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学習障害がある子どもは、いくつかの課題を抱えていて、望ましいとされる行動が取りにくいことがあります。そのような子どもに、発達障害児の改善に使われている応用行動分析が活用されることがあります。

応用行動分析(Applied Behavior Analysis)はABAとも呼ばれますが、人間の行動を個人と環境の相互作用の枠組みの中で分析して、さまざまな問題の解決に応用していく理論と実践の体系を指しています。

発達障害児の改善の場合には、行動の前後を分析することで行動の目的を明らかにして、前後の環境を操作して問題行動を解消する分析方法のことをいいます。

問題行動の前に、どのような状況(Antecedent)があり、そのような行動(Behavior)が起こり、どういう結果(Consequence)になったのかという情報を集めることが必要で、この情報収集はABCと表現されています。

この方法によって、子どもにかける言葉を変えることで行動が大きく変わることから「魔法の言葉」と言われることもありますが、学習障害への応用の前に、発達障害児の例をあげてABCによるABAを紹介します。

よく例としてあげられるのは、おもちゃ屋の前を通ったときの子どもの行動と親の対応です。

おもちゃ屋の前を通ったときに、買ってほしいものがあると子どもが泣いたときに、買ってあげたら泣き止んだということがあります。

これで買ってあげた親なり祖父母は解決できたと思ってしまいますが、子どもは泣けば買ってもらえるということがわかり、次におもちゃ屋の前を通ったときに泣くようになります。

泣けば買ってもらえるという成功体験があるので、今度は買ってあげないという態度を示しても、買うまで泣き続けるということになります。

これを解決するために、おもちゃ屋の前を通らないようにしても、泣けば買ってもらえるという成功体験のために、他の店の前でも泣いて動かないということにもなります。絶対に買わなければ諦めるということを期待しますが、それも通じない例が多くなっています。

そこで保護者が取る行動は、泣き止んだら他のよいことがある(例えば好きなものを食べさせてもらえる)、泣かなければ、ほしがることがなければ家に帰ってから良いことがあるという他のことで誘導することで、他の成功体験を身につけさせるようにする方法があります。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中からn–3系脂肪酸の「目安量の策定」の後半を紹介します。

〔目安量の策定〕
*妊婦・授乳婦(目安量)
アラキドン酸やDHAは、神経組織の重要な構成脂質です。DHAは特に神経シナプスや網膜の光受容体に多く存在します。妊娠中は、胎児のこれらの器官生成のため、より多くのn–3系脂肪酸の摂取が必要と考えられます。

しかし、平成30年・令和元年の国民健康・栄養調査では調査対象となった妊婦の数が極めて限られることから、妊娠可能年齢に該当する妊娠・授乳をしていない女性におけるn–3系脂肪酸摂取量の中央値を用いることとしました。

中央値は1.61g/日です。このため、前後の年齢区分における値を参考とした平滑化を考慮して、目安量は1.7g/日としました。

授乳婦は、日本人の平均的な母乳脂質成分を持つ母乳を分泌することが期待されます。しかし、平成30年・令和元年の国民健康・栄養調査では調査対象となった授乳婦の数が極めて限られることから、妊婦と同様に妊娠可能年齢に該当する妊娠・授乳をしていない女性におけるn–3系脂肪酸摂取量の中央値を用いることとしました。

この摂取量(中央値)を用いて、前後の年齢区分における値を参考とした平滑化を考慮して、目安量は1.7g/日としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中からn–3系脂肪酸の「目安量の策定」を紹介します。

〔目安量の策定〕
*成人・高齢者・小児(目安量)
平成30年・令和元年国民健康・栄養調査から算出されたn–3系脂肪酸摂取量の中央値を1歳以上の目安量(必須脂肪酸としての量:g/日)としました。なお、必要に応じて前後の年齢区分における値を参考にして値の平滑化を行いました。

*乳児(目安量)
母乳は、乳児にとって理想的な栄養源と考え、母乳脂質成分と基準哺乳量(0.78L/日)から目安量を設定しました。0〜5か月の乳児は母乳(または乳児用調整乳)から栄養を得ていますが、6か月頃の乳児は離乳食への切り替えが始まる時期であり、6〜11か月の乳児は母乳(または乳児用調整乳)と離乳食の両方から栄養を得ています。

この時期は乳児への移行期と考えて、0〜5か月の乳児の目安量と1〜2歳児の目安量(中央値)の中間値を用いました。

0〜5か月児の目安量は、母乳中のn–3系脂肪酸濃度(1.16g/L)に基準哺乳量(0.78L/日)を乗じて求めました。

「n–3系脂肪酸:目安量(g/日)=1.16g/L×0.78L/日=0.9g/日」

6〜11か月児の場合は、0〜5か月児の目安量と1〜2歳児の平成30年・令和元年国民健康・栄養調査の摂取量の中央値(男女平均)の中間値として、以下のように求めました。

「n–3系脂肪酸:目安量(g/日)=〔09+(07+07)/2)〕/2=08g/日」
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「育休を考える日」積水ハウスが、育児休業を促進するために育(19)と休(9)の語呂合わせで制定。

「九十九島せんべいの日」九十九島グループ(長崎県佐世保市)が、く(9)じゅうく(19)=九十九の語呂合わせで制定。

「愛知のいちじくの日」JAあいち経済連が、いちじくの出回り時期(7〜10月)で、いち(1)じく(9)の語呂合わせで制定。

毎月19日:「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)、「食育の日」(食育推進会議)、「イクラの日」(カッパ・クリエイト)

前回(金言の真理8)は、松下幸之助さんの「任せて任さず」の前半の「任せて」の意味を書きました。今回は後半の「任さず」を加えた全体の意味を書いていきます。

金言は教訓のように長々した文ではなく、端的な言葉の中で真理があるというのが理想的だとすると、その代表例のような言葉が「任せて任さず」です。

仕事を任せたら、結果が出るまで任せっぱなしにするのではなく、適時適切に報告を聞き、その内容を把握して、任せた側(責任者)は目的どおりに進んでいるか、多少は紆余曲折があっても進められているのかを把握することが重要なことです。

その重要なことが案外とできていないことがある、そして把握しても的確なタイミングで助言ができていないことがある、と松下さんは語っていました。

報告内容を確認して、必要と判断した場合には的確な指導や助言を行います。それが責任者の務めであり、そのような全体像を見て、指導すべきときに指導が行われることがわかっていればこそ、大胆に仕事を任せられても受けることができるし、安心して実施できるということです。

「任せて任さず」は“経営の神様”の金言として広く知られるようになったときに、「基本としては任せるが、いざというときには任せない」という意味だと伝えられることがあり、松下さんの言葉を文字にして、文にして伝えてきた立場としても、困った感覚になったことがあります。

「いざというときには任せない」という考えは、任せたことを途中でストップをかける、前言を翻すということにつながります。その「任せない」ということによる責任を誰が取ることになるのかですが、中には任せない、仕事を奪うのに、それまでの責任だけは任せられた人に取らせるという人が少なからずいます。

松下さんの「任せて任さず」は、責任のすべては任せた本人が引き受けることであり、そこまでの覚悟があるから、しっかりと見極めて大胆に仕事を任せると同時に、指導と助言を行っていたのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

健康科学情報センターを設立して、その代表を務めることになった1995年は、健康に関する新たな情報が勝手に増えていく状況で、情報を分析して提供する先としてはテレビ番組(全国キー局)がほとんどした。

1995年には「地中海式ダイエット」が注目されて、低炭水化物でオリーブ油を摂る地中海周辺の食事がダイエットとともに全死亡率を低下させることが発表され、人気になりました。

身近なもので健康に役立つ素材を見つけようという動きが始まり、その先駆けとなったのは「ココア」でした。ココアに含まれるポリフェノールの抗酸化作用を日本チョコレート・ココア協会が国際シンポジウムで発表して、これは格好のネタとなりました。

健康素材としては、「アミノバイタル」(分岐鎖アミノ酸と呼ばれる脂肪代謝作用があるバリン、ロイシン、イソロイシンが配合された)、「VAAM」(スズメバチのスタミナの元である17種類のアミノ酸を配合したスポーツドリンク)が人気となりました。

1996年は、今も続くスムージー人気の始まりの年として伝えられています。アメリカでスムージー専門店がオープンして、すぐに日本にレシピが伝わり、メディアなどを通じて大人気になりました。

健康情報のテレビ番組の雄とされる「発掘!あるある大事典」は、1996年10月27日から2004年3月28日までの日曜日の20時から放送され、食品やダイエット、サプリメント成分などを中心に取り上げていました。

2004年4月4日から2007年1月14日までは「発掘!あるある大事典Ⅱ」と改称して放送されていましたが、データ捏造問題(納豆ダイエット)で打ち切りとなっています。

1996年は、総理府(現・内閣府)がアメリカからの市場開放、規制緩和の要求に応えてサプリメントの規制緩和と販売解禁が閣議決定した年です。

また、1996年は「生活習慣病」の呼称が発表された年としても記録されています。これまで成人病と呼ばれてきた成人になって多く発症する疾病は、生活環境や食生活の変化などもあって成人だけでなく、若年者にも見られることが多くなってきたことから、新たに生活習慣病という呼称を定めました。

生活習慣病ということは、誰の責任でもなく、それぞれの人の生活習慣そのものに原因があり、健康の維持・増進は自己責任であり、自己管理が重要であるという考えを普及させるのに一役買った形です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「疲労回復」という言葉は普通に使われています。健康食品や健康器具の有効性を示すためにも使われていて、有名な栄養ドリンク(タウリン配合)のパッケージにも疲労回復が書かれています。

疲労回復は、消費者庁による機能性表示食品の機能性を示す用語としても、よく出てきます。

「睡眠を改善することによって疲労回復が期待される」というような表示ですが、さまざまな機能性関与成分があり、疲労回復は自覚的なものでもあるので安易に使われやすいところがあります。

しかし、「疲労回復」は誤用ではないかと以前から指摘されていました。

疲労回復は、「体や心に溜まった不快感を解消して、心身の活力を取り戻すこと」と説明されることが多くなっています。

疲労については日本疲労学会が「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」と定義しています。

疲労は、心身への過負荷によって生じた活動能力の低下のことだとすると、この状態を回復させるのは「疲労回復」ではなくて「体調回復」が正しい表現ではないかとの考えがあります。

体調がわかりにくい表現だとすると、体力回復、気力回復と言い換えることが適切ではないかと指摘されています。

言葉の使い方にうるさい(厳密な)NHKでも、かつては「疲労回復テレビ」という番組を放送していました。現在でも健康関連の番組の中で疲労回復という用語は頻繁に登場していて、疲労回復が誤用なのか、容認される言葉なのかの結論は、まだ出そうにはありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

最大酸素摂取量の60%を継続する有酸素運動をすることで、運動後の脂肪代謝を高めることができるEPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果は、運動後過剰酸素消費量と訳されています。

最大酸素摂取量は全力で運動をしたときに吸い込むことができる酸素量のことで、運動強度を示すためにも使われています。

人間の身体は酸素を多く取り込む運動を続けて酸素不足になったときには、酸素の取り込みを盛んにします。この盛んというのは、運動時の変化ではなくて、運動をしていないときのことで、日常生活での酸素の取り込みが増えることになります。

酸素を多く取り込めば、それで脂肪の代謝が盛んになるわけではなくて、運動も必要です。その運動としてすすめられるのが有酸素運動です。

EPOC効果は、運動をしていないときにも脂肪代謝が高まるということで、休息中も就寝中に効果が高まります。有酸素運動の時間が短かった人はEPOC効果が2時間ほどだったのが、最大酸素摂取量の60%ほどの運動を継続させることで12時間ほどにも長引かせることが可能です。

このときには運動をしているのと同じか、それ以上の脂肪代謝の効果が得られるようにもなります。個人差はあるものの、高まる消費エネルギー量は50〜120kcalとされています。

50kcalであったとしても15分間のウォーキングに相当するので、動かない状態でも身体を動かしているのと同じエネルギー消費が得られます。

ただし、運動を続けていると最大酸素摂取量が高まって、以前と同じ負荷の運動をしていても、最大酸素摂取量の60%に達しなくなるということは普通に起こります。

最大酸素摂取量の60%というのは、なんとか会話をしながら続けられる強度を指しているので、これを目安にして有酸素運動に取り組み、エネルギー代謝を高めるようにしたいものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「かいわれ大根の日」日本かいわれ協会が、かいわれ大根のPRを始めた9月と、1と8を組み合わせるとかいわれ大根の姿に似ていることから制定。

「医療的ケア児・者支援の日」医療的ケア児・者支援者の会が、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が制定された2021年9月18日にちなんで制定。

毎月18日:「防犯の日」(セコム)、「おにぎりの日」(中能登町)

松下幸之助さんには、経営姿勢に関する金言・名言が数多く残され、今に伝えられています。

その一つが今回のお題の「任せて任さず」で、この言葉はPHP研究所でゴーストライターを務めていた15年間で、松下さんの講話録や著書の中で使わせてもらっただけでなく、他の場面でも何回か使ったことがあります。

それほど使い勝手がよい、というよりも、なるほどと納得がいく経営の極意としても伝えられるべき意味と意義がありました。

松下さんは、従業員に仕事を与えるときには、その長所や特性を見て、経験や実績がなくても、潜在能力を信頼して仕事を任せてきました。このことがあったことから、多くの人材を育てることができたということです。

その任せる範囲も、ただ自分ならできること、自分が信頼する社員ならできることの一部をやらせるということではなく、任せると決めたからには、大胆に仕事を与えて、責任も権限も与えてきました。

ただ仕事を任せきり、任せっ放しというのではなく、任せるからには成功をするように道筋を立てて、その目的を理解させ、目的を達するために何をすればよいか考えることができるように条件を整えています。

このことを「任せると言っておいて、誘導をしているだけではないか」と後になって批判的に書いた文を見たことがありますが、そのようなことはありません。

任せる限りは、任せるほうも安心、任せられるほうも安心という環境と、その環境に適した人を配置することが大切で、お互いの信頼があってこそ実現できることです。

なぜ、そのようなことはないと書いたのかというと、松下さんは病弱であったことから、理想とすることを達成するためには、個人経営の時代から他の人に仕事を任せてきたからです。

成功も失敗もあり、手出しをしたほうがよいと思ったこともあったそうですが、「結果として大胆に任せてきたことで今がある」ということを直接、うかがわせてもらいました。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕