スポーツを通じて、前向きに生きていく意欲や動機を高めていきたいと願っても、それが掛け声倒れ、さらには「絵に描いたモチベーション」となりがちなことがあります。それは発達障害者も含めての活動です。発達障害者は“障害”と名付けられてはいるものの、脳の発達にズレがあって、それが社会に馴染めない状況となっているだけと考えています。もちろん、本人にとっては障害があるのと同じ苦しみがあり、学校にも職場にも家庭にも打ち解けられない状況で生活をしていかなければならない困難さがあります。それだからこそ、障害者の気持ちもわかり、健常者とのつなぎ役(橋渡し)として、障害者も健常者も関係なく、年齢にも関係なく実施できるユニバーサルスポーツは貴重な存在と認識しています。
発達障害児は全児童の10%も存在していると推定されています。発達障害は身体機能障害であるかのように勘違いされることがあるのは事実です。しかし、神経の発達が遅れがちであるために得手・不得手の凸凹(でこぼこ)が環境や周囲の人との関わりのミスマッチを招き、対人関係やコミュニケーション、行動や感情のコントロールがうまくできずに、社会生活に困難が生じやすい状態を指しています。神経発達のズレとの認識を持って、不得意なことをカバーする(凹を埋める)と同時に、それ以上に得意なこと高める(凸を伸ばす)ことに力を注いでいく活動によって大きな役割を担うことができる存在です。
これは発達障害に限らず、すべての方々にも共通する考えであるとも認識しています。ユニバーサルスポーツは、体力や体格、技術面で、これまでスポーツに積極的に参加してこなかった人たちにも、また高齢者にも継続してもらえるスポーツとなります。高齢化は身体の障害化にもつながり、超高齢社会においてはユニバーサルスポーツの重要性が、ますます高まっています。スポーツを通じた健康づくりを実践するためにはユニバーサルスポーツの実施とともに、栄養、生活法(入浴、睡眠、排泄など)などの学習も重要になります。これらを組み合わせた健康づくりで実績を積み重ねることができれば、多くの対象者にも共通して実施できる総合的なユニバーサルスポーツとして広く普及することができるようになります。その結果、生活における楽しみや生きがいを見出し、さまざまな困難を抱えた場合で、社会から孤立せず、安心して、その人らしい生活を送ることができる地域共生社会の実現に向けて進めることができます。
ユニバーサルスポーツは、競技者として参加するだけでなく、多くの関係者が指導や組織運営などに広く関わることができるものであり、これまでスポーツとは距離を置いてきた人たちが力を発揮することができる新たな活躍の場とすることができます。各人にとって楽しく続けられる新たな価値の創出を可能とするステージになることを視野に置いて、ユニバーサルスポーツと健康づくりを融合させた活動に取り組んでいるところです。
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脂肪合成抑制に作用する素材ですが、肝臓では脂質のほかに、たんぱく質、糖質(炭水化物)を材料に脂肪酸が合成されていて、その合成を抑制するものです。
脂肪合成抑制作用のある素材としては、ガルシニアと紅麹があげられます。
食事を始めて30~60分間に摂ることで効果を発揮するので、成分が肝臓に届くまでの30分ほどの時間を考慮して、食事の前後に摂ります。
ガルシニアはインドやスリランカ、東南アジアに自生するオトギリソウ(弟切草)科の果樹で、ガルシニア・カンボジア、タマリンドとも呼ばれています。有効成分は果実の皮に含まれるヒドロキシクエン酸で、ブドウ糖から脂肪を合成する酵素の働きを阻害し、脂肪の蓄積を抑制します。また、ヒドロキシクエン酸はブドウ糖からグリコーゲンへの生成量を高め、肝臓でのグリコーゲン蓄積量が増えるため、血液中のブドウ糖濃度が安定することから空腹感が抑えられ、食欲も抑制する作用があります。
紅麹は紹興酒などの醸造に使われる赤い色の麹で、漢方薬として血流促進、内臓強化、胃腸強化などに処方されています。特有のモナコリンKにはLDLコレステロール合成阻害、中性脂肪値低下の作用があり、γ‐アミノ酪酸(GABA)には血圧降下の作用があります。
記念日を決定するパターンとして語呂合わせがあります。新たな記念日を考えるときの参考資料として、4月の語呂合わせ記念日(1回目)を紹介します。
4月1日 居酒屋甲子園が良(4)い(1)と酔(4)い(1)の語呂合わせで「居酒屋で乾杯の日」と制定。
4月2日 富士金属興業がシー(4)オー(0)ツー(2)の語呂合わせで「CO2の日」と制定。OCAjapanが歯(4)列(02)の語呂合わせで「歯列の日」と制定。木曽路がしゃ(4)ぶ(2)しゃぶの語呂合わせで「木曽路しゃぶしゃぶの日」と制定。
4月3日 全国清水寺ネットワーク会議が、し(4)み(3)ずの語呂合わせで「みずの日」と制定。母子の健康を考える会が葉(4)酸(3)の語呂合わせで「葉酸の日」と制定。小林製薬がシ(4)ミ(3)の語呂合わせで「ケシミンの日」と制定。
4月4日 サントリー食品インターナショナルがシー(4)シー(4)レモンの語呂合わせで「C.C.レモンの日」と制定。全日本福祉写真協会が4と4が重なることで、し(4)あわせの語呂合わせで「しあわせ写真の日」と制定。肉の鈴木屋がシ(4)シ(4)の語呂合わせで「猪肉の日」と制定。goodbye perioプロジェクトが歯(4)周病予(4)防の語呂合わせでと2012年4月4日のプロジェクト開始にちなんで「歯周病予防デー」と制定。日本ルナが脂肪(4)0%(0)ヨーグルト(4)の語呂合わせで「脂肪0%ヨーグルトの日」と制定。
4月5日 アスラボが横丁の横(45)の語呂合わせで「横丁の日」と制定。
4月6日 エイワがマシュマロ=ま(0)し(4)ま(0)ろ(6)の語呂合わせで「マシュマロの日」と制定。クリスタルジェミーがシ(4)ロ(6)の語呂合わせで「白の日」と制定。味のちぬやが春が4月、巻きがロール(6)から「春巻きの日」と制定。
4月7日 アイオニックが電子イオン歯ブラシで歯垢をなくして歯周病を予防することを目的に歯(4)垢な(7)しの語呂合わせで「歯垢なしの日」と制定。
学習障害では“鏡文字”という言葉がよく登場します。文字の左右が逆になっているもので、見えたままを書き写すことが当たり前という子どもに鏡文字を書いてもらうと、その困難さがわかります。つまり、左右を逆転して書くというのは、特殊な技能の持ち主でなければ、なかなかできないことで、それも上手な文字で書くというのは大変なことです。
学習障害のテキストやネット情報を調べていくと、鏡文字は逆さ文字とも表現されていて、その多くは「正しく文字が見えているのに左右を逆に書くこと」と説明しています。その認識に立って、左利きのせいである、とか、左脳と右脳のバランスが取れていないために誤って書く、といった説明がされているのですが、中には正しく見えていない子どももいます。
正しく見えていないという表現は、本人以外が言う言葉であって、本人にとっては文字を鏡に写して見ているのと同じように左右が逆転して見えているのです。こういう状態で鏡文字が見えていることが理解できていないと、いくら正しい筆づかい(実際には鉛筆の動かし方)を教えても解決はできません。本人にとっては、自分の目に正しく見えている文字を逆さに書くように強制されているからです。
その困難さを理解するためには、教科書に書かれている文字を鏡に写して、その見えたとおりの逆さ文字をノートに書き写してみればわかります。空間認識が逆転しているような状態で、見て、書くということを行うと複数の文字を一度に覚えることが難しく、一文字ずつ書き写していくようになります。読むのにも時間がかかり、書くのにも時間がかかり、通常の学習の時間では時間切れになってしまいます。
そんな困難な状態で学んでいるのが、鏡文字で見えている子どもに限らず、学習障害で悩んでいる子どもたちの状況であるのです。
「絵に描いたモチベーション」というのは便利な言葉で、モチベーションが高まるようなことであっても、実際にやってみたら高まらなくて失敗に終わったというときに使っています。一部の盛り上がり、一時期の盛り上がりで先々を見通せなかったということが今の時代は多く、ましてやコロナ禍では「これは行けそうだ」と思いついたことが、少し環境や条件が変わっただけでアイデア倒れになってしまうというのは当たり前のように起こっています。
さまざまな場面で使うことができる「絵に描いたモチベーション」ですが、ここではあえて将来を見据えた新たなスポーツの創造というテーマで書き進めて、ポストコロナの時代に取り組むべきことを考えていくことにします。
ここでいう新スポーツというのは、オリンピックの新競技でも、これはスポーツなのかと疑問が抱かれることもあるeスポーツでもなくて、ユニバーサルスポーツを指しています。
ユニバーサルスポーツについては、日本福祉大学の藤田紀昭教授が「障害の有無に関係なく、一緒に実践できるスポーツ。また、体力、体格などで有利な人だけがゲームの主導権を握り、活躍するのではなく、それらに劣る人も同じように得点獲得や勝敗にかかわることができるように考案され、構造化されたスポーツ」と定義しています。
ユニバーサル(universal)は、すべてに共通すること、普遍的であることを示す言葉で、ユニバーサルな視野をもってスポーツの可能性を最大限に活用して、障害者も健常者も、また年齢にも左右されずに等しく参加して、健康面だけでなく、幸福につながる多方面の利益が得られる環境づくりを目指しています。
そのために、一生涯を通じて楽しく続けられる生涯スポーツの中から、私たちの理念を理解し、協力してもらえる団体の結集によって、参加者の能力や個性を遺憾なく発揮させて、新たな価値の向上を目指す活動を開始させていきます。そのスポーツの例となるのは、日本ワールドゲームズ協会に加盟するオリンピックに採用されていない競技と、日本レクリエーション協会に加盟しているスポーツ、そして、それ以外の生涯スポーツをうたっている新たな競技です。
広く健康に関わる記念日について紹介します。
8月24日 ケンコーマヨネーズが野菜にかける(8×3×1=24)と、週間カレンダーで野菜の日(8月31日)の上に来ることから「ドレッシングの日」と制定。オーラルケアが歯(8)ブ(2)ラシ(4)の語呂合わせで「歯ブラシの日」と制定。日本ルナ(京都府八幡市)がバ(8)ニ(2)ラヨ(4)ーグルトの語呂合わせで「バニラヨーグルトの日」と制定。毎月24日は「ブルボン・プチの日」(ブルボン)。
8月25日 日清食品がインスタントラーメン第1号のチキンラーメンの発売日の1958年8月25日にちなんで「チキンラーメン誕生の日」(即席ラーメン記念日)と制定。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)。
8月26日 毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)。
8月27日 日本ジェラート協会が映画「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンがジェラートを食べるシーンが有名になったことからアメリカで公開された1953年8月27日にちなんで「ジェラートの日」と制定。
8月28日 1994年の8月28日に第1回の気象予報士国家試験が実施されたことにちなんで「気象予報士の日」と制定。
8月29日 若丸(長野県飯島町)が馬(8)肉(29)にちなんで「馬肉を愛する日」と制定。毎月29日は「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)。
8月30日 地方卸売市場中津魚市場(大分県中津市)が8月からハ、3を回転させてm、0をoに見立てモとして「中津ハモの日」と制定。毎月30日は「サワーの日」(宝酒造)、「EPAの日」(日本水産)。
脂肪吸収抑制作用がある素材は、脂肪を吸着する作用によって、脂肪の結合を大きなサイズにして、小腸からの吸収を抑制するものとしてキチン・キトサンがあげられます。脂肪はグリセロールと脂肪酸が結びついて構成されていますが、中鎖脂肪酸は吸収される脂肪酸が少なく、早く燃焼(代謝)するため、これまでと同じ量の脂肪に換えて使用した場合には吸収量が抑えられます。
チアシードは水分を吸収して膨らみ、脂肪の吸収を抑制します。
キチン・キトサンは、カニやエビの甲殻に含まれる動物性の水溶性食物繊維です。キチンは甲羅の多糖類で、水にも酸にも溶けないため、アルカリ溶剤に浸すことでアセチル基とアミノ基が入れ替わってキトサンに変わります。素材にはキチン質が残っていることから、キチン・キトサンと呼ばれます。粘度が強く、有害物質や脂肪、ナトリウムを吸着して体外に排出する作用があります。コレステロールから作られる胆汁酸を吸着して排出するため、血中コレステロールを減少させる作用があるほか、高血圧の予防効果なども認められています。ミネラルの一部を吸着するほか、他のサプリメントの成分、医薬品も吸着させることで吸収が抑制されるので、他の成分、医薬品とは間を置いて摂るようにします。
中鎖脂肪酸は8~10個の炭素鎖が結びついた飽和脂肪酸で、特定保健用食品として許可されています。普通の植物油に含まれているのは長鎖脂肪酸で、脂肪酸の炭素数は通常は18個程度です。長鎖脂肪酸は体内に吸収された後、脂肪細胞、筋肉、肝臓に蓄積され、必要に応じて分解されてエネルギーとなりますが、中鎖脂肪酸は消化吸収が4倍も早く、肝臓に直接運ばれて早くエネルギーになり、内臓脂肪の蓄積を減らす作用があります。
チアシードはアステカ族が古来より常用してきたミント種に属する植物種子で、ω(オメガ)3脂肪酸が23%と食品の中では極めて含有量が高く、血管保護、血流促進などの作用があります。このほか、食物繊維、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、抗酸化成分が豊富に含まれています。34%も含まれている食物繊維のうち水溶性食物繊維の割合が高く、胃の中で水分を吸ってゲル状(ゼリー状)になり、約14倍にも膨らみます。そのため胃が膨らむことで腹持ちがよく、吸い込まれた水分は胃の中から徐々に腸に送られていくことから、水分が急激に失われることがなく、ランニングフードとも呼ばれています。また、水溶性食物繊維は脂肪の吸着力も強く、これらの機能によって中性脂肪値、血糖値、血圧の降下の作用があります。一般のチアシードは黒いものですが、脂肪の吸着力と保水性が高いことが知られる白いサルバチアもあります。
リスク管理というと、想定されるリスクが起こらないように、リスクの原因を明らかにして防止策を実施することをいいます。それと同様に使われることがある危機管理は、危機が発生したときにマイナスをできるだけ小さくして、できるだけ早く危機状態から脱することを指しています。私が国や、その出先機関、関連団体のためにやってきたのはリスク管理のほうです。危機管理のほうは専門のアドバイザーがいて、どのように会見を開いて、どんなふうに謝ればよいのかまで教えてくれるので対処法の正解もあり、料金づけもしやすくなっています。
ところが、私がリスク管理に関わったときには「予算にない」ということで(今にして思うと本当か?とも思うのですが)、ギャラなしでリスクの洗い出し、対処法などを次々と出していました。その見返りは、国が関連する団体を紹介してもらって、広報などの仕事をさせてもらったことです。
リスク管理といっても役所には専門の担当もいて、私が関わってきたのは、担当が出してきたリスクのほかにリスクがないのかを“重箱の隅をつつく”ような粗探しだけでした。それでも需要があったのは、妙なところを突っ込まれて評判を落とすようなことを下げるためでした。政治も行政も国民の信頼があってこそ成り立つもので、評判を落としたら本来の仕事がしにくくなります。
何もコロナ対策やオリンピックのボランティアの弁当の廃棄のことを言っているわけではなくて、制度の弱点、法の抜け穴を掻い潜って悪いことを企んでいる人が考えそうなことをリストアップして、それをさせないためのチェック項目を示すことです。今のように特殊詐欺が横行していない時代だったので、その手の仕事は経験していません。経験した中で強く記憶に残っているのは、健康食品の販売会社の手口の洗い出しで、こんなにも手口があるかと驚かれるくらい徹底した調査でリストアップしました。
そのおかげで、サプリメントのアドバイザリースタッフ制度ができたときに、法律講師をさせてもらい、機能性表示制度の立ち上げのときにも委員に加わらせてもらいました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは社会の各学年の食に関連する内容(第5学年)を紹介します。
〔栄養教諭の関わり方〕
*市の土地利用の様子、地域に見られる生産や販売の仕事、我が国の農業や水産業における食料生産、我が国とつながりの深い国々などの学習において、農産物や水産物、料理や郷土食・行事食などを教材として取り上げ、興味・関心をもてるようにします。その際、事前条件や歴史などと関連づけて考えられるようにします。例えば、農産物などの分布や土地の様子、風土との関係性や文化、人々の工夫などを取り上げ、理解を深められるようにします。
*地域(必要に応じて日本各地・外国など)の生産者などとのネットワークを作るなど、授業における学習指導への参画、児童の生産現場への訪問における協力確保などのためのコーディネーターとしての役割を担います。
〔食に関する題材を活用する例〕
*土地利用や山地の分布に着目する際に、田や畑などの分布や県内の主要な産業や特色ある産業の分布について調べることが考えられます。(第3学年、第4学年)
*地域に見られる生産の学習において、他地域や外国との関わりに着目する際に、外国の商品(食品)の産地を調べることが考えられます。(第3学年)
*県内の文化財や年中行事の具体的事例として、郷土食や行事食などを取り上げることが考えられます。(第4学年)
*地域の発展に尽くした先人の具体的事例として、地域の農業や漁業などの産業の発展に尽くした先人を取り上げることが考えられます。(第4学年)
*外国の人々の生活の様子に着目する際、料理や食事の習慣などの生活の様子について調べることが考えられます。(第6学年)
*地球規模で発生している課題の具体的事例として、飢餓など国境を越えた課題について取り上げることが考えられます。(第6学年)
タイアップは、どんなに質が悪かろうが広めた者の勝ちということで、テレビ番組は情報(民放)やお知らせ(公共放送)といった言い換えで宣伝のためのタイアップをしています。放送枠だけをあけて待っていれば、タイアップを仕掛けた側が商品やサービスからコメンテーター、画像、周辺情報まで全部そろえて持ち込んでくれるので、テレビ局側としても「腐ってもタイアップ」という感覚になりがちです。ネット情報は、もっとタイアップがはびこっていて、情報なのか宣伝なのか、中には販売なのかわからないというものさえあります。
タイアップ(tie up)は結びつくという意味で、協力・提携といった形で双方に利益がある、相互に利益を共有できる関係のことをいいます。テレビ業界が情報として音楽や書籍などを紹介して、お互いに相乗効果を得ようという結びつきのほうが今では普通の使われ方になっていますが、タイアップは、ただ持ち込んでタダで、もしくはできるだけ安い金額で宣伝をしてもらえるという、なんだかお金優先のようになってしまっています。優れた情報なら喜んで発信してくれる、だから内容が大事という時代ではなくなってきています。
まだ内容重視の時代に各テレビ局(全国キー局)と関わってきた私たちとしては、懐かしんでいるのではなくて、本来の意味のタイアップができる別の世界に歩んでいます。その世界というのは、地域での次世代のためのタイアップです。地域には優れた資産と呼べる施設や環境、人などが揃っているのに、それらが結びつけられていないために、せっかくのタイアップのネタが“腐った鯛”になりかねないことも多く目にしています。
これまでは自分たちが作り上げてきた人脈は、政府が言うところの「自助・共助・公助」でいうと自助でした。これを地域の共通の目的を見据えている人の人脈にする共助にして、タイアップを進めるだけ進めて、最終的には地域のタイアップにしていくこと、ポストコロナの時代は、この考えが活かされる状況になってほしいとの願いで行動しています。





