「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の糖尿病と特に関連の深い栄養素の「炭水化物」の続きを紹介します。
〔炭水化物〕
炭水化物の中でも果糖は、血糖コントロールの管理に有益な可能性があるものの、その過剰な摂取は、血中トリグリセリドの上昇や体重増加を来す懸念があります。
純粋な果糖の糖尿病状態への影響を検討したメタ・アナリシスでは、1日100g以内であれば、果糖摂取によって血糖値と血中トリグリセリドは改善して、体重増加は来さないと報告されています。
果物の摂取に関しては、糖尿病の発症リスクの低下と関連するとの報告があります。
一方、果汁飲料摂取は糖尿病患者のHbA1c値を改善しないという報告や、果汁飲料や加糖飲料の摂取は糖尿病の発症リスクを高めたとの報告もあります。
糖尿病では果物の摂取を勧めてよいと考えられますが、その量は病態による個別化が必要です。
また、果汁飲料や、果汁を含むものであっても加糖飲料の過剰な摂取には注意が必要であり、果物と果汁飲料の血糖コントロールに与える影響の差異は食物繊維の含有による影響の差によるものと推察されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕





