投稿者「JMDS」のアーカイブ

講習の途中で、緊張感の高まりを解消するために余計な話をインサートすることがあります。普通に楽しい雰囲気にするだけなら、義父の薬学博士が認知症の徘徊の話をするときに、「徘徊といっても松尾芭蕉の俳諧とは違います」といった言葉もじりのギャグでもよいのですが、日本メディカルダイエット支援機構では、資格認定講習のときに特徴を示すために念の入った(熱意や配慮をもって作った)ギャグを繰り出しています。
その一つは「身から出たサービス」です。すぐに「身から出た錆」という諺(ことわざ)をもじったものだと気づかれます。ただ錆(さび)とサービスが似た語音で使っているわけではなくて、私たちの講習で話をすることや、資格認定後のサービスの内容が、本来の諺の「身から出た錆」と合致するところがあるからです。
サービスを続けることが「身から出た錆」になりかねない、それくらい頑張ってサービスをし続けるという覚悟を示しているからです。それなのに「面白いから、どこかで使おう」という反応しかないと、まさに「身から出た錆」だったかもしれないと反省することにもなってしまいます。ただただ場を和ませるために、突拍子もないことを口走っているわけではないのです。
資格認定講習の冒頭で、よく話をするのですが、私たちの講習に続く認定試験は、大学で言えば卒業試験の位置づけではなくて、入学試験の位置づけです。講習で得た基本的な知識を元にして、入学後に学ぶことのほうが多く、重要だと認識しています。
私たちの講習の範疇の広く健康に関わることは、変化が激しい分野で、常に情報更新をしなければなりません。講習で覚えたことは、すぐに古い情報になってしまうことも多く、古い情報は間違いにもなりかねません。
そのため、資格認定者には定期的(講習の内容によっては2週間ごと)に情報を発信しています。一方的に情報発信するのではなくて、情報を受けた認定者の意見や反応、質問には逐一答えています。そして、質問と返答の内容は、匿名にして認定者に提供しています。
そのことは簡単でも、長く続けるのは大変で、このやり取りが重なってくると、まさに「身から出たサービス」だと実感させられることの連続だからです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

高齢者は薄毛になるというのは、今から50年ほど前には当たり前のことでした。栄養状態が充分ではないこともあって、毛髪の衰えは今よりも早く訪れていました。今の高齢者は20年前に比べると10歳は若くなっているというのは、日本老年学会と日本老年医学会が75歳以上を高齢者とするように提言した根拠の一つになっています。
その時代の高齢者は、ほとんどが薄毛であったような印象がありますが、自分の家系の男性の毛髪の状態を思い出し、写真を見てみると、確かに薄毛であったようです。男性の薄毛は遺伝するということは、今のように科学的な研究の裏付けもなしに、当たり前のように言われていました。
薄毛は遺伝とともに環境も影響していて、父は帽子の装着が義務づけられている公務員でした。帽子が必須な職種の代表といえば警察官、消防官、自衛官と相場が決まっています。帽子を被っている時間が長いと、血流が低下する、蒸された状態になるということから、薄毛の原因のように言われていました。
遺伝と環境による父の薄毛は、遺伝はあったとしても環境が違えば結果が違ってくるという今の常識は、子どものときにはわからなくて、自分は薄毛体質なので、なんとかしようと薄毛ではなく白髪体質の母の親戚に、どんな食生活をしているのか聞き出して、実践をしようと思いました。
これも今にして思えば、色の黒い海藻を食べる、マッサージをするといった都市伝説のようなことではあったのですが、いろいろと調べて、本も学校や地域の図書館で読みまくって、どうやら健康的な生活をすることで少しでも薄毛になるのは遅れさせることができるということがわかりました。
父方は薄毛、母方は白髪の遺伝体質で、最も恐れていた白髪のハゲということにはならずに、全体的に濃くはないものの、下側は白髪、上側は黒い髪があるというツーブロックのような状態を保てています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「学習障害児」と「勉強の場」というキーワードを組み合わせると、学習障害児を対象とした学習塾や放課後等デイサービスを思い浮かべる人が多いかと思います。その意味も含んでいるのですが、今回の話のテーマは別の意味合いです。教わるほうが発達障害の学習障害がある子どもというのは変わらないのですが、“教えながら学ぶ”ということで、学習障害児について勉強する場としての学習塾を指しています。
発達障害は子どもの10人に1人が該当していて、そのうち学習障害は半分ほどとされています。全体の半分が学習障害ということではなくて、学習することに困難さを抱えているのは、自閉症スペクトラム障害でも注意欠陥・多動性障害でもあることで、そういったことも含めて学習障害は半分ほど、20人に1人だと考えられています。
クラスに1人くらいは学習障害児がいることになるわけですが、大学で教員になるための勉強をしている学生は、就職をして教師になると必ずといっていいほど学習障害児を目の当たりにします。教師になってから、学習障害児への対応に追われるのではなく、学生のうちから実態を知り、どのように対応するのがよいのか、それを教えながら学ぶことが重要と認識しています。
大学生がアルバイトとして学習塾で教えるのは、学んでいることを活かす場としては有効ですが、一歩進んで、学習障害児の学習の支援を実際に体験して、そこで学んだことを大学で学ぶときにも活かすことも有効な学習の場となります。
通常のアルバイトではなくて、教えながら学べるということで時給は少なくなることもあるかもしれません。場合によっては、実践で学べる場として、講習料を払ってもらうとまでは言いませんが、交通費くらいの支払いで、学ぶことのほうが重要という学習塾があってもよいはずです。
これが大学の授業の一環になれば、もっとよい結果が期待できます。もちろん、学べるだけの学習塾の内容であり、塾の主催者から学ぶことが多いということは当然の条件となります。

甘いものを食べても太らないようにするためには、食べる量を減らして糖質に含まれるブドウ糖の摂取量を減らすか、太りにくいタイミングで摂るようにします。食事の前であっても後であっても、余計に甘いものを食べたら、その分のエネルギー量がプラスされて、太るようになるというように一般には考えられがちです。
ところが、甘いものを食べることで太りにくいどころか、逆にやせる方法もあります。それは食事の直前にブドウ糖が含まれた甘いものを食べる方法です。これは糖尿病の食事療法の特別バージョンとして使われている方法で、通常の食事の前に甘いものを食べると早く血糖値が上昇します。
満腹を感じて、これ以上は食べないようにさせるのは脳にある満腹中枢の働きで、血糖値が早く上昇するほど満腹中枢は早く働きます。そのために食べている途中で満腹感を得て、食べすぎないようになります。
あくまで食べ過ぎを防ぐための方法で、血糖値が上昇する前に食事を食べ終えてしまったら、役に立たなくなります。食べている途中で満腹感を得て、もう食べられない、途中でやめるというのがポイントです。血糖値の上昇には個人差があり、血糖値が上昇しにくい人の場合には甘いものと食事との間に数分間の余裕を作ることが必要になります。
甘いものは血糖値を上昇させるといっても、ブドウ糖を摂りすぎると膵臓から分泌されるインスリンの分泌量が多くなりすぎます。そのためにインスリンによって肝臓での脂肪合成が増えて、脂肪細胞に蓄積される脂肪の量も多くなっていきます。それでは食事の量に対して脂肪が増えすぎることになるので、甘いものの摂りすぎは避けるようにしなければなりません。
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」ということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「仕事が趣味」という言葉は、仕事人間と呼ばれたり、趣味がない人がよく口にすることです。趣味を持つことは脳の機能を保つために役立つと以前から言われていて、定年退職後の長い期間を趣味もなしに過ごしていると脳の機能が衰える、年齢よりも早く認知症になりかねないというので、定年が近づいてから趣味づくりを始める人も少なくありません。
趣味を持つのはよいことであっても、やりたくもないことを始めてみても、なかなか長続きしないものです。趣味といえば以前は盆栽や囲碁、将棋などで、健康ブームを背景にスポーツやウォーキングを始める人も増えました。そういった意向を受けて、“生涯スポーツ”が掲げられて、無理なく続けられるように既存のスポーツのルールを変えたり、新たなスポーツが生み出されました。
こういった生涯スポーツに取り組んで健康を保つだけでなく、一緒に楽しむ人たちとの交流、準備をしてスポーツの時間を楽しみに待つことも脳の機能を高めるのに役立つことが実際に楽しんでいる人たちを対象とした調査でもわかってきました。
教わって実践するだけでなく、長く続けていると徐々に教える立場になっていきます。教えるためには、しっかりと覚えて、自分の考えをまとめないと伝えていくことができないものです。スポーツで頭を使う以上に、それを教えることはもっと頭を使います。
年齢を重ねると生涯スポーツであっても、続けることができなくなる時期が訪れます。引退の時期を先伸ばしするために鍛えるのはよいことではあっても、無理をするのはよくないことです。そんなときに脳の健康寿命を延ばすということを考えると、生涯スポーツを楽しむ人のための支援をするという方法があります。
団体の役員になる、役員でなくても運営の責任者や審判員という活躍の場もあり、以前の仕事を活かして会計などの事務局、広報活動、子どもへの普及に取り組むという方法もあります。
生涯スポーツに限ったことではなくて、どんな趣味であっても自分だけ、少人数だけというのではなくてグループに加わり、もしくはグループを組織して、自分ができることを続けるというのが、脳の健康寿命を延ばすための秘訣といえます。

医薬品を飲んでいる患者が健康食品を摂っている例は少なくありません。医薬品を使うのは治療のためで、他のことのために健康食品ということなら普通のことです。例えば高血圧症の治療のために降圧剤を使っていて、糖尿病や脂質異常症の予防のために健康食品を使うということです。
ところが、実際に医薬品と健康食品を使っている人には、降圧剤と血圧を下げる作用がある特定保健用食品や機能性表示食品を摂っている、血糖降下剤と血糖値を下げる作用がある特定保健用食品や機能性表示食品を摂っているということが少なくありません。
その気持ちとしては強い薬を使いたくない、薬を減らしたい、できれば薬を使いたくないということがあります。その気持ちはわかるのですが、同じ作用がある医薬品と比べれば、健康食品の効果は弱いものです。医薬品を使っている人が、合わせて健康食品を摂っても期待するような結果が得られないというのが通常のことです。
通常のことと言ったのは、組み合わせによっては効果がある場合もあるからです。例えば血糖値を下げる医薬品で初めに使われるものは、糖質がブドウ糖に分解されるのを阻害することで吸収されるブドウ糖を減らすことが目的となっています。分解の阻害に続いて吸収の阻害と続くのが普通の感覚かもしれませんが、医薬品には吸収を阻害するものはなくて、ブドウ糖を細胞に取り込むためのインスリンの分泌を増やす、細胞への取り込みを進めるという役割の成分が使われています。
これに対して血糖値に作用する健康食品の素材には、吸収阻害の成分が含まれたものがあります。これなら医薬品にはない作用なので、健康食品によって血糖値を下げる効果を得ることができます。その成分はギムネマ・シルベスタといいます。

病気であれば、それを改善するための治療とともに食事療法が必要になります。糖尿病を例にすると厚生労働省の国民健康・栄養調査の結果では、日本の成人の10%が糖尿病、10%が糖尿病予備群とされています。成人の5人に1人が糖尿病か予備群という状態ですが、予備群は食事療法だけでも改善が可能です。糖尿病まで進行しても、医薬品(血糖降下剤)は食事療法をしていることを前提に使われます。食事療法で食べすぎを抑え、血糖(ブドウ糖)を血液中から減らすために必要な栄養素を摂ることが重要となります。
障害は病気であるのかということについては議論もあるところですが、一般的に病気というと内臓疾患と考える場合には、障害は病気ではないのかもしれません。発達障害は医学的には障害とされていますが、これ改善するには食事療法と同様の支援が必要となります。
発達障害では脳の機能が関係していることから、脳のために必要なエネルギー源は不足するようなことがあってはいけません。身体のエネルギー源は糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)、たんぱく質(アミノ酸)ですが、脳細胞にエネルギー源を取り込むゲート(脳血液関門)を脂肪酸とアミノ酸は通過することができません。そのため、ブドウ糖が脳の唯一のエネルギー源となっています。
発達障害では心身の負荷が大きいことから、脳の働きを高めるためにはブドウ糖は重要ですが、さらにブドウ糖をエネルギー化させるために必要となる水溶性ビタミンを複合的に摂る必要があります。
脳は全身のコントロールをしていますが、コントロールを受けて全身の細胞が正常に機能するためにはブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸は欠かせません。発現理由が明らかにされていない発達障害では、細胞レベルからの機能回復が重要であるとの考え方からすると、すべての栄養素(糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル)が必要になります。
ところが、発達障害では感覚過敏のために食べられないものがある例が目立っていて、なかなかバランスのよい栄養摂取が難しくなっています。だから、サプリメントを摂ればよいというのは極論であって、バランスの取れた食品としての栄養食(カロリーメイトなど)や粉ミルク(乳児用)のように食品の形で摂ることから始めるべきだと考えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

4歳のときのことなので、半世紀の50年よりも前の63年も前の話ですが、すべての人に同じように対応するのではなくて、対応する人によって差をつけることがあるのを知りました。それを知ったのは、母親の実家の寺です。4つ違いの弟が生まれたときに、父が警察の駐在で、母も駐在所を手伝うことあることから2人の子どもを同時に育てることは困難だということから、小学校にあがる寸前まで母の実家に預けられていました。
お寺の用事は数多くて、来客があったときには“猫の手も借りたい”ならぬ孫の手も必要とされていて、幼い子どもでもできる(と祖母も叔母も言っていたものの実際は?)仕事として、お客さんのお茶出しをしていました。お茶出しといっても、茶筒に入った茶葉を急須に入れて、お湯を注いで、湯飲みに入れるだけのことでしたが、大変だったのは茶筒の選択でした。
茶筒は四つあって、模様によって入っている茶葉が違っていました。簡単に言うと上・中・下の三つと、茶葉の値段によるものだけのほかに焙(ほう)じ茶が入っていました。上・中・下の、どれを出すのかは祖母のサインがあって、お客さんのランク(?)によって使う茶葉が違うということで、“すべての人に同じように対応”という仏教の教えとは違ったことをしていました。
ちなみに四つめの茶筒の中身の焙じ茶は市販のものではなくて、古くなりつつある茶葉を自分で焙じて作っていました。焙じるというのは、緑茶の茶葉を火で焙って水分を飛ばすことで、焙炉(ほいろ)という陶器を火にかけて、色と香りの変化を感じ取りながらの手づくりでした。
自分の手づくりを飲んでもらいたい気持ちがあって、3番目の茶筒のサインがあったお客さんには勝手に4番目の焙じ茶を出していたこともあります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「有名無実」というのは、名前ばかりがあって実質が伴わないことを指す四字熟語です。あの人は立派である、とか、肩書きが凄いから人物も凄いと思われていても実は大したことがないということを示しています。肩書きが凄いと、その人も立派であると思い込むというのは肩書き社会ではありがちなことで、ついつい肩書きに騙されてしまうことにもなります。
肩書きジャンケンなるものがあって、別名は名刺ジャンケンともいうのですが、その方から受け取った名刺を使ってジャンケンをすることです。部長よりも社長のほうが偉いということではなくて、部長であっても会社の名声と実績によっては、社長よりも勝ちになることもあります。会社の肩書きではない、個人の名声で勝ち負けを競うことがあり、こちらは凄い人だと思って名刺を出したのに、もっと凄い名刺を出されて負けることもあります。
今回のテーマの「勇名無実」の「勇名」は勇者であることの名声で、肩書きよりも凄い人は勇名を馳せるということになります。「無実」は根拠になる事実がないことを指しています。勇名があっても、実際には社会では役に立たないこともあって、それが「勇名無実」ということにもなります。
コロナ禍で大きな被害を受けて、これまでなら有名人の名前を出して、その人がやってきたこと、語った名言を引き合いに出せば、周囲を驚かせることはありました。こちらは引き合いに出したことはないのですが、自分が凄いということを示すために有名なことを出し、その名言を使う人もいます。
しかし、名言の宝庫と呼ばれる出版社の書籍を、名言の主とともに文章化してきた立場からすると、よほどのことでもなければ驚くことはありません。なぜ、こんなことを書いたのかというと、コロナ禍で心身ともも大きなダメージを受けた人が、これまでなら感激させられた逸話で驚かなくなってきているので、引き合いになる言葉を、もっと精査したほうがよいのではないか、という場面に繰り返し出会ってきているからです。

甘いものを食べると太るとされているものの、食べるタイミングによっては、むしろ太りにくいようにすることができます。その手法を研究しているのがメディカルダイエットで、例えば食事の寸前に砂糖が含まれたものを食べることで、血糖値を早く上昇させて、食事の量が少なくても満腹感を得やすくするという方法です。これによって食べすぎを防ぐことができるということです。
この方法をメディカルダイエット講習で伝えるときには、甘いもののタイミングによっては逆に太りやすくなることも話しています。やせるほうのダイエット希望の人には避けなければならないタイミングとなるわけですが、体脂肪が増えにくい人、年齢を重ねてきて太にくくなった人には絶好のタイミングとなります。それは夕食の30分前に甘いものを食べることです。
夕食までに時間があり、空腹を感じていることから、それを紛らそうとして甘いお菓子などを食べるというのは普通にあることです。食事を始める30分前に砂糖が使われたものを食べると、血糖値(血液中のブドウ糖の値)が急に上昇します。血糖値の高さに応じて膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンには細胞にブドウ糖を取り込む作用と同時に、肝臓で脂肪酸を合成させて、脂肪酸が3個結合した中性脂肪を増やし、中性脂肪を脂肪細胞に取り込むという作用もしています。
インスリンが多く分泌されても、甘い菓子のエネルギー量は少ないので、血液中にはインスリンが多くなっています。30分以内に食事をすると血液中のインスリンを使って脂肪合成と蓄積が始まり、食事によって血糖値が高まって、またインスリンが分泌されます。これによって脂肪の合成と吸収が繰り返されて、太ることができるようになるということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)