します。

〔グルコサミン〕
カニやエビなどの甲殻類の殻のキチン質に含まれる成分で、糖とアミノ酸が結びついたアミノ糖の一種です。細胞の結合を促進する働きがあり、軟骨や爪、腱、靭帯、皮膚などに多く存在しています。軟骨の成分であり、膝関節などの軟骨のすり減りを防ぎ、軟骨の再生を促進し、膝や腰などの関節の痛みを改善する作用があります。サプリメントのグルコサミンは甲殻類を原料としたキチン質を塩酸または硫酸で加水分解して作られたものが多いため、甲殻類アレルギーの人は注意が必要です。トウモロコシなどから作られた植物性グルコサミンもあります。加工法によってグルコサミン塩酸塩、グルコサミン硫酸塩があります。

〔コンドロイチン〕
体内の結合組織を構成するムコ多糖類の一種で、水分を含んで粘着性を持ち、関節などの潤滑液の役目をします。関節の軟骨の破壊の防止、関節痛の改善などの作用があります。牛、豚,サメ、イカの軟骨など動物性由来のものから製造されます。軟骨を増やすグルコサミンとともに、膝関節の改善のサプリメントに使われています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

前回の「相互作用がある代謝促進成分」に続いて、今回は「相互作用のない代謝促進成分」について解説していきます。取り上げる成分はL–カルニチンです。

L–カルニチンは他の代謝促進成分(α−リポ酸、コエンザイムQ10)と同様に、体内で合成されますが、合成のピークは20歳代前半で、それ以降は合成量が減り、体内での保持量も減るために、代謝促進作用が低下していきます。

年齢を重ねると同じ食事量、同じ運動量では太っていくようになるのは、この代謝促進成分の減少が大きく関係していきます。L–カルニチンが体内で充分な量が確保されているときには、細胞の中でエネルギー代謝が起こるミトコンドリアに脂肪酸が多く取り込まれていきます。

L–カルニチンが不足すると、脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれにくくなり、取り込まれなかった脂肪酸は余分なものとして脂肪細胞の中に蓄積されていきます。

そのような結果になるのは、脂肪酸はL–カルニチンと結合しないとミトコンドリアの膜を通過できない仕組みになっているからです。L–カルニチンの減少は、脂肪酸の取り込みの低下、脂肪酸のエネルギー代謝の低下に直結していくのです。

なぜL–カルニチンはサプリメント成分として多くを摂っても相互作用や健康被害が起こらないのか、ということですが、一つには体内での合成量が減っている場合には、それを補うために使われて、体内で余分になることが少ないからです。

もう一つの理由が重要で、L–カルニチンは必須アミノ酸のリシンとメチオニンを材料に体内で合成されていることがあげられます。サプリメントの摂取で多くの量があったとしても余分なものは元の必須アミノ酸に分解されます。

理論上の話ではなく、実際にL–カルニチンのサプリメント成分としての研究は、医薬品成分からサプリメント成分としても使用が厚生労働省から許可された2002年以降、ずっと続けられています。
その研究の第一人者は、日本メディカルダイエット支援機構の副理事長の工学博士です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

サプリメントの成分には閾値があって、一定の量を摂取しなければ効果が発揮されないという限界点があります。その閾値に達していない成分を、複数無味合わせても期待するだけの効果を得ることはできません。

では、閾値を超えた多くの量を摂れば効果が得られるのかというと、サプリメントの成分は多く摂れば効果が高まるというものではありません。多く摂ることによって健康被害が起こることもあります。

ビタミンやミネラルなら問題がないと思われがちですが、その多くは上限値が定められていて、それ以上の量を摂取すると、どのような健康被害が起こるのかが明らかにされています。

また、サプリメントの成分には相互作用の問題もあり、単独では健康被害が起こらない成分であっても、複数が重なると健康被害が起こる場合があります。これについてはアメリカでは研究が盛んに行われていて、データベースとして確立されています。

健康被害や相互作用が起こりにくい成分として、代謝促進成分があげられます。これは体内のエネルギー代謝を促進させるために使われる成分で、絶対に必要であることから体内で合成されています。

体内で合成されている成分なら、サプリメントで多くの量を摂取しても大丈夫と思われがちです。多くの量を摂っても余分な分は分解されると考えられているものの、三大代謝促進成分のうちのα−リポ酸とコエンザイムQ10は一時的に多く摂取することで健康被害や相互作用が起こる可能性があります。

これに対して、もう一つのL–カルニチンは健康被害もなく、相互作用もありません。
α−リポ酸はミトコンドリアのTCA回路の手前で生化学反応を起こすために必要で、コエンザイムQ10はTCA回路のエネルギー産生の最終段階で必要な成分です。

L–カルニチンが安全だというのは作用機序(体内での働き)の段階が違っているからですが、これについては次回に紹介します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

大事なものが減っていくと、それを防ごうとして減らさないようにするのは、人間に備わっている生理的な特性で、よく例として取り上げられるのは「体脂肪の減少に対するブレーキ」です。

体脂肪は見た目にも不要と思われがちで、体脂肪が多くなると生活習慣病のリスクが高まり、脂肪細胞から分泌される生理活性物質によって血圧、血糖値、中性脂肪値などが上昇することも知られています。

それだけにダイエットによって体脂肪を減らそうと頑張る人も多いのですが、中性脂肪は重要なエネルギー源であるので、急激に大きく減るようなことになると、それを止めようとして急ブレーキがかかるようになります。

具体的に起こっているのは肝臓の働きで、食事を抜くといったことで摂取エネルギー量が急激に減ると、飢餓状態になったと判断して、肝臓で脂肪酸が盛んに作られ、これが中性脂肪に合成されていきます。

肝臓には脂肪酸合成酵素があって、普段は活性化していないのですが、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が急激に増えたときには脂肪酸合成酵素が活性化します。それとは逆に、エネルギー源が肝臓に入ってこないことでも脂肪酸合成酵素が活性化します。

そのために肝臓に中性脂肪が蓄積する脂肪肝になるだけでなく、合成された中性脂肪が脂肪細胞に蓄積されて、どんどんと太っていくようになります。

このようなことが起こる人の特徴として、筋肉の不足があげられます。筋肉は余分な糖と脂肪を取り込んで、これをエネルギー化する働きがあり、さらに余分な糖を蓄積しておく働きがあります。

筋肉は肝臓に似た働きをしていることと、筋肉が多いと肝臓に負担がかかりにくくなることから、筋肉は“第二の肝臓”とも呼ばれているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

生活習慣病の原因として食事量が多すぎること、運動量が少なすぎることが指摘されて、その改善を求められると、医薬品だけで済まないのかと聞いてくる患者もいます。

特に糖尿病の場合には、これまでの生活を変えなければならないことから、医薬品を飲むだけで解決できれば、それに越したことはないという考えをするのはわからないでもありません。

糖尿病と診断されたときには、初期段階では食事療法で対応することが基本です。食事療法だけでは血糖値を降下させる効果が得にくいときには食事療法と合わせて運動療法も指導されます。それでも効果が得にくいときに、初めて医薬品を用いるのが基本中の基本です。これは糖尿病の診療ガイドラインにも明記されていることです。

食事と運動なしには改善ができないのは、血糖値を降下させる医薬品を使っていても同じことです。ところが、検査結果から糖尿病であることがわかったら、初めから医薬品を使う医師がいることも事実です。そして、医薬品を使ったときから食事と運動の指導をしなくなることもあります。

これは医師が栄養学と運動科学を充分に学んでいないことが原因としてあげられることが多くなっています。医師の養成教育の中に栄養学と運動科学がないわけではないものの、必修ではなく、大学の中には栄養学講座がないところもあります。

病院であれば食事療法の専門家の管理栄養士も、運動療法の専門家の理学療法士や健康運動指導士もいて、医師の指示のもとに栄養指導も運動指導も行われる体制になっているはずです。医師の指示なしには病院内で実施できないので、全員が治療の大前提の食事療法と運動療法が実施されていないのも事実です。

そのようなことから、医療費の30%を医薬品が占めているのは医師のせいと言われることでもあるのですが、医薬品の売り上げを増やそうとして栄養指導、運動指導を実施していないわけではないのです。

しかし、医師が食事療法と運動療法の重要性を理解していないとの指摘があり、それが当たっていることもあるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

行動変容という言葉は、健康づくりに関わる師匠筋にあたる方々から、ずっと聞き続けてきたことです。

初めに記憶に刻まれたのは、病院の栄養管理の仕事を始めたときのことで、生活習慣病であることがわかり、医師による治療を始めたものの、なかなか成果が出ない人たちに対して実施される栄養指導のマニュアルのタイトルに「行動変容」と書かれていました。

中でもエネルギーコントロールと呼ばれる糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)に対する栄養指導は、指導どおりに実施してくれる方は多くはないのが実態です。

食事内容を変えられない、3食(朝食、昼食、夕食)を制限すると食後に余分なものを食べてしまう、3食は指導どおりにできたとしても間食の習慣が変えられない、ということが多く見られました。

医療機関で栄養指導を担当する管理栄養士の中には、あまりに患者が言うことを聞いてくれないことから「そんなことだから糖尿病になる」と思わず口走ってしまったという話を聞いたこともあります。

生活習慣病の要因になった以前の食事を変えないと医師による治療の効果が期待できないことについての説明が足りないために、積極的に変えようとする行動につながらないということがあげられます。

理解なしに行動を求められても行動が起こりにくいのは当たり前のことで、それが従来の生活習慣を大きく変えるとなると抵抗感があって、中には実施していないのに医師に事実と違うことを報告する患者が増えることにもなります。

その報告を真に受けて、治療効果がなかったということで医薬品の量を増やす、強い種類に変えるという困った結果になっているということも、実際には起こっていることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕