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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「その他」の続きを紹介します。

〔その他〕
*食物繊維
血清脂質への影響については、総食物繊維、水溶性の食物繊維を使用した多くの無作為化比較試験のメタ・アナリシスで総コレステロール、LDL-コレステロールの低下が示されています。

したがって、食物繊維の摂取は血清脂質の改善に有効ですが、その効果は3g/日の摂取量の増加で5.0mg/dL程度であり、生活習慣病の重症化予防には25〜29g/日の摂取量で最も顕著な効果が観察されています。

以上から、おおむね25g/日以上の食物繊維の摂取が勧められます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「その他」の続きを紹介します。

〔その他〕
*トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は、LDL-コレステロールを上昇させ、HDL-コレステロールを低下させる作用がありますが、トリグリセライドの変動に関しては一定した見解は得られていません。

しかし、トランス脂肪酸を含む植物油を他の油脂に置換した無作為化比較試験のメタ・アナリシスでは、一価不飽和脂肪酸または多価不飽和脂肪酸に置換した場合に、総コレステロール、LDL-コレステロール、トリグリセライドの有意な低下とHDL-コレステロールの上昇が認められています。

また、コホート研究のメタ・アナリシスでは、置換解析の結果、トランス脂肪酸を飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸または多価不飽和脂肪酸に置換した場合に算出される冠動脈疾患リスクの低下が示されています。

アメリカのコホート研究では、トランス脂肪酸摂取量は総死亡リスクおよび心血管疾患死亡リスクの上昇との関連が示されています。

日本人に関するものでは、メタボリックシンドローム患者および若年の冠動脈疾患患者で、工業由来のトランス脂肪酸であるエライジン酸血中濃度が高かったという横断研究があります。

トランス脂肪酸の摂取量が少ない場合(1%エネルギー未満)は、血清LDL-コレステロールへの影響は同時に摂取する飽和脂肪酸の量によっても規定される可能性があります。

我が国のトランス脂肪酸摂取量は、他国と比較しても低く、平均値で世界保健機関(WHO)が推奨する1%エネルギー未満を下回っており、通常の食生活ではトランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えられます。

しかし、日本人においてもトランス脂肪酸の摂取量は1%エネルギー未満に留めることが望ましく、1%エネルギー未満でもできるだけ低く留めることが望ましいと考えられます。

脂質の多い菓子類の食べ過ぎなど偏った食事をしている場合は、平均値を上回る摂取量となる可能性があるために注意が必要です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「ご飯がススムキムチの日」ピックルスコーポレーション(埼玉県所沢市)が、ご飯がススムキムチの需要が高まる時期の普及を目的に、ススムのスを2に見立ててス(2)ス(2)ム(6)から制定。

「フロリダグレープフルーツの日」アメリカ・フロリダ州政府柑橘局が、2月からフロリダ産グレープフルーツが旬になり、フロ(26)リダの語呂合わせで制定。

毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

運を天に任せる博打ではなくて、やるべきことをやったのちに運を天に任せる「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を使って、ゲームと玩具の任天堂について前回紹介しましたが、「運を天に任せる」といえば「阿弥陀籤」(あみだくじ)も同様の感覚です。

あみだくじの語源が阿弥陀仏(如来)だということは、定番のクイズネタとされていますが、クイズ番組の企画会議で、出題のリスト案を見たときのことです。

私が答えを言い当てただけでなく、解答の説明編でも用意されていなかった由来を説明したので、会議の雰囲気を崩すことになってしまいました。

どのような崩し方になったのかは別にして、遊びのようなことの中にも、深い意味があるということだけは書き記しておこうと思います。

あみだくじは、その漢字表記からもわかる(推測できる)ように、阿弥陀如来が語源であって、阿弥陀如来の仏像(阿弥陀仏)の光背(後光)のように多くの線があって、そこに横線を書き加えることで、当たりを決めます。

あみだくじは、絶対に重複しなくて、横線が何本あっても、どの線を選んでも必ず別のところに到達するようになっています。

あみだくじは今では縦線と横線で構成されていますが、始まった室町時代には阿弥陀仏の後光と同じように、放射線状の線が描かれて、中央に当たりのもの(お宝)を置いて、参加者が横線を書き加えてからスタートの線を選ぶという形でした。

後光は阿弥陀如来の放つ時間・空間を超越した“計り知れない無限の智慧と慈悲の光”である無量光を表したものです。

あみだ(阿弥陀)くじは、阿弥陀仏の功徳が平等に行き渡るようにという後光の主旨が門徒に伝わることを願って行われるものという考えがあります。

ちなみに、阿弥陀仏を信仰の中心としているのは浄土真宗と浄土宗です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

商店街の新たな集客の「オンラインとオフラインの融合」というと、オンライン(ネット)による発信と、それを有効に活用するためのオフライン(紙媒体)がイメージされます。

どちらも並行して実施している商店街は多く、スマホの普及につれてオンラインが中心になってきています。

しかし、オフラインは効果が出なくなってきたので、オンラインを中心にしようと考えるところが多い中で、オンラインだけでは限界があるのも事実です。比較的簡単な方法としては、オンラインの集客と、オンラインの弱点をオフラインで補う手法です。

例えば、ホームページやアプリで各店舗やサービスのページに辿り着いた後に、次のページに移ることに手間取ることがあります。情報ページ(商店街でいえば数多くの店舗の各ページ)から別のページに移るときに、オフラインを有効に活用することです。

オンとオフの行ったり来たりを促進するには、オフラインの紙媒体を定期的に発行することで、オンラインの更新の頻度を補うことができるというメリットがあります。

そのメリットを活かす方法が、OMO(Online Merges with Offline)で、表町商店街の場合にはOMOと手帳(techo)を組み合わせた「OMO techo」の発想をしています。

techは技術を表していて、商店街の技術は商人(あきんど)という発想から、最後の“o”は○に読み替えて、新たな展開を構想しています。

そして、「もっと知りたいOMO techo」への発展も考えています。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

抗凝固剤のワルファリンはビタミンKの働きを抑えて、血液を固まりにくくして、血栓ができるのを防ぐ作用があるため、ビタミンKが多く含まれる納豆の摂取は禁止されます。

サプリメントではクロレラや青汁にもビタミンKが多く含まれているので、そのことを把握している医療機関ではクロレラも青汁も禁止していますが、すべての医療機関の注意事項に書かれているわけではありません。

クロレラも青汁も栄養豊富な食品というイメージが強いことから、安心して飲み続けている人も多いのですが、ワルファリンを使う場合には絶対に禁止です。

クロレラと青汁のビタミンKとワルファリンの相互作用については、メディアでも取り上げられていますが、人気のサプリメント成分にもワルファリンと相性がよくないものがあります。それはコエンザイムQ10です。

コエンザイムQ10にはビタミンKに似た作用があって、ワルファリンの働きを減弱させます。コエンザイムQ10は抗酸化作用が強く、血液をサラサラにして、血管を守る働きもあります。コエンザイムQ10は、うっ血性心不全の治療薬で、2000年までは医薬品としてしか使えないものでした。

2001年からは食薬分類の変更によって、食品の成分としても使用することができるようになったものです。

それだけ効果が高いサプリメント成分と認識されているものの、効果があるということは相互作用が起こりやすいということでもあるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「その他」を紹介します。

〔その他〕
特に重要なものの他に、栄養素摂取との関連で記述しておいた方がよいものを、以下に整理しました。

*一価不飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸は油脂、肉、乳、魚、卵など多くの動物性または植物性食品から摂取されています。

炭水化物を同量のエネルギーを有する一価不飽和脂肪酸に置き換えた研究では、血清総コレステロールおよびLDL-コレステロールとの有意な関連は示されていません。

脂質異常症患者における高一価不飽和脂肪酸食は、高飽和脂肪酸食よりも総コレステロール、LDL-コレステロール、HDL-コレステロールを低下させて、別の無作為化比較試験でも飽和脂肪酸を一価不飽和脂肪酸に置換することで、総コレステロール、LDL-コレステロールを低下させています。

14の無作為化比較試験を解析したメタ・アナリシスでは、飽和脂肪酸の一価不飽和脂肪酸への置き換えによって、LDL-コレステロール低下が観察されましたが、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸との比較では有意差は認められていません。

さらに、15の無作為化比較試験を解析したメタ・アナリシスでは、飽和脂肪酸を一価不飽和脂肪酸に置き換えた場合に、血清脂質への明らかな影響は認められていません。

一方、12の無作為化比較試験を解析したメタ・アナリシスでは、高一価不飽和脂肪酸摂取群(12%エネルギーを超えるもの)と低一価不飽和脂肪酸摂取群(12%エネルギー以下)では総コレステロール、LDL-コレステロールに有意差を認めていません。

一価不飽和脂肪酸と心血管疾患との関係においては、死亡や発症リスクに影響を及ぼさなかったとするメタ・アナリシスがありますが、炭水化物を植物食品由来の一価不飽和脂肪酸での置き換え、または飽和脂肪酸を植物由来食品の一価不飽和脂肪酸に置き換えた場合には死亡や発症リスクの低下が認められています。

以上より、一価不飽和脂肪酸摂取の増加で、血清脂質改善の可能性、さらに植物由来食品からの摂取では心血管疾患リスクの低下の可能性がありますが、摂取量が多いと、その効果がなくなることも示唆されており、適正は総エネルギー摂取量の下での摂取が勧められます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「食事性コレステロール」の続きを紹介します。

〔食事性コレステロール〕
日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」では、冠動脈疾患のリスクに応じてLDL-コレステロールの管理目標値が定められており、高LDL-コレステロール血症患者では、コレステロールの摂取を200mg/日未満、飽和脂肪酸の摂取を7%エネルギー未満にすることによって、LDL-コレステロール低下効果が期待できるとしています。

なお、アメリカで行われた6つのコホート研究では、コレステロール摂取量および鶏卵摂取量と循環器疾患発症率および総死亡率の間に、いずれも有意でほぼ直線的な正の関連が観察されています。

その後に報告されたアメリカの別のコホート研究で、心血管疾患およびがんに罹患していない閉経後女性においても同様の結果が確認されています。

一方、22のコホート研究のメタ・アナリシスでは、鶏卵摂取量と脳卒中および冠動脈疾患との間には有意な関連はなかったものの、糖尿病患者ではどちらとも正の相関が認められています。

14のコホート研究のメタ・アナリシスでは鶏卵摂取量と冠動脈疾患との間に正の相関を示して、さらに糖尿病発症との関連を認めています。

あるメタ・アナリシスでは鶏卵摂取による総コレステロール、LDL-コレステロール、HDL-コレステロールの増加が認められて、hyper-responderとhypo-responderで分けて解析したメタ・アナリシスでは、鶏卵摂取はhyper-responderで有意にLDL-コレステロールを増加させた一方で、hypo-responderでは有意な増加が認められませんでした。

また、日本人における鶏卵摂取と血清脂質や心血管疾患発症の関連の報告をみると、JPHC研究では、週当たりの鶏卵摂取量と冠動脈疾患発症との関連はなかったものの、NIPPON DATA80では、女性で虚血性心疾患および総死亡率との有意な正の関連が認められています。

以上より、日本人の食事摂取基準において、少なくとも循環器疾患予防の発症予防の観点から目標量(上限)を設けるのは難しいものの、これは許容されるコレステロール摂取量に上限が存在しないことを保証するものではなく、脂質異常症の重症化予防の観点からは、200mg/日未満に留めることが望ましいとされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「食事性コレステロール」の続きを紹介します。

〔食事性コレステロール〕
コレステロールは、全身の細胞で作られ、血清のコレステロールは肝臓の合成量とリポたんぱく質の取り込み量、腸管での摂取量および吸収量と直接の排泄量、胆汁酸の排泄量によって調整され、肝臓におけるコレステロールの合成は10%程度ですが、肝臓は血液中のコレステロール調節の約7割を担っています。

肝臓は、LDL受容体の発現調節でコレステロールの取り込みを調節している最大の臓器です。

コレステロールの腸管での吸収率は個人によって大きく異なることから、コレステロール摂取量が血清コレステロールに及ぼす影響が大きい者(hyper-responder)と小さい者(hypo-responder)がいることにも留意すべきです。

2013年のアメリカ心臓協会とアメリカ心臓学会の発表では。コレステロール摂取量基準が撤廃されて、その後のアメリカのDietary guideline2020-2025においても踏襲されています。

ただし、このガイドラインは食事性コレステロールの管理の重要性を否定するものではなく、可能な限り健康的な食事パターンを遵守して、できる限りコレステロールの摂取を控えること(as low as possible)を推奨しています。

アメリカで行われた6つのコホート研究のデータをまとめて解析した研究では、コレステロール摂取量の最頻値は200mg/日でした。

日本人の成人のコレステロール摂取量の平均値は男性で366mg/日、女性で317mg/日、脂肪エネルギー比率が23〜27%エネルギーであるのに対して、アメリカではそれぞれ282mg/日と、34.7%エネルギーです。

欧米では総脂質制限が強調されますが、摂取量の違いを踏まえて、我が国では総脂質と食事性コレステロールの両者に注意すべきだと考えられます。

欧州のガイドラインにおいても、コレステロールの摂取基準は300mg/日未満が推奨されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

腸で作られたセトロニンは脳細胞の血液脳関門を通過することができないにも関わらず、セロトニンが腸内で増えることで認知機能が高まります。その理由として考えられているのは、セロトニンの前駆体である5‐ヒドロキシトリプトファンの存在です。

5‐ヒドロキシトリプトファンは血液によって血液脳関門まで運ばれることで、血液脳関門を通過することが確認されています。

脳内で合成されるセロトニンと、腸内で合成される5‐ヒドロキシトリプトファンを増やすためにはトリプトファンが含まれる食品を摂ることが必要になります。

トリプトファンは肉、魚、豆(特に納豆)、チーズ、そば、アーモンドなどに多く含まれています。

これらの食品を食べてトリプトファンを多く摂っていれば脳内でセロトニンが多く合成されると一般に説明されていますが、血液脳関門はアミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、メチオニンと共通の輸送体によって脳内に取り込まれます。

バリンはマグロやカツオ、レバー(豚・牛)、牛肉、チーズ、豆腐に多く含まれています。ロイシンはカツオ、レバー(豚・牛)、鶏むね肉、鶏卵に多く、イソロイシンはマグロ、豚ロース、鶏卵、牛乳に多く含まれています。

フェニルアラニンは牛レバー、マグロ、鶏むね肉に多く、メチオニンはマグロ、鶏むね肉、豚ロース、豆乳に多く含まれています。

これらは体内で合成できないために食品から摂取しなければならない必須アミノ酸です。チロシンは体内で合成される非必須アミノ酸で、マグロ、豚ロース、豆腐などに多く含まれています。

これらの食品をバランスよく食べる必要性を伝えても、なかなか日常の食品で摂取することは難しいと訴える保護者が多いのが実際のところです。
〔発達の伴歩:小林正人〕