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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₆の欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の続きを紹介します。

〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*授乳婦の付加量(推定平均必要量、推奨量)
授乳婦の推定平均必要量の付加量は、母乳中のビタミンB₆濃度(0.25mg/L)に0〜5か月の乳の基準哺乳量(0.78L/日)を乗じて、相対生体利用率(73%)を考慮して算出(0.25mg/L×0.78L/日÷0.73)すると0.267mg/日となり、丸め処理を行って0.3mg/日としました。

推奨量の付加量は、丸める前の推定平均必要量の付加量に推奨量算定係数1.2を乗じると0.32mg/日となり、これに丸め処理を行って0.3mg/日としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

11月21日
「フライド・チキンの日」KFCホールディングスが、1970年の11月21日に日本ケンタッキー・フライド・チキン日本1号店が開店したことにちなんで制定。
「かきフライの日」味のちぬや(香川県三豊市)が、牡蠣がおいしくなる11月とフ(2)ライ(1)の語呂合わせで制定。
「自然薯芋の日」麦とろ童子(静岡県熱海市)が、いい(11)じねんじょいも(21)の語呂合わせで制定。
「ゆり根の日」北海道産青果物拡散宣伝協議会が、百合根の百から100=10×10で10月10日を記念日としていたが、北海道のゆり根が本格的に店頭に並び始めるのが11月中旬から下旬であることから、旧暦の10月10日付近の11月21日を制定。
毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)

11月22日
「いい夫婦の日」余暇開発センターが、いい(11)夫婦(22)の語呂合わせで制定。
「回転寿司記念日」元禄産業(大阪府東大阪市)が、回転寿司の考案者の白石義明の誕生日(1913年11月22日)にちなんで制定。
「甘酒ヌーボーの日」ユーセイ・プロモーション(東京都目黒区)が、二十四節気の小雪に甘酒を飲むと身も心も温まるということで制定。
「長野県りんごの日」全国農業協同組合連合会長野県本部が、長野県産りんごのふじの最盛期であることと、いい(11)ふじ(22)の語呂合わせで制定。
「三河一色うなぎの日」一色うなぎ漁業協同組合(愛知県西尾市)が、一色産うなぎが地域団体商標に登録された2007年11月22日にちなんで制定。
毎月22日:「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「夫婦の日」(毎日新聞、味の素など)、「ラブラブサンドの日」(日糧製パン)

11月23日
「お赤飯の日」赤飯文化啓発協会が、新嘗祭の日を制定。
「ハートケアの日」ハートケア情報委員会が、勤労には心臓が重要であるとして勤労感謝の日に制定。
「牡蠣の日」全国漁業協同組合連合会が、栄養豊富な牡蠣で勤労の疲れを癒してもらおうと勤労感謝の日に制定。
「いいふみの日」旧郵政省が、い(1)い(1)ふ(2)み(3)の語呂合わせで制定。
「珍味の日」日本珍味商工業協同組合連合会が、いい(11)つ(2)まみ(3)の語呂合わせで制定。
「ゆず記念日・いい風味の日」高知県ゆず振興対策協議会が、いい(11)風味(23)の語呂合わせで制定。
「勤脳感謝の日」サントリーウエルネスが、勤労感謝の日(11月23日)に脳も一緒に労う日として制定。
毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)

11月24日
「和食の日」和食文化国民会議が、いい(11)に(2)ほんしょ(4)くの語呂合わせで制定。
「いい尿の日」クラシエ製薬が、寒い季節は尿トラブルが増えることから啓発や治療を呼びかける目的で、いい(11)にょう(24)の語呂合わせで制定。
「鰹節の日」ヤマキが、鰹節の使い方、上手なだしの取り方を多くの人に知ってもらうことを目的として、いい(11)ふし(24)の語呂合わせで制定。
「冬にんじんの日」カゴメが、冬にんじんの旬の11月と、にん(2)じん(4)の語呂合わせで制定。
毎月24日:「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京削節類卸協同組合)

11月25日
「いいえがおの日」えがおが、健康で笑顔になってもらうことを目的に、いい(11)笑顔=にっこり(25)の語呂合わせで制定。
「いいにごり酢の日」キユーピーが、いい(11)に(2)ご(5)りの語呂合わせで制定。
毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)、「いたわり肌の日」(ライオン)

11月26日
「鉄分の日」ゼリア新薬が、鉄分の重要性と不足の問題点を啓発するために、いい(11)と鉄分の元素番号26にちなんで制定。
「いい風呂の日」日本浴用剤工業会が、いい(11)風呂(26)の語呂合わせで制定。
「ポリフェノールの日」日本ポリフェノール学会が、いい(11)ポリフェ(2)ノール(6)の語呂合わせで制定。
「いいプルーンの日」カリフォルニアプルーン協会が、毎月26日がプルーンの日であることと、11月がいい(11)プ(2)ルーン(6)の語呂合わせで制定。
「いいブロッコリーの日」安井ファーム(石川県白山市)が、いい(11)ブロ(26)ッコリーの語呂合わせで制定。
「ビン牛乳の日」山村乳業(三重県伊勢市)が、2本のビン牛乳(11)が風呂(26)に寄り添うように並んで見えることから制定。
毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

11月27日
「即席カレーの日」オリエンタル(愛知県稲沢市)が、即席カレーの発売日の1945年11月27日にちなんで制定。
「組立家具の日」クロシオ(和歌山県海南市)が、カラーボックスを開発した深谷政男の誕生日にちなんで制定。
毎月27日:「ツナの日」

11月28日
「フランスパンの日」日本フランスパン友の会が、いい(11)フランス(2)パン(8)の語呂合わせで制定。
「いい唾液の日」日本唾液ケア研究会が、いい(11)つば(28)の語呂合わせで制定。
「スポーツウエルネス吹矢の日」日本スポーツウエルネス吹矢協会が、よい(11)ふきや(28)の語呂合わせで制定。
毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

11月29日
「肉まんの日」日本加熱食品協会が、いい(11)肉(29)の語呂合わせで制定。
「いい服の日」トンボが、いい(11)服(29)の語呂合わせで制定。
「いいフグの日」全国海水養魚協会トラフグ養殖部会が、いい(11)フグ(29)の語呂合わせと食べた人に福をもたらすという意味から制定。
「いい肉の日」より良き宮崎牛づくり対策協議会が、いい(11)肉(29)の語呂合わせで制定。
「飯田焼肉の日」飯田下伊那食肉組合とマルマン(ともに長野県飯田市)が、飯(11)田焼肉(29)の語呂合わせで制定。
毎月29日:「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

11月30日
「本みりんの日」全国味醂協会が、いい(11)みりん(30)の語呂合わせで制定。
「きりたんぽみそ鍋の日」きりたんぽみそ鍋協議会(秋田県秋田市)が、11が囲炉裏に並ぶきりたんぽの形で、30(三十)がみそと読む語呂合わせで制定。
毎月30日:「EPAの日」(日本水産)、「サワーの日」(宝酒造)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)

「ピザの日」ピザ協議会が、ピッツア・マルゲリータの名前の由来となったイタリア王妃マルゲリータの誕生日にちなんで制定。

「いいかんぶつの日」日本かんぶつ協会が、干物の干が十と一からなることから11月、乾物の乾には十、日、十が含まれることから制定。

「発芽大豆の日」マルヤナギ小倉屋(兵庫県神戸市)が、いい(11)はつが(20)の語呂合わせで制定。

毎月20日:「ワインの日」(日本ソムリエ協会)、「信州ワインブレッドの日」(信州ワインブレッド研究会)、「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)

自業自得の自業は、自らが行ったことだけでなくて、自分に影響を与える人が行ったことも含まれていて、その人に影響を与えた出来事も自業とされることがあります。

私は3歳を前にして親元を離れて、母親の実家の寺院で暮らすことになった経緯は前回(自業苦・業苦楽3)書きましたが、その寺院は新潟県出雲崎町という漁師町にあり、近所の人も門徒(檀家)もほぼ漁師か関係者というところでした。

江戸時代は天領として佐渡島から金を運び入れ、江戸まで運ぶ中継地のようなところで、江戸時代のほうが人口は多かったというところです。寺院は山の中腹にあって、石段を登るのに5分もかかるようなところで、遠方に佐渡島が見えました。

出雲崎町は良寛和尚(江戸時代後期の曹洞宗の僧侶)の生まれ在所で、名主の息子として生まれました。人付き合いが苦手で、18歳のときに出家して、その後は30年にもわたって全国を旅しながら修行を続けました。その後は故郷の近くの山寺の五合庵で暮らしています。

寺院に住むようになって初めて祖父の住職から渡された絵本には、良寛和尚の手まり歌やかくれんぼ、竹の子の逸話が描かれていました。

竹の子の逸話というのは、五合庵の縁側の床を竹の子が押し上げていることを知って、納屋からノコギリを持ってきたのですが、竹の子を切るのではなく、床を切り抜いて竹の子を伸ばしてやったという話です。

これには続きがあって、それは絵本ではなくて、後に書物で知ったことです。竹は成長を続けて天井まで届き、今度は竹を切るのかと周りが見ていたら、天井を切り抜いてあげたということです。

雨が降ると水浸しになってしまうのですが、「雨で濡れた床は拭けばよい、竹が雨を浴びて喜んでいる」と言ったといいます。

幼いときに良寛和尚の諸国行脚の話を聞いて、最も長く(約12年)修行したのは備中玉島の円通寺で、そこまで歩いて行ったということを祖父から聞いて感心したものです。

よくよく考えれば当時は歩くくらいしかなかったわけですが、出雲崎町から倉敷市玉島までの700km以上の道のりは子ども心には驚きの移動であり、歩くだけでも厳しい修行だと映りました。

曹洞宗の開祖の道元禅師の教えでは、修行に終わりはなく、生涯続けなければならないということを後々に知り、母親の実家が浄土真宗でよかったと感じたのですが、その考えを改める時期が私にも訪れました。

それは東洋大学で学んだ4年間で、インド哲学の書籍が山のようにあった図書館に毎日のように通って、余った時間のほとんどを書籍と格闘する中で、各宗派の違いを知ったときのことでした。
〔小林正人〕

「よーく考えよう」の後に「お金は大事だよ」という言葉が浮かんでくるのは、生命保険会社のコマーシャルのせいです。このフレーズがテレビなどで流れるたびに、これを真似した子どもが口ずさんでいるところに出会うたびに、「いやいや、大事なのは時間だよ」と口にしています。

周囲に他人がいるときには、言葉には出さずに心の中で発するようにはしているものの、お金でもモノでも後になって取り返すことはできても、時間だけは取り返すことができないということは、いろいろなシーンで、よく言われるようになってきました。

時間を無駄にしなければ、お金やモノが失われたときにも減ってしまったときにも、その時間を使って取り戻すことができるということですが、ただ時間があればなんでもできるということではありません。

「時間があればなんでもできる」と口にする人は数多くいます。では、時間に余裕があったときにやったのかというと、実はやっていなかった、やろうとしなかったということを語る人が多いようです。

時間を大切にして、時間を無駄にしてこなかった人だからできることであって、時間に余裕があるときに、無駄なこと(後になって無駄だったと気づくようなこと)に使ってきていると、時間が大事だと思って、行動を起こそうとしても、なかなかできないということにもなります。

無駄なことはしない、無駄な集まりには行かない、ということをして時間を作っても、これを自分のために有効に使っていないとしたら、無駄を排除して積み重ねていった時間も、大事なときに有効に使うことができなくなります。

普段から時間を大切にして、この時間を作り出すことを大切にしてきた人に、時間を有効に活かすチャンスが訪れるということになります。

自分の時間を泥棒したような結果となるのは、自分自身ではないかという反省の気持ちを大事にして「時間泥棒」という言葉を使い続けています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₆の欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の続きを紹介します。

〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*妊婦の付加量(推定平均必要量、推奨量)
ビタミンB₆の付加量は、胎盤や胎児に必要な体たんぱく質の蓄積を考慮して設定しました。

すなわち、成人(非妊娠時)でのピリキドシン(PN)の推定平均必要量算定の参照値(1gたんぱく質当たり0.014mg)と妊娠期のたんぱく質の蓄積量を算定して、これに相対生体利用効率を考慮した値としました。

妊娠期においては、多くの栄養素の栄養効率が高くなりますが、ビタミンB₆に関するデータは見当たらないので、妊娠期においても食事性ビタミンB₆のPNに対する相対生体利用効率を73%としました。

・妊娠初期
(0.014mg/gたんぱく質×0g/日=0mg/日)÷0.73=0mg/日
・妊娠中期
(0.014mg/gたんぱく質×1.94g/日=0.026mg/日)÷0.73=0.037mg/日
・妊娠後期
(0.014mg/gたんぱく質×8.16g/日=0.114mg/日)÷0.73=0.156mg/日

したがって、妊娠期のビタミンB₆の推定平均必要量の付加量は、初期は0mg、中期は0.037mg、後期は0.156mgと算定されます。

推奨量の付加量は、これらの値に推定量算定係数1.2を乗じて、初期は0mg、中期は0.044mg、後期は0.187mgと算定されます。

しかし、これらの算定値はあくまでも妊婦のたんぱく質要求量の増大に基づいた数値であり、妊娠期は個々人によるたんぱく質要求量が著しく異なります。

妊娠期は特に代謝が亢進される時期であることから、妊娠後期で算定された値を、妊娠期を通じた必要量としました。

以上によって、妊婦のビタミンB₆の推定平均必要量の付加量は、妊娠後期のたんぱく質要求量の増大から算定された0.156mg/日を丸め処理した0.2mg/日としました。

推奨量の付加量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じると0.187mg/日となり、丸め処理を行って0.2mg/日としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₆の欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の続きを紹介します。

〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*高齢者(推定平均必要量、推奨量)
高齢者については、血漿PLP(ピリドキサール5-リン酸)が年齢の進行に伴って減少するという報告はあるものの、現時点では不明な点が多くなっています。

また、高齢者について、必要量の算定に当たり特別の配慮が必要であるというデータはないことから、成人(18〜64歳)と同様に、0.019mg/gたんぱく質を推定平均必要量算定の参照値として、対象年齢区分のたんぱく質の食事摂取基準の推奨量を乗じて推定平均を算定しました。

推奨量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「いい育児の日」将来世代応援知事同盟が、いい(11)育(19)児の語呂合わせで制定。

「いい息の日」明治が、いい(11)息(19)の語呂合わせで制定。

「いい熟成ワインの日」和泉屋(埼玉県朝霞市)が、いい(11)じゅく(19)せいの語呂合わせで制定。

毎月19日:「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)、「食育の日」(食育推進会議)、「イクラの日」(カッパ・クリエイト)

「看脚下」は金言ではなくて、標語ではないかと言われることがあります。それはまだよいほうで“注意書き”と思われていることもあります。というのは、寺院の玄関の下駄箱(靴箱)に、履き物を揃えるように促すように書かれている紙で、よく見る3文字だからです。

看脚下(かんきゃっか)は、寺院では「足元をよく見なさい」という意味で、書かれていることはあるのですが、玄関で足元を見るだけでよいのか、足元をよく見て履き物を揃えてから中に入ればよいのか、という疑問を抱く人は少なくないかと思います。

看脚下は、寺院の中でも、元は禅寺(禅宗の寺院)に掲げられていたのですが、それは禅宗では“自分自身の現状をしっかりと見つめて、足元から着実に行動すること”の重要性を説く言葉として使われてきました。

看は「みる」と読むものの、注意して見る、見守る、目の上に手をかざして見るといった意味があります。文字の成り立ちからいうと、手と目が組み合わされていて、これだけでも、しっかりと見ることが表されています。

看守や看護にも同じ文字が使われていることから、ただ目を開いて見ていればよい、という意味合いではないことがわかります。

脚下は、足元や足の下と辞書的には書かれているものの、脚と足では部位が違っています。

脚は足首から骨盤(レッグ:leg)を指しています。足は足首から下の部分(フット:foot)で、通常の履き物を履くのは足です。

ブーツは脚の一部と足を覆うもので、脚全体を覆うものというと水中作業用の防水カバーということになります。

この伝から言うと、足を組む、足を伸ばすというのは違った使い方ということになりますが、慣用的な使い方ということで許されています。

金言としての「看脚下」については、次回(金言の真理59)に続きます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

「発達障害」という用語が初めて用いられたのは1963年のことで、アメリカの法律用語として誕生しました。

当時は、発達障害(英語では「Developmental Disabilities」)は、18歳以前に発症して、生涯にわたって続き、日常生活に支障をきたす状態を指していて、知的障害、脳性麻痺、てんかん、自閉症などが含まれていました。

そして、知的障害と同様のサポートを必要とする状態をされていました。

日本で発達障害について知られるようになったのは1970年のこととされていますが、1980年以降に知的障害がない発達障害が社会的に認識されるようになりました。

医学の世界で認識されるようになったのは1987年のことです。

発達障害は自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の3タイプに大きく分けられています。

それぞれ単独で現れることがある一方で、2つの状態が重なる3つの組み合わせ、そして3つの状態が重なる場合もあります。3タイプの発達障害が重なっている例も少なくありません。

そして、2005年には「発達障害者支援法」が制定され、2012年に文部科学省によって通常の学級に在籍する小中学生の発達障害の可能性について発表されました。

2012年の発表では発達障害の可能性がある子どもの割合は約7.3%でしたが、10年が経過して実施された2022年の調査では約8.8%に増えています。これは担任教師の判断に基づく回答によるもので、把握されていない子どもも加えると10%に達していると考えられています。

その実態と、発達障害者支援法については、この連載の中で紹介させてもらいます。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕