記念日を決定するパターンとして語呂合わせがあります。新たな記念日を考えるときの参考資料として、7月の語呂合わせ記念日(2回目)を紹介します。
7月19日 クラシエフーズが知(7)育(19)の語呂合わせで「知育菓子の日」と制定。
7月20日 キリンビールが夏に洋酒などを炭酸や好きな飲み物で割る夏割り普及のために夏(72)割り(0)の語呂合わせで「夏割りの日」と制定。
7月22日 ベル食品がスープカレーを夏に汗をかきながら食べてほしいと夏(2)ふーふー(22)の語呂合わせで「夏ふーふースープカレーの日」と制定。
7月23日 HARUNAがナッツ類の植物性ミルクの普及を目的にナッ(7)ツ(2)ミ(3)ルクの語呂合わせで「ナッツミルクの日」と制定。
7月25日 グラクソ・スミスクラインがシュミテクトの普及を目的に夏(72)氷(5)と読む「夏氷の日」に合わせて「知覚過敏の日」と制定。
7月26日 一正蒲鉾が7月26日を0726として、う(0)な(7)次(2)郎(6)の語呂合わせで「うな次郎の日」と制定。
7月27日 スイカ愛好者が縞模様を綱に見立てて夏(7)の綱(27)の語呂合わせで「スイカの日」と制定。ディーエイチシーが、しっかりと(7)ニキビ(2)をなくそう(7)の語呂合わせで「ニキビケアの日」と制定。
7月28日 ベネッセコーポレーションが、な(7)に(2)や(8)ろうの語呂合わせで「なにやろう?自由研究の日」と制定。
7月29日 新進が七(7)福(29)の語呂合わせで「福神漬の日」と制定。幸煎餅が七福神せんべいの普及のために七(7)福(29)の語呂合わせで「七福神の日」と制定。七福醸造が白だしの普及のためにヒチ(7)フク(29)の語呂合わせで「白だしの日」と制定。
7月30日 モウイジャパンが生(7)サーモン(30)の語呂合わせで「生サーモンの日」と制定。東農園が梅干しが古くから難が去ると言われたことからナン(7)ガサル(30)の語呂合わせで「梅干の日」と制定。
7月31日 日本ビーチ文化振興協会が波(73)がいい(1)の語呂合わせで「ビーチの日」と制定。
投稿者「JMDS」のアーカイブ
スポーツは体力や運動技能の向上、他人との交流を通じた尊重の精神を身につけるなど、さまざまな効果が期待されています。スポーツの楽しさは、どの子どもにも同様に体験させてあげて、それに取り組む大切さを教えてあげたいと願っていますが、極端に運動が苦手であったり、人並み外れて不器用な子どもにとってはスポーツが苦痛を与えることになり、中には苦痛しか感じないという例もみられます。
その原因として発達性協調運動障害(DCD:Developmental Coordination Disorder)があげられています。これは知的発達に遅れはなく、身体機能(筋肉、神経、視覚、聴覚など)に問題がないにも関わらず、協調運動に困難が見られる障害です。日常的な協調運動が年齢に応じて期待される水準と比較すると不正確、時間がかかる、ぎごちないなど、いわゆる不器用といわれる状態です。
微細運動困難=指先を使うのが苦手(箸がうまく使えない、字がうまく書けない、筆圧が弱い、ハサミで上手に切れない、ボタンが止められない、紐が結べない)、粗大運動困難=身体を動かすのが苦手(歩行中に物や人にぶつかる、縄跳びが跳べない、階段の昇り降りがぎごちない、自転車に乗れない、キャッチボールができない)、バランス障害=姿勢を保つのが苦手(片脚立ちができない、平均台の上を歩けない、まっすぐに座れない、座っていても体がそわそわする)といった特徴があげられます。
赤ちゃんのときにハイハイがうまくできなかった、転んだときに手が出ないために顔から転ぶといったことがあった子どもは、発達性協調運動障害の可能性が高くなっています。
協調運動は、脳機能の一つで、見る、触った感じ、体の姿勢、手足の動きなどの感覚をまとめ上げて、滑らかな運動を可能としています。このような体に動きによって、日常生活動作(食事、着替えなど)、手作業、運動バランス、姿勢保持、学習効率などの生活の質を保つために重要な働きをしています。
発達性協調運動障害の頻度は6〜10%とされています。また、自閉症スペクトラム障害や注意欠陥・多動性障害、学習障害の10〜20%に併存するとされています。発達障害の特性に加えて、発達性協調運動障害があると、生活面だけでなく学習や運動の困難さがさらに高まることになります。
コロナ禍で経済的に追い込まれて溺れそうになっている人に巻き込まれないようにして、コロナ後にも生き延びるためには、溺れそうな人に近づかないことが第一です。そもそも溺れるような海なのかを判断して、そんな危険な世界には近づかないようにしたいところですが、その危険なところにこそ生き抜くための稼ぎがあるように見えることから、ついつい近づいてしまう人も少なくありません。
コロナ禍が追い風になっている業界があるのは事実ですが、先々を考えるとコロナバブルが終了したときには、なくなってしまう世界、なくならないにしてもライバルが多くて、生き残るのが大変だという状態になるのは明らかなことです。
コロナ禍で活動が止まってしまったり、稼げなくなったところでは、コロナ後には復活することを期待したいところでしょうが、3〜5年に1回は新たな感染症の拡大が予測される中では、再びダメになることも当然想定されます。コロナ禍で、ある意味では稼げていたはずの医療機関と周辺業界も、医療崩壊のような状況になっている姿を見ると、これも危うい世界に見えてしまいます。
コロナ禍で“正体”が明らかになった業界と、そこで働く人たちもあります。稼げる仕組みであったはずが、緊急事態で国民の意識が変わってしまうと、稼げなくなるということも随分と勉強をさせてもらいました。
医療だけは崩壊させてはいけないということですが、ベッド数は足りていても、そこで働く人が不足しているために崩壊状態であることも確認することができました。厚生労働省の「厚生労働白書」の最新版(令和2年版)で、2040年には医療と福祉で働く人が全労働人口の20%になると推計されていました。このまま進めば、それだけ必要になるというよりも、そこまで増やさないと超高齢社会に対応できないということです。この推計も、まだ新型コロナウイルス感染の拡大が、ここまで進んでいないときにされたものなので、人材不足で入院を断らなければならない状況を目の当たりにすると、20%では足りないというのは当然に考えられることです。
そのために医師や看護師、技術者などの国家資格者を大幅に増やすというのは、20年後には間に合わないことなので、医療と福祉の周辺で働いて、専門家が働きやすいようにサポートする人材を全国的に増やしていく活動が重要になります。これまで戦力外と考えられることが多かった障害者、発達障害者、一度は引退した専門家が地域で医療と福祉を支えることができるような活動も始めるべきです。これについては、すべての関係者の知恵を結集して取り組むべきとの考えで、呼びかけることが可能なところには順番に話をしているところです。
抗酸化作用のある素材の紹介の第4回です。
コエンザイムQ10はエネルギーを生産するために欠かせない脂溶性のビタミン様物質で、細胞にエネルギーを供給するのを助ける補酵素です。CoQ10、コーキューテン、ユビキノンなどとも呼ばれます。コエンザイムQ10は、ほとんどすべての細胞に存在しているオレンジ色の成分で、細胞内でエネルギーを発生させる小器官のミトコンドリアで、生命のエネルギー物質であるATP(アデノシン三リン酸)を合成する酵素の作用を助けます。抗酸化作用のほか、免疫機能の強化、心臓機能の維持、筋肉や皮膚の修復などの効果があります。以前は医薬品成分でしたが、2001年に食品成分としても使用することが許可されました。抗酸化成分は空腹時に摂ることが原則とされますが、コエンザイムQ10は油脂に溶けてから吸収されるので、食事の後に摂ります。
セサミンは、ごまに含まれるポリフェノールの一種であるゴマリグナンの構成成分の一つです。セサミンのほかに、セサミノール、セサモリン、セサノールなどがあります。抗酸化作用があり、肝臓でのアルコール代謝を促進するほか、LDLコレステロール値低下、血圧低下、老化防止、疲労回復、シミやシワの防止などの作用があります。
セレンは微量元素の必須ミネラルの一種で、体内の過酸化物質を分解する酵素の成分であり、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。血圧を調整するホルモンのプロスタグランジンを作るために欠かせず、セレンの補給で細胞の老化を遅らせ、生活習慣病を予防することができます。ビタミンEとともに摂取すると抗酸化効果が高まります。
「ナンバーワンにならなくてもいい もともとオンリーワン」というのはSMAPのヒット曲のフレーズですが、この曲が登場するずっと以前から、生き残るための当たり前の手段として“オンリーワン”を目指して活動してきました。初めのうちは日本の中でのオンリーワンを目指していたわけではなくて、身近な業界の中だけでも精一杯でした。
初めに目指したのは厨房業界の広報の仕事から給食専門誌の編集長を引き受けたときに、さまざまな専門家がいる中で、一つだけ抜けているところを見つけました。それは食器洗浄のソフトです。ハードとしては食器洗浄器、洗浄剤があり、これをマニュアルどおりに使えば的確に洗浄できるとされていたのに、食器の汚れが充分に落ちない、菌が検出される、食器に強アルカリの洗浄剤が残るということがあって、その解決には洗浄をする現場の人たちへの洗浄オペレーションの徹底が必要と感じて、海外(主にアメリカとドイツ)の食器洗浄について学びました。そして、うまくいかない原因も突き止めて、改善法を発信してきました。
次のオンリーワンは、臨床栄養の世界が、それまで敵ともしてきた健康食品のアドバイザリースタッフの養成に取り組んだときで、医学の人脈も栄養の人脈も批判はするものの健康食品の実態を知らなかったということで、健康食品業界の専門紙・記者などとの交流で得た情報を臨床栄養の世界に持ち込みました。
実際に養成が始まれば、講師となるのは医師、管理栄養士、薬剤師だということはわかっていたので、アドバイザリースタッフ制度を立ち上げるときに手助けした厚生労働省の人脈に頼って、健康食品を規制する法律や通知・通達などを学びました。それも規制する側だけでなく、規制を受けて、なんとか広告表現で逃れようとしている業界の側からも積極的に情報を入手して、抜け穴を探す業界と、その抜け穴を塞ごうとする行政の間の空白の法律講師という立場を得ました。
業界の悪い手口をほとんど見てきたことから、効能効果の一部が表示できる機能性表示食品制度が立ち上がるときに、またまた消費者庁長官が知り合いだったこともあり、訳知りの委員として参加しました。専門の委員というと大学の研究者や業界団体の役員というのが定番ですが、私が民間であっても参加できたのも、抜け穴探しの業界の実態をよく知っていて、実際に法律違反で逮捕された人たちに直接取材をしてきたからです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の各学年の食に関連する内容を、前回に続いて紹介します。
〔実践事例〕
①単元名
「生物と環境」
②目標
*生物と水、空気および食べ物との関わりに着目して、それらを多面的に調べる活動を通して、生物と持続可能な環境との関わりについて理解を図り、観察、実験などに関する技能を身に付ける。
*生物と環境について追求する中で、生物と環境との関わりについて、より妥当な考えをつくりだし、表現する。
*生命を尊重する態度、主体的に問題解決しようとする態度を育成する。
③食育の視点
植物は自らでんぷんをつくりだしているが、人や他の動物や植物あるいは動物を食べていることから、食べ物を通して生物が関わり合って生きていることを整理し、相互の関係づけを図ることを通して、食事の重要性を理解し、生命を尊重する態度を身に付ける。
④指導計画(全12時間)
*生物は、水および空気を通して周囲の環境と関わって生きていることを調べる。(6時間)
*生物の間には、食う食われるという関係があることを調べる。(4時間)
*人は、環境と関わり、工夫して生活していることについて考える。(2時間)
⑤展開例
本時のねらい
・生物には食う食われるという関係があるということを捉える。
・食物に含まれる主な栄養分と、その働きについて捉える。
海で溺れる人は、勝手に海に一人で泳ぎ出して、勝手に溺れるのであったら、これは表現が合っているかどうかわからないのですが、特に問題なしと考えることができます。ところが、海に泳ぎ出すように誘っておいて、自分が溺れそうになったら、一緒に泳いでいる人につかまって、その人まで溺れさせるようなことをする人がいます。これが一人や二人であったら、それほど自分が巻き込まれるようなことはないのでしょうが、無理をして大会に泳ぎ出るような人は、新型コロナウイルス感染症の拡大の中で次々に登場しました。そして、次々に周囲を溺れさせていきました。この行為こそ、今回のテーマの「溺れる者は久しからず」そのものです。
自分が続けてきた仕事がうまくいかなくなったことが、人流が減ったためのマイナスと考えて、人流が戻ってくれば、それで元と同じ状態に戻れる、仕事も復活して、収入も戻ってくると考えている人が少なくありません。しかし、これだけコロナ禍が長く続き、緊急事態宣言を繰り返すたびに感染確認者が増えて、どんどんと追い込まれていく結果になってしまうと、人流が戻るであろうという状況になっても、戻ってくる保証はありません。保証がないどころか、ほとんど無理という状況になっている業界も少なくありません。
そう言うのは、長引くコロナ禍で、耐えてきた人が耐えきれなくなり、元の状況に戻ることを求めない、違うところに価値を見出すというように人の意識が変わってしまっているからです。獲物がいなくなった海に出て、前と同じ漁をしようと思っても、獲物のいない海、つまり成果が得られない世界での頑張り、喘ぎは自分を苦しめるだけです。その人だけが苦しむのであれば、そんな人もいる、という話で済むかもしれませんが、成功を匂わせて協力者を集め、その人たちが今こそ力を注ぐべきチャンスを奪うとしたら、「溺れる者は久しからず」などと言って傍観しているわけにはいかなくなります。
では、溺れる者に巻き込まれずに、コロナ後を生きていくために何をしなければならないかの考察については次回に続きます。
抗酸化作用のある素材の紹介の第3回です。
カシスは黒スグリ、黒房スグリ、ブラックカラントとも呼ばれる北ヨーロッパからアジアの寒冷地に生育するユキノシタ科の潅木で、そのベリー類の実が使用されます。抗酸化作用がある青色色素のアントシアニンが豊富で、黒く見えるほどにポリフェノールが多く、その量はブルーベリーの3~4倍にも達しています。眼疲労の軽減、眼の毛様体筋の緊張の軽減による近視の抑制、眼の末梢血管の血流の促進などの作用があります。果実は原則的に原産地で生育したものに抗酸化成分が多く含まれますが、カシスは例外的に強い紫外線が注がれるニュージーランドで栽培されたもののほうがアントシアニンの含有量が多いことが確認されています。
カテキンは緑茶などの茶葉の渋味成分のポリフェノールで、ビタミンEの約20倍の抗酸化作用があり、殺菌・抗菌作用、血糖降下作用、中性脂肪降下作用があります。緑茶に含まれるカテキンの半分ほどがエピガロカテキンガレートで、そのほかにエピガロカテキン、エピカテキン、ガロカテキンなどがあります。緑茶、紅茶、ウーロン茶もツバキ科の茶葉から作られますが、強い抗酸化作用があるエピガロカテキンガレートは緑茶に多く含まれます。緑茶のカテキンの含有量は茶葉の8~15%で、上級煎茶に多く、上級の玉露や番茶には少なくなっています。カテキンは薄い黄色で、茶の色の緑色は葉緑素(クロロフィル)の色素です。茶葉は乾燥しているときには酸化しないものの、お湯を注ぐと酸化が始まり、30分ほどで酸化が大きく進みます。
記念日を決定するパターンとして語呂合わせがあります。新たな記念日を考えるときの参考資料として、7月の語呂合わせ記念日(1回目)を紹介します。
7月2日 北海道米販売拡大委員会がブランド米ななつぼしの全国普及を目指して、なな(7)つ(2)ぼしの語呂合わせで「北海道米ななつぼしの日」と制定。
7月3日 向井珍味堂が七(7)味(3)の語呂合わせで「七味の日」と制定。大塚製薬がオロナミンCのナミ(73)の語呂合わせで「オロナミンCの日」と制定。
7月5日 味のちぬやが、なん(7)こ(5)つの語呂合わせで「とりなんこつの日」と制定。ハンワフーズが穴子のな(7)ご(5)の語呂合わせで「穴子の日」と制定。
7月6日 デルソーレがナンの需要が高まる夏の始まりとナ(7)ン(6)の語呂合わせで「ナンの日」と制定。
7月7日 全日本漬物協同組合連合会が菜(7)っ葉と高菜(7)から「高菜の日」と制定。
7月8日 延岡発祥チキン南蛮党がチキン南(7)蛮(8)の語呂合わせで「チキン南蛮の日」と制定。日本中国茶協会が中国語のチ=7と日本語のヤ=8から「中国茶の日」と制定。
7月10日 全国納豆協同組合連合会が、な(7)っとう(10)の語呂合わせで「納豆の日」と制定。日本なまず生産が、な(7)まず(10)の語呂合わせで「日本なまずの日」と制定。
7月11日 アルカリイオン整水器協議会が7月11日を0711として、お(0)な(7)かにいい(11)水の語呂合わせで「アルカリイオン水の日」と制定。ハワイ州観光局が夏(7)のいい(11)日の語呂合わせで「ロコモコ開きの日」と制定。
7月12日 日本金属洋食器工業組合がナ(7)イ(1)フ(2)の語呂合わせで「洋食器の日」と制定。
7月13日 丸協食産がナ(7)イ(1)ゾウ(3)の語呂合わせで「もつ焼の日」と制定。
7月14日 内視鏡医学研究振興財団が、な(7)い(1)し(4)の語呂合わせで「内視鏡の日」と制定。
7月18日 セコムが1を棒に見立てて、ぼう(1)は(8)んの語呂合わせで7月18日を「防犯の日」と制定。
学習障害児の特性の一つに、文字を読むときに頭を動かすことがあります。目を動かしていないわけではなくて、広い範囲の文字を読むために眼球を動かす範囲が狭いために、どうしても頭を左右に振って見るようになります。そのために目から入ってくる画像が安定せずに、目から入ってきた情報を全体的に捉えにくくなることがあります。
学習障害がある子どもの中には、視力に特に問題がなくて、よく見えているようでも、実際には、よく見えていないことがあります。就学前ではよく見えていないと、絵が描けない、積み木で形が作れない、パズルが苦手ということが起こり、就学後には文字が覚えられない、書けない、鏡文字になる、算数の図形問題ができないということにつながっていきます。
このよく見えていない状態は教室や自宅での学習に限ったことではなくて、運動をするときにも影響を与えます。キャッチボールではボールのコースが読めない、キャッチできない、キャッチしたとしても、その後の動作がうまくできないということになります。
見る力が充分でないと、見るために使うエネルギーが多く必要で、疲れやすく、目で文字や画像を捉えていても、はっきりと見ていないようなことが起こり、見て、読んでいるようでも記憶に残りにくく、結局は勉強をした割にはよく覚えていないという結果にもつながります。
ものを見るときには、初めに共同性眼球運動(左右の目を同方向に動かす視線運動)の機能によって、両目の視線を目標とするものに移動させます。それと同時に、両眼視と調整の能力を使って、焦点を合わせて見ることになります。
眼球から入ってきた画像情報を映し出す網膜には、視力が極めてよい中心窩がありますが、この中心窩のカバー範囲は1.6度と狭い範囲となっています。この部分から少しでも擦れると視力は大きく低下します。そこで眼球を動かして中心窩で目標物を捉えるようにします。そのための能力が共同性眼球運動ですが、それがうまくできないと、眼球だけではなく、頭を動かして見るようになるということです。
共同性眼球運動には、ゆっくりと動くものを追う滑動性眼球運動と、視線を素早く移動させる衝動性眼球運動があります。学習では前者の運動能力があれば対応できますが、運動では後者の運動能力が必要で、この機能が弱いとボールや動いている相手がうまく捉えられず、動いているものと固定物、例えばボールとゴールの位置関係が捉えにくくなって、大事なところでゴールが決められないというようなことが起こります。





