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ウォーキングの総本山といえ日本ウオーキング協会で、過去に主導権争いが何度かあったのは、ここを押さえれば“勝利は間違いなし”という存在だったからです。都道府県単位に協会(例えば岡山県ウオーキング協会)があり、その下に地域協会(例えば岡山徒歩の会)があって完全なピラミッド化が構成されています。一時期不祥事があり、「日本ウオーキング協会 不祥事」で検索すれば何があったのかわかります。

その不祥事で全役員が辞任して、空席を狙って権謀術数がありました。日本ウオーキング協会は前身の日本歩け歩け協会として1983年に環境庁(現環境省)認可の社団法人として設立され、2000年に日本ウオーキング協会と改称して、2005年に厚生労働省の認可も受けて両省の共管となりました。“ウォーキング”は一般名称で、“ウオーキング”は同協会の固有名詞です。

健康づくりの基本は歩くことだということで、厚生労働省が乗り出してきたわけですが、私は当時は厚生労働省の健康局の下請け仕事をしていたので、ウォーキングを生活習慣病対策として取り入れることについて検討する場にも参加していました。そのことを知ってか知らずか、ウオーキングの総本山が分裂の危機に陥ったときに、両方の陣営からアプローチがありました。

両陣営ともに生活習慣病対策としてのウオーキングに力を注ぐということだったので、どちらが握っても健康ウォーキングは進むものと期待していたのですが、結局は新たな運営陣が握ることになりました。その陣営のトップは生活習慣病対策を重視した健康スポーツとしてのウォーキングを推進して、公益社団法人化させると言っていたのですが、公益法人としては認められず、一般社団法人となりました。

健康ウオーキングの推進のために健康ウオーキング指導士の資格認定講習を実施するというので、私が理事を務めていた日本健康スポーツ連盟の理事長から支援をするように言われて出向きました。当時の日本ウオーキング協会の役員が同時期に日本健康スポーツ連盟の理事を務めていたことも関係しました。

ところが、実際に取りかかってみると、生活習慣病の人がウオーキング大会に参加するときの運営側の注意点の講習はあっても、それぞれの生活習慣病に適した歩き方の指導の項目はなくて、結局は歩けば健康、もっと歩くようにすれば健康になるという考えが改まることはありませんでした。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

キーワードが同じなら、同じ結果が得られると考えられることもあるのですが、こと健康に関わることになると、そうはいかないということがあります。

免疫というキーワードは、コロナ禍を経験して健康維持には重要なことであり、免疫を高めることによって感染症にもかかりにくくなり、がんにも抵抗力がつくということが知られるようになってきました。

免疫に関わるのは体内にある免疫細胞で、それが活性化されれば感染症などと戦う力がついて、健康状態が維持できるというのが常識と認識されるようにもなってきました。

健康食品や漢方薬などでは免疫強化をうたったものが増えていますが、免疫といっても千差万別で守備範囲も広くなっています。免疫を高める健康食品の成分としてエキナセアというアメリカ原産の薬用植物(ハーブ)が人気になったことがあります。

雑誌の記事やテレビ番組などでも免疫を強化するハーブとして盛んに取り上げられて、免疫強化を期待した人が増えたことから、多くの種類の健康食品にも使われていました。

がんをテーマにした講演会の質問コーナーで、免疫を高めるためにエキナセアを使っているという人から質問があり、どれくらい飲めば効果があるかという問いに講演者が困ってしまい、私に返答が振られたことがありました。そのときの私の返答は「どれだけ摂っても期待する効果は得られません」という、突き放すような言葉でした。

期待する効果というのは、がんだというのは講演会のテーマからすればわかります。免疫を強化するのだから、がんに効果があると思いたいところです。がんに効果があると感じさせる表現で販売されている他の健康食品は高価なものが多くて、エキナセアが原材料の健康食品は低価格のものが多かったので、できることなら安くて効果があるものを使いたいという気持ちはわかります。

しかし、エキナセアの免疫は風邪に対する効果であって、他の免疫の強化、少なくともがんに対する効果は確認されていません。免疫というキーワードを、自分の頭の中で、がんという自分の望みに合わせた効果に切り替えてしまった結果です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

代謝促進成分のL‐カルニチンのLはLevorotatoryの頭文字で、左旋性の意味があります。物質を通過する光の振動面を左に回転させる性質を表しています。これとは逆の右旋性もあって、立体異性体としてL型とR型に分けられます。立体異性体というのは、構造式は同じだが、原子の立体配置が違っているものを指しています。

カルニチンのL型、つまりL‐カルニチンには代謝促進成分として脂肪酸と結びついて細胞の中のエネルギー産生器官のミトコンドリアの膜を通過させる働きがありますが、R型には、そのような働きはありません。

カルニチンは必須アミノ酸のリシン(リジン)とメチオニンを材料にして肝臓で合成されるアミノ酸の一種で、体内でタンパク質の形にならない遊離アミノ酸の一種になっています。カルニチンという名称は、筋肉の中にある成分として発見されたことから、肉を意味するラテン語のcarnis(カルニス)にちなんで命名されました。Carnival(カーニバル)は謝肉祭のことですが、これもcarniから名付けられています。

L‐カルニチンは肉類の筋肉の中に多く含まれていて、成人では体内に20g(2万mg)ほどが含まれています。前回、1日に肉食によって60〜180mgを摂取していると説明しましたが、肉食が全体的に少ない日本人は体内の保持量が少なく、そのために脂肪酸の代謝能力が低いことが指摘されています。

立体異性体ということでは、同じ代謝促進成分のα‐リポ酸が例としてあげられます。α‐リポ酸にはS型とR型があり、体内で合成されるのはR型です。サプリメントにはS型もR型も使われていて、ともに体内で作用します。R型は胃液で分解されやすいために、サプリメントの種類としてはS型が多く使われています。しかし、S型は動物試験では害が確認されたことからペット用のサプリメントでは使用が禁止されています。人間の場合には、危険性を調べる試験が行われていないために、S型の使用が続いているという実態があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

全身の血流を高めることは腸内環境を整えるためにも効果があります。血流を高めるためには運動するのがよいとされます。血流が高まると温かな血液が全身を巡り、これによって全身の臓器が温められることになります。

手足が冷える人は血液温度が低いようにも思われることもあるのですが、血液温度は人によって大きな違いはありません。日本人は血液温度が低めで、欧米人に比べると1℃ほども低くなっています。わずか1℃の違いと感じられるものの、日本人なら長袖の上に、もう1枚羽織りたくなるような気温でも欧米人は半袖でも平気ということは、来日している欧米人の服装を見るだけでもわかります。

皮膚の温度が高めだと、腸の温度も高くなります。腸は身体の内側にあっても、口から肛門までを一つの筒と考えると、身体の中ではなくて、外側であると認識されています。皮膚も腸壁も血管の端にあるので、同じような温度となっているのです。

腸の中には腸内細菌が棲息しています。腸内細菌のうちの善玉菌が多くなり、活発に働くと腸内環境がよくなり、便通もよくなって健康面でも向上していきます。これとは逆に、悪玉菌が多くなると便通が悪くなり、悪玉菌によって発生した有害物質によって健康面では低下していくようになります。

善玉菌、悪玉菌という区別についてですが、菌の中の生化学反応によって健康のために有益な代謝物が作られるものが善玉菌、健康のために有害な代謝物が作られるものが悪玉菌と呼ばれています。代謝物という言葉が使われていますが、全身の細胞の中で行われているエネルギー代謝とは違っています。

腸内細菌の活動には温度が重要で、善玉菌は腸内が温まることで増殖して、活動も活発になっていきます。欧米人と日本人の血液の温度の違いを生じさせているのは、体内で発生するエネルギー量の差で、その多くは細胞のミトコンドリアにおける脂肪代謝の違いが関係しています。脂肪酸をミトコンドリアの中に取り込むにはL‐カルニチンが必要で、欧米人は年齢を重ねてもL‐カルニチンが大きくは減りにくいのに対して、日本人は20代をピークに年齢を重ねるにつれて体内の蓄積量が減っていきます。

脂肪代謝によって全身のエネルギー代謝が盛んになることで血液温度が高まっていくので、L‐カルニチンは腸内環境を整えるために重要な役割をしているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

ウォーキングは生活習慣病に対応する運動療法の基本となっています。歩くことによってエネルギー消費することで、体脂肪を減らし、血液中のブドウ糖や中性脂肪、コレステロール(悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL)を減らすことによって、生活習慣病の予防と改善に役立てようとしています。そのためには、それぞれの生活習慣病によって効果が得られる歩行法を知り、それを実践することが大切になります。

ウォーキングを始めたときには平常時に比べると多くのエネルギーを、すぐに作らなければならないので、代謝(燃焼)しやすいブドウ糖を先に使います。ブドウ糖が中心になって代謝されるのは10分ほどです。そのため、血糖値を下げるためには、10分間のウォーキングを何度か繰り返す方法がすすめられます。

血糖値が高めの人は筋肉をつけるための強化運動も指導されることが多く、歩幅を広くした勢いのよい歩行は筋肉強化にも役立ちます。

血液中の中性脂肪が多い場合には10~15分を超える有酸素運動が必要で、30分以上のウォーキングがすすめられます。内臓脂肪がエネルギーとして使われやすいのは全力で運動をしたときの50~60%の負荷がかかった状態で、歩くスピードとしてはスタスタと腕を前後に大きく振りながら、歩幅も広くする歩き方が有効です。

LDLコレステロール値が高い人は、有酸素運動によってHDLコレステロールを増やすことでLDLコレステロールを減らすことができます。歩行数が1日に8000歩を超えるとHDLコレステロール値が顕著に増えています。

肝機能の強化には有酸素運動が有効で、毎日20分以上、心拍数が「(200-年齢)×60~70%」の強度でのウォーキングがすすめられます。

身体的な負荷を増やすためには中強度のウォーキングである速歩を取り入れますが、早く歩きにくい身体状況にある場合には2本のポールを使ったツイン・ウォーク(ノルディックスタイルのウォーキング)を採用しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害者は、発達障害があり、そこに社会的障壁が加わることによって日常生活や社会生活に制限を受けている存在だということを発達障害者支援法は定義(第二条)しています。

これは早期に発見して、早期に改善のための対処をすることで、発達障害であっても状態を軽減させ、本人や家族などの困難さを少しでも解消しようという考えに基づいています。

発達障害者支援法の第三条でも、国や地方公共団体は発達障害児に対して、発達障害の症状の発現後できるだけ早期に把握して、状況に応じて適切に、就学前の発達支援、学校における発達支援が行われるようにすることが定められています。

また、発達障害者に対する就労、地域における生活等に関する支援、発達障害者の家族その他の関係者に対する支援が行われるよう、必要な措置を講じることも定められています。

このことから、生活をする地域の自治体も発達障害児を早期に発見するための活動をしなければならないこととなっています。

この発達障害者に対する責務は自治体に課せられたことではなくて、国民一人ひとりにも課せられています。発達障害者支援法の第四条には「国民の責務」として、「国民は、個々の発達障害の特性その他発達障害に関する理解を深めるとともに、基本理念にのっとり、発達障害者の自立及び社会参加に協力するように努めなければならない」と書かれています。

理解をするための勉強の機会を得ることを個々に求めても国民的な理解を進めることはできないことから、やはり自治体や関連団体が着手するべきこと、自治体だけで不可能であれば民間との協働で実施することが求められているわけです。

国や自治体任せにして、頼りきりになってはいけない、公助ではなく共助で取り組むべきだということです。

発達障害者支援法の第二条の二の「基本理念」を見ると、国や地方公共団体(自治体)が発達障害者を支援する団体との連携を進めることが示されています。連携を進めるということは、発達障害者の支援は自治体だけでなく民間の団体にも期待されているということで、自治体の協力を得ながら、市民活動として取り組むべきである、ということが示されているわけです。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

発達栄養学のベースとなっているのはエネルギー代謝科学で、臨床栄養学でも中心的な課題とされてきたことです。エネルギー代謝は、全身の細胞にあるエネルギー産生の小器官のミトコンドリアでエネルギーを作り出すシステムを指しています。

ミトコンドリアは非常に小さなもの(直径0.5μm、長さ1μm)ですが、全身のミトコンドリアを合わせると体重の10%にもなります。それだけ重要な器官であり、生命維持に必要なエネルギーを作り出すという大きな役割を果たしています。

エネルギー産生はエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料としてエネルギーを作り出すことと一般には認識されていますが、作り出されたエネルギーを用いて細胞内の生化学反応を起こすことも含まれています。身体を構成する成分や機能を維持する成分(ホルモン、神経伝達物質、酵素、免疫細胞など)を作り出すためにも使われることから、多くのエネルギーを発生させることが健康の維持・増進に重要な役割を果たしています。

子どもは身体の大きさと比較すると非常に多くのエネルギーを必要とします。そのエネルギーを効率よく発生させることが重要であり、そのためにはエネルギー代謝を最大限に高める必要があります。中でも発達障害がある子どもは、自分をコントロールして周囲と対応していくために、非常に多くのエネルギーを必要としています。

エネルギー代謝に対して重要な役割をする消化、吸収、血液循環、細胞代謝、排泄は、どれも副交感神経によって働きが盛んになります。発達障害では、これらの働きが弱まることからエネルギー代謝が低下しやすく、さらに心身に大きな影響を与えることになります。

こういったことを改善するために、エネルギー代謝を高める成分(ビタミン、ミネラル、代謝促進成分)を効率よく摂取する方法が大切になります。また、代謝を促進するための生活活動や運動、入浴や睡眠などの生活面で幅広いアドバイスも必要であり、そのための知識を得ることも講習の重要な役割であると認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

自閉症スペクトラム障害に特徴的にみられる感覚過敏のうち、食事に直接的に影響するのは味覚過敏です。酸味、苦味、渋味、辛味、塩味に過敏に反応して食べられないということで、料理をする家族にも大きな負担がかかります。このうち食べなくても健康に影響がないものは避けて、食べなければ健康が維持できないものは、なんとかして食べられるようにしようと考えるのが一般的です。

酸味がある食品の代表的なものは柑橘類(レモン、オレンジなど)、イチゴで、特に豊富な栄養素はビタミンCです。ビタミンCは淡色野菜、緑黄色野菜に豊富に含まれています。ビタミンCは緑茶にも含まれていますが、苦味があって、これが苦手だという子どもも少なくありません。

苦味はレバーの特徴的な味覚で、味覚過敏でなくても苦手な子どもが多くいます。レバーにはビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂がすべて含まれていて、レバーさえ食べていればミトコンドリアのTCA回路を正常に働かせてエネルギー代謝を促進する4種類のビタミンB群を補うことができます。しかし、レバーは大人でも苦手な人は多く、味覚が育っても克服が難しい食品の一つです。

ビタミンB群は水溶性ビタミンのために毎日、摂る必要があります。ビタミンB₁は豚肉や大豆に、ビタミンB₂は魚や乳製品、卵、大豆に、ビタミンB₆は魚や肉、卵に、ビタミンB₁₂は魚や肉に多く含まれています。これらの食品を摂って、補給する必要があります。

苦味がある食品にはミネラルが多く含まれ、ミネラルが多く食品には渋味もあります。渋味の正体はタンニンやカテキンなどのポリフェノールです。タンニンもカテキンも緑茶に多く含まれている抗酸化成分です。苦味が苦手な子どもは、一般には子どもが大好きだとされているチョコレートも苦手です。

辛味成分は唐辛子のカプサイシン、しょうがのジンゲロール、山椒のサンショオールなどで、食欲を増進させたり、発汗や清涼感などの作用もあります。しかし、辛味がある食品を食べなくても生きていくことができます。塩味は塩分(ナトリウム)の特徴で、加工食品や調味料に塩分が多くなっています。減塩が叫ばれる時代には、塩味の過敏は、あまり影響がないと考えられます。

大豆が身体によいと言われれば、大豆のどの部分なのかと考えることがないのは、大豆そのものを食べるのが当たり前になっているからです。特に品質が高い、栄養価が高い部分だけを取り出して、“一等大豆”などと言って販売されることはありません。

大豆が原材料の商品の中には“丸大豆”とうたったものがあります。初めて丸大豆がコマーシャルに使われたときに、その醤油メーカーの広報に電話をかけて、丸でない大豆の形を聞いたことがあります。「丸でないのは三角ですか四角ですか」という質問にも、広報は嫌な顔もせずに(電話なので顔は見えないのですが)、「丸大豆は大豆が丸ごとという意味です」と答えてくれました。

大豆は植物油の材料でもあって、大豆油を絞った残り(脱脂大豆)が一般的な醤油の原料となっています。油は不要なものではなくて、栄養成分が多く、丸大豆の醤油は風味も違ってきます。それなのに脱脂大豆で醤油を作るときには、従来は使わなかった添加物が必要になってきます。それは加工のためであって、商品にする最終段階で取り除く場合には(もちろん商品に残留していない条件つきで)表示しなくてよいことになっています。

小麦粉の材料は小麦です。小麦の粒から外皮と胚芽を取り除いて、残った部分の胚乳と呼ばれる部分が小麦粉となっています。中心部ほど糖質が多くて、中心から順に特等粉、一等粉、二等粉、三等粉、末粉となります。特等粉はカステラや高級食パンに、一等粉はケーキや高級菓子、菓子パンなどに、二等粉は一般的な菓子や食パン、うどんなどの麺類に、三等粉は駄菓子や麩などに使われます。

問題は未粉で、普通は工業用のデンプンなどの材料となっています。“などの”というのが気になるところで、実はパンにも使われています。それは入札制度がある学校給食用のパンです。未粉は安いということが関係しています。

末粉は外皮に近くて、輸入小麦の場合は防カビ用に使われる農薬が染み込んでいる可能性が高い部位です。同じ小麦粉であっても、品質や味だけでなく、安全性にも違いがあるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

サプリメントは1日あたりの摂取の上限量が定められています。水溶性の性質がある栄養素は体内に長くは保持されず、その多くは1日ほどで排出されます。だから、どれだけの量を摂っても問題はないと考えられることもあるのですが、保持されている期間に過剰症が起こるものもあります。

体内促進成分のL‐カルニチンは水溶性の性質で、いつ摂っても吸収され、長期間は保持されないのは他の水溶性の成分と同様です。しかし、代謝に必要な成分であることから腎臓に保持される性質があるので、食事やサプリメントによる摂取がなくても不足することは一般にはありません。

通常の食事では1日に肉食によって60〜180mgが摂取されています。この違いは食事による肉の摂取量に影響を受けています。多く含まれているのは牛肉で、豚肉、鶏肉の順で少なくなっています。乳製品の牛乳やチーズなどにも含まれています。

肉をまったく食べないビーガン(完全菜食主義)の場合には、L‐カルニチンの摂取量は10〜12mgとなります。ちなみに、食品に含まれるL‐カルニチンの吸収率は54〜86%とされています。この差はL‐カルニチンが含まれている食品に関係していて、もともとは肉に多く含まれている成分であるために、たんぱく質の量に影響されています。

L‐カルニチンのサプリメントの吸収率は、たんぱく質が多く含まれる食事と一緒に摂ったときに高くなります。そのため、肉類や乳製品と一緒に摂ることがすすめられます。

L‐カルニチンのサプリメントの1日の上限は1000mgとされていて、この量を継続的に摂取しても過剰症が起こることはありません。過剰症が認められるのは1日に3g(3000mg)を摂取したときで、吐き気や嘔吐、腹部痙攣、下痢などが起こる可能性が指摘されています。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕