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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中からトランス脂肪酸の「目標量の策定」を紹介します。

〔目標量の策定〕
必須脂肪酸でないため、必要量は存在しません。一方、冠動脈疾患の明らかな危険因子の1つであり、目標量の算定を考慮すべき栄養素です。

「LDLコレステロール/HDLコレステロール」の比への影響を考えると、その影響は摂取量が同じ場合、トランス脂肪酸のほうが飽和脂肪酸よりも2倍程度大きくなっています。

これに現在の摂取量(日本人成人の平均摂取量は、トランス脂肪酸で0.3%エネルギー程度、飽和脂肪酸の7%エネルギー程度)を考慮すると、トランス脂肪酸の影響は、飽和脂肪酸の影響の12分の1程度〔=(0.3×2)/(7×1)〕となります。

トランス脂肪酸が冠動脈疾患の明らかな危険因子の1つですが、欧米に比較して日本人の摂取量は少ないと考えられ、その健康影響に関する報告はいまだ十分ではないことを勘案して、目標量は策定しないこととしました。

ただし、これはトランス脂肪酸の摂取量を現状のままに留めてよいという意味ではありません。
日本人の大多数は、トランス脂肪酸に関するWHOの目標を下回っており、通常の食生活ではトランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えられているものの、さまざまな努力によって(飽和脂肪酸に置き換えるのではなく)平均摂取量をさらに少なくして、また多量摂取者の割合をさらに少なくするための具体的な対策が望まれます。

ところで、WHOをはじめ、アメリカなどいくつかの国では、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満に留めることを推奨しています。

したがって、あくまでも参考値ではあるものの、日本人においてもトランス脂肪酸の摂取量は1%エネルギー未満に留めることが望ましく、1%エネルギー未満でもできるだけ低く留めることが望ましいと考えられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中からトランス脂肪酸の「生活習慣病の発症予防」を紹介します。

〔生活習慣病の発症予防〕
トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸よりもLDLコレステロール/HDLコレステロール比を大きく上昇させることが、介入試験をまとめたメタ・アナリシスで示されています。

コホート研究をまとめたメタ・アナリシスでは、工業由来トランス脂肪酸の最大摂取群は最小摂取群に比較して冠動脈疾患発症の相対危険が1.3倍であったと報告されています。

トランス脂肪酸摂取に関する類似の結果は、その後の類似のメタ・アナリシスでも報告されています。

トランス脂肪酸摂取が数週間以内の血糖変化に与える影響を観察した介入試験をまとめたメタ・アナリシスでは、トランス脂肪酸摂取は血糖変化に有意な変化を与えなかったと報告しています。

また、コホート研究をまとめたメタ・アナリシスでも、糖尿病発症率との間に有意な関連を観察していません。

なお、トランス脂肪酸は工業由来のものと、反芻動物の胃で微生物によって生成され、乳製品、肉の中に含まれているものに大別されますが、現在までのところ由来の違いによる影響を区別するには十分なエビデンスは得られていません。

日本人のトランス脂肪酸摂取量(欧米に比較して少ない摂取量)の範囲で疾病罹患のリスクになるかどうかは明らかではありません。

しかし、日本人の研究においてトランス脂肪酸の一種であるエライジン酸の血中濃度が認知症発症との関連を認めています。

欧米での研究では、トランス脂肪酸摂取量は、冠動脈疾患、血中CRP(C反応性たんぱく質)値と用量依存性に正の関連が示され、閾値は示されていません。

また、日本人の中にも欧米人のトランス脂肪酸摂取量に近い人もいます。

なお、工業的に生産されるトランス脂肪酸の人体での有用性は知られていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「お菓子のみやきん駒饅頭誕生日」お菓子のみやきん(青森県七戸町)が、献上銘菓・駒饅頭を1908年9月27日に皇太子(大正天皇)が牧場を訪問したときに酒饅頭を駒饅頭と命名したことを記念して制定。

毎月27日:「ツナの日」

お題の「朝の果物は金」というのは、果物(フルーツ)を食べるタイミングと健康効果を表現した「朝の果物は金、昼の果物は銀、夜の果物は銅」の初めの部分です。

朝に食べる果物で最も有名になったのはバナナで、そのきっかけとなったのは“朝バナナダイエット”です。

朝食にバナナ1本を食べるだけでよい手軽なダイエット法として、長く人気が続いている方法で、バナナを食べるほかには好きなことをしてよいという楽に取り組めるダイエット法という印象が持たれています。

しかし、朝バナナダイエットを成功させるためには条件があります。

バナナは、エネルギー量が少ないうえに、甘味があって、食物繊維も多く含まれるため、満足感を得やすいというダイエットには向いた食品ですが、朝バナナダイエットは胃腸の休息時間を長く取り、機能を回復させて、体質の改善によって代謝を高めることを目的としています。

朝バナナダイエットは、ただバナナを1本食べるだけではなく、常温の水を飲みながら、ゆっくりとバナナを噛んで食べるのが基本的な方法です。

バナナには酵素が豊富に含まれ、酵素の働きによって消化を進めるとともに全身の細胞の働きを活性化させることによって、体内に溜め込まれた毒素を排泄させることも目的としています。

午前中は排泄の時間帯であるとされており、この時間帯に消化・吸収に多くのエネルギーを使う肉や魚、卵などを食べると、代謝のために使われるエネルギー量が減って、全身の代謝が低下しかねません。

バナナは熟成しているため、消化酵素の量が多く、消化に時間がかからず、エネルギーの無駄づかいがない分だけ、代謝が高まりやすくなっています。

便秘の人は代謝が低下していることが多く、塩分が多い食事を続けることで体内の水分バランスが崩れやすく、冷えやむくみにつながります。

むくみは細胞内の水分量が多くなり、老廃物の排泄が不十分になっている状態で、細胞の水分が全体的に多くなることで身体が冷えるようになります。

バナナには不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれ、腸壁を刺激するとともに便を軟らかくさせるため、便通が促進されます。

また、バナナに豊富に含まれるカリウムには、体内の余分なナトリウムを排泄し、むくみを解消し、冷えも解消する作用があることから、代謝を促進することができるというメリットもあげられています。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

時間について語られるとき、その基本となっているのは「1日24時間は誰にとっても同じ」ということです。

これを常識と考えるか、それとも常識と見せかけておいて実は違っているということを伝える(気づかせる)ために言っているのかという話ですが、「同じ長さであっても同じ結果とは言えない」ということを、ここでは書きたいと思います。

1日の長さは24時間であって、活動できない時間(その多くは睡眠時間)を除いた時間が同じであれば、使える時間の長さだけは同じだということになります。

同じ長さであれば、同じように使えるかというと、そうとは限らない(そうではない!?)ことは、多くの人が知っていることです。

では、実質的に使える時間が同じであった場合は、どうかというと、その例としてあげられるのは一定の場所に集まって仕事をすることで、会社に定時に出社して定時に退社した場合には同じ時間だけ拘束をされて、同じ働きをしたことになるはずです。

しかし、同じ時間の働きで、成果が違っているのは普通にあることです。ベルトコンベア式の仕事で、そこで働く人が全員同じ行為をしたとしても、最終的な結果が同じとは限りません。

決まった形に整えなければならないのに、その形にはまらない(合わない)、合格点に達していないということであれば、チェックする人が甘く判断してくれないと、やり直しの状態で出荷・提供することにもなります。

時間は誰にも同じように与えられていたとしても、誰にも同じ結果を生み出すものではなくて、誰にも平等なのかというと、疑問が残るということです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

身長を伸ばすためには、たんぱく質とカルシウムが多く含まれる牛乳が有効とされますが、それよりも効果があるのは肉食だという話が広まっています。

その根拠とされているのは時代による日本人の平均身長で、肉食が極端に少なかった江戸時代は歴史上で最も身長が低かったというデータがあります。

江戸時代の平均身長は、男性が155〜158cm、女性が143〜146cmで、縄文時代よりも低くなっていました。江戸時代は紙に書かれた記録があるのですが、文字で示されない古い時代の身長は発掘された大腿骨の長さからの推定値です。

身長が低かった理由として、当時は仏教の影響もあって肉食が禁じられてきたことがあげられています。まったく食べていなかったわけではなくて、建前ではあったものの獣肉類が禁忌(タブー)とされていました。

中でも徳川綱吉の治世の「生類憐みの令」が禁忌のピークでしたが、薬食いといって滋養のために獣肉類、武家や貴族が牛肉を食べていたという歴史が残されています。当時は食用の家畜を育てる習慣はなかったので、野生の鹿や猪(いのしし)、兎(うさぎ)などが食べられていました。

後に家畜の中でも鶏肉は禁忌の対象にはならなくて、卵を産まなくなった鶏が食用の対象となりました。鳥は「羽」(わ)で数えられますが、兎も同じく「羽」です。兎は2本脚で立つことから鳥の仲間とみなしていた、味が鶏肉に似ているという理由もあげられています。

たんぱく質は筋肉やホルモンの材料で、人間は動物の仲間なので、身長を伸ばす効果があるとされているものの、いまだに確証は得られていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

日本の種苗会社が海外で種子を栽培することはメリットが大きいから、国内で栽培される野菜の90%が海外からの輸入になっているわけですが、現在の円ドルのレートを見ると、これまでの常識が継続するのか判断がつきにくくなっています。

日本の種苗会社が海外で栽培した種子を日本に輸出して、それを国内で受け入れているといっても、円安が続くと、種子の価格が高くなり、そのために野菜の価格も高くなるということが、これからも続くことになります。

気象などの条件によって野菜の出荷量が多くなれば安くなる、出荷量が少なくなれば高くなるという、これまで当たり前とされてきた農業生産物の常識が通じない時代も、すぐそこまで迫ってきています。

日本の種苗会社は海外の生産地から、種子を他の国に輸出もしていて、その動きに拍車がかかっています。これは世界の気候変動が大きな理由で、気候変動に左右されにくい品種は世界が求めているものです。

世界に広まっていったら、日本に回ってくる種子が少なくなることは考えたくはないのですが、絶対にないとは言えないのが現状です。

また、日本の種苗会社の種子を使って、海外で栽培した野菜が安定して安く作られるようになると、生もしくは生の状態に近い野菜製品を日本に輸出している国からは、以前よりも低価格で入ってくるようになることが期待されます。

野菜を原材料にした加工食品も、優れた種子を使うことによって大量に、安定して、安く作ることができるようになることから、価格面では国内産、国内加工品は不利になってきます。

これは消費者にとってはメリットがあることであっても、食料の安全保障という面ではデメリットも出てきます。こういった問題点も、海外での野菜の種子の栽培は抱えているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「大腸を考える日」森永乳業が、9が大腸の形に似ていて、腸内フロ(26)ーラの語呂合わせで制定。

「くつろぎの日」コメダ(愛知県名古屋市)が、コメダ珈琲店創業50周年を迎えた2018年に、く(9)つ(2)ろ(6)ぎの語呂合わせで制定。

毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

「朝の果物は金、昼の果物は銀、夜の果物は銅」と言われるように、朝食で果物(フルーツ)を食べるのは健康効果が高いとされています。

よく医師や栄養士が話をすることに、「寝ている間に枯渇(不足)したエネルギーを効率よく吸収することができる」「果物の糖分が消費されやすくなるので太りにくくなる」ということがあります。

寝ている間に体内で不足するのはエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の中でも糖質のブドウ糖が最も多くなっています。ブドウ糖は吸収が早く、細胞に取り込まれると短時間のうちにエネルギー化されます。

全身の細胞は、糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)、たんぱく質(アミノ酸)が、すべてエネルギー源となるのが原則です。“原則”ということは例外もあるのですが、その例外は脳細胞です。脳細胞はブドウ糖だけが唯一のエネルギー源となっています。

脳細胞に取り込まれたブドウ糖は、15時間ほど脳細胞を正常に働かせるだけの分量が保たれています。夕食と翌日の朝食の間が12時間前後というのが一般的ですが、朝食を抜くとブドウ糖が保持されずに、脳機能が正常に保たれにくくなります。

脳がブドウ糖不足になると脳の働きが低下して記憶や集中力などが低下するだけではありません。脳が全身の働きをコントロールしているので、全身に影響を与えることになるのは当たり前に想像がつくところです。

これが「朝食を抜いてはいけない」と言われる大きな理由とされています。

朝の果物といえば、いろいろと思いつくはずですが、近いところに聞いても広くアンケートを取っても一番にあげられるのはバナナです。

これは“朝バナナダイエット”が大流行したことがあるからですが、「朝の果物は金」ということで、朝のバナナは本当に金なのか(銀でも銅でもなく)ということについて、朝バナナダイエットを例にして次回(金言の真理17)で書かせてもらいます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

同じことであっても言い方によって、よいことのように感じさせることがあります。「よいことのように」どころか、悪いことを、まるで逆のことに伝えることもあって、そんな迷惑に苦しむことは何度となく経験してきました。

東京にいたときには、メディアでも団体仕事でも、公式見解が正しいこと(白歴史)であって、実際には黒歴史と呼んで間違いがないことも“黒を白に言い包める”ことは避けようにも避けられないことがありました。

「言い包める」は「いいくるめる」と読みます。包(くる)めるは、包み込む、まとめる、誤魔化すといった意味があって、全体をまとめることは「ひっくるめる」という表現がされています。

言い包めるは、都合の悪いことを良いことのように言葉巧みに信用させることで、事実を知っている人が徐々に減ってくると、実際にあったことを都合がよいように言い換えていく人は相当数います。

都合のよいように少しだけ湾曲させる、都合よく導いていくというのは、当たり前のようにあることですが、中には事実を逆転させてしまう人もいます。

事の始まりと結果は同じであっても、悪い結果になったのは、どちらのせいなのかわかりにくいことは捻じ曲げられて伝えられるのは、東京にいたときも、岡山に移住してきてから3年ほどは、よくやられていました。

誰しも(とは限らないかもしれませんが)、自分にとって恥になること、マイナスになることは隠したいという気持ちがあって、隠すだけではなくて中身を逆転させて、プラスにしてしまうという気持ちになることは仕方がないことかもしれません。

気持ちになることと、実際にすることでは大違いだとは思うのですが、少しも違っていないと考える人もいます。そんな人がいて、私だけでなくて、多くの人が迷惑を被っているから、「負の歴史」なるコラムを書くようになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕