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エネルギー代謝は、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が細胞のエネルギー産生の小器官のミトコンドリアで生化学反応を起こすことによって起こっています。

初めに多くのエネルギーを発生させるのは糖質で、その中でも主にエネルギー源として使われるのはブドウ糖です。ブドウ糖はブドウから初めて発見されたことから命名されました。ブドウ糖は主としてミトコンドリアの中でエネルギー代謝が行われますが、ミトコンドリア以外でも一部のエネルギー代謝が起こっています。

ブドウ糖のエネルギー代謝には体内に取り込まれた酸素を使わないままエネルギーとする解糖系の代謝と、酸素を使う有酸素系の代謝の2つの系統があります。

解糖系の代謝は、ブドウ糖は酵素の働きによってピルビン酸に変化して、その過程でエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が発生します。この場合にはブドウ糖1分子当たり、2分子のエネルギー物質であるATPが発生しています。酸素が使われない場合のほかに、激しい運動によって酸素が不足したときにも解糖系のエネルギー代謝が行われます。

これに対して有酸素系の代謝では、ブドウ糖1分子当たり36分子のATPが発生します。酸素を用いた代謝は、無酸素系の18倍のATP発生と、非常に効率がよいわけです。

ピルビン酸は酵素の働きによって補酵素のアセチルCoAに変換され、これがミトコンドリア内のTCA回路(Tricaboxcylic acid cycle)に入ります。TCA回路はミトコンドリア内で起こる9段階の代謝回路で、アセチルCoAはクエン酸に変化して、その後は次々と別の酸に変換されていきます。

クエン酸から始まることからクエン酸回路、TCA回路の発見者のドイツの化学者ハンス・クレブスにちなんでクレブス回路とも呼ばれています。

ATPはエネルギー物質であって、さらに変化することによってエネルギーが発生しています。(それについては次回、解説します)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

小学生のときのこと、父親の影響で剣道と柔道を同時にやっていました。同時といってもまったく一緒にしていたわけではなくて、家の近くの道場が剣道と柔道を交互にやっていたので、今日は剣道、翌日は柔道、その次は剣道というような組み合わせです。

父親の転勤先には柔道の道場がなかったので剣道だけかと思っていたら、足が早かったために中学校では剣道部に所属しながら陸上部の練習にも参加して、県大会では剣道の団体戦と陸上の4×200mリレーのメンバーとして同じ日に別会場で選手をしていました。

剣道の予選、リレーの予選、剣道の準決勝、リレーの決勝と間を置かずに出ていたので、今流行りの“二刀流”と呼ばれていました。そんな呼び方をしたのは、本当に二刀流(大刀と小刀)で大会に出ていた剣道のメンバーの父親でした。

スポーツ栄養学は今では当たり前のことでしたが、当時は何を食べれば、どんな結果が望めるのかということがわかっていなかった時代で、競技の当日の食事に関しては偏食があったので、きっと能力を発揮できないような食事のまま望んでいたのだと思います。

高校になると運動部の掛け持ちということはできなくて、剣道部に所属しながら写真部にも入り、バンド活動もしていました。バンドのリーダーは、後にプロのミュージシャンになって、全国ツアーのときに取材する立場で再開しました。この二刀流、三刀流では他のものは趣味みたいなものでしたが、高校3年からは知人の住職のすすめで空手と少林寺拳法の道場に通っていました。

こんな三刀流だったので、どれも段位は2段階で終わったのですが、そのときに指導者から言われた食事のアドバイスが、それぞれ違っていました。どの方法がよいのか知りたくて、病院の栄養士の紹介で、その方の出身の大学の先生(確か講師だったような)を訪ねて、スポーツ栄養学があることを知りました。それが後の臨床栄養とスポーツ栄養、さらに発達栄養のきっかけになりました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

面倒なことを押し付けられそうになったときに、「私には役不足です」と答えて断ったつもりなのに、「それでは、よろしく」と任されてしまって困惑したという方に会ったことがあります。この場合には、押し付けてきた(と思われる)人のほうが正しくて、押し付けられたと文句を言う人のほうが間違っています。

このことをセミナーで話をすると、受講者からは“?”の連発になります。それは“役不足”の意味がわかっていないからで、多くの人は“力不足”と混同しています。

役不足というのは、自分の実力に対して与えられる役割が低い、弱いといった意味で、「もっと力が発揮できる役を与えてほしい」というときに使う言葉です。

これは健康づくりの活動する人に対しても同じことがあり、もっと評価されるべき役としてリーダーを任されてよいはずの人に、“役不足”と思わせるような役割しか与えられないことがあります。

例えば、地域で健康づくりのウォーキングを実施しているグループなり団体で、参加者をまとめる力があり、技術的なことを教えるにも充分な力量がある人なのに、ずっと以前からリーダーになっている人が、そのまま続けているということがあげられます。

今や、ただ歩けばよい、歩いていれば健康ということでは満足しない人が増えていて、もっと健康になる方法、それぞれの人が希望する効果(血圧を下げたい、血糖値を下げたいなど)に対して対応できない状況で終わっていることがあります。コロナ禍を経験して、外出も制限されるような中にあって、低下した健康度を高めたいという要望が湧き上がっている時代だけに、それに対応するようにするのがリーダーの役割だと考えます。

それは個人の資質に関わることではなくて、組織的な問題も絡んでいます。ウォーキングの全国団体は、これまでに歩いてきた距離(公式の大会イベントのみ換算)を記録して、長く歩いた人を表彰する制度が設けられています。そのために、先に参加した人が常にリードしていて、後から参加した人はランクが低いとみられてしまいます。

本来の評価のポイントとは異なるランキング付けがあるために、地域でも役不足の人が期待されているにも関わらず、なかなか力が発揮できないということが多いのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害は法律(発達障害者支援法)にも医療にも使われている用語で、これに準拠して多くの場面では“発達障害”が使われています。これに対して“発達障がい”と、“害”の文字を使わないようにしている例もあります。

害は危害や公害などにも使われて、害を為すものという印象が抱かれることもあり、マイナスのイメージを与えることから、地方自治体や企業、団体などでは“発達障がい”を使用するところも増えています。法人名や活動名にも“発達障がい”が使われる場面も増えています。

NHKの表記では障害を使っています。ここでいう障害とは障害者本人ではなくて、社会側の障害のことであり、障害者は社会の障害に向き合っている人たちだという考え方をしています。そして、社会の障害を取り除くことが重要であるということを示しています。

大切なのは表記ではなくて気持ち、意識であるということです。

車椅子で移動している人が、2階に上がりたくても階段しかなくて、上がることができない状態が障害となります。2階に上がるのを手助けしてくれる人がいなかったら対処することができず、障害をなくするように取り組むこと、周囲から手を差し伸べて障害を感じなくするようにすることが、障害者とともに社会の障害に向かっていくこととして求められています。

発達障害の場合には、一般に認識されている障害とは異なることがあるために、障害と障がいの使い分けが難しいことがあります。この議論を避けようとするのではなく、私たちの活動では「発達支援」として、障害(障がい)の文字を使っていません。発達障害がある子どもと保護者だけでの支援だけでなく、発達障害児も定型発達(発達障害でない)の子どもも支援すること、そして当事者を取り巻く方々や地域全体の支援をすることが重要との考え方があるからです。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

全身には60兆個以上の細胞があり、細胞はエネルギー源を取り入れて、エネルギー代謝を行って、生命維持のためのエネルギーを作り出しています。細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中だけで使われます。そのエネルギーが、電気のように他の細胞に流れていって使われることはありません。

神経伝達は一つの神経細胞から隣の神経細胞に伝わって、全身に情報が伝達されています。この場合もエネルギーが電気のように流れているのではなくて、神経細胞の端から神経伝達物質が出て、これを次の神経細胞が受け取って情報を伝えています。

エネルギー源は糖質、脂質、たんぱく質ですが、たんぱく質は身体を構成する重要な成分であるので、エネルギー源として使われないほうがよいわけです。糖質と脂質は細胞の中のエネルギー産生の小器官であるミトコンドリアに取り込まれて、この中にあるTCA回路でエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が作られています。

糖質はブドウ糖に分解されたあとミトコンドリアに入ってアセチルCoAという高エネルギー化合物に変化しますが、そのときにはビタミンB₁、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸が必要になります。脂質から脂肪酸に分解されるときにはビオチンが必要になり、脂肪酸からアセチルCoAに変化するときにはビタミンB₂、ナイアシン、パントテン酸が必要になります。このように水溶性のビタミンB群が充分にあることで、代謝の前段階が整えられるのです。

エネルギー源の脂肪酸がミトコンドリアの膜を通過するときには、L‐カルニチンと結びつく必要があります。L‐カルニチンなしでは脂肪酸をエネルギー化させることができないということで、肝臓で必須アミノ酸のリシンとメチオニンを材料にして合成されています。しかし、その合成のピークは20歳代前半で、その後は年齢が進むほど合成量が減り、脂肪酸のミトコンドリアへの取り込みが低下していきます。

このことが加齢による代謝低下の原因であり、日本人の血液温度が低いという体質の弱点を生み出しています。体質的なものでは改善は難しいという時代もありましたが、今ではL‐カルニチンをサプリメントとして摂取することができるようになり、体熱の産生を進められるようになっているのです。

L‐カルニチンを例としてあげることが多いのは、日本メディカルダイエット支援機構の副理事長がL‐カルニチン研究の第一人者で、代謝科学の研究者でもあることから、私たちも力を注いで研究を進めていることが関係しています。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

デトックスは体内の毒素(有害ミネラル)を排出することで、そのために遠赤外線の効果を使って大量の汗をかくということが一般にはすすめられています。それでデットクスは充分と思われがちですが、デトックスを広めた医師は腸内洗浄をすすめていました。毒素を最も多く排出しているのは大腸で、その多くは便に含まれているからです。

腸内洗浄はアメリカでは比較的広まっている方法で、その取材でアメリカを訪れたときに、多くの施設を訪問させてもらいました。その多くの医師が口にしていたのは、「有害ミネラルの70%は便とともに排出されている」ということでした。尿からは20%以上(場合によっては25%)が排出されていて、汗からの排出は1〜2%でしかありません。

岩盤浴などに通って、汗をかいて排出しようにも、汗には多くは含まれていないので、イメージとは違った結果でしかないということです。アメリカ人の便通は1週間に3〜4回で、2日ほどは便通がなくても当たり前という感覚です。そのために毒素もたまりやすくなるので、腸内洗浄のように強制的な排出への期待が高くなっています。

腸内洗浄は装置で直腸内に液体を送り込んで、それを引き戻すときに腸壁にたまった排泄物とともに有害ミネラルも排出しようとするものです。腸内洗浄では腸内細菌も多く排出されます。善玉菌も悪玉菌も排出されて、その後に大きく増えるのは悪玉菌のほうです。そこでアメリカでは腸内洗浄の最後に善玉菌に当たる菌を注入していました。

それと同時に、腸内の温度を高めて善玉菌が増殖しやすいようにしています。その方法は機械的に腹部を温めるほかに、ウォーキングや入浴も指導されます。多くの汗をかくということは、血流がよくなっているわけなので、間接的にデトックスを進める方法ということになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

運動を始めると、細胞の中ではエネルギー不足の状態が起こります。これを解消するために、できるだけ多くのエネルギーを作り出そうとして細胞のミトコンドリアの中でATP(アデノシン三リン酸)がリンを2個外してAMP(アデノシン一リン酸)に変化してエネルギーが作り出されます。

細胞内にAMPが多くなると、エネルギーの枯渇状態を感知してAMPキナーゼ(アデノシン一リン酸キナーゼ)という酵素が活性化します。このAMPキナーゼが指令を出して血液中のブドウ糖が取り込まれるという仕組みになっています。

ATP系のエネルギー消費は10秒間ほどで終わり、そのあとは乳酸系と呼ばれる無酸素状態でブドウ糖を主にエネルギーとして使う運動となりますが、乳酸系運動は10分ほどしか続かず、そのあとも運動を続けると、有酸素系と呼ばれる脂肪とブドウ糖をエネルギーとして使うエネルギー代謝へと切り換わっていきます。

ウォーキングを始めたときには、平常時に比べると多くのエネルギーを、すぐに作らなければならないので、代謝しやすいブドウ糖が先に使われます。ブドウ糖が中心になって代謝するのは10分間ほどです。

そのため、血糖値を下げるためには、10分間のウォーキングを何度か繰り返す方法がすすめられます。
血糖値が高いことを指摘されて、運動をするように言われると、以前に運動をしていた人は、その運動を再開させたり、走ったりしがちです。しかし、血糖値が高めの人に激しい運動は禁物です。

心拍数が高まりすぎる運動は、心臓や血管の負担が大きくなります。血糖値が高い状態が続いていると血管の細胞が傷みやすくなり、強い負担がかかっています。その状態での激しい運動は合併症のきっかけとなることも考えられます。歩くことは血管にダメージを与えない運動という意味でもすすめられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が細胞のエネルギー産生小器官のミトコンドリアに取り込まれればエネルギー代謝が起こると単純に考えられがちですが、ミトコンドリアに取り込まれる前に高エネルギー化合物のアセチルCoAに変化する必要があります。

そのために必要になるのが水溶性ビタミンです。水溶性ビタミンのビタミンB群とビタミンCは、酵素の働きを補う補酵素として働いて、糖質、脂質、たんぱく質の変化を進めます。

糖質からブドウ糖に分解されるときには水溶性ビタミンは必要ないものの、ブドウ糖がミトコンドリアに入ってアセチルCoAに変化するときにはビタミンB₁、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸が必要になります。

脂質から脂肪酸に分解されるときにはビオチンが、逆に脂肪酸から脂質に合成されるときにはナイアシンが必要になります。また、脂肪酸からアセチルCoAに変化するときにはビタミンB₂、ナイアシン、パントテン酸が必要になります。

たんぱく質からアミノ酸に分解されるときにはナイアシンが、逆にアミノ酸からたんぱく質に合成されるときにはビタミンB₆、ビタミンB₁₂、葉酸が必要になります。また、アミノ酸からアセチルCoAに変化するときにはビタミンB₆が必要になります。

そして、アセチルCoAがTCA回路に取り込まれてエネルギー代謝が起こるときにはビタミンB₁、ビタミンB₁₂、葉酸、ナイアシンが必要になります。

これらの働きをする水溶性ビタミンは、どれか1種類があればよいということではなくて、すべての種類が必要になります。エネルギー代謝のためには、水溶性ビタミンは1種類も欠かせない、必要量が確保されないといけないということで、食事の内容が重要になってくるのです。

ところが、発達障害児の中には極端な偏食のために、野菜が食べられないということもあって、ビタミン不足からエネルギー代謝の低下が起こりやすく、そのために改善しにくくなっているということがあるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

感覚過敏のうち食べることに直接的に関わってくるのは味覚過敏ですが、味覚以外にも食べられるものを制限するような感覚過敏が確認されています。

温かいものは温かく、冷たいものは冷たくして提供するのが、おいしい料理の基本です。温かさの基準となるのは60℃です。温かい温度は80℃、60〜80℃がぬるいというのは通常の感覚です。

この温度なら熱いと感じないように思われがちですが、感覚過敏には60℃以下で、冷めていると感じるような温度であっても火傷しそうなほどに熱く感じる場合があります。これとは逆に、冷たいものが痛みを引き起こして飲めないという感覚過敏もあります。

冷蔵庫の温度は5℃が中心温度で、10℃以下に保たれるように設定されています。冷蔵庫から出して、おいしく感じるサラダの温度は10℃以下とされていますが、これでも痛みを感じるのが感覚過敏の特徴です。感覚過敏では氷が歯に当たっただけで強烈な痛みにも感じます。

温度はおいしさを左右する重要な要素で、温かなご飯は食べられても、冷めたご飯が食べられないという子どもは少なくありません。これは単に温度の違いだけではなく、米のでんぷんの性質も関係しています。米は炊飯や蒸煮などによって加水加熱するとアミロース(多数の糖分がつながった高分子)の結合が崩れ、でんぷんが糊化します。

この状態をα(アルファ)化といいます。α化した米のでんぷんは熱が冷めていくとβ(ベータ)化して老化した状態になります。粘性が失われ、消化がよくない状態になります。

粘度が高いコシヒカリ系のコメはβ化するとおいしさが失われるのに対して、粘度が低いササニシキ系はβ化してもおいしさが残るという特徴があります。米を変えることで、冷めたご飯は食べられないということがなくなり、その成功体験が冷めた料理でも食べられるようになる、ということもあります。家で飲食している米と銘柄が違うと食べられないという子どももいますが、これも炊飯米の性質が関係しています。

餅はα化したあとにβ化しにくくなっていますが、ネバネバとした食感があり、喉に詰まりやすくなっています。餅は飲み込み能力が高い若い世代が喉に詰まることは少ないものの、喉に詰まることがあると思っただけで食べられない子どももいます。

王道というと、正攻法や定番という意味で使っている人が多いようです。会話や講演などの中で「王道」というキーワードが使われるたびに、本来の意味で言っているのか、それとも誤用なのか気になってしまいますが、大抵は誤用のほうです。

単なる用語の間違った使い方であったら、それほど気に止める必要がないのかもしれません。しかし、健康に関わることについて、「これが王道だ」と言われて、本来の意味のほうで言っているとしたら、とんだ勘違いをすることになります。

そして、健康になるために必要な方法だと思って、効果がないことを続けることにもなりかねません。効果がないことに頑張るほど辛いことはありません。(辛いは「つらい」であって「からい」ではありません)

王道の本来の意味は「楽な方法」です。本来の意味を知っている人に対して、「あなたのやり方は王道です」と言ったら失礼にあたり、激怒されて、今後の付き合いも消滅してしまうかもしれません。

王道は英語では「royal road」と書かれるので、王様の道、正しい方法、まさに正攻法という意味に勘違いされやすいのは事実です。王道は、アケメネス朝ペルシャ帝国(紀元前6世紀から4世紀)にダレイオス1世が建設させた首都スーサから小アジアのサルディスを結ぶ2400kmの幹線道路のことです。それまでは通りにくく、3か月もかかった移動が王の道ができることによって1週間ほどで行けるようになったことに由来しています。

そこから楽な方法、多くの人がやりがちな安易な方法という意味となりました。

教育の世界では、古代ギリシャの数学者のユークリッド(エウクレイデス)が幾何学の学習について、エジプト王プトレマイオス1世に言った「学問に王道なし」という言葉がよく使われています。この使い方が王道の正しい意味を示しています。

話を健康づくりに移すと、安易な方法で、あまり効果がない方法を王道だと思い込むようなことがないように、例えば単純な歩くということでも、長い距離を歩けばいい、長時間歩けばいというのは誤用のほうの“王道”です。正しい理論を知って、それに従った方法は覚えるにも続けるにも楽ではないとしても、最終的に健康を手に入れるために「健康づくりに王道なし」の気持ちで取り組むことが大切だということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕