これまで続けてきたことを続けようとしても、コロナ禍で思うように前進できない状況に追い込まれたのは、何も飲食業や旅行業だけでなく、教育や健康づくりに取り組む団体も同じことです。私たちは健康づくりに関わる教育と情報発信に取り組んできました。通信が充実してオンラインが普通になってきた状況では、教育も情報発信も外出せずに家庭にいてもできることなので、新型コロナウイルス感染症の影響を受けなかったのではないか、とよく言われます。
ましてやコロナ禍による外出自粛、家庭内での食べ過ぎ・飲み過ぎ、健診・検診の減少などによって健康度が大きく低下した中にあっては、健康の維持・増進について学ぶことは、むしろ盛んになったのではないか、とも言われます。
ところが、実際には健康関連の講習を求める人は増えてはいません。それどころか、集客がうまくいかなくなっているところも多く、最も学んで、実践してほしい時期なのに、期待とは違うことになっています。
国民の意識がコロナ禍を経験して大きく変わり、健康について学ぶという自分にも家族にも地域にも役立つことが、断捨離の対象にもなっているようです。学んだからといって、すぐに稼げる、すぐに効果が出るというものではないものは、目先の利益から考えたら断って、捨てて、離れるものに見えるのかもしれません。しかし、超高齢化は進むだけ進み、超高齢社会を支える子ども世代が減る一方の中では、絶対に必要なことです。
では、なぜ関心が高まらないのかというと、これは従来の方法で教育と情報発信をしてきた立場として反省しなければならないことでもあるのですが、絶対に学びたくなる内容でなかったのかもしれないということと同時に、教育を推し進めるグループの規模と勢いが足りなかったのではないかと考えています。その考えを現実化させるための私たちの行動については次回に続きます。
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広く健康に関わる記念日について紹介します。
12月21日 バスケットボール解説者の島本和彦氏がアメリカで正式ルールでバスケットボールの初試合が開催された1891年12月21日にちなんで「バスケットボールの日」と制定。
12月22日 高橋助作酒造店が冬至は杜氏を連想させることから酒風呂で健康増進をしてほしいと「酒風呂の日」と制定。日本スープ協会が温かいスープをより温かく感じることができる冬で、1つ(12)もフーフー(22)とスープを飲むという語呂合わせで「スープの日」と制定。東京都蒲鉾水産加工業協同組合が冬至の日に「ん」の字が2つ以上ある食べ物を食べると運が向上して無病息災に効果があると言い伝えられていることから、はんぺんを食べてもらうことを目的に「はんぺんの日」と制定。ジェネリック医薬品協議会がジェネリック医薬品承認のための科学的根拠を厚生労働省が定めた1997年12月22日にちなんで「ジェネリック医薬品の日」と制定。毎月22日は「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「カニカマの日」(スギヨ)。
12月23日 毎月23日は「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)。
12月24日 「クリスマスイブ」。BTLjapan(大阪府大阪市)が尿失禁治療機器のエムセラの普及を目的に尿(2)失(4)と禁にちなんで24日が金曜日になる日を「エムセラ・尿失禁改善の日」と制定。毎月24日は「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京鰹節類卸協同組合)。
12月25日 「クリスマス」。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)。
12月26日 毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)、「風呂の日」(東京ガス)。
12月27日 伏見寒天記念碑を建てる会が12月末に寒天の元となるところてんが伏見で提供されたとの資料から12月とふしみ(24+3=27)から「寒天発祥の日」と制定。毎月27日は「ツナの日」。
認知機能の研究が進む中、脳の健康によい食品が明らかになっています。理論での解明だけでなく、大規模調査によって実際に認知症の発症率が低い人が食べている食品が判明しています。それは野菜、海藻、魚介類、大豆製品、乳製品で、これまで栄養バランスがよい食品として取り上げられてきたものです。
脳神経細胞の維持には、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が有効であることが確認されています。DHAとEPAの有効性だけでなく、血管の老化を予防する意味でも重要性が認められています。
血管の老化を進める最大の要因は加齢ですが、それと同時に大きな要因となっているのは、血糖値や中性脂肪値、LDLコレステロール値の高さです。血糖値が異常に高くなって発症する糖尿病は高血糖状態が長く続いたことで血管の老化が進む疾患です。多くなりすぎたブドウ糖が血管壁の細胞に入り、細胞の中で糖アルコールに変化すると細胞内の水分バランスが崩れて、細胞の機能が低下して、細胞の再生が遅れるようになります。
このことによって細胞が徐々にもろくなっていきます。糖尿病の合併症である網膜症、腎症、神経障害は細くてもろい細小血管が傷むことによって発症します。糖尿病では細小血管だけでなく、動脈硬化も進んでいきます。
中性脂肪とLDLコレステロールは血液中で多くなると直接的に動脈硬化を進めていきます。中性脂肪は脂肪酸3個とグリセロール1個が結びついた構造をしていますが、脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、動脈硬化のリスクには違いがあります。飽和脂肪酸は血液温度が高い動物に多く、血液温度が高いために動物の体内では溶けています。
それに対して人間は血液温度が低く、中でも日本人は欧米人や大陸のアジア人に比べて血液温度が低いために飽和脂肪酸は血液中で固まりやすく、ドロドロ状態になって流れにくくなります。そのために血管内にたまりやすく、これが動脈硬化の要因となります。
カフェインが含まれた飲み物(緑茶やコーヒーなど)を飲むと興奮作用から脂肪が燃焼すると説明されることがあります。カフェインが含まれる特定保健用食品や機能性表示食品もありますが、カフェインは脂肪酸をエネルギー化させるものではありません。カフェインの役割は、脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪を分解して、脂肪酸として血液中に放出されるのを促進することです。
脂肪細胞の中の中性脂肪は重要なエネルギー源で、そう簡単には消費されないようになっています。脂肪酸が多く必要になるのは、身体を動かして興奮状態になったときで、そのときには興奮作用があるホルモンのアドレナリンが多く分泌されます。このアドレナリンによって中性脂肪の分解が起こる仕組みになっています。
中性脂肪が多く分解されて、血液中の脂肪酸が増えれば、それが全身の細胞に運ばれて、エネルギー代謝が進むようになります。脂肪酸をエネルギー化させる細胞内のミトコンドリアは筋繊維(筋肉細胞)の中に特に多く存在しているので、筋肉が動くことによって多くのエネルギーが作り出されるようになります。
アドレナリンが多く分泌されて、脂肪酸が多く血液中に放出されても、身体を動かさないと多くのエネルギーは必要ないことになり、脂肪酸は肝臓に運ばれて、そこで中性脂肪に合成されて、また脂肪細胞の中に蓄積されることになります。ただ、カフェインを多く摂ればやせるわけでもなく、ましてや脂肪酸は燃焼していないので不当表示にもなりかねません。
アドレナリンを分泌させるものとしては、カフェインのほかにカプサイシンがあります。これは唐辛子の種子や果肉に含まれる辛味成分で、血液中に入るとアドレナリンの分泌を促進します。アドレナリンの分泌だけでなく、皮膚温を上昇させて血液循環を促進する作用があり、脂肪代謝の作用はカフェイン以上となっています。
書字障害の例について、前回に続いて簡単に解説をします。
*考えた内容を書いて表現することが難しい
読んで記憶した文章を、そのまま書くことはできても、自分で考えた内容を書くことに困難さが出ることがあります。考えたことは、思いついたまま文字にすればよいわけでなく、頭の中で文章として組み立てて、それを書くことが必要となります。組み立てができずに、文章として読みにくく、表現したいことがわかりにくいということが起こります。
*板書など書き写しの速度が極端に遅い
黒板・ホワイトボードに書かれた文字や文を書き写すときに、一度に覚えられる文字の数が限られていることから書き写しが遅くなることがあります。見た文を言葉にすれば記憶しやすくて書き写ししやすい場合もありますが、授業中に声が出せないと急に書き写しの速度が遅くなることもあります。教科書のように活字であれば書き写しやすくても、筆記されたものでは理解が遅くなって書き写しが遅くなることもあります。眼球の動きがスムーズにいかないことから、遠くの板書と手元のノートに視線を交互に移すのが苦手で、書き写しが遅くなることもあります。
*早く書くと雑になる
ゆっくりと書けば正確な文字をかけても、早く書くと文字が崩れたり、文字の大きさが変わる、ワクの中に収まらない、最後まで文字を書き終わる前に次の文字を書き出すということがあります。注意欠陥・多動性障害の場合には、短い時間では文字が雑になって、文字が途中で終わるということが多くみられます。そのことを指摘するだけでなく、雑になる理由を理解して指導することも必要となります。
ミニマリストという生き方を選択する人がコロナ禍を経験して増えてきました。ミニマリスト(minimalist)という用語が使われるようになったのは2010年ころからで、持ち物をできるだけ減らして、必要最小限のものだけで暮らす人を指しています。自分にとって本当に必要なものだけを持つことで、かえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の社会から脱却して生きていこうという新しいライフスタイルです。
これだけを見ると、なんだか断捨離のように感じるかもしれませんが、使われるようになったのは同時期であって、混同されることがあるものの本当の意味は違っています。断捨離はヨーガの行法である断行、捨行、離行に対応して、新たに手に入りそうな不要なものは断つ、不要なものは捨てる、物への執着から離れるということを意味しています。
メディアでは整理整頓、片付け上手のことに断捨離を使う向きもありますが、そのようなものではないことは元の意味を知ればわかることです。
ミニマリストを名乗っている人の中には、余計な関わりを断って、必要最小限のことしかしないことだと思っているところもあるようですが、余計なことをしないで、そこで生まれた時間と精神的余裕を他の大切なことに使おうというのは、それこそ本来の意味の断捨離との共通点といえます。
「逃げるが勝ち」とばかりに、何もかもを捨てて逃げ出すのは、「逃げるが勝ち」の本来の意味とも違っています。無駄な戦いの場からは引いて、力を溜め、機会を探って、一気に勝利に向かって突き進むのが本来の意味で、それを「逃げるが価値」という言葉を使って、“勝ち”につなげようとしています。
福祉関係のサポーターというと、障害者を支援する多くの役割があるのですが、その中でも有名なものは認知症サポーターです。これは厚生労働省が主導するもので、認知症に対する正しい知識と理解を持って、地域で認知症の人や、その家族に対して手助けする方を増やすための講習が実施されています。認知症サポーターになったからといって特別なことをするわけではなくて、認知症の人や、その家族を温かく見守る応援者になって、自分のできる範囲での支援をすることが期待されています。
認知症患者は超高齢化が進む一方の状況の中に合致するように増える一方となっています。その数は600万人を超えています。これは社会的な問題とされていますが、それと並ぶくらいに問題となっているのは発達障害児です。15歳未満の人口は、少子化が進む中、1493万人となっていますが、発達障害児の発現率は10%とされています。つまり、149万人ほどもいるということです。
認知症患者は高齢化が進む中で増える一方であるのに対して、発達障害児は少子化によって減っていくものの、認知症とは違って、改善のための支援を行うことで社会を支える大切な人材となり、超高齢社会を支える人材にもなってくれます。
発達障害児は発達障害児支援施設などによる改善によって、支えられる側の立場から、社会を支える立場にもなることができます。とはいえ、発達障害児支援施設の稼働率が100%であったとしても、これらの施設で支援を受けられるのは40%ほどでしかありません。残りの60%は、支援が受けられずに、家族によるサポートに頼るしかありません。これは都市部のように支援が充実している地域も含めてのことで、地方では20%ほどしか施設を利用することができません。
そんなにも少ないだけに、発達障害児の支援を進めるために、発達障害児について理解して応援する、認知症サポーターの発達障害児版を立ち上げる必要を強く感じています。そして、講習のための準備をすすめています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
高齢者のウォーキングの強い味方となっている膝の軟骨の成分であるグルコサミンと、軟骨の潤滑成分であるコンドロイチンですが、効果的な摂取タイミングである空腹時に摂って、その成分が軟骨に届きやすいように痛みを感じない程度に歩くということをしても、すぐに効果を感じるようなことはないというのが、成分の特徴です。
長い期間をかけて徐々にすり減ってきた軟骨が、短期間の摂取で元のとおりに回復するというのは、期待のしすぎです。特に膝関節に強い痛みがある人は、相当に軟骨が減っていることが考えられるので、早くても2〜3か月ほどかかるのは当たり前のことです。
ところが、グルコサミンとコンドロイチンが含まれる健康食品を摂ったら、それほど期間がかからずに膝の痛みの軽減、違和感の軽減を感じる人は少なくありません。その理由は、別に含まれている成分の有効性によるものです。グルコサミンとコンドロイチンが含まれる健康食品の成分表示をみると、キャッツクロー、デビルズクロー、ショウガエキスなどが使われています。
これは痛み軽減の成分で、この成分によって効果が得られていると感じて、続けて摂取しているうちに効果が得られるという考えから、初期段階のグルコサミンとコンドロイチン、コラーゲンなどの膝対策の健康食品から使われ続けています。
長く使っていれば実際の効果が得られるということでしょうが、痛み軽減の成分だけでも有効性が感じられやすいということで、グルコサミンやコンドロイチンなどを減らして、痛み軽減成分を多くしている健康食品も残念ながらあります。商品を手にしたり、比較する機会には、ただ有効性をにおわせる文言に注目するのではなく、メインの成分が、どれくらい含まれているのかを重視して確認することが大切です。
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
(ウ)実践事例
①単元名「健康な生活と疾病の予防」 ア(ウ)生活習慣病などの予防
②単元の目標
*生活行動や生活習慣と健康について、基礎的な事項およびそれらと生活との関わりを理解することができるようにする。
*生活行動や生活習慣病と健康について、課題の解決を目指して、科学的に考え、判断できるようにしたり、表現したりすることができるようにする。
*生活行動や生活習慣病と健康について関心をもち、学習活動に意欲的に取り組むことができるようにする。
③食育の視点
*さまざまな食品の栄養的な特徴や栄養バランスのとれた食事の必要性など、心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し、自ら管理していく能力を身に付ける。
④指導計画(全5時間)
*健康の成り立ち(1時間)
*運動と健康(1時間)
*食生活と健康(1時間)
*休養・睡眠と健康(1時間)
*生活習慣病とその予防(1時間)
⑤展開例(第3/5時)
*本時の目標
生活行動・生活習慣と健康について、不適切な生活習慣による身体への影響を振り返り、自分の食習慣と照らし合わせ、年齢に応じた栄養素のバランスや食事の量など、正しい食生活について考えることができる。
「果報は寝て待て」というのは、ただ寝そべって待っていればラッキーが飛び込んでくるというような意味ではないことは以前に、このコロナ後を考えるコーナーで紹介しました。運というのは自分の力ではどうにもならないものだから、あせらずに時期を待つのがよいという意味ですが、待っている間にもやるべきことがあります。その重要性を伝えたいのですが、それと似たような意味合いの諺(ことわざ)に「逃げるが勝ち」があります。
争いを起こさずに逃げるほうがよい、という意味で使っている人がいて、「果報は寝て待て」よりも、もっと怠け心を出しているようなイメージさえあります。しかし、「逃げるが勝ち」は、形勢が不利になったら無駄な抵抗をするよりも逃げるに限るという意味で使われていて、さらに逃げて相手に勝ちを譲るほうが大局的には勝つことができるという意味を含んでいます。
この場合の“逃げる”というのは負けて逃げ出すのではなくて、負けないように逃げるのであって、退却をしたように見えたとしても、実際には弓を引き絞って力をためて、一気に撃ち放つための準備としての行動です。つまり、逃げるように見えることでも意味があり、価値があるということから「逃げるが価値」をテーマとしています。
コロナ禍で、これまでの実績を捨てて撤退する(逃げる)人が続きました。撤退して他の商売に移る人がいる一方で、これを他のことを始めるよい機会とした人もいました。これは元のところに残って頑張っている人には逃げたように見えたとしても、本人は無理をして余計な力を使うのではなく、力を溜める機会にして、次のチャンスに力を注ごうとする、まさに「逃げるが価値」を体現している人も少なくありません。
ピンチをチャンスに変える、という安易な意味ではなくて、方向性や生き方を変えるチャンスとしているのです。本当に言いたい意味合いは、次回に続きます。





