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母親の栄養状態は、子どもの栄養状態に大きな影響を与えます。この事実については、母乳栄養で語られることが多くて、母親が食べたものが母乳として子どもの栄養になるという認識が一般にはされているようです。

母乳の材料は、母親の血液です。血液が乳腺で母乳に作り変えられています。その事実から、母親が食べたものが血液の中身になり、その栄養バランスがよくないと母乳に含まれる栄養も偏りが生じるという考え方をされています。

母乳だけから栄養摂取をしている赤ちゃんの場合には、栄養摂取のほとんどを母乳に頼ることになり、母親の健康状態を左右する血液の状態が、そのまま赤ちゃんの栄養状態、健康状態に影響することになります。

血液状態について、よく“血液ドロドロ”“血液サラサラ”という表現がされますが、血液ドロドロは血液中の脂肪が多い状態を一般には示しています。この場合の脂肪は血流を低下させる動物性(畜肉)食品に多く含まれる飽和脂肪酸を指していて、血流を促進する植物性食品や魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸が多い状態は血液サラサラと表現されます。

また、血液中の糖質(ブドウ糖)が多い血糖値が高い状態も、血液をドロドロにして血流を低下させる作用があります。

これ以外にも、血液中の活性酸素が増えることによって、脂肪が酸化して血流の低下や動脈硬化を起こしたり、食塩(ナトリウム)の摂取過剰による血圧上昇によって血流が低下することもあります。

血液の成分は、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)、エネルギー代謝を高めるビタミン、ミネラルなどの成分が特に大きく影響をするだけに、食事の内容は少なくとも妊娠を意識したときから始める必要があるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

免疫を高めるためには多くのエネルギーが必要で、そのエネルギー源は糖質(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)です。全身の細胞は60兆個以上とされていますが、これは全身を構成する細胞だけでなくて、血液中を流れる赤血球と白血球も含まれています。

赤血球は1ℓあたり500万個とされていて、血液量は体重の13分の1なので60kgの人の場合は4.6ℓとなります。これで計算すると2300万個です。白血球は1ℓで400万〜900万個なので、全体で1840万〜4140万個です。60兆個と比べたら、わずかな数でしかないことになります。

全身の細胞にはエネルギー源を取り入れて、エネルギーを作り出すミトコンドリアがあるので、赤血球にも白血球にもミトコンドリアがあると思われがちです。しかし、赤血球にはミトコンドリアはありません。

ミトコンドリアでは酸素を使ってエネルギー代謝を行っていますが、赤血球は酸素を全身に運ぶ役割をしているので、酸素が使われないようにミトコンドリアがありません。ということは、赤血球ではエネルギー代謝は行われていないということです。

免疫を司る白血球は多くのエネルギーが必要で、ブドウ糖と脂肪酸を材料にしてエネルギー代謝が行われています。ミトコンドリアにブドウ糖を取り込むときにはα‐リポ酸が、脂肪酸を取り込むときにはL‐カルニチンが必要になります。ともに体内で合成されていますが、そのピークは20歳代前半です。それ以降は年齢を重ねるにつれて合成量が減り、これがエネルギー代謝を低下させることになります。

特に重要なのは多くのエネルギー量がある脂肪酸の代謝で、エネルギー量はブドウ糖が1gで約4kcal、脂肪酸が1gで約9kcalとなっています。そのため、L‐カルニチンが不足すると、白血球の中で作られるエネルギーが減り、白血球の活動も低下することになります。免疫は白血球が司っているので、どれだけのエネルギーが作り出されるかが免疫力の差になっているのです。

L‐カルニチンは以前は医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としても認められて、サプリメントとして摂ることができるようになっています。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

長らく事実のように語っていると、いつの間にか根拠を求められることがなくなり、説明する機会もないということがあります。その卑近な例として、ここで説明しておかないといけないと思ったのが、「フルマラソン1回2400kcal」という数字です。

2400kcalというと、1日に必要な摂取エネルギー量(といっても成人男性)に相当します。これは個人差が大きくて、“だいたいそんな感じ”というくらいで、あまり気にしないのかもしれません。なぜフルマラソンのエネルギー量を例としてあげているのかというと、「体脂肪を1kg減らすためにはフルマラソン3回分」ということを言いたいからです。

脂肪のエネルギー量は1gあたり約9kcalです。1kgは1000倍なので9000kcalになるのかというと、脂肪細胞の中に蓄積されている体脂肪には水分が含まれていて、その割合は約20%です。そのため、体脂肪1kgは「9kcal×1000g×80%」で、7200kcalとなります。

1日の飲食による摂取エネルギー量が2400kcalだとすると、3日分の食事量に相当するのが体脂肪1kg分になるということです。このことは体脂肪のエネルギー量を示すときに、よく使われているのですが、これを使うと食事を減らすことを推奨しているように思われてしまいます。

中には運動をしないで、食べる量を減らすだけでダイエットをしようという人も出てきます。できることなら、しっかりと食べて、その分は運動をしてエネルギー代謝を高めてほしいことから、運動での消費量を示すようにしています。

1kmを移動するときに消費されるエネルギー量は体重1kgあたり1kcalとされています。体重が57kgの男性が42.195kmを走った(歩いても同じ)場合には、「57kg×42.195km=2405.115kcal」となります。これが根拠なのですが、身長にもよるものの、運動をして引き締めている人の体重としては妥当なところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

運動をすることをすすめられると、検査数値の改善を強く意識することから、ついつい激しい運動を考える人も少なくありません。生活習慣病の予防・改善のための運動の中でも、痛風予防の尿酸値を下げるための運動では、身体に負担がかかることは避けなければなりません。

激しい運動をすると代謝が高まり、そのために尿酸のもとになるプリン体が体内で増えていきます。特に増えるのは、運動の強度が高まり、筋肉のエネルギー消費に必要な酸素供給が追いつかなくなったときです。この段階に達すると、血液中の乳酸が急激に増加し始め、乳酸によって尿酸の排泄が抑えられたり、プリン体の分解が進んで尿酸値が急激に高まってきます。

筋肉のエネルギー消費に必要な酸素供給のことを無酸素性作業閾値酸素消費量といい、酸素摂取量を上回る直前の状態をAT(Anaerobics Threshold)といいます。このAT以下の軽い運動ではプリン体の分解による尿酸産生も、乳酸産生による尿酸排泄の抑制も起こらず、そのため尿酸値も変化がありません。

尿酸値は高めの人に激しい運動が禁止されるのは、こういった理由があるからです。

日本痛風・核酸代謝学会の『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』では、適度な運動として「有酸素運動」を推奨しています。

アメリカで2万8990人の男性を対象に7年間にわたる大規模調査を行っていますが、それによると距離が長いランニングをした場合には、運動をしない人に比べて痛風発症リスクが0.9倍、適度な運動をした場合には0.6倍と低い発症率となっていました。

有酸素運動は尿酸値を上昇させないだけでなく、体脂肪の減少によってインスリン抵抗性が改善して糖尿病のリスクが下がり、血圧の低下、中性脂肪値の低下、善玉コレステロールとも呼ばれるHDL(低比重リポたんぱく)の上昇など高尿酸血症・痛風患者に合併しやすいメタボリックシンドロームの病態を改善させるといった、多くのメリットがあげられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

箸を使う食文化はアジア特有とされ、三大箸文化というと中国、韓国、日本があげられます。他にも箸を使って食べる国は多くあるものの、そのほとんどは中国の影響を受けています。同じように箸を使って食べているとしても、日本とは異なる中国式の使い方になっているのがほとんどです。

中国では木、竹、象牙などの長くて太い箸を使い、先端が丸くとがっていない特徴があります。中国式の箸は日本人には使いにくくて、取り箸のような印象があります。子ども用の箸はなくて、子どもでも大人用を使います。また、日本のように長さと太さが異なる男女別の夫婦箸といった考えもありません。

韓国では金属製(ステンレス製)で、中国よりも短いものの長めであり、細くて短い形になっています。韓国でも男女別、子ども用といった箸はなくて、全員が同じ箸を使います。

日本人の場合には、個人に手の大きさに合わせた箸を使い、細かな動かし方によって小さな魚でも器用に食べられるようにしています。そのため、全員の箸が決まっていて、同じ箸入れから全員が同じ箸を使って食べるという中国や韓国のようなことはしていません。

食器を手に持って食べるという形なので、汁物も箸を使って飲むことができるのですが、中国も韓国も食器はテーブルに置いたまま食べるので、ご飯も汁物も匙(スプーン)を使っています。

同じ箸を使う食文化であっても、微細な使い方をしているのは日本人だけであって、微妙な使い方ができることによって、より手先の器用さが磨かれていったところがあります。指先の器用さということでは、鉛筆の使い方も日本人の特徴で、中指で下から支え、親指で横から支え、人差し指を微妙に動かして、ペン先を自由に動かしていきます。

この動きは箸の上側の1本を動かすのと基本的には同じ使い方です。それだけに箸の持ち方を正しくして、微妙な使い方ができるようにするのは、学習能力を高めるためにも重要なことだったのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

広く健康に関わる記念日について紹介します。

1月1日 元日。アールキューブ(東京都品川区)が水餃子を食べて1年を元気に過ごしてほしいとの願いから元日を「肉汁水餃子の日」と制定。アンファー(東京都千代田区)が新年の始まりに頭皮・頭髪をいたわって発毛祈願をすることで幸多き、毛も多き1年になってほしいとの願いを込めて、初詣と発毛デイの響きが似ていることから「スカルプDの発毛デイ」と制定。ドクターシーラボ(東京都渋谷区)がオールインワンゲルで肌に悩みのない1年を過ごしてもらいたいとの願いを込めて、1と1をオール(0)イン(1)ワン(1)の語呂合わせで「オールインワンゲルの日」と制定。毎月1日は「あずきの日」(井村屋グループ)、「釜めしの日」(前田家)。

1月2日 初夢の日、初荷、書き初め。

1月3日 眼鏡・コンタクトレンズ業界が、ひ(1)とみ(3)の語呂合わせで「ひとみの日」と制定。毎月3日は「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月4日 狛犬や地蔵などの石のものにお参りすると願いがかなうとされることから、い(1)し(4)の語呂合わせで「石の日」と制定。毎月4日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月5日 セコムが1981年1月5日に発売したホームセキュリティシステムが2014年に100万軒を突破したことから「ホームセキュリティの日」と制定。毎月5日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月6日 まくら(千葉県柏市)が枕を英語でピロー(pillow)といい1をピンのピ、6をローと読むことから「まくらの日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月7日 七草。毎月7日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。

1月8日 大戸屋(神奈川県横浜市)が1958年1月8日の創業日を0108として0(オー)10(ト)8(ヤ)の語呂合わせで「大戸屋・定食の日」と制定。毎月8日は「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)、「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。

1月9日 ジャマイカコーヒー輸入協議会がジャマイカから日本に初めてブルーマウンテンが大量出荷された1967年10月9日にちなんで「ジャマイカブルーマウンテンコーヒーの日」と制定。毎月9日は「クレープの日」(モンテール)。

1月10日 太助(愛知県名古屋市)が干物の干が一と十に分解できることから「ひものの日」と制定。全国納豆協同組合連合会が1と10で糸の語呂合わせから「糸引き納豆の日」と制定。毎月10日は「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)。

感覚過敏の視覚過敏では、白いものしか食べられないという子どもがいる一方で、逆に白い食べ物や飲み物が嫌いであったり、まったく受けつけない子どもも少数派ではあるものの、存在しています。これは視覚過敏が原因であるだけでなく、記憶や思い出が関係していることもあります。

牛乳が飲めない理由が、牛が大きくと怖い、牛が臭くて牛乳も飲めない、嫌っている牛乳を無理に飲まされてから拒否反応が起こるようになった、無理に飲ませた人のことを嫌いになって飲めなくなった、牛乳の色と同じ白い色をしているから食べられない、飲めないというように受けつけない原因が重なっていくようになります。

食べ物の色だけでなく、白いものしか食べられない子どもは白い食器で提供される食べ物は平気で食べることができるのに、同じ食べ物を色がついた食器で提供されると食べられなくなるということがあります。

また、白い食器であっても、それに絵柄がついていると食べられない、子ども用の可愛い絵柄の食器では食べられないということがあります。さらに、好きなキャラクターであっても、それが食器に描かれていると食べられないということも起こります。

これとは逆に、白い食器に乗っているだけで食欲が湧かなくなるということもあります。食器の色は食べ物の色とのバランスが考えられていて、それによって季節感を感じたり、おいしさが高まるというのが通常のことです。ところが、普通で考えると食欲が湧かないような色合いである青、紫、灰色、黒などの寒色系の食器で食欲が湧くという子どもがいる一方で、食欲が湧くオレンジ、黄色などの暖色系の食器で食欲が湧かないという子どももいます。

寒色系の食器に暖色系の料理という組み合わせは、料理の色を際立たせておいしく食べさせる効果があり、寒色系の中でも青系は清潔感を与えて食欲が湧きやすくなるとされていますが、料理の色合いが目立ちすぎると食欲が湧きにくいという反応をする場合もあり、料理を提供する側にとっては困った状況もあります。

食器にこだわるようになると色だけでは終わらず、丸い食器なら平気であっても角がある食器は嫌い、形が違うと食欲が湧かない、手で持って食べる茶碗や汁椀、カップなども手の感覚に合わないと、これが食欲を低下させることもあります。

この状態はいつも同じではなく、そのときどきによって変化があり、また料理によっても変化することがあります。このような視覚の影響があることを理解して、そのときどきに合わせて対応をして、できるだけ食べられる料理を増やしていくことも重要になります。

発達支援の活動は、完全な支援スタイルが確立されてから実施すべきとの考えがある一方で、まだ手探り状態である段階でもよいので少しでも進めてほしいという考えもあります。

私たちがすすめようとしている発達障害の理解を少しでも地域に広げる活動は、何も手づかずの状態からの前進が求められることであるので、一歩の前進でもよい、少しでも理解して協力してもらえる人が増えることから始めるべきこととなります。

もう一つの活動である栄養面での支援についての理解と知識を始める活動については、これまで家庭に任せきりになっていた現状から考えると、これも手探りからの一歩前進でもよいはずです。

しかし、それぞれの専門家が取り組むこととしては、目に見える成果が得られる活動を期待する声があり、発達栄養では医療や福祉の現状を把握している管理栄養士に任せるべきだという考えは当然のように出てきます。

専門家が着手するなら、期待の高さに応えられるレベルを望むのは当然のことで、専門家が力を注いで、発達栄養の分野でもリードしていきたいというのもわかるところです。そのためには、発達障害について、実態や状態、栄養面での問題点について詳しい知識があり、指導実績もあることを期待するところですが、それをこれから学んでいくということでは期待との格差が大きくなりすぎます。

最も発達栄養について詳しいのは臨床栄養の医師であるはずですが、内臓疾患と栄養については詳しくても、発達栄養となると極端な偏食と食事の好き嫌いの区別もされていないのが現状です。

発達障害がある当事者と家族に寄り添いながら対応できる人材を育成しようとの考えに対して、専門家から「もの足りない内容を教えてよいのか」との疑問が寄せられることがあります。そのような指摘があることは充分に理解していて、物足りなさを感じるなら是非ともそれぞれの立場で支援してほしい、私たちが実行できるように応援してほしいとの望みを伝えています。

しかし、いまだに専門家が直接的に支援しないことに対して、批判のほうが先に立っている人がいるのも事実です。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

食事で摂取したもののうち胃で消化され、小腸で吸収されたもの以外は、不要なものとして大腸に運ばれ、排出されます。実際には大腸で分解されて吸収される成分、大腸で発生する栄養素があるのですが、全体量としては少ないので、大腸の排出のための器官と考えても間違いではありません。

排出は不要なものを出すだけなので、エネルギーは必要ないような印象が抱かれることがあるのですが、大腸は排出のために蠕動運動をするところで、大腸壁の細胞は、その中で作り出されるエネルギーによって生化学反応が起こり、スムーズに動くことができるようになります。

正常な働きをするためにはブドウ糖と脂肪酸をエネルギー源としてエネルギー代謝が盛んに行われる必要があります。大きなエネルギー源である脂肪酸を細胞の中のエネルギー産生器官であるミトコンドリアに取り込むためには代謝促進成分のL‐カルニチンが必要になります。

L‐カルニチンは肝臓などで必須アミノ酸のリシンとメチオニンから合成されていますが、合成のピークは20代前半で、年齢を重ねていくにつれて合成量も保持量も減っていきます。

高齢になると便通が悪くなるのは腸内細菌の善玉菌が減ることが大きな理由としてあげられるのですが、大腸壁の細胞のエネルギー不足も原因となっています。善玉菌は腸内が温かな環境で増殖して活性化しますが、年齢を重ねると腸内の温度が下がっていきます。細胞内で作り出されたエネルギーの半分ほどは体熱の保持に使われています。エネルギー産生が低下すると腸が冷えやすくなります。

腸を温かい状態にして善玉菌を増やすためにも、大腸壁の細胞の活動を高めるためにも、代謝促進成分のL‐カルニチンが重要になってきます。L‐カルニチンは以前は医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としてサプリメントとして摂ることができるようになっています。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

亜鉛は新陳代謝が盛んな細胞で多く使われることから、摂取量が不足すると味覚異常が現れやすくなり、男性の場合には精液欠乏症や勃起不全、女性の場合には胎児の成長不良が起こりやすくなっています。また、血糖値を降下させるホルモンであるインスリンの分泌も低下しやすくなり、亜鉛の不足は糖尿病のリスクを高めることにもなります。

通常は部分的な効果しか言われないことが多いものの、実際には全身の機能にも影響がある重要なミネラルです。それは多くの酵素を働かせるために必要な補酵素の役割をしているからです。

酵素は、細胞の中で生化学反応を起こすために必要な代謝酵素と、消化液に含まれる消化酵素に大きく分けられます。酵素は体内の生化学反応を激しく進める触媒のような働きをしてしますが、酵素だけでは反応をすることができません。酵素は一部が欠けた状態になっていて、この欠けた部分を補う補酵素がなければ本来の働きができません。

体内の酵素は3000種類以上とされていますが、そのうち亜鉛が補酵素となっている酵素は200種類以上となっています。体内の抗酸化酵素(活性酸素を消去する役割)も、脳や肝臓、腎臓といった生命維持に直結する細胞の機能を調整する酵素、たんぱく質の合成や細胞分裂に関わる酵素も、亜鉛が補酵素となっています。

ここからは例え話になりますが、もしも社員が3000人の会社で、200人が体調不良で本来の働きができない状態だとすると、この会社は期待するような売り上げが出せなくなります。通常の状態であれば、不足している人材を他の社員が補うことができたとしても、コロナ禍で売り上げが大きく低下している中で、以前と同じような売り上げを出すために必死に働かなければならない状態だと、無理がかかって、他の社員が体調不良になって働けなくなったり、退社が続いたり、残った社員が過労死をしたり、ということにもなりかねません。

それと同じようなことが、補酵素の亜鉛が不足しているために起こりかねないのです。だから、亜鉛が不足しているときにはサプリメントの摂取がすすめられるのです。