投稿者「JMDS」のアーカイブ

ダイエットを目的としたサプリメントには糖質をターゲットにしたものと、脂質をターゲットにしたものがあります。
糖質をターゲットにしたサプリメントは、その作用によって分類されています。糖質が分解されてブドウ糖になるのを阻害するもの、ブドウ糖の吸収を阻害するもの、吸収されたブドウ糖を細胞に吸収させるインスリンを多く分泌させるもの、ブドウ糖の代謝を高めるもの、ブドウ糖をグリコーゲンに合成させて血糖値を下げるものなどがあります。
脂質をターゲットにしたサプリメントも、その作用によって分類されています。脂肪の分解を阻害するもの、脂肪の吸収を妨げるもの、吸収された脂肪の代謝を進めるもの、脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を分解するものなどがあります。
どれもダイエット効果があり、異なる作用のものを組み合わせることによって、より高い効果を得ることができます。最も効果が得やすいのは、糖質も脂質も分解阻害、吸収阻害するものですが、メディカルダイエットの立場では、これらはすすめてはいません。というのは、せっかくのエネルギー源の糖質と脂質を吸収させないのはもったいないことで、これらをエネルギー化させることによって、作り出されたエネルギーを使って、身体や脳を有効に活動させるために使ってほしいからです。
細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中だけでしか使われません。電気のように他の細胞に流れて、使われるということはありません。全身の細胞をすべて働かせて、健康効果を得るためには、全身の細胞にエネルギー源の糖質と脂質が取り込まれて、それが効率よくエネルギー化されることが大切です。だから、吸収を妨げるようなことはしてほしくはないと講習などで伝えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

サプリメントや健康食品を使う前に、自分にとって必要なのか、ということを考えてみる必要があります。食事が偏っているために不足している栄養素がある人は、その成分を摂るのがよいことになりますが、具体的に何が不足しているのかがわからない人はビタミンやミネラルが複合的に含まれたマルチビタミンが選ばれることが多くなっています。マルチビタミンという名称であっても、ビタミン以外にミネラルも複合的に含まれているのが一般的です。
マルチビタミンの代わりに多くの栄養素が含まれているビール酵母やスピルリナを摂ることも多くの人が実践しています。これらの健康食品は数多くのビタミン、ミネラル、それにアミノ酸などが含まれているものの、含有量にはバラツキがあって、これさえ食べておけば1食を抜いても大丈夫というものではありません。
朝食を食べない人にすすめられるものとしては1食の代わりになるバランスバーと呼ばれるものがありますが、これも多くは偏りがあります。これなら大丈夫として代替食に使われたり、複合的なサプリメントの代わりに使われるのは濃厚流動食が原型となっているカロリーメイトです。
成長期の子どもや女性は平均的に栄養成分が不足しがちですが、中でもミネラルのカルシウムや鉄が不足しがちです。野菜が不足している場合には食物繊維の摂取もすすめられます。
女性でも妊娠可能な年代には葉酸もすすめられます。妊娠を計画している女性や可能性がある女性は1日に400μgの葉酸(水溶性ビタミン)が必要とされています。葉酸は胎児の神経管閉鎖障害のリスク軽減と関係があるからです。葉酸という名前からすると野菜類に多いように思われがちですが、藻類、肉類に多く、卵類、乳類、豆類にも含まれています。

「ダイヤモンドはダイヤモンドで磨く」という言葉を目にする機会があり、久しぶりに以前に書いたことを思い出しました。それは松下幸之助の著書に関わったときのことで、いくつかの名言をいただいて、それをベースに新原稿にしました。もちろん、引用するところは、そのまま変えずに使うようにしました。その完成した今では古くなった著書を書庫から探し出しました。
そのときのテーマは「人間は磨けば光るダイヤモンドの原石のようなもの」で、以下のような引用をしました。
「ただの石をいくら磨いてもダイヤモンドにはならない。しかし、ダイヤモンドの原石は磨くことによって光を放つ。しかし、それは磨き方いかん。カットの仕方いかんでは、さまざまな異なる燦然とした輝きを放つのである。私は、人間というものは、それぞれに磨けば光る、さまざまな素晴らしい素質をもったダイヤモンドの原石のごときものだと思う。」
「ダイヤモンドはダイヤモンドで磨く」というのは人生訓や経営論で使われることは少なくて、松下幸之助さんの著書だけでなく、ゴーストライターとして多くの著書を手がけたPHP研究所の仕事でも書いた記憶はありません。
しかし、ダイヤモンドの原石を見つけて、それを的確にカットして輝きをもったように磨くときにはダイヤモンドが必要です。ダイヤモンドは世界一硬い鉱石で、どんなに硬い研磨機でも磨くことはできません。そこで研磨機の円盤の上にダイヤモンドの粉末を付着して研磨していきます。これがダイヤモンドでダイヤモンドを磨くという方法です。
これしか方法がないように言われていますが、実際にはレーザービーム加工とイオンビーム加工という方法があります。これについては、別の方法もあるということだけを知ってもらって、話をダイヤモンドで磨くことに戻します。
子どもの支援のための保護者の支援をしていく中で、原石をダイヤモンドの輝きにしていくためには、磨く側もダイヤモンドであることが必要だと感じています。保護者の方だけでなく、子どもを直接支援する方々をダイヤモンドにするためには、これに関わる私たちもダイヤモンドであり続けるために、常に学び、常に研鑽することが重要になると認識して活動しています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

学習障害の書字障害のために、うまく字が書けない子どもに上手に書くこと、丁寧に書くことを強要するのはプレッシャーを強めて、書くことそのものを嫌いにさせる、書くことから逃れようとさせることにもなりかねません。そのことを感じて、考えてほしくて、筆者(日本メディカルダイエット支援機構理事長の小林正人)が体験してきたことを書かせてもらうことにしました。筆者は幼いときから悪筆だと言われて育ちました。あまり達筆とはいえず味のある字を書く両親からではなくて、小学校に入る前に預けられていた母の実家の寺の祖母や叔母をはじめとした親戚から言われ続けました。
寺の関係者は文字を書くのも仕事のうちで、書道教室をするくらいに上手でした。そういえば父の姉も兄も書道の先生をしていました。なぜか両親だけが違っていたのですが、それを受け継いだのか、ちゃんと文字を認識することはできるのに、思ったように筆(鉛筆)が動かないという状態でした。
それなのに成人になったときにはジャーナリストを目指して、当時はペン書きしなければならない時代だったので、書くこと以外の仕事を選んでいました。ところが、大手出版社のゴーストライターをすることになり、その会社だけでも150冊を書きました。1冊は400字詰め原稿用紙で300枚は必要なので、よくも4万5000枚も書いてきたものです。
書きてきたとはいうものの、初めの1冊目の原稿こそ手書きをしたものの、内容に比べて読みづらいと言われました。どうせ印刷されて出版されれば原稿の字は関係なくなるとはいえ、原稿の文字をワープロ打ちする方の迷惑になるということから、なんと当時は70万円以上もした初期型のワープロを出版社から貸してもらえました。
そのおかげで150冊の原稿を書くことができて、自分でワープロを買えるようになって他の出版社でも34冊を書くことができました。その後に健康関連の団体の広報誌の仕事ができたのもワープロ、その後にパソコンで原稿が作れるようになったおかげです。
この方法で悪筆でも書く仕事ができるようになったものの、それで字が上手になることもなく、親から言われた「大人になれば字が上手になる」ということもありませんでした。
今は機器を活用すれば、いろいろと学習面で困難さがあっても克服できる時代になっているだけに、子どもたちの苦労を理解してあげて、機器の使用を当たり前のように認められる社会になってほしいと心の底から願っています。

血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇したときには、ブドウ糖を全身の細胞に取り込む役割をするホルモンのインスリンが膵臓から分泌されます。これによって細胞内のミトコンドリアで行われるエネルギー産生が高まります。インスリンには肝臓での脂肪合成を進めて、合成された中性脂肪を脂肪細胞の中に蓄えていく働きもあります。そのこともあって、糖質制限は血糖値を抑えて糖尿病を予防する作用や体脂肪を減らすダイエット作用もあることが強調されています。
ブドウ糖は細胞の中で素早くエネルギーを作り出すために重要な栄養素で、糖質制限をすればブドウ糖が不足するので作り出されるエネルギー量も減ることになります。細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中でしか使われないので、全身の細胞のエネルギー源であるブドウ糖が不足するようなことはあってはいけないのです。
食事をしたあとに血液中に増えたブドウ糖も、食事で摂った脂肪(中性脂肪)も、脂肪細胞の中に蓄積されている体脂肪も、どれも重要なエネルギー源です。そのエネルギー源を効果的にエネルギー化するためには、身体活動を増やしてエネルギー代謝を促進することが大切になります。
多くのエネルギー源を摂って、これを効果的にエネルギー化することが重要であるので、血糖値の降下も体脂肪の減少も、食べるものを制限するのではなくて、必要なものは摂って、そのあとにエネルギー源として消費するのが正しい方法です。糖質制限をして、それで血糖値が下がったと安心して身体を動かすことを減らしたり、ほとんど動かないということは決してすすめられることではありません。エネルギー代謝で作り出されたエネルギーは、身体にも脳にも必要だということを肝に命じて、ただ減らせばよいという安易な方法には向かわないでほしいのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

脳の認知機能は、記憶に関する部分だけが影響をしているわけではありません。全身の老齢化が与えることも大きくて、高齢者にみられる身体と疾病の特徴について知っておくことが大切になります。その高齢者の身体と疾病の特徴は、老年に無関係で起こるものと老年期に特に増えるものとに分類されています。(日本医師会の資料より)
加齢の変化がないものとしては、以下のことがあげられています。
「めまい、息切れ、胸部腫瘤、胸腹水、頭痛、意識障害、不眠、転倒、骨折、腹痛、黄疸、リンパ節腫脹、下痢、低体温、肥満、睡眠時呼吸障害、喀血、吐下血」
前期老齢者(65〜74歳)で増加するものとしては、以下のことがあげられています。
「認知症、脱水、麻痺、骨関節変形、視力低下、発熱、関節痛、腰痛、喀痰、咳嗽、喘鳴、食欲不振、浮腫、やせ、しびれ、言語障害、悪心嘔吐、便秘、呼吸困難、体重減少」
後期老齢者(75歳以上)で増加するものとしては、以下のことがあげられています。
「日常生活動作(ADL)低下、骨粗鬆症、椎体骨折、嚥下困難、尿失禁、頻尿、譫妄、鬱、褥瘡、難聴、貧血、低栄養、出血傾向、胸痛、不整脈」
前期高齢者で増加するものとして認知症があげられています。認知症は脳細胞そのものが関係するアルツハイマー型認知症と、血管の老化が関係する脳血管性認知症とに大きく分けられますが、脳血管の老化が年齢以上に進んでいると認知症のリスクは高まります。アルツハイマー病がある程度進んでいたとしても、脳血管に異常がなければ重度の認知症にならなかったという例も少なくなりません。
脳血管の老化は動脈硬化が原因で、その要因となっているのは糖尿病、高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症です。これらは高齢になると増えていくというよりも、若いときからの生活習慣(食事、運動、ストレスなど)に影響されることから、認知症として現れるのは前期高齢者だとしても、前期高齢者だけのリスクということではないのです。

広く健康に関わる記念日について紹介します。
3月15日 ニューバランスジャパンが大切な人に走って会いに行く決意を促そうと「会いに、走れ。記念日」と制定。
3月16日 マンダムが日本を支えるミドル世代の男性の活き活きとした若々しい生活を応援する日としてミ(3)ドル(16)の語呂合わせで「ミドルの日」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。
3月17日 共同ピーアール総合研究所が国連の定めた持続可能な開発目標のSDGsの普及を目的に17のゴールが設けられていることから、みんな(3)で17のゴールを実現しようと「みんなで考えるSDGsの日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす産県協議会)。
3月18日 岡山県視覚障害者協会が岡山市の岡山県盲学校に近い交差点に世界で初めて点字ブロックが施設された1967年3月18日にちなんで「点字ブロックの日」と制定。毎月18日は「防犯の日」(セコム)。
3月19日 西川が睡眠による成育を目的に、みん(3)い(1)く(9)の語呂合わせで「眠育の日」と制定。銀座コージーコーナーがミ(3)ルク(9)レープの語呂合わせとミルクレープが生地を重ねることから重(10)を3と9の間に挟んで「ミルクレープの日」と制定。毎月19日は「クレープの日」(モンテール)、「シュークリームの日」(モンテール)、「松坂牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)。
3月20日 資生堂ジャパンが春分の日を境に日照時間が長くなることから春分の日をサ(3)ニ(2)ーゼロ(0)の語呂合わせで「日やけ止めの日」と制定。ブルックスホールディングが未(3)病(20)の語呂合わせで「未病の日」と制定。日本アクションスポーツ連盟が春分の日には雪と海のスポーツができることから「アクションスポーツの日」と制定。日清シスコがサ(3)ブ(2)レ(0)の語呂合わせで「サブレの日」と制定。シュウエイ(鹿児島市指宿市)が、さ(3)つ(2)ま(0)の語呂合わせで「さつま揚げ(つけあげ)の日」と制定。毎月20日は「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)。
3月21日 大丸松坂屋百貨店が何かを新しく始める人を応援しようとカウントダウンの3、2、1に合わせて「はじめようの日」と制定。高橋助作酒造店(長野県信濃町)が冬至、杜氏、湯治の語呂から春分、夏至、秋分、冬至に酒風呂に入ってもらいたいと春分の日を「酒風呂の日」と制定。

サプリメント(supplement)は補助、補給、補充といった意味がある用語で、日常の食生活で不足する栄養素がある場合には、サプリメントを摂ることで不足を解消して、栄養バランスを取ることができるものと期待されています。その感覚があることから、野菜不足であってもサプリメントを摂ればよい、嫌いなものを食べなくてもよい、と考える人も少なくありません。
青汁のテレビCMを見ていると、野菜を食べなくても大丈夫という印象を与えるような表現がされています。サプリメントでビタミンとミネラルを補充するのに比べたら、食物繊維も、活性酸素を消去する抗酸化成分も摂れるので、まだよいような感じがするかもしれませんが、人間は雑食であって、たった一つの食品だけで、すべての栄養素を補うことができるようには身体はできていません。
野菜には緑黄色野菜と淡色野菜があり、その中に含まれている栄養素には違いがあります。根菜類には食物繊維が多く、芋類には食物繊維と糖質が多く含まれています。野菜類の研究が進むにつれて、健康食品と同じような有効成分が発見されるということも相次いでいます。
そもそも健康食品の成分は植物から抽出されたものが多く、血糖値や中性脂肪値、悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロール値を下げてくれるものも発見されています。
今さらウコンの有効性を述べることもないほど有名となっていますが、肝機能を高める作用がある秋ウコンも鬱金という薬用にも使われる植物の根です。
野菜類には、これまで知られてきた成分以外の有効成分が含まれていることが期待されていて、これらの成分を予防のために摂ることを考えても、食べにくいもの、食べられないものは避けて、サプリメントや健康食品で補えばよいということではないのです。

子どもを成長させるには、栄養が重要です。発達障害児の場合には、特に心身に負荷がかかり、脳の機能のために多くのエネルギーを作り出さなければならないだけに、特にエネルギー代謝のための栄養素が必要になります。そのことはわかっていても、充分な栄養摂取ができないという家庭があることも、食品を自由に選べないという家庭があることも理解しています。
貧困対策と食品ロスの両面から、フードバンク、フードドライブが盛んに取り組まれるようになってきました。フードバンクは企業や団体からの食品の寄付、フードドライブは個人からの食品の寄付を基本的には指しています。この活動が充実している地域では、家庭での食事が不足するようなことがなくなることが期待されていますが、食べるものがあっても、それが望むようなものでない、避けたい食品であることもあります。
アレルギーがある子どもにアレルギー物質が含まれる食品を配布されても、これを食べることはできません。農薬が残留している野菜や果物など、食品添加物が多く使われた(もしくは安全性に疑問が抱かれている)加工食品は、配布されたとしても廃棄されることにもなります。そのようなことがないようにするには、フードバンクなどを運営する人も寄付する人も、これらの情報は知っておく必要があります。
これと同時に、事実とは異なる過剰な反応がないように、配布される人にも食品の安全性に関する情報を知ってもらうように、食品の選び方や農薬を除去する洗い方、加工の仕方などを学ぶ機会を作ることも必要です。
さらに、有害とされる物質を摂取したときに、これを排出するためのデトックスの方法を学ぶ講習も開催すべきだと考えます。このような学ぶ機会は、講習が可能なフードバンクの団体などが実施するだけでなく、多くの団体が講習を実施できるように情報発信や講習の体制を作ることも重要になります。
私たちは、その情報をもって、フードバンクの支援を行っていきます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

3.11の大震災が発生した後にはテレビ番組は被災地報道ばかりで、それまで準備していた番組は、すべて吹っ飛びました。11年前には東京で全国キー局(NHK以外)の番組に健康関連の企画と情報を提供していましたが、中止か延期、延期もいつ放送されるかわからないという状況になりました。
被災地報道以外の番組でも、速報が入り、画面が急に切り替わるということがあって、なんとか番組で取り上げられていた健康情報も途中で終わることが相次ぎました。普段なら途中で終わった番組は、穴埋めとして別の日に取り上げるというのが常識的な対応だったのですが、それもなくて尻切れとんぼ状態が続きました。
健康番組にタイアップでネタを提供していても、私たちは企画料・情報提供料くらいだったので、それが入ってこないだけの話でしたが、番組に取り上げられるネタを食い扶持にしている人たちが多数いて、その人たちの活躍の場がなくなりました。番組で商品や施設、人物などが取り上げられると大きな宣伝効果があるということで広告宣伝料の代わりにお金を受け取って、番組で紹介するということが普通に行われていました。
その人たちは仕事がなくなったのですが、私たちも仕事が連動してなくなりました。これまで番組スポンサー以外の会社の商品などが取り上げられることも多く、それに関するネタを持っていないことから、私たちにサポートの依頼がありました。ところが、3.11をきっかけとして、番組内で取り上げられる商品や施設などは、その局にコマーシャルを出している会社に限られたからです。
工場見学や商品の物語、サービスの比較、商品が出てくるようなクイズ番組が急に増えたことを覚えている人も多いかと思いますが、これまで外部に任せていたタイアップを、すべて局内で行うようになったので、情報はメーカーや販売会社から出されたものだけになり、私たちへの依頼はなくなりました。
そのときからメディアを通じて生活者にアプローチすることは諦めて、直接的に健康情報を発信する講習や情報発信を始めました。岡山県に移住してからも、何度か番組制作側からネタを求められることはあったのですが、コロナ報道やウクライナ報道のように、どのチャンネルを回しても同じことだけという状態では、企画や情報を出したものの放送されずに終わるということになりかねないので、いつも同じことを言って断っています。
「岡山での仕事に限ったので」と。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)