投稿者「JMDS」のアーカイブ

ネット情報に比べたらテレビ局の番組は、より正しい情報を伝えていると考えられがちです。テレビ番組にも情報の確度(正しいことを伝えなければならないという覚悟)の高さにはピンからキリまでの差があります。これは「月と鼈(すっぽん)」と表現されるところです。

テレビ番組の中でもニュース番組は信頼性が高く、中でも公共放送のニュース番組はダントツという感覚が抱かれています。

アナウンサーが原稿を読んで伝えていることは、情報の裏取りがされているはずで、それを原稿の段階で責任者によって確認がされているはずなので、一応は信じて見聞きするのは健康リテラシーの立場でも受け入れられるところではあります。

ところが、番組の最後のほうで言い間違い、テロップの表示の誤りを謝るシーンを目にすることがあります。

口で伝えるときには「名称が違っていました。お詫びいたします」、テロップでも同じ表現がされるという、間違ったことを伝えて謝るだけということが多くなっています。

どこが違っていたのか言われないとわからないのは当然のことで、どのように違っていたのかが言われても元のニュースの内容がわからないと判断のしようがなくなります。

「ごめんなさいで済めば○○はいらない」ということが言われますが、どう違っていたのかが明らかにされなければ、謝っても謝っていないことと同じです。

まさか「謝ったら負け」と考えているわけではないのでしょうが、中には“わざと誤る”例さえあります。

これでは「誤りに気づかない方が悪い!と言われているようなもので、今回のお題の「誤りの謝り」が健康に関する情報であったら、改めて別にニュースとして出してほしいところですが、そのような場面には巡り合ったことがありません。
〔小林正人〕

健康を維持するための方法は、情報が溢れかえっている時代には、「何を信じたらいいのかわからない」と口にされることがあるのは当たり前のようにもなっています。

健康関連のセミナーに参加していると(講師、運営者、聴衆を問わず)、何を信じてよいのかがわからなくて、とにかく情報集めに奔走している人が多いことがわかって、「まだ、こんな状態が続いているのか!」と感じてしまうことばかりです。

情報を数多く集めていけば、その中には重要な情報があり、自分の健康の維持・増進に役立つ情報も含まれていることは普通に考えられることです。情報収集は、何をするにも基本となることです。それは間違いないことではあっても、情報を集めただけでは健康を実感するのは難しいことです。

それが通じるのなら、健康関連の情報を収集するだけ収集して、その中から世間(研究者から生活者まで)が求めている情報を選択して、発信し続けてきた私は“健康そのもの”であってもよいはずです。

それが違っているのは、私の姿形、行動などを見ることもなく、明らかなことです。

お題の「健康は総論だけでは成り立たない」は、多くの人を対象に話をしたり、情報発信をしているときに常に頭から離れない言葉(フレーズ)です。

メディア(機関誌、情報誌、テレビ番組など)を通じて健康情報を発信していたときには、どうしても“総論的な情報”になりがちです。できるだけ多くの視聴者・読者に通じる内容として、特別に注意をしなければならない人に対しては注意喚起を一言だけ添えるというのは伝統的に行われてきたことです。

“一言だけ”と書いたのは、注意喚起が必要な人でも、情報の内容によっては対象者が多くなりすぎることがあるので、「注意はしていますよ」という姿勢を示しておくということしかメディアにはできないのが、その理由です。

総論を伝えることは、伝えないよりもよいことであるとしても、そのことで、かえって間違いをさせることにもなりかねません。

総論だけでよいのか、総論が自分に合っているのか、ということを考える機会を同時に設けることが大切との思いから、健康リテラシーを向上させることの重要性を伝えることを始めたのです。
〔小林正人〕

「とっとり0929(和牛肉)の日」鳥取県牛肉販売協議会が、わ(0)ぎゅう(9)に(2)く(9)の語呂合わせで制定。

「招き猫の日」日本招猫倶楽部が、来る(9)福(29)の語呂合わせで制定。

「かぜ備えの日」全薬工業が、かぜ(風邪)は急に訪れることから急(9)に(2)来る(9)の語呂合わせで制定。

毎月29日:「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

桑山為男先生はワインの世界では知らない人がいない重鎮中の重鎮で、私が巡り合ったときはホテルオークラ(東京・虎ノ門)のメインレストラン「ラ・ベル・エポック」のチーフソムリエ(後のシェフソムリエ)でした。

幅広の名刺には数々のワインに関する役職や資格名が列記されていて、フランスの各地のワイン協会によるワイン騎士などに続いて、ベネンシアドールとありました。

これはシャリー酒(スペイン・アンダルシ地方の白ワイン)を樽から柄杓でグラスに注ぐプロの資格で、当時はスペイン人以外では世界で唯一の存在でした。

ジャパンワインソサエティ(Japan Wine Society)は桑山先生がホテルオークラ内に設立したグループで、当時はワインに直接関わっていないメンバーは私だけでした。ワインの魅力を伝えることが役割ということで、さまざまなメディアに取り上げられるように動きました。

これが後に酒のペンクラブにもつながり、ソサエティのメンバーからは苦言もありましたが、桑山先生は「ワインだけでも多くの分類があるのだから、多くの種類の酒を知ることはワインの普及にも役立つ」と言ってもらいました。

その当時は貴腐ワインが日本(山梨)でも製造されるようになったばかりの頃で、白ワイン用のブドウの果皮が特殊なカビに感染することによって皮が薄くなり、糖度が高まり、特有の芳香が出るという超高級ワインでした。

貴腐ワインの製造所に取材と称して一緒に行かせてもらい、持ち帰ったものを料理と合わせて、メニューを考える機会にも参加させてもらいました。

桑山先生から言われたことで今も肝に銘じているのは、「ソムリエの真似は人前でしないように」ということでした。ソムリエはワインの味を確認するために、口に少し含んでドゥルルッと啜るように鳴らすことがあります。これは急激に空気に触れさせて香りを立たせるための手法です。

これはソムリエだけに許されることですが、レストランのホストテイスティングのときにドゥルルッと鳴らす人は今でも年に何回か目にしています。
〔小林正人〕

日本の高齢者は増え続け、高齢化率が30%を超える“超高齢社会”は目前に迫っているという状況です。(この時点で、もう超えているかもしれません)

日本人の100歳以上の高齢者(百寿者)も10万人を超えました。1万人を超えたのが1998年のことだったので、わずか30年ほどの間に10倍にもなったということです。

これまでの高齢者対策というと、前期高齢者(65〜74歳)が多かったことから、65歳を過ぎてからの生活支援が重視されていたところがありましたが、2018年に前期高齢者の数よりも後期高齢者(75歳以上)の数が上回る逆転現象が起こりました。

その傾向は変わることがなく、いかに75歳以上の生活支援、健康支援を行うかが最重要課題となりました。その中でも早急の支援が必要とされるのが住居の確保、いわゆる「食う寝るところに住むところ」です。

衣食住の確保は、日本国憲法第25条を引き合いに出すこともなく、生存権の保障として当たり前に守られていかなければならないことです。

第25条第1項には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と書かれています。

それなのに、70歳を過ぎた高齢者は住宅を賃貸しようとしても断られることがあり、ましてや独り暮らしだと通常の入居は困難ということもメディアなどを通じて知られるようになってきました。

これは孤独死による貸主(大家)側の不安が大きいことによるものですが、定期的な安否確認、見守りが確保されて、しかも独り暮らしの後期高齢者が社会参加して元気になっていく方法があります。

それは公益活動法人への参加で、場合によっては過去の経験と人脈を活かして、代表となって社会との交流を進めていくという画期的な方法があるのです。

それについては次回(発想の変換4)から紹介します。
〔小林正人〕

「正しい情報を正しく伝える」という健康情報学の根幹について、ダイエットを例にして考えていくことにします。

ダイエット(diet)は、元々は方針、戦略、戦術などを意味していて、正しい方針に従って正しいことを実践することを指しています。

ダイエットの語源を示して伝えたいのは、ダイエットの目的は健康になることで、健康であればこそできることを実践するための手段・手法だという考え方です。少なくとも無理をして健康を害するようなことになってはいけないということです。

ダイエットは体重を減らすことではなくて、太っている人の場合は健康状態に影響を与える体脂肪を減らすことです。「太っていないからダイエットは必要ない」と話す人は少なくありません。

太っているか太っていないかの判断基準として最も活用されているのは体重です。標準体重より多いか少ないかでの判断でしょうが、筋肉と脂肪を重量で比較すると、筋肉1:脂肪0.8の割合なので、筋肉が少なくて、体脂肪が多いと体重は平均値であっても、実は脂肪の割合が多いということは普通にあることです。

筋肉細胞には脂肪酸をエネルギーとして代謝(一般には燃焼)させる役割があり、筋肉量が多いほど体脂肪が多くても、健康面では問題ができにくいということになります。

こういった正しい情報を知らないと、無理をした割には無駄な努力をすることになり、本来のダイエット(diet)の目的である健康的に適正な体重と体脂肪に保つということが達せられないことになってしまうということです。

「無理なく無駄なく」は、私が代表を務める特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構が掲げるモットーです。
〔小林正人〕

「くつやの日」サロンドグレー(大阪府大阪市)が、く(9)つ(2)や(8)の語呂合わせで制定。

「まけんグミの日」杉本屋製菓(愛知県豊橋市)が、グー・チョキ・パーの形のまけんグミの普及でグー(9)チョキ(2)パー(8)の語呂合わせで制定。

毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

ソムリエ(sommelier)といえば、レストランで料理に合うワインを選び、提供する専門家を指しています。そのためのワインの管理も提供の準備もソムリエの役割で、ワインそのものを美味しく味わってもらうだけでなく、料理を美味しく味わえるようにすることが重要な役割です。

そういったことを教えていただいたのは桑山為男先生です。桑山先生が私のワインの師匠だと言ったら叱られてしまいそうですが、桑山為男先生といえばワインの世界では知らない人がいないソムリエの重鎮中の重鎮です。

桑山先生と談義をしているときに、「そのうちワイン以外でもソムリエを名乗る人や団体が出てくるのではないか」との話をしたことを覚えています。

今は日本酒が世界に評価される時代だけに、日本酒ソムリエがいてもおかしくはないのですが、野菜ソムリエが浸透してきた影響なのか、“日本酒のソムリエ”を標榜する唎酒師が日本酒サービス協会によって資格認定されています。

このほかに酒ソムリエという資格認定もあって、この資格の酒は日本酒を指しています。酒ソムリエ協会はイギリスのロンドンに本部があって、世界を対象とした日本酒の品評会の開催と流通普及が目的です。

どちらも販売する側の業界のための資格で、ソムリエのように料理と日本酒をともに美味しく味わうためのアドバイザーではないと感じています。

日本酒ソムリエに該当する役割の人は、京都の花街のお茶屋で活躍しています。お茶屋は店舗で料理を作るのではなく、すべて仕出しです。仕出し料理に合う日本酒であり、料理を味わう人を満足させる日本酒を選択して供する専門家は、台屋(仕出し屋)の主水(もんど)と呼ばれます。

主水は古くは皇室の飲料水を調べて、最良の水を提供する役職で、そこから飲み物全般、格の高い方に捧げる飲み物を選ぶ人へと変化してきました。

台屋と主水をつなげると「だいやもんど」となり、いかにも価値が高い、もてなしの席での有り難い存在に感じます。
〔小林正人〕

活動のための資本金や拠出金が制度上ないNPO法人(特定非営利活動法人)や一般社団法人は、会員による会費を活動資金とすることになります。

一般社団法人は、活動の内容によっては会員の数も2人以上で設立ができる制度で、会費についての項目は定款に記載する必要はあっても、定款に会費の金額や種類などを書く必要はありません。

会費の詳細について明らかにするためには、別に規定を設けて決めることになります。

一般社団法人は、代表者や支援者が活動資金を用意して活動を始めることがあります。

これに対してNPO法人は市民活動であり、特定の人の支配を受けることがないように、会費については法律(特定非営利活動促進法)に基づいて定款に種類、金額を記載することが必要です。

NPO法人の会員は、役員(理事、監事)でなければ、事業活動に責任を持つ必要はなくても、会費(入会金、年会費)を支払う責任(義務)があります。

これは正会員(総会の議決権を有する)、賛助会員(議決権なし)でも同じことです。

NPO法人の中には、役員は特別の活動をすることから、役員期間中は会費を免除することを定款に書き入れている法人もあります。

一般社団法人もNPO法人も会費は返却できないのが原則で、そのことは一般社団法人もNPO法人も定款に記載するのが通常の方法です。
〔小林正人〕

“古い情報”というのは古典のような情報を指しているのではなくて、日進月歩で変化している時代には、昨日の情報、場合によっては同じ日に時間違いで発表された情報を指すこともあります。

「間違いにもなる」と控えめの表現にしていますが、実際には「古い情報が間違いになっている」ということは実際に経験しています。

古い情報と新しい情報が届けられて、どちらが正しいのかという疑問が生じることがあります。私が代表の日本メディカルダイエット支援機構では、2010年4月から定期的に(週1回以上)、健康情報メールとして官公庁や公的機関、研究機関、大学などの発表データを関係先に発信するサービスを続けてきています。

研究機関や大学が同じような内容で、まったく逆の結果を伝えるようなことは考えにくいことではあるものの、異なる機関からの発表だと、どちらが正しいのか判断しにくいことがあります。

どちらが正しいのかは、発表の内容よりも、発表した機関の信用度で判断されることもあるのですが、それが正しい判断なのかということを見抜くには、健康リテラシーの高さが重要になります。

情報は新しければよいというものではありません。新た強い情報が正しいと判断するためには、判断する範囲の他の情報、これまでの情報の傾向を知っていなければならないわけで、そのためには表に出る結果からでは見えない努力が必要になってきます。

健康情報メールは情報検索だけでも1回について少なくとも10時間はかかるので、900号(2026年9月15日)だと9000時間、375日は費やしてきたことになります。

時給計算をする人もいるのですが、金額や手間では表せないところもあるので、この蓄積と経験が後につながっていくのなら大した負担ではなかったと言うことができます。

最新情報を得て、その変化の激しさに気づいていれば、自分がキャッチした最新情報が本当に“最新情報”なのか、それとも“最新情報に見える古い情報”なのか、わかりそうなものなのですが、「わからないことがわからない」人は相変わらず少なくありません。

そのような人にも、わかってもらえるように発信するのが健康リテラシーであり、長く続けてきた立場だから、さらに続けていけることだと認識しています。
〔小林正人〕