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「人生の最終コーナー」という言葉は、1周が400メートルの陸上競技場のグラウンドをイメージしたものです。

平均寿命が1周分と考えると、男性の平均寿命は約81歳なので、最終コーナーを曲がって、あとはゴールを目指して一気に進むだけという年齢は60歳を少し超えたところとなります。

女性の平均寿命は87歳を超えているので、単純に計算をすると、残り100メートルを走るのは65歳すぎということになります。

平均寿命ではなくて、自由に動くことができる「健康寿命」となると、男性では約72.5歳、女性では約75.5歳です。平均寿命と比べると、男性は約8.5年、女性は約11.5年も短いことになります。

人生の最終コーナーを曲がって、男性の場合はラスト100メートルのうち60%ほどを走ったところで、急にスピードが出なくなり、やっとゴールに辿り着けるという状態です。

女性の場合は52%を走ったところで、思ったようにスピードが出なくなるという状態となる計算です。

私は古希ということで70歳に達したので、健康寿命まではあと2年ほどで、とっくに人生の最終コーナーを曲がり切っているので、もう走るべき距離は極めて短いということになってしまいます。

あくまで計算上のことですが、実際のところは人によって道の長さも走路の状況も違っています。グラウンドは平坦であっても、人生の長い道は平坦ではないはずです。

ゴール近くまで走って、あとはスピードを落としても着実にゴールできるという状態になっていても、そこで終わってよいのは陸上競技の話で、人生のレースでは「ゴールだと思って全力で駆け抜けたつもりだったのに、まだ先が続いていた」ということもあります。

できることなら、最後がどうなっているのか確認してみたいところですが、そのときには何も走り続けることはなくて、目標であったゴールまではジョギングくらいの速度で走ったとしても、その先は歩いていければよいとの思いがあります。

人生の道は人それぞれで、ただ全うすればよいということではなくて、歩いた末に何が残るのかを考えて着実に進んでいきたいものです。

その思いとマッチする言葉としてあげたいのが、徳川家康の教えとして伝えられている「人の一生は重き荷を背負って遠き道を行くがごとし」です。

この言葉の意味と、どのように歩いていくのがよいのかということは次回(日々修行332)に書かせてもらいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康づくりの活動というと、ピラミッド型の組織があって、頂点の方針に従う、トップを見習って行動するというのが常識的とされた時代がありました。

素晴らしいモデル(雛形)があって、それと同じ行動をする、行動にあたっての実際の活動は上が示しているものをコピーすればよいという時代もありました。

しかし、これでは頂点が機能しなくなったときに、末端まで機能しなくなるというリスクがあります。機能したとしても、上が示した方法を各エリア(ピラミッド型組織の底辺)が実施できないようなことが起こったら、対処することができなくなります。

そのようなことが実際に起こったのは、コロナ禍がきっかけだったという例が多く見受けられます。継続するための危機管理を中央で実施できなかったために、本来なら各地で対応できたはずのことが、できなかったという結果です。

例えば、多くの人が取り組みやすいウォーキングについては、日本ウオーキング協会が組織されていて、その傘下に都道府県のウオーキング協会があります。そして、都道府県のウオーキング協会の傘下に、地域会(歩こう会、徒歩の会など)があります。
(ウォーキングは一般名称、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名称)

都道府県のウオーキング協会が実施しているウオーキング大会は、日本ウオーキング協会が実施スタイルを決定していて、そのマニュアルに従って実施されています。

コース認定も参加料も、その分配も日本ウオーキング協会が決定しています。これ以外の方法での実施は許されず、ウオーキングの唯一の記録である歩行距離も、日本ウオーキング協会が主管するウオーキング大会の記録だけが認定記録となります。

このような統一されていた実施方法がコロナ禍の3年間で全国規模では機能しなくなったわけですが、それを踏まえて地域の事情に合わせた実施方法を求める声がありました。

しかし、従来の方法以外では実施できない仕組みであり、コロナ禍の3年間が過ぎたときには、全国組織が縮小され、都道府県協会は継続されていたものの、元の状態に戻ることはありませんでした。

これについては次回(セカンドステージ63)に続きます。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

日本人の血液温度が欧米人や大陸のアジア人と比べて1℃ほども低いのは、多くのエネルギーを作り出す脂肪の摂取が歴史的に少なかったことが関係しています。

脂肪はエネルギー量が高くて、これを細胞の中で代謝させることで多くのエネルギーが作り出されます。全身の細胞で作り出されたエネルギーのうち半分ほどは熱エネルギーとして身体を温めることに使われています。

生命維持のための基礎代謝は全エネルギーのうち70%ほどで、基礎代謝の70%ほどが体熱産生なので、「70%×70%=49%」で、これを根拠としてエネルギーの半分が熱に使われるとしているのです。

細胞で作られた熱によって細胞が温められると、細胞の中で起こる生化学反応が盛んになります。生化学反応には酵素が必要で、その酵素は一定の温度になることで活性化するので、身体を温めることは重要です。

脂肪のエネルギー量の高さについてですが、脂質(脂肪)は1gあたり約9kcal、糖質とたんぱく質は約4kcalと、脂質は2.25倍のエネルギー量があります。

寒い地域では、多くの熱エネルギーを作り出さなければならないことから、脂肪が多く含まれるものを食べ、その脂肪を効果的にエネルギー化させるために脂肪の代謝能力が高まっていきました。

それに対して暖かい地域では、体熱の産生が少なくて済みます。1日に必要なエネルギー量(男性)はロシアでは3000kcalとされるのに対して、インドでは1500kcalとされ、日本では2200kcalとなっていました。

今では、経済成長の関係でロシアは2500kcalを下回り、また経済成長の関係でインドは2200kcalを上回っています。

食事で摂る摂取エネルギー量が少なくて、エネルギー代謝の能力が低い日本人は、脂肪を多く摂らなくても生き延びることができたことから、全身の細胞で作られる熱エネルギーが少なくて、そのために血液の温度が低くなっています。

それだけ日本人は、全身の細胞が温まりにくくて、細胞の働きも低くなっています。若いときには、それでも活動ができたのですが、年齢を重ねるほど細胞の働きが低下して、これが健康度を大きく低下させる要因になっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

スポーツは競うことが第一義とされるのに対して、競わないことを第一義に掲げているものは市民スポーツと呼ばれています。

市民参加型のスポーツと理解されていて、発祥の地のドイツでは「Volks sport」と呼ばれています。Volksは市民の意味で、ドイツのフォルクスワーゲン(Volkswagen)は市民車・大衆車を意味しています。

市民スポーツは参加する人の健康と体力の保持・増進を図り、参加する人の友情を深め合うことを目的としていて、国際市民スポーツ連盟では運動種目としてウォーキング、サイクリング、スイミング/アクア・ウォーキング、スキーイング/スノーシューイング、スケーティング、インラインスケーティング、ローイング/カヌーイング/カヤッキングの7種目が定められています。

国際市民スポーツ連盟に加盟する条件としては、以下のことが定められています。

1 誰でも参加できること:競争をしたり、時間を制限したりしないこと

2 空気が新鮮な野外での活動であること

3 自然や環境の保護という目的を尊重すること

4 子どもや家族の参加を促進すること

5 国際的な友情を育むこと

6 参加した人を国際規定に従って表彰すること

国際市民スポーツ連盟には日本も加盟していて、日本市民スポーツ連盟が組織されています。日本市民スポーツ連盟では、現在はウォーキングに限った活動をしていて、日本ウオーキング協会が運営する全国のウオーキング大会のコース認定と表彰を行っています。

日本ウオーキング協会は地球1周分の4万kmをウオーキング大会に参加することで目指しています(10km〜50km)。記録されるのは大会に参加した記録の完歩だけで、時間は記録されません。

日本市民スポーツ連盟の宮下充正名誉会長は前会長で、その前には日本ウオーキング協会の会長でした。その当時に日本市民スポーツ連盟の副会長を務めた玉利齊さんは日本健康スポーツ連盟の理事長で、私は同連盟の理事であったことから市民スポーツとも関わってきました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「うな次郎の日」一正蒲鉾が、7月26日を0726として、う(0)な(7)次(2)郎(6)の語呂合わせで制定。

「つるむらさきの日」えひめ南農業協同組合(JAえひめ南)が、夏(な=7つ)のつ(2)るむ(6)らさきの語呂合わせで制定。

毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

岡山に移住して8年、これからは移動しても岡山県内(できれば岡山市内)と決めたときから「一所懸命」という言葉を常に使うようにしています。今回のお題の「岡山での必死懸命」は、「一所懸命」の先を想定して考えたことです。

原稿執筆と編集をしていた関係で、あまり見慣れない表現があったときには、それを意識して書いたのか、それとも思い違いなのか、単純に間違っただけなのかということを確認する習慣が身についていました。

「一所懸命」と原稿に書いたら、校正の段階で「一生懸命」に直されるのが常です。テレビ番組では、「一所懸命」と発言した人がいたら、テロップには「一生懸命」と表示されます。ネット検索で「一所懸命」と引いたら「一生懸命」の間違いでないかと表示されることもあります。

これから言うと、「一生懸命」が正しい言葉で、「一所懸命」は間違いとされかねないところですが、どちらが正しいのかというと、「両方とも正しい」「どちらも物事を命がけでやる」という回答をしています。

元々の言葉は「一所懸命」で、その意味は武士が領主から賜った領地を命がけで守って、これを生きる糧(生活の頼り)にして生きたことに由来しています。

このことから時代を経て「物事を命がけでやる」という意味で使われるようになり、一か所にとどまるのではなくて、一生をかけてやるということで「一生懸命」と書かれるようになりました。

「両方とも正しい」という解釈があるように、意味合いを込めていれば「一生懸命」も「一所懸命」も使われます。辞書を見ても、「一生懸命」も「一所懸命」も見出し語となっています。

見出し語というのは、辞書などで項目として取り上げられている言葉のことで、辞書的には、どちらを使ってもよいということです。しかし、統一をさせていないと混乱を招くということで、各社によって使い分けがされています。

新聞や雑誌などでは、名前を出して書いている寄稿では原稿通りに「一所懸命」を使うことはあるものの、それ以外は「一生懸命」が使うことが基本となっています。

テレビ番組の代表的ともされるNHKでも「一生懸命」を採用しています。NHKの番組で使われる言葉は『NHK編 新用事用語辞典』に従っているのですが、これを見ても「一生懸命」が採用されています。

「一生懸命」は、まだ古語の扱いはされていないものの、もう一世代(30年ほど)が過ぎたら、「一所懸命」のほうは間違いとされて、使われていないかもしれません。

ちなみに私は一か所で頑張るという意味で「一所懸命」を使うことが多いのですが、最近も原稿を提出して、それが印刷されたものを見たら案の定、「一生懸命」に直されていました。

このような本人の思いと違うように直されることがないように考えて使い始めたのが、「必死懸命」です。

「必死懸命」は、死を覚悟して全力を尽くすことが本来の意味ですが、本当に死ぬか生きるかではないことが多いので、「非常に強い決意と熱意を持って取り組むこと」と勝手に解釈しています。

岡山の地で(一所)、何を続けていくのか(一生)、古希を迎えて残された期間で、どんな必死懸命を展開していくのか、それは最終回(366回の予定)までに徐々に明らかにしていくようにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

集中力は発達障害を語る上での重要なキーワードで、中でも学習障害の改善においては避けて通ることができない重要な研究ポイントです。

一般には、自閉症スペクトラム障害は閉じこもりがちで、狭い範囲しか見られなくなる傾向が強いために、集中力が高いというプラス面がクローズアップされることがあります。

それに対して、注意欠陥・多動性障害は集中力が欠けているところがあって、そのために学習に取り組みにくいということが指摘されています。

学習障害というと、識字障害、書字障害、算数障害が中心に取り上げられていますが、その障害を改善するためのアプローチが通じるかどうかは集中力をもって学ぶことができるのかにかかっています。

そのため、通常の対応にプラスして、集中力を高める食品やサプリメントへの関心が高まっています。

その成分の代表格のホスファチジルセリンはリン脂質の成分で、ホスファチジルコリンから肝臓で合成されています。ホスファチジルコリンはレシチンとも呼ばれていて、これは大豆や卵黄に多く含まれています。ホスファチジルコリンは脳や神経組織の成分です。

ホスファチジルセリンは神経伝達物質の放出、細胞間のコミュニケーションや認識、細胞の成長の調整に関係していて、脳細胞の神経伝達の機能を高めてくれます。また、ストレスホルモンのコルチゾールを抑制する働きが確認されていて、ストレスの低減も期待されています。

発達障害に関しては、予備研究でホスファチジルセリンを補うことによって注意欠陥・多動性障害の子どもに有益であることが示されました。続いて実施された追跡研究では、1日に200mgのホスファチジルセリンを2か月間補った子どもでは注意欠陥・多動性障害の状態に有意な改善がみられたことが報告されています。

集中力を高めるためにはストレスの低減も必要ですが、その成分として機能性表示食品の成分としても知られるGABA(ギャバ)があげられます。GABAの正式名称はγ-アミノ酪酸(Gamma-Amino Butyric Acid)というアミノ酸の一種で、発芽玄米やトマトに多く含まれています。

これを材料としたチョコレートなどにも使われていますが、GABAは酸素の供給を増やし、血流を高めて、脳細胞のエネルギー代謝を促進させる働きが認められています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

学ぶことを求める方々に対して、まず伝えるべき基本は、それぞれの学習の基礎知識だということは多くの人に共通している認識です。

それは間違いないことだとは思うのですが、学ぶことによって、どのように役立つのかということを考える機会を与えること、その機会を活かそうとして取り組むことも基本的に必要になるのではないかとの考えがあります。

学ぶことによって生活するための基礎的な知識が得られるということは第一段階としてクリアすべきですが、それは途中経過であってほしいと望むことです。

生きていくために必要な基礎的な教育の機会を提供すると同時に考えておきたいのは、そこで得た知識が、自らの能力を引き出し、高めていくための支えとなるということで、そのための伴歩であってほしいと考えています。

学ぶ機会が少なかった人は、どうしても習得したことに凹凸があり、初めは凹を埋めていくこと、埋めて平らにすることが第一となります。平らにした後には好きなこと、得意なことを活かして凸にすることが期待されます。

しかし、凹を□にして、それから凸にしていくのでは間に合わないという人もいます。子どもであれば学びの機会を増やすことによって、凹→□→凸としていくことはできても、社会人に同じ手法を使うだけでよいのか、といった疑問もあります。

必要性を感じると、一生懸命さが違ってきて、同じ学びの機会であっても習得の度合いが違ってきます。そして、インプットしたことをアウトプットできるようにするまでの期間も短くなり、アウトプットの質も高まっていきます。

学びの必要性を感じて、それを高めていくように働きかけることも伴歩をする人に期待されていることです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

2本のポールを用いたウォーキングは上半身も使って歩くことから、主に使われる筋肉が違ってきます。通常のウォーキングの場合には下半身(ヘソから下)の70%ほどの筋肉が使われます。

それに対して、ポールを用いたウォーキングは首から下の筋肉を使うことになるので、90%ほどの筋肉が使われます。

といっても、北欧発祥のスポーツ感覚で勢いよく歩くノルディックウォーキングは90%の筋肉が、大きく使われますが、安定性を求めるポールウォーキングの場合は2本のポールに体重を分散させることになるので、通常のウォーキングとエネルギー消費量は大きくは変わりません。

しかし、ポールがあることで足腰の負荷が軽減することから、長い距離を歩くことになります。運動のエネルギー消費は「運動負荷×時間」であることから、長く歩くことは筋肉を長く使って、健康度を高めることにもつながります。

効果は高いものの、その分だけ注意しなければならないことがあります。それは身体的な負荷が弱まることで、疲労を感じにくくなり、本人が感じているよりも心臓や血管の負荷が高まっていることがあるからです。

楽に歩けるようになっているので、心臓や血管の負荷が少ないようにも感じてしまいますが、想像以上に心拍数が高まっていることがあるので、運動に適しています状態での実施を控えるようにすることと、できれば心拍数を測定することがすすめられます。

心拍計を装着するまでのことをしなくても、信号なりで止まったときに、手首で1分間の脈拍を数えて、心拍数を把握して、無理がかかっていないことを確認してから続けるようにします。それが有効性を得ながら、安全に続ける方法といえます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「知覚過敏の日」グラクソ・スミスクラインが、シュミテクトの普及を目的に夏(72)氷(5)と読む「夏氷の日」に合わせて制定。

「うま味調味料の日」日本うま味調味料協会が、昆布だしのうま味のもとがグルタミン酸であることを突き止めて特許を取得した1908年7月25日にちなんで制定。

毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)、「いたわり肌の日」(ライオン)