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日本三大◯◯というのを日本人は大好きで、山の高さや川の長さのように数字で表されるものは、その事実を認めるしかないのですが、中にはイレギュラー版もあります。それが「日本三大がっかり名所」で、一番は札幌時計台、二番の高知のはりまや橋までは多くが認めるところですが、三番目となると諸説があります。

その諸説の中でも上位に登場するのが長崎のオランダ坂です。沖縄の守礼門、名古屋テレビ塔、京都タワー、大阪の仁徳天皇陵が有名どころですが、なぜか自分のところを三番目に入れたがる傾向があります。

自分のところで入れるとしたら、どこになるのかを一生懸命に考えても仕方がないという考え方があるものの、脳トレは正解を出すことよりも、それに向かって頭を使うことによって普段は使われていない脳の部分を使うことで効果があるということです。

がっかり名所よりも、本当の名所を考え出すほうが、より脳トレ効果はあるようなので、以下は山に関する「三」をあげていきます。三番目に地元の自然を加えようと脳をフル回転させるための参考になればと思います。

高さについては以前に紹介した富士山、南アルプスの北岳、北アルプルの奥穂高岳が三大名山ということになりますが、「三名山」という言葉があって、これは富士山、立山、白山があげられています。

どこにあるのかについて、富士山は誰もが知っているところですが、立山と白山についてよくわからないという向きは、調べてみるのも脳トレになります。

全国に彦山は数多くありますが、彦がつく有名な三彦山は弥彦山(やひこやま)新潟県(弥彦村・長岡市)、英彦山(ひこさん)福岡県(添田町・中津市)、雪彦山(せっぴこさん)兵庫県(姫路市)です。

山関連で以下の三大◯◯を紹介します。

「三大急登」ブナ立尾根・北アルプス・烏帽子岳、黒戸尾根・南アルプス・甲斐駒ケ岳、西黒尾根・上越・谷川岳。
「三大雪渓」白馬大雪渓、針ノ木大雪渓、剱沢大雪渓。
「三大キレット」大キレット(槍ヶ岳~穂高岳)、八峰キレット(五竜岳~鹿島槍ヶ岳)、不帰キレット(白馬岳~唐松岳)。
「三大峠」針ノ木峠・北アルプス越え、三伏峠・南アルプス越え、雁坂峠・奥秩父主流越え。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

脳トレのテキストは、書籍でも雑誌でも数多く提供されています。テスト形式の記憶系のものや塗り絵などの創造系など、さまざまなタイプが提供されていますが、売りたい気持ちが強すぎるのか、「これさえやれば大丈夫」といった飾り表現がされています。

実際に、テキストとして出されている脳トレ問題をやってみて、どれくらいの効果があったのか、ということは語られていません。脳トレを必要とする人は、「現在の認知機能を維持したい」という人から、「記憶に自信がなくなってきたから今のうちに何とかしたい」という人、「認知機能検査を受けたら軽度認知障害と診断されたから止めたい」という人まで、さまざまです。

軽度認知障害は認知症の予備群と呼ばれる状態ですが、軽度認知障害は5年以内に50%ほどが認知症に移行しています。しかし、30%ほどは軽度認知障害のままで経緯して、20%ほどは正常な状態に戻ることができるとされています。

この20%に期待して、もしくは年齢を重ねても軽度認知障害のままで過ごせるなら良しとして、認知機能の維持・向上に取り組んでいこうと考えて、脳トレに取り組む人が多いのです。

脳トレの内容が、若い健常者なのか、高齢の健常者なのか、高齢といっても何歳なのか、軽度認知障害の人なのか、それとも認知症になった人なのか、そこのところがわからないと、脳トレの効果のほどを知ることができず、やってみて、どれくらいの結果になるのかも見えてみません。

それでも何もしないよりはいい、とにかく健脳のために頼ってやり続けようというのでは、「ひょっとして気のせいかもしれない健康食品」を摂り続けている人と同じことになってしまいます。健康食品の中でも効果がありそうなものは“機能性食品”とも呼ばれています。

機能性(きのうせい)から「うの字」を抜いたら「きのせい」になり、これが“気のせい食品”と揶揄されることにもなっています。脳トレに頼りっきりになっている人は、“気のせい食品”のことを笑うことはできないはずです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

今にしてみれば大昔の話になりそうですが、印刷するには金属製のハンコを一つずつ選んで、これを並べることで、まさに一文字ずつ拾って埋め込むという方法が使われていました。そんな時代の出版物の文字校正は、文字の特性を知っておくことが重要で、どれくらい文字の違いを知っているかが編集者や校正者の能力の一つの基準ともなっていました。

どれくらい前の話かというと、ワードプロセッサー(ワープロ)が登場したのが1978年で、そのときから印刷の現場でも文字拾いから打ち込みに変わりました。それによって校正に求められる能力も変わりました。

職工さんが原稿を見て、一文字ずつ文字を選んでいたときには同じような漢字の間違いが多くありました。「読」と「語」のようなものですが、漢字の造りを知っておかないと読み飛ばしてしまうので、校正をするときには文章として読むのと同時に、一文字ずつ読んでいくことも求められていました。

それがワープロの時代になると、打ち込まれた原稿が、そのまま変換されるので以前のような細かな注意は必要なくなりました。ここで脳の使い方が変わり、原稿と印刷されたものを1センテンスずつ見比べる必要がなくなりました。

校正で気を入れてチェックしなければならないのは、まずは変換ミスです。一番ひどいのは実際に新聞に掲載されてしまった「御食事券」でしょう。これは「おしょくじけん」と打ち込んで変換したわけですが、実際に変換されてほしかったのは「汚職事件」です。汚職の見返りとして御食事券をもらったのか、と突っ込まれそうな変換ミスでした。

文字変換は一般的なものが初めに出てくるものですが、文字変換ソフトは多く変換される言葉が先に出るようになっていきます。新刊について多く書いている人が、「新幹線」と打ち込んだのに、新刊を選ぶという意味の「新刊選」が先に出てきたということもあります。

「書く仕事」が「隠し事」になったというユーモア小説の作家先生にメールで「ミステリー小説か」と送ったつもりが、「ミステリー小説家」と決めつけるのかと叱られたという編集者の飲み会談話もあります。

銭湯、戦闘、先頭、尖塔……と思ったとおりに変換されたのを確認しないと、意味がまったく違うことにもなるので、変換するときには脳をうまく回転させなければなりません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

テレビのニュース番組で、新しい公園のオープンを伝えていて、そのときに「こけら落とし」という言葉を使っていました。これには違和感を感じるというよりも、誤った使い方で、アナウンサーの教育の中で習わなかったのだろうかと思うことがあります。

「こけら」は漢字では杮と書きます。この漢字を「柿」(かき)と読んでしまったら、もしも「杮落とし」と書かれていたら「かきおとし」と読んで、木になっている柿の実を落とすことと思ってしまうかもしれません。

このことを文字として残したいと考えたときに、一つ心配事がありました。それは漢字のフォントです。別の漢字なのにパソコンの書体データによって同じ漢字で描かれてしまい、肝心な違いがわからなくなることです。

この文章を打ち込むために使っているパソコンのソフトでは「杮」(こけら)も「柿」(かき)も同じ形で出てきてしまいます。柿(かき)のほうが親しみがある漢字なので先に紹介すると右上は点になっているので右側は五画ですが、杮(こけら)は縦棒がつながっている四画です。

本来なら、こう違うと表現したかったのですが、JIS規格(日本産業規格)では包摂されています。包摂というのは大きな範囲にまとめることで、要は同じ文字でも構わないということになっています。ということで、このコラムは非常に書きにくくて、これまでは触れないできていました。

杮(こけら)は木を削ったときに出る細片のことで、建物を建てたときに杮(こけら)を落として完成させます。だから、完成してスタートすることを「杮落とし」というのです。建物に使う言葉であって、建物以外で新たにスタート、オープンするものに「杮落とし」という言葉を使うのは間違いだということになります。

このようなことを考え、しっかりと使い分けることを習慣化することも認知機能を高める重要な脳トレになるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

歩くことによって身体の健康度が高まり、医療費が抑えられることと、認知機能が高まることは多くの研究機関で確認されています。

普通に歩くだけでは筋肉が増えるまでの身体負荷はないものの、高齢者の場合には早歩きをするだけで最大酸素摂取量の70%に達しやすく、その状態を続けることで年齢を重ねるにつれて低下する筋力を保持することができるというので、これに取り組む自治体も増えつつあります。

歩くのは健康づくりの中でも最も簡単で費用もかからず、さらに効果があるので、できるだけ多くの人に実践してほしいところですが、コロナ禍の中にあっては集団で歩くこともできなくなり、個別に歩くにしても周囲に人がいるところではマスク着用が求められる状態でした。息苦しさを感じる状態で歩いても、運動効果が得られるほどの強度にはできにくいので、額面通りの歩く効果は得にくくなっています。

歩くことで認知機能が高まるのは、血流がよくなって脳に送り込まれる酸素が増えることが理由としてよくあげられています。

脳細胞の唯一のエネルギー源はブドウ糖で、脳細胞に取り込まれたブドウ糖は細胞内のミトコンドリアの中で酸素を用いてエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が作られます。細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中でしか使われないので、酸素を多く送り込むことで脳を働かせるエネルギーを多く作り出すことができるわけです。

歩くことは周囲の環境や気候の変化などを身体全体で感じて、脳を充分に働かせることができます。一緒に歩く人との会話も大事で、早歩きであっても会話が可能な時速7kmほどの速度がすすめられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

テレビのクイズ番組は視聴率が取れるうえに、打ち合わせの時間が少なく、制作費も安く済むというので、盛んに放送されています。いわゆるクイズなので、一般常識が問われる内容となっています。

中には解答者のトンチンカンな返答を、他の解答者やMCやアシスタントが笑う、視聴者にも笑ってもらおうという番組もあって、これはクイズ番組なのか、それともお笑い番組なのか判断がつかないものも目立っています。

比較的簡単な問題なので、全部に回答したからといって、それで頭がよい、認知機能が維持されていると判断ができるようなものではありません。すべての問題と解答が放送されるわけではなくて、以前、これは秀だと思える問題がボツになったと番組ディレクターから聞いたことがあります。

その問題は「江戸の五節句」を答えるもので、1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(しちせき)、9月9日の重陽(ちょうよう)が正解です。

企画段階では、1月1日の元日をあげたり、3月3日を雛祭り、5月5日を子供の日、7月7日を七夕(たなばた)といった間違いをしたり、重陽がわからないということが想定されていたそうです。

解答者の中には模範解答をする知能派の芸能人も含まれているので、五節句を答えられても、少し間違っていて、そこを指摘するという内容が考えられたということです。ところが、解答者が1人もいなくて、しかも江戸時代初期に定められた五節句であることもわからない、ということで、収録はしたものの放送はされなかったボツネタとなりました。

知識というのは、ただ言葉として知っているということではなくて、その意味や背景などがわかっていることで、それを他の知識とつなげたり、記憶を整理して、脳の機能を高めていくことができるようになります。クイズ番組をボーッと見ているのではなく、気になることがあったらチェックして、そこから調べて知識を深めていこうという意識が、脳の機構を高める秘訣となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

脳トレをテーマにした雑誌や書籍は、これでもかというくらいに数多く出版されています。「脳を使うほど機能は高まっていく」というわけにはいかなくても、年々低下していく脳の機能を維持することを期待して、テスト問題や記憶問題、塗り絵などに励んでいる人もたくさんいます。

こういったものを活用して脳を刺激していれば認知機能は維持されるのかというと、そうはいかないことは認知症の人と、認知症の予備群とされる軽度認知障害の人の多さを見ればわかります。

2012年の発表では、65歳以上の高齢者の認知症患者は約462万人、軽度認知障害は約400万人と推計されています。認知症患者だけで高齢者の7人に1人の割合ですが、2025年には認知症患者は700万人に達して、5人に1人の割合になるとみられています。

軽度認知障害が同数いると考えると、2.5人に1人の割合という恐ろしい状況です。
さらに2070年には認知症患者だけでも2828万人と推計されていて、一気に増えていくことが予測されています。

超高齢社会の中にあって増えることはあっても減ることはないはずなので、単純に脳トレの問題を解いていれば、認知症や軽度認知障害が予防できるというような状況ではないことは普通に考えればわかることです。

では、脳トレに意味はないのかというと、そう決めつけることはできなくて、どんな脳トレをするかによって結果は違ってきます。認知機能を維持するには、新たなことに挑戦して、脳のさまざまな部分を使って、刺激し続けることが重要です。

日本一の高さの山は富士山だということは常識ですが、では2番目に高い山となると、即座に「南アルプスの北岳」と答えられる人は少ないはずです。

北アルプルの奥穂高岳、南アルプスの関ノ岳、北アルプスの槍ヶ岳と3位以下を覚えることはないにしても、気になることはネットでもスマホでも調べられる時代だけに、常に疑問を抱き、気になったら調べてみる、調べたら友達に話してみるといったことをするのが認知機能の維持には有効なことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「ちらし寿司の日」あじかん(広島県広島市)が、ちらし寿司の誕生のきっかけを作ったとされる備前藩主の池田光政の命日の1682年6月27日にちなんで制定。

毎月27日:「ツナの日」

医師と栄養指導の関係を知る例として、よくあげられるのは医療機関における食事(いわゆる病院給食)です。医療機関(病院)の栄養の提供は管理栄養士を通じて行われます。

管理栄養士は、医師の約束食事箋(病院食の食品の種類と栄養成分などの決め事)に従って献立を作成して食品の発注をします。調理をするのは調理師の役割です。

入院患者に提供される病院給食は、管理栄養士がトップのように見えても、診断に基づいた約束食事箋による指示がなければ動くことができないので、医師がトップに立っています。

入院患者に対して栄養指導をするのは管理栄養士の仕事です。では、開業医(診療所)では医師しかいない(管理栄養士がいない)ので栄養指導は医師がするのかというと、医師ができることは一般的な治療食を示すくらいで、具体的な食事内容や食べ方の指導をすることはありません。

絶対にないということではないのですが、医師が栄養指導をしても保険点数の対象にはなりません。栄養指導をして保険点数がつくのは、医療機関の管理栄養士だけという医療制度になっているからです。

収入にならないからやらないということでははく、患者のためを考え、よくなってほしいという思いもあって栄養指導をしている医師もいないわけではないものの、これは稼ぎにならないことに時間を費やしているボランティアのようなものです。

栄養指導はしない(できない)としても栄養知識はあるはずという認識は一般にはあるものの、医師の養成校(大学医学部)82大学のうち栄養学講座があるのは25校ほどです。講座があっても選択制で、どこも必修ではありません。

選択制で学んでいたとしても栄養不足と疾患の関係について学ぶことができるのがほとんどで、患者が期待する積極的な栄養摂取によって健康になる方法について学んでいるわけではありません。

そのために医師になってから学ぶことになるわけですが、管理栄養士がいて約束食事箋を出す病院でないと、栄養学は学びにくくなっています。ここでいう栄養学は臨床栄養という医学と栄養学が結びついた高度なレベルの内容で、個人レベルで学べることではありません。

そのような状況を改善する役割をしているのは、医師が栄養学を学ぶことができる日本臨床栄養学会です。認定臨床栄養医制度が設けられていて、これを取得するには一定の単位を取得して合格する必要があります。

認定臨床栄養医となるには講習会の受講、学会総会の出席、学術論文の発表で指定単位の取得が義務づけられています。5年ごとに更新する必要があり、3つに加えてインターネット学習も行われます。

医師の栄養知識は、大学で学んでいることは大事ではあっても、その後の学びが重要であるので、認定臨床栄養医であるのかを確認することも安心材料の一つとなります。

とはいえ、すべての医療機関に存在しているわけではなく、どうしても都市部に集中しがちなため、地域によっては、どの医療機関にもいないということがあるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

岡山県は“晴れの国”と呼ばれる温暖な気候、雨が少ない気象条件、医療の充実、栄養摂取と運動の両面での優位性もあり、その結果としてメタボ率も低く、喫煙率も低いという長寿の条件がかなえられていました。

さらに勤勉な地域性などが幸いして、女性の平均寿命(2022年)は全国1位となりました。岡山県の女性は以前から長生きでしたが、50年ぶりの1位返り咲きでした。男性も10位となり、初めて全国トップ10入りをしました。

都道府県の平均寿命は5年ごとに発表され、岡山県の女性は前回は僅差(わずか16時間差)の2位からのトップへ、男性は13位から10位にランクアップしました。全国の平均寿命と比べると、男性は0.4年、女性は1.39年、上回っているという結果です。

平均寿命の男女平均では岡山県は5位の85.095歳であるものの、1位の滋賀県(男性1位、女性2位)の85.495歳と比べると半年にも満たない差でしかありません。

岡山県の健康寿命は男性が36位で、47都道府県の中では下位にあり、72.28歳です(1位の大分県は73.72歳)。平均寿命との差は9.62年と、全国平均の8.73年よりも長くなっています。

岡山県の女性の健康寿命は14位で、76.04歳です(1位の三重県は77.58歳)。平均寿命との差は12.25年と、こちらも全国平均の12.06年よりも長くなっています。

平均寿命が男性は10位、女性は1位であることから、健康寿命のランキングの低さは改善の対象となっています。健康寿命の1位と比べて、それぞれ1年半ほどの差ではあるものの、この改善は幸せな健康長寿社会を達成するために地域をあげて取り組むべき課題となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕