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果物の皮には栄養成分が多く含まれるというので、皮ごと食べようと言われたこともあります。また、皮の栄養成分を取り入れるために、皮ごと絞ったアウトクラッシュのジュースのほうがよいとされたこともあります。

しかし、今は安心して飲むことができるジュースは、皮を剥いて、中身だけを絞ったインクラッシュだということが随分と知られてきました。

アウトクラッシュは皮ごと絞る方法で、皮にポストハーベストとして使用した農薬が残留していると、これがジュースの中に入ることになります。これに対してインクラッシュは、浸透性が高い防カビ剤などが残留している可能性があるものの、危険度は大きく低下していることが期待されています。

海外で栽培された果物を材料としたジュースのうち、国内で販売されているものは、原産国で販売される状態でパッケージにして輸入されるものと、濃縮して輸入して国内で還元するものがあります。

圧倒的に多いのは、後者の濃縮還元ジュースです。濃縮は水分を蒸発させて抜くことで、重量が少ない状態で輸送して、国内で水を加えて同じ濃度に戻す還元が行われます。

濃縮還元はミネラルが含まれる水を抜いて、還元のときに加えられるのは普通の水なので、同じものに戻るわけではない、ということが言われます。しかし、そのほうがまだ安心ができます。

オレンジなどは皮を剥いてからジュースなどに加工されている印象がありますが、ジュースにするときの方法としては皮を除いたあと中身だけ絞るインクラッシュは手間がかかります。そのため、皮ごと絞るアウトクラッシュが多くなっています。

輸入品の場合にはインクラッシュはごく少数派でしかありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの過剰摂取の回避の「摂取状況」と「耐容上限量の策定方法」を紹介します。

〔摂取状況〕
マンガンは、穀物や豆類等の植物性食品に豊富に含まれています。

このため、厳密な菜食等の得意な食事形態に伴って過剰摂取が生じる可能性があります。

〔耐容上限量の策定方法〕
*成人・高齢者(耐容上限量)
EFSAは、マンガンの過剰摂取によって神経毒性が生じることは明らかですが、マンガン摂取量とマンガン誘発神経毒性との用量反応関係が明確でないことから、耐容上限量を設定することはできないとしています。

そして、ヨーロッパの星人におけるマンガン摂取量分布の95パーセンタイル値である8mg/日をマンガンの安全な摂取量の上限として示しています。

47人のアメリカ人女性に15mg/日のマンガンを25日間投与した研究では、血清マンガン濃度が有意に上昇しています。

また、穀類、豆類、木の実等を中心としたアメリカの菜食者の食事では、習慣的なマンガン摂取量が最大で10.9mg/日に達すると推定されています。

アメリカ・カナダの食事摂取基準では、これらの報告に基づき、マンガンの健康障害発現量を15mg/日、健康障害非発現量を11mg/日と推定しています。

一方、我が国の菜食者の女性12名の食事を陰膳収集して分析した研究では、マンガン摂取量(平均値±標準偏差)を7.5±2.2mg/日と報告しており、我が国の菜食者においても10mg/日に近いマンガン摂取が生じる可能性があります。

以上より、アメリカ・カナダの食事摂取基準が健康障害非発現量としている11mg/日を用いて、習慣的な摂取量に基づく値であることから、不確実性因子を1として、11mg/日を成人男女共通の耐容上限量としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの欠乏回避の「目安量の策定方法」の続きを紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*妊婦(目安量)
日本人妊婦のマンガン摂取量についての研究報告は、全国15地域の妊婦3万373人に対する食物摂取頻度調査をまとめた研究のみであり、食事記録法等によって集団の摂取量の代表値を求めた研究は見当たりません。

一方、妊娠中の血中マンガン濃度の低値または高値が出生児体重や出生後の子どもの神経発達に影響する可能性が示唆されており、妊娠中のマンガン摂取が極端にならないように注意が必要です。

妊娠に伴うマンガン摂取に付加量は必要ないと判断して、非妊娠児と同じ目安量を適用しました。

*授乳婦(目安量)
母乳中のマンガン濃度(11μg/L)、0〜5か月児の乳児の基準哺乳量(0.78L/日)、マンガン吸収率(1〜5%)より、授乳に伴うマンガン損失に見合う摂取量は、「11μg/L×0.78L/日÷(0.01〜0.05)=172〜858μg/日」と算出できます。

この量は、18〜29歳日本人女性のマンガン摂取量中央値2.8mg/日を目安量として3.0mg/日に丸めた範囲内であることから、授乳によるマンガンの損失は無視できると考えて。非授乳婦と同じ目安量を適用しました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

毎月29日:「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

“同じことを話すことが多くなった”といっても歳をとった人の特性の話ではなくて、新たに会う人から同じことを聞かれるので、どうしても同じことを話すことになります。

もちろん人によって、聞かれることが全く同じということはないものの、必ずといっていいほど新たな出会いの時に聞かれることがあります。

それは、なぜ縁も所縁(ゆかり)もない岡山に家族ごと移住したのか、どんな目的があったのか、ということです。それに的確に答えるために、ここに簡単に書いておくことにしました。

ホームページの「最新情報」を見ることがない(できない)こともあるだろうと、経緯については、そのような質問があった場合に説明の時間を省くために(面倒だ、というのではなくて、時間を大切にしたいから)、紙に書いたものを渡せるようにしています。

東京から岡山に移住したのは2017年4月で、日本メディカルダイエット支援機構の当時の理事から、出身地の岡山市内に介護施設を設立したいとの要望を受けてのことでした。

それが途中で介護予防施設に変わり、最後にはコンセプト変更という説明で運動設備付きの娯楽施設となってオープンしました。

移住から2年半が経っていましたが、これは私の仕事ではないと判断して、数少ない岡山人脈を辿って、なんとか新たな仕事(東京での経験を活かした岡山での画期的な活動)を有名な社会福祉法人と始めるところまで進みました。これに半年かかりました。

いよいよスタートというところにきて、新型コロナウイルス感染症の蔓延で、そこから何もできない状態が3年間続きました。

私にとっては、その時から実質的には3年間しかなっていないような状態ですが、その間に70歳を超えていました。

コロナ禍の3年間に何をしていたのか、次の3年間で何をしてきたのか、これから何をしようとしているのかについては、「最新情報」の中で、ほぼ書いてきましたが、それを活かしながら質問する方に合わせて説明させてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

霞が関のお役所に頻繁に出入りして、厚生労働省から、内閣府、消費者庁などに関わるようになったスタートは厚生労働省でした。厚生省と労働省が統合されて厚生労働省が発足したのは2001年の年明けからです。

私の役割は新体制での業界出向で、情報交換や業界調整を行うだけということで、2000年の中頃に当時の保険局長から声をかけられました。そして、ほんの腰掛けのつもりで(合併して発足した1月初めから3月末まで)、“業界出向の形”で、お手伝いをすることになりました。

関わってきた業界は栄養、食品、病院給食、それに健康食品・サプリメントの世界で、“ここからの出向”というのが本筋なのでしょうが、あくまで“試験的”ということで、どの業界からということでもないまま週に1〜2回出向くことになりました。

初登庁のときに、受付まで担当者が来てくれて、連れて行かれたのは事務次官室です。そこで「新任挨拶」の版が押された厚生労働事務次官の名刺を差し出したのは、前職が保険局長の見知った方でした。

そして、私の名刺も用意されていたのですが、書かれていた所属は事務次官室でした。それ以外の肩書きのようなものが書かれていない名前だけの名刺で、その名刺を出せるのは許可を受けた関係先だけなので、20枚ほどしか使っていません。

3か月ほどの予定だったのが、すぐに保健機能食品等のアドバイザリースタッフの検討が始まり、その委員会に役人でもない、業界関係者でもない、有識者でもない、何者かわからない状態で座らせられていました。

それは1年ほど続いて、2002年3月には「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的考えについて」の通知が出されています。

それと並行して、さまざまな新たな仕組みづくり(雑用?)に関わることになる霞が関の方々、業界団体の方々を紹介してもらいました。

それが新たな法人の設立、運営に加わり、広報活動をしていくことに広がり、東京を離れる2017年まで、それぞれの仕事先と霞が関をつなぐ活動は続きました。

ほとんどの方は、私が霞が関を歩くのは取材や広報の仕事だと思っていたようですが、詳しいことを伝えることなく、霞が関で得た方法と知識を活かして、それを関係先が上昇していくために役立つことをしてきたつもりです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「爪痕を残す」は、熊の爪痕(つめあと)が実際に建物や身体につけられるようなことが続いたこともあって、本来の意味が記憶や意識に刻まれたかと思っていましたが、今も良いことのイメージとして使っている人が少なくありません。

国語辞典の多くは、爪痕の意味として「爪でかいた傷あと」「災害や事件などが残した被害のあと」をあげています(表現は辞書で微妙に違っています)。

これが共通認識と思っていたのですが、テレビ番組を見ていても「爪痕を残したい」「爪痕を残すことができた」といった発言を耳にすることがありました。

最近では、民放のアナウンサーまでが印象づける、成果をあげるといった意味で「爪痕を残す」と平気で言うようになってきました。

言葉づかいに厳しいNHKでは、まだ耳にしたことはない(私だけの感覚)のですが、関連機関のNHK放送文化研究所の調査では、だんだんと使い分けができなくなっていることが感じられる結果が発表されています。

「爪痕を残す」の使い方の一般に認識について、素晴らしい演技をした場合に「今回の出演で爪痕を残すことができた」と表現することについて聞いてみたところ、「おかしい」と答えた人が40%、「おかしくない」が37%、「どちらともいえない」「わからない」が合わせて23%との結果でした。

若い世代ほど「おかしい」が少なく、「おかしくない」が多く、年齢が進むほど「おかしい」が増えていって、逆に「おかしくない」が減っていくという、多くが想像していたような結果となっていました。

そのうち、辞書にも第三の意味として、普通に記載される時間が近いのかもしれません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」は、2001年の発表から現在の名称となっています。それ以前は「国民栄養調査」でしたが、そのきっかけとなったのは中央省庁再編によって2001年に厚生省と労働省が統合されて厚生労働省が発足したことでした。

国民の健康づくりのための基礎調査として、栄養摂取の調査に、広く健康に関わる調査も加えられました。前回から取り上げている糖尿病も、栄養摂取と運動習慣の両方の取り組みが重要となっています。

糖尿病に関する調査結果として、前回(負の歴史44)は5年ごとの発表を原則としている「糖尿病が強く疑われる者」(糖尿病患者)と「糖尿病の可能性を否定できない者」(糖尿病予備群)の推計人数を紹介しましたが、毎年発表されているのは男女別と年齢層別(20歳以上)の割合です。

令和6年(2024年)の「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、糖尿病が強く疑われる者は男性では17.7%、女性では9.3%となっています。糖尿病の可能性を否定できない者は男性では8.2%、女性では8.2%です。

糖尿病の可能性を否定できない者が、男女ともに8.2%というのは偶然であって、一致するのは極めて珍しいことです。全体の患者数が多い男性は、その予備群の数も多いというのが一般的なことで、なぜ一致したのかは、今後に考察すべき重要項目とされています。

もう一つ注目すべき点は、糖尿病の治療に関する調査結果で、「糖尿病を指摘されたことがある者」のうち、治療を受けているのは男女平均で67.4%と3人に1人は糖尿病であることを告げられていても医療機関で治療を受けていません。

男女別では、男性は73.1%、女性は60.5%が治療を受けています。つまり、男性は26.9%、女性は39.5%が治療を受けていないということで、女性は糖尿病患者の割合が低いのに、治療を受けていない人が多いという結果になっています。

このことが将来的に、どのようなことが起こるのか、それも健康施策の重要なポイントとなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの欠乏回避の「目安量の策定方法」の続きを紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*小児(目安量)
日本人の報告では、1〜17歳のマンガン摂取量の中央値に関して、男児では1〜2歳1.6mg/日、3〜5歳1.9mg/日、6〜7歳2.2mg/日、8〜9歳2.7mg/日、10〜11歳2.9mg/日、12〜14歳3.6mg/日、15〜17歳4.3mg/日、女児では1〜2歳1.3mg/日、3〜5歳1.8mg/日、6〜7歳2.2mg/日、8〜9歳2.4mg/日、10〜11歳2.8mg/日、12〜14歳3.0mg/日、15〜17歳3.0mg/日と見積もっています。

18歳未満のマンガンの目安量は、これらをそれぞれ丸めた値としました。

ただし、15〜17歳の男児の目安量については、18歳以上の男性と同じ3.5mg/日としました。

*乳児(目安量)
分娩後1〜365日の日本人女性約4000人を対象とした研究では、母乳中のマンガン濃度の平均値を11μg/Lとしています。

この値は他国で得られている値よりも高いものの、他に参照すべき値が見当たりません。

そこで、この値に0〜5か月児の基準哺乳量(0.78L/日)を乗じて得られる8.6μg/日を丸めて、目安量を0.01mg/日としました。

6〜11か月児に関して、0〜5か月児の目安量(8.6μg/日)を体重比0.75乗を用いて外挿して、男女の値を平均すると0.011mg/日となります。

一方、成人の目安量の参照値を体重比の0.75乗と成長因子を用いて外挿して、男女の値を平均すると1.010mg/日となります。

6〜11か月児の目安量は、これら2つの値の平均値(0.511mg/日)を丸めた0.5mg/日としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの欠乏回避の「目安量の策定方法」を紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*成人・高齢者(目安量)
マンガンの摂取不足に伴い健康障害の報告が見当たらないことから、現在の日本人のマンガン摂取に問題はないと判断できます。

日本各地に居住する1〜79歳の日本人4450名を対象にして、8日間の食事記録に基づいてマンガン摂取量を算定した報告が存在します。

この報告では、18歳以上の成人の年齢階級別マンガン摂取量の中央値は、男性3.5〜4.6mg/日、女性2.8〜3.9mg/日と示されています。

これらの中で、最も小さな値である30〜49歳の男性と18〜29歳の女性のマンガン摂取量の中央値3.5mg/日と2.8mg/日を丸め、3.5mg/日(男性)と3.0mg/日(女性)を18歳以上の目安量としました。

なお、アメリカ・カナダの食事摂取基準は成人男性の目安量をそれぞれ2.3mg/日と1.8mg/日、EFSAは18歳以上のすべての成人の目安量を3.0mg/日としています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕