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糖尿病患者から聞かれることが多いことの一つに飲酒の頻度があります。「糖尿病になったので、どの程度に飲酒を控えればよいのか」とか「どれくらいなら飲んでも大丈夫か」という質問ですが、その答えは明らかで、糖尿病と診断されたら「飲酒は禁止」です。

それなのに飲酒が許可されることもあります。

これについて、よく言われるのが「主治医の飲酒の有無」です。医師が酒を飲まない場合は「絶対禁止」と言い、医師が酒を飲む場合は、ある程度の飲酒は許すということです。

こういったことがあるのは認めるところですが、“ある程度”の程度が気になる人も多いかと思います。

飲酒が許されるといっても、糖尿病では週に1回だけ、アルコールとして25g(日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度)くらいです。

その飲酒量が許可される人は、血糖値のコントロールができていて、肝機能に問題がなくて、合併症がないことが最低条件です。

三大合併症(神経障害、眼の網膜症、腎臓病)があったら、どんなに寛容な医師であっても飲酒は禁止されます。

また、飲み始めたらストップが効かなくなって許可されたよりも飲み過ぎてしまう人、飲んだら食事量が増えてしまう人も飲酒は禁止されます。

飲酒は食欲を増進させるだけに、少量の飲酒でも食べすぎることに心当たりがある人は、「どれくらいなら飲んでもよいのか」と聞くだけ無駄ということになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

肝臓には余分なエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を脂肪酸に合成する働きがあって、合成された脂肪酸が結合して中性脂肪になります。中性脂肪は脂肪酸が3つ結合した形をしています。

この中性脂肪は肝臓に蓄積されるか、血液中に放出されるかして、血液中で余分となった中性脂肪は最終的に脂肪細胞に蓄積されることになります。

脂肪に合成されるのは、エネルギー量が高いからで、脂肪は1gが約9kcalと、糖質とたんぱく質の約4kcalと比べて2倍以上になっているからです。

脂肪に変化させることで、同じ容量で多くのエネルギー量を蓄積させるための仕組みということです。

飲酒をすると肝臓からブドウ糖が放出されにくくなり、そのために血糖値が一時的に低下するということを前回紹介しました。

そのために空腹を感じるようになって、不足した糖質(ご飯や麺類など)だけでなく、脂肪が多い料理(肉や魚など)も多く食べるようになります。

糖質に含まれるブドウ糖が多くなると糖尿病になると思われがちで、糖質を制限すれば予防・改善できるとも思われているところがあります。

しかし、糖尿病は全体的なエネルギー源の摂取過剰が大きな原因であり、糖尿病の予防・改善のためには全体的なエネルギー摂取を抑えることが重要になります。

そのことがわかっていれば、飲酒量だけでなく、飲むときに食べるもの、食べる量を考えることになるのですが、そこまでの指導は、なかなかされていないのが実際のところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

飲酒の弊害というと飲みすぎによって肝臓を傷めること、糖尿病や高血圧症の誘因となることは知られていますが、飲みすぎなければ健康面で問題はないと考える人は少なくありません。

しかし、そのようなことを信じていると、「飲む量を減らしたのに、なんで身体を傷めてしまったのか」と悩むことにもなりかねません。

そのようなことを信じている人の中には、飲酒の指導をしている医師もいます。

患者に指導するくらいなので、自分でも実践していることも多く、その結果、「医者の酒の不養生」と言われることにもなっています。

よく言われるのが「ほろ酔いの適量」で、そのレベルの飲酒であれば、毎日とは言わないまでも週に2回ほどの“休肝日”を設ければ、生活習慣病の心配はいらないだけでなく、「むしろ飲まない人よりも健康」とも言われています。

このことは厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月19日発表)でも示されています。

飲酒の弊害は、アルコールの影響だけではありません。

ほろ酔いの適量の飲酒を守っていても、その後のシメの食事が問題で、飲酒をすると肝臓での脂肪合成が進みます。

肝臓は余分なブドウ糖を貯蔵して、血糖値が低下したときに補う働きをしています。

飲酒をすると、アルコールの分解を優先させるためにブドウ糖を補う働きが低下します。

そのために血糖値が急激に下がることがあり、糖質を多く摂っているのに空腹を感じることがあります。

そのようなときにラーメン屋があると、空腹でもないのに食べたくなってしまい、それを止められないということになります。

飲食店だけでなく、飲酒後に歩く道筋にコンビニがあると、同じようなことが起こってしまうのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

◎アルコールの制限
糖尿病の場合には、アルコール飲料は原則として禁止されます。

その理由は、エネルギー量が1gあたり約7kcalと高く、吸収されやすいので血糖値が上昇しやすいことに加えて、食欲が進むために食べすぎの原因にもなるからです。

血糖値があまり高くない人の場合には、条件つきで1日に160kcalほどの飲酒が許されることもあります。

その量はビールではコップ(180cc)に1杯半、日本酒ではコップに3分の2ほどです。

飲酒で摂るエネルギーの分は、ご飯を減らすといったように摂取エネルギー量の調整をする必要があります。

飲酒の条件は、「体重が標準体重以下であること」「肝臓病や膵臓病、合併症がないこと」「ビタミン、ミネラルが充分に摂れていること」「決められた飲酒量で止められる意志があること」。

これらの条件がすべてかなえられている人にのみ飲酒が許可されます。

少ない量では物足らないという場合には、数日分をためておいて飲むという方法もありますが、一度に多飲するのは避けます。飲酒は血糖値を急に上昇させやすいだけに、できれば控えるようにしたいものです。

◎甘いものの制限
菓子類や清涼飲料には、砂糖が多く含まれていて血糖値が上昇しやすいので、控えるようにします。

清涼飲料は冷えていると甘さを感じにくいものの、常温で飲むとかなり甘く、砂糖が多く含まれていることがわかります。飲料では、糖質が特に吸収されやすい形となっているので、注意が必要です。

◎規則正しい食生活
一度食事を抜くと、その次の食事は空腹感を満たすために食べる量が多くなり、食べすぎになるため、血糖値も上昇しやすくなります。

1日3食を規則正しく取り、できるだけ3食が同じような分量になるようにします。

理想の3食のバランスは、朝食3:昼食3:夕食4の割合とされます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

◎ビタミンとミネラルの充分な摂取
ビタミンとミネラルはエネルギー代謝を促進して血糖値を下げる役目をすると同時に、血管の再生を進めるためにも大切なものです。

ブドウ糖の代謝に特に必要なのはビタミンB₁で、これは豚肉、うなぎ、魚介類、豆類、そばなどに豊富に含まれています。

ビタミン、ミネラルを充分に摂るためには緑黄色野菜をはじめとした多くの食品を摂るようにして、肉類、乳製品、海藻も欠かさないようにします。

◎色の濃い食品の摂取
緑黄色野菜などの色の濃い食品には色素が豊富に含まれていますが、色素は活性酸素を消去する作用がある抗酸化成分となっています。

◎食塩の制限
食塩に含まれるナトリウムは血圧を上昇させて血管を傷めやすいうえに、塩分が強い食事は食欲を高めて食べすぎにつながります。

一般の人では1日10g以下を目標にしますが、高血圧の人の場合には6g以下に制限されます。

◎食物繊維の充分な摂取
食物繊維は、糖質が胃で消化されるのにかかる時間を長くし、ブドウ糖が小腸から吸収されるのを遅らせる作用があるため、血糖値が上昇しにくくなります。

食物繊維が豊富な野菜を1日に350g以上を摂り、水溶性食物繊維であるキノコ、海藻なども充分に摂るようにします。

水溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ、満腹感が得やすく、余分に摂った糖質や脂肪の一部を包み込んで吸収を妨げる作用もあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

◎適切なエネルギーの摂取
血糖値はブドウ糖の増加によって高まっていくため、食事の改善ではブドウ糖が含まれた糖質を減らせばよいように感じるかもしれません。

しかし、血糖値を下げるには糖質を減らすだけでなく、適正なエネルギー量を確保するとともに、三大エネルギー源のバランス(エネルギー比率)が基本となります。

血糖値を下げるためには、代謝を高めることが大切であり、体を正常に働かせるためにエネルギーとなりやすい糖質が必要となります。

三大エネルギー源をバランスよく摂るには、糖質が50~60%、脂質が20~30%、たんぱく質が15~20%の割合となるようにします。

1日に必要な摂取エネルギー量は体重、活動量、血糖値、肥満度、年齢、性別、合併症の有無などによって異なりますが、一般には健常者よりも10~20%減らした腹八分目の量が目安とされます。

また、体重1kgあたり30kcalを目安にする方法もあり、体重が50kgなら1500kcal(30kcal×50kg)となります。

◎良質なたんぱく質の摂取
糖尿病の合併症を予防するためには、血管を傷めないようにすると同時に、傷んだ血管の修復を進めるために、良質なたんぱく質が必要となります。

良質なたんぱく質とアミノ酸のバランスがよく、必要な量が摂取できるもので、これに該当する食品として肉、魚、卵、牛乳、大豆・大豆製品(納豆、豆腐)などがあげられます。

たんぱく質の量は標準体重1kgあたり1.0~1.2gとすることが推奨されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病によって高血圧になる理由として、4つのことがあげられています。

前回(2つ)に続いて、2つを紹介します。

③糖尿病性腎症
糖尿病性腎症では、腎臓の細くて弱い細小血管である糸球体がもろくなっていくために、充分に濾過ができなくなり、体内の有害物質が多くなっていきます。糖尿病性腎症になると、腎臓から血圧を上昇させるホルモンが多く分泌されるようになり、血圧が上昇します。

④肥満
糖尿病患者の約60%が肥満となっています。糖尿病の人は半数が高血圧になるリスクがあるとも言われています。内臓脂肪が多く蓄積されると、脂肪細胞からアンジオテンシノーゲンという血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡのもとの物質が盛んに放出されます。

また、アンジオテンシンⅡはインスリンの作用を抑制したり、膵臓を障害してインスリン分泌を低下させる作用があるため、肥満によって糖尿病が発症しやすくなります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病によって高血圧になる理由として、4つのことがあげられています。

そのうち先に2つを紹介します。

①循環血液量が増える
血糖値が高い状態では体内の細胞の浸透圧が高くなり、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓から吸収される水分の量が増えるようになります。その結果、血管の中を循環する血液の量が増えて、血管を圧迫して、血圧が上昇します。

②インスリン抵抗性がある
糖尿病の人はインスリン抵抗性があります。インスリン抵抗性は、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態のことで、この状態ではブドウ糖が細胞に多く取り込まれず、血液中で多くなったブドウ糖が尿と一緒に排泄されるようになります。

インスリンが効きにくくなると、それを補うためにインスリンが膵臓から大量に分泌されるようになり、高インスリン血症となります。

高インスリン血症では、交感神経の働きが盛んになり、腎臓でナトリウムが排泄されにくくなるために、血管の細胞の成長が促進されて血管の壁が厚くなっていきます。そのため、血管が拡張しにくくなり、血圧が上昇します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖尿病の合併症は血管が傷むことによって起こりやすいだけに、血管にダメージを与える他の要因が加わることによって、合併症が起こりやすくなることが指摘されています。

最も合併症に影響を与えているのは血圧です。

糖尿病によって血管の弾力性が低下してくると、血流を確保するために心臓の圧力が高まり、高血圧になりやすくなります。このことが動脈硬化の危険性を高めています。

国民健康・栄養調査(2023年)によると、高血圧患者(高血圧症有病者)は男性の25.5%、女性の22.5%と、生活習慣病の中でトップの数となっています。

血圧の抑制目安である降圧目標値を見ると、糖尿病の合併症がある人の場合には、拡張期血圧は130mmHg、収縮期血圧は80mmHgと『高血圧の治療ガイドライン』では、過去に比べて最も低く設定されています。

糖尿病になると高血圧になりやすいだけではなく、両方の病気が重なることで動脈硬化が進みやすくなることが指摘されています。

心臓病のリスクは、健康な人の危険度を1とした場合に、肥満、高血圧、高血糖、高トリグリセライド(中性脂肪)血症の危険因子の1つがある場合には5.14倍、2つある場合は5.76倍、3つから4つを併せ持つ場合には35.80倍と大きく跳ね上がることが知られています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「フレイルの日」一般社団法人スマートウェルネスコミュニティ協議会、日本老年学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の4団体が、2月1日を201としてフ(2)レ(0)イ(1)ルの語呂合わせで制定。

「神戸プリンの日」トーラク(兵庫県神戸市)が、神戸プリンが初めて販売された1993年2月1日にちなんで制定。

「LG21の日」明治が、プロビオヨーグルトLG21の21から制定。

「ガーナチョコレートの日」ロッテが、ガーナチョコレートの誕生(1964年2月1日)にちなんで制定。

「メンマの日」富士商会(東京都台東区)が、同社の設立日(1950年2月1日)にちなんで制定。

「ギョウザの日」味の素冷凍食品が、中国では旧正月に餃子を食べる習慣があることから制定。

「ゆでたまごの日」日本ゆでたまご協会が、設立日(2019年2月1日)と、「ニワトリ(2)、たまご(0)、ひとつ(1)で料理として成り立つ」と読んで制定。

毎月1日:「あずきの日」(井村屋グループ)、「釜めしの日」(前田家)、「Myハミガキの日」(ライオン)、「もったいないフルーツの日」(ドール)