投稿者「JMDS」のアーカイブ

書字障害の例について、前回に続いて簡単に解説をします。
*促音、撥音、二重母音など特殊音節の誤りが多い
促音(っ)、撥音(ん)、二重母音(おかあさんの“かあ”)などの特殊音節は、五十音を覚えたうえに新たな応用編の知識として学びます。特に誤りが目立つのは二重母音で、始まりの音質のほうが聞こえ度が高い下降二重母音と、終わりの音色のほうが聞こえ度が高い上昇二重母音の区別がつきにくいことがみられます。
*“わ”と“は”、“お”と“を”にように耳で聞くと同じ音(おん)の表記に誤りが多い
同じ音に聞こえる文字は、文章の流れと意味が理解できていないと混乱しやすくなります。ひらがなの理解度を知る方法として、この文字の違いを正しく表記できるかが確認されることが多くなっています。
*形態的に似た漢字を書き間違える
人と入、牛と午、木と本、王と玉、水と氷、日と目、天と夫といった形が似た漢字は、漢字を学び始めた子どもには区別がつくにくく、間違えたまま覚えると、なかなか直りにくいところがあります。この他に書き間違いが多い漢字としては、雷と雪、開と閉と閑、間と問と聞、鳥と島、大と犬と太、待と持、体と休、全と金、力と刀、旅と族、熊と態、料と科、名と各、東と車などがあげられます。
*画数の多い漢字に誤りが多い
漢字は画数が多くなるほど覚えにくくなり、読むことができても書くことは難しいというものが増えていきます。漢字の構成や部分の配置が理解できないと混乱したまま、その状態が続きやすくなります。

ウイルスの特徴は変異することにあります。変異しながら生き残りを図っていくのは当然のことではあっても、それが感染力を強め、重症化をさせるというのは、どのウイルスにも共通することではありません。重症化をさせて、宿主を死なせてしまったら、ウイルスも生き残れなくなるので、共存共栄のような増殖の仕方をするものです。ところが、新型コロナウイルス感染症の場合には、宿主が死んでも、他で同じ仲間が生き延びるのでよいというような勢いで、どんな感染力があり、どんな状態になるのかわからないのが恐ろしいところです。
新たに確認された変異株は、過去にないほど強敵だとの判断から、これまでの2代の政権の“失敗は繰り返さない”ということで、まだ感染者が国内で確認されていない段階で海外からの入国を原則禁止としました。“原則”というのが何を示すのかは今回は置いておくとして、この「三度目の正直」の対応が、感染者が増えると予測される年末年始に成果をあげることを祈るばかりです。
というのは、海外からの人流を止めれば、人だけではなくて物の流通にも影響が出るのは必至で、海外からの食料輸入に頼っている、海外からの半導体輸入に頼っているという国においては、コロナ禍からの回復を進めている多くの人には、また恐怖の始まりのようにも見えてしまうことです。
今回のテーマの「四度目の正直」は、もちろん「三度目の正直」をもじったもので、単に数を増やしただけかと言われそうですが、「三度目の正直」を願っていたのに、次の「四度目の正直」を再び願うようなことがないように、しっかりと推移を見守っていきたいという思いから書き始めたところです。

発達障害児支援施設を開設するために場所探しをしているときに、やっとよい物件に巡り合うことができて、オーナーと面接という段になって、驚きというか困惑することを言われました。それは「障害がある子どもが出入りするのは困る」との反応でした。
発達障害児は、通常の心身の障害児ではない、まったく普通の子ども(定型発達)と違いはない、ということを説明しても聞き入れてもらえなかったという苦い思い出があります。
そこから次の物件を探して、もっとよい、理想的なところを借りることができたので、今では半分ほど笑い話のように話すことができるのですが、発達障害児への“社会的障壁”を強く感じた機会でもありました。
発達障害は英語のDevelopmental Disabilityを和訳したもので、確かにDevelopmentalは発達、Disabilityは障害なので、組み合わせれば発達障害で間違いはありません。もともとは医学用語として国内に入ってきたので診断にも発達障害は使われ、法律名も発達障害者支援法で、障害者という認識も間違ってはいないのかもしれません。
しかし、子どもによっては常に障害があるわけではなく、目に見えるような状態でもなく、ましてや他の子どもよりも優れた特性が認められることもあって、一般に考えられている障害児とは異なっているのです。
そのことを強調しても、診断名にも法律名にも障害が使われているということで対応されると、これは引き下がるしかないような状態です。
発達障害児は、脳の発達に凹凸があるのが特徴で、凹を埋めることが重視されがちですが、それとともに凸を伸ばすことが重要です。そのために障壁となっていることがあるなら、凹凸に応じた支援とともに、障壁を取り除くための活動も発達障害児の支援のためには重要なことです。
まさに発達障害は障害ではないかという発言が出る根拠ともされる発達障害者支援法ですが、その中には発達障害者(18歳未満は発達障害児)は、発達障害があり、社会的障壁があるために障害者(障害児)となっているということが示されています。そこのところの理解を進めることが、本当の支援のためには必要なことなのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

膝が痛いときには歩かないで、膝を休めること、そして軟骨成分のグルコサミンとコンドロイチンを摂ることくをすすめるテレビコマーシャルが流されています。炎症を起こしているときには、炎症が治るまでは動かさないようにするというのは原則ではあるものの、膝の痛みが治まるまで、ずっと歩かないようにするというのは正しい選択ではありません。
グルコサミンとコンドロイチンを摂取することによって膝の痛みが改善される人は、膝の軟骨成分が不足して、軟骨がすり減っていることがあげられます。軟骨は非常に滑りがよくて、膝にかかる負荷やショックをやわらげてくれます。その軟骨が膝への負荷のかかりすぎや、軟骨が破壊されやすい人の場合には減っていくようになります。
軟骨が減ると軟骨の一部が剥がれるようになり、それがもう一方の軟骨の神経を刺激して、それが痛みとなって感じます。これを解消するには軟骨の成分を補うことと、軟骨の滑りをよくする潤滑成分を摂ることであり、軟骨成分がグルコサミン、潤滑成分がコンドロイチンです。
では、グルコサミンとコンドロイチンが含まれた健康食品を摂れば、それで効果が得られるのかというと、そうではありません。膝の軟骨は骨の端にあるので、軟骨成分は骨の中を通過していくわけにはいきません。軟骨成分を届けるには膝の軟骨を包んでいる滑膜という風船状の組織の中に送り込まなければなりません。血液に入った軟骨成分と潤滑成分は、滑膜の近くまで進んだら、そこから先は滑膜が動くポンピング作用によって引き込まれていきます。そのためには膝が動くことが必要です。
痛みがあるときに無理をして歩く必要はないものの、普通に歩くか、膝を動かすことだけはしないと、せっかく摂った成分を届けることができなくなります。

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
ウ 分野の食に関連する内容
[保健分野]
(ア)食に関連する内容
2 内容
(1)健康な生活と疾病の予防
健康な生活と疾病の予防について、課題を発見し、その解決を目指した活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 健康な生活と疾病の予防について理解を深めること。
(イ)健康の保持増進には、年齢、生活環境などに応じた運動、食事、休養および睡眠の調和のとれた生活を続ける必要があること。
(ウ)生活習慣病などは、運動不足、食事の量や質の偏り、休養や睡眠の不足などの生活習慣の乱れが主な原因となって起こること。また、生活習慣病の多くは、適切な運動、食事、休養および睡眠の調和のとれた生活を実践することによって予防できること。
3 内容の取り扱い
(3)内容の(1)のアの(イ)および(ウ)については、食育の観点も踏まえつつ健康的な生活習慣の形成に結びつくように配慮するとともに、必要に応じて、コンピュータなどの情報機器の使用と健康との関わりについて取り扱うことにも配慮するものとする。また、がんについても取り扱うものとする。
第3 指導計画の作成と内容の取り扱い
2 第2の内容の取り扱いについては、次の事項に配慮するものとする。
(6)第1章総則の第1の2の(3)に示す学校における体育・健康に関する指導の趣旨を生かし、特別活動、運動部の活動などとの関連を図り、日常生活における体育・健康に関する活動が適切かつ継続的に実践できるよう留意すること。なお、体力の測定については、計画的に実践し、運動の指導および体力の向上に活用するようにすること。

コロナ禍での行動の自粛は、国民的な健康度に大きなマイナスを残しましたが、その影響は脳にも及びます。他の生活習慣病のように、すぐに検査結果に現れるようなことはないとしても、歩行不足、マスク着用による酸素不足、交流の不足による脳の刺激の不足、血管疾患の増加による認知症の増加など、さまざまな脳への悪影響がありました。
これは感染が収まってきて、出歩けるようになったからといって、短期間のうちに解決するようなことではありません。脳へのダメージはジワジワと進み、その解消も時間をかけないと現れにくいものです。それだけに、脳の健康維持のための活動は、すぐにも始めたいところですが、例えば糖尿病の人がコロナ禍での行動制限から血糖値が上昇しすぎたのであれば、血糖値を下げるために食事療法と運動療法をして、そのうえに医薬品を使うということになるので、実施すべきことは限られています。
ところが、脳の健康状態を保って、認知症を防ぐには数多くのアプローチが必要になってきます。有酸素運動は重要で、脳に多くの酸素を送り込むことは、その酸素を使って脳の唯一のエネルギー源のブドウ糖をエネルギー化させることになります。有酸素運動のウォーキングはエネルギー代謝を高めて、ブドウ糖、中性脂肪、LDLコレステロールを減らして糖尿病、脂質異常症を予防することに役立ちます。これは血管系のダメージによって引き起こされるタイプの認知症の予防につながります。高血圧もウォーキングによって血管の弾力性が高まり、症状を抑えることが知られています。しかし、これ以外にも栄養、入浴、睡眠、リラクゼーション、笑い、脳トレ、習い事など、それぞれの脳機能の改善効果が認められています。さらに健康食品に使われている成分による認知症予防の研究も進んでいます。
こうなると脳の機能を高めて、健康寿命の延伸に負けないくらいの脳の健康寿命の延伸を確保するためには、複数の健康法を学ぶことが必要となります。
多くのことを一から学ぶことは大変なことなので、それぞれの研究成果、実践経験のある団体などの協力を得ることが必要になります。そのためには、聞いて回ることが手間だから、恥ずかしいことだからと考えることなく、「聞くは一時の恥知らず」という勢いで、脳の健康寿命の延伸のための情報を集めて回るのが、コロナ後の健康づくりには重要だと認識しています。

食品に含まれるたんぱく質は20種類のアミノ酸によって構成されていますが、体内で合成される非必須アミノ酸(アルギニン、グリシン、アラニン、セリン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸)と、体内では合成されない必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、リシン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジン)に分類されます。必須アミノ酸がバランスよく含まれる食品は良質なたんぱく質と呼ばれ、これに該当するのは肉類、魚類、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品です。
ビタミンとミネラルのバランスを取るためには、推奨量(日本人の食事摂取基準)を満たす必要があります。成人の1日あたりの摂取量は、脂溶性ビタミンのビタミンAは男性が800〜900μg、女性が650〜700μg、ビタミンDは男女ともに5.5μg、ビタミンEは男性が6.5ng、女性が6.0mg、ビタミンKは男女ともに150μgとされています。水溶性ビタミンのビタミンB₁は男性が1.0〜1.2mg、女性が0.9〜1.1mg、ビタミンB₂は男性が1.1〜1.3mg、女性が1.1〜1.2mg、ナイアシンは男性が13〜15mg、女性が10〜12mg、ビタミンB₆は男性が1.4mg、女性が1.2mg、ビタミンB₁₂は男女ともに2.4mg、葉酸は男女ともに240μg、パントテン酸は男性が5mg、女性が4〜5mg、ビオチンは男女ともに50μg、ビタミンCは男女ともに100mgとされています。
ミネラルの1日あたりの摂取量は、カルシウムは男性が650〜800mg、女性が650mg、マグネシウムは男性が340〜370mg、女性が270〜290mg、リンは男性が1000mg、女性が800mg、鉄は男性が7.0〜7.5mg、女性が6.0〜6.5mg、亜鉛は男性が9〜10mg、女性が7〜8mg、銅は男性が0.9〜1.0mg、女性が0.7〜0.8mg、マンガンは男性が4.0mg、女性が3.5mg、ヨウ素は男女ともに140μg、セレンは男性が30μg、女性は25μg、クロムは男女ともに10μg、モリブデンは男性が25〜30μg、女性が20〜25μgとなっています。

エネルギー源の脂肪は体内では燃焼していない、という前回の話を受けて、体内の脂肪が減るのは、どのような仕組みなのかということについて解説します。
脂肪は一般には中性脂肪を指しています。中性脂肪は脂肪酸3個がグリセロール1個と結びついた形をしています。動物性の食品に含まれている脂肪も、体内の脂肪細胞の中に蓄積される脂肪も中性脂肪となっています。このままではエネルギー化することができないので、脂肪酸に分解されてから、全身の細胞の中にあるミトコンドリアに運ばれていきます。ミトコンドリアはエネルギーを作り出す役割をする小器官で、小さなものではあっても数が非常に多く、その重量を合わせると全体重の10%にもなります。それだけ重要な器官だということです。
脂肪酸はミトコンドリアに運ばれると、アセチルCoAに変化します。その後にTCA回路というエンジンのような働きをする部位でクエン酸に変化して、そこからは次々に別の酸に変化していって、一回りするとエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が36分子発生します。
このATPがエネルギーとなるわけではなくて、ATPからリン(P)が1はずれてADP(アデノシン二リン酸)になるときにエネルギーが発生します。また、エネルギーが多く必要な状態になると、ADPからリンがはずれてAMP(アデノシン一リン酸)になり、そのときにもエネルギーが発生します。生体の中の化学反応でエネルギーが発生しているということです。
ミトコンドリアのTCA回路で酸が次々に変化しているときには4種類のビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)が必要になります。これが不足するとエネルギー産生が低下することになります。

書字障害の例について、前回に続いて簡単に解説をします。
*バランスのとれた文字を書くことが難しい
文字は全体像をとらえて、上下、左右の文字のバランスを用紙の空間に当てはまるように書くことが求められます。全体像がとらえにくい、記憶したことと手の動きが連動していないとバランスが取れない文字になります。また、姿勢や鉛筆の持ち方のためにバランスがとれないこともあります。
*アルファベットの綴りが困難
小学3年生になるとアルファベットの大文字、小学4年生で小文字を習います。以前は英語教育は中学生の教科でしたが、今では小学5年生から始まります。アルファベットは、ひらがな、カタカナ、漢字とは異なる形で、筆記にも独特の規則性があります。ひらがな、カタカナを形で覚えるだけでなく、その規則性を学んでいればアルファベットも覚えることと書くことができるようになります。曲線が多いことから、鉛筆の動きがスムーズにいかないまま育つとアルファベットの綴りで苦労することにもなります。
*文字を書くときに鏡文字を書く
左右が逆になる鏡文字は、記憶したことを書こうとするときに手の動きがスムーズにいかないことが一つの理由です。視覚の異常から、通常の文字を見ても、それが脳の中で鏡文字になって見える例もあることから、そのような状態なのかを確認する必要があります。
*形態的に似た文字を書き間違える
幼いときには文字の形の認識がしにくく、そのために似た形をした文字(“め”と“ぬ”、“わ”と“ね”)を書き間違えることがあります。通常は1年齢につれて、またよく読むことによって改善されていきます。しかし、文字の形を認識する識字障害があると、読めても書くときに間違える書字障害が生じるようになります。

聞く耳を持つというのは新たな活動をするためには必要な態度ですが、聞いただけでは意味がないのは当然のことです。恥を忍んで聞いたことなのに、それを活かすことができなかったら、聞かなかったことによる恥(聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥)よりも聞いたことが恥にもなりかねません。
平均寿命が延伸して、それにつれて健康寿命も延伸しました。平均寿命と健康寿命の差が男性で約9年、女性で12年以上となっていても、健康寿命が延伸したことに違いはありません。しかし、認知症を含めた脳の健康状態となると、健康寿命のようには伸びてはいません。身体の健康状態は続いていても、脳のほうが追いつかずに、身体が元気な認知症を増やすことになってしまいます。
健康づくりに取り組む各団体の目的の一つに“健脳”を加えてもらい、他の団体と連携して、脳の健康寿命を延伸させることが確認されている方法、その効果が期待されている方法を集めて、一緒に行動しようと提案すると、正面から拒否をするところも出てきます。
自分たちの活動が健康によいと言っているのは脳の健康も含まれている、自分たちの方法だけでも充分に効果があるという考えもあり、「余計なことを持ち込まないでくれ」と言われることもあります。特に何をしてほしいということではなくて、一緒に健脳について学び、それぞれの団体のノウハウを持ち寄って、さらに良い学びの場を作りたいと願っているだけです。
それにも関わらず拒否の姿勢を示すのは、口で言うほどの健脳のことを考えていないのか、エビデンスを得る努力をしていないのかと疑いの気持ちが出てきそうですが、それでも私たちは拒否をするのではなく、いつか一緒に活動できる機会がくることを願って、地道な活動をしています。その地道な活動が健脳のためのノウハウを知るために、各団体の活動の中で得られた経験と実績を見せてもらうことです。
その結果を集めて、健脳活動として堂々と押し出せるようになるまでは、「聞くは一時の恥知らず」の覚悟をもって突き進んでいくだけです。