投稿者「JMDS」のアーカイブ

食品添加物は安全性が確認されて、さらに安全性が確保される量しか食品に使えないことになっています。

安全性については、ラットやマウスを使って、8種類の確認試験が行われています。

◉一般毒性試験
28日間反復投与毒性試験:28日間繰り返し与えて生じる毒性を調べる

90日間反復投与毒性試験:90日間繰り返し与えて生じる毒性を調べる

1年間反復投与毒性試験:1年以上の長期間にわたって与えて生じる毒性を調べる

◉特殊毒性試験
繁殖試験:2世代にわたって与えて生殖機能や新生児の育成に及ぼす影響を調べる

催奇形性試験:妊娠中の母体に与えて胎児の発生、生育に及ぼす影響を調べる

発がん性試験:ほぼ一生涯にわたって与えて発がん性の有無を調べる

抗原性試験:アレルギーの有無を調べる

変異原性試験:細胞の遺伝子や染色体への影響を調べる

食品添加物の使用量は、ラットやマウスなどの動物試験で食品安全委員会や国際機関が無害と確認した量(無毒性量)の100分の1の量を毎日食べ続けても安全な量を1日摂取許容量としています。

安全なギリギリの量ではなくて、その100分の1が最大量となっているので、普通に考えたら危険性はないと感じます。

ところが、食品添加物のような化学物質は、複数のものが使われると有害性は足し算ではなく、掛け算で現れます。これは農薬についても同じことがいえます。

複数の食品添加物が使われるのが当たり前となっているものであっても、単体試験、つまり1種類の食品添加物での安全性試験しか行われず、使用できる量も複数では確認されていません。

特に不安の声があげられているのは合成着色料で、「食用黄色4号」といったように色と号で示されていますが、この原料は石油でタール系色素とも呼ばれています。わざわざ合成着色料不使用と記載している加工食品があるのは、その不安を消費者が抱いていることへの対応といえます。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

日本メディカルダイエット支援機構は「メディカルダイエット」との名称で資格認定講習ができる特定非営利活動法人(NPO法人)だということを前回(代謝科学1)説明しました。

そのようなことができるから法人の名称にしたということではなくて、メディカルダイエットの研究を続けてきて、その普及を目的として法人化しました。

ダイエットという用語の一般的なイメージからすると、その前にメディカルがついているので、医学的な痩身法かと勘違いされることもありました。

ダイエット(Diet)の元々の意味は、方針、戦略、作戦などで、正しいことを方針どおりに実践するのがダイエットです。国会の英語表記は「the Diet」で、国の正しい方針を決めていくという意味では適した用語です。

元々の意味から転じて、食事療法がダイエットになり、続いて運動療法がダイエットとなりました。正しいというのは、健康を維持・増進させるための取り組みという意味で、身体を傷めたり、健康度を低下させるような方法はダイエットということはできないはずです。

メディカルダイエットの根幹となっているのは、エネルギー代謝科学です。エネルギー源(糖質、脂質)を、いかに効率的にエネルギー化していくかということを基本としていて、そのための方法をダイエットの項目を用いて紹介しています。

理論が理解できたら、その次には実践が求められるのは当然のことで、そのための実践講習も始めています。その実践講習の内容は、家庭でもできるエネルギー代謝を高めるための有酸素運動です。

ただ、体脂肪を減らせばよいということではなくて、効果的に体脂肪をエネルギー化させることで、活力を高めて、それを仕事や生活に活かしてもらうことを目指しています。

特に積極的にエネルギー産生をしてほしいと考えているのは、社会的に大変な立場にある人を支援している方で、その方々を支援するのがエネルギー代謝促進だとの認識です。

その手法を、講習のように紹介するのではなくて、私たちの考えを少しでも理解してもらえるように、連載コラムとして発信していきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

医療機関では医師の指示のもとに栄養指導、運動指導が実施されます。栄養も運動も健康づくりの基本となるだけに、健康をデザインするための重要なパーツとなっています。

身体と疾病の専門家である医師への期待は大きなものがあるのは間違いがないことですが、実際の知識となると個人差があります。

医療機関では栄養指導は医師が実施することは、ほとんどありません。それは医師が行っても保険点数がつかないからで、保険点数がつくのは管理栄養士の栄養指導だけです。

そのため、医師を養成する医学部でも栄養学はすべての大学にあるわけではなく、講座がある医学部でも限られた内容となっています。

限られた内容というのは、栄養不足と疾病の関係が主で、多くの人が期待する栄養素の積極的な摂取による健康増進については学んでいません。また、栄養学の講座があっても必修ではないので、多くが医師になってから学んでいるのが実情です。

運動についても、医療機関で指導をするのは理学療法士や健康運動指導士などです。

それもあって、生活習慣病の改善には運動が必要だと医師から告げられるときにも、具体的な運動の種類と方法ではなくて、「もっと歩いてください」というレベルの指示が多くなっています。

健康運動指導士は厚生労働大臣の認定事業の一つで、公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定しています。健康運動指導士は厚生労働大臣認定運動型増進施設には必置(いつ利用しても1人以上が在籍)で、初めは厚生労働大臣認定運動型増進施設の調査・指導団体の公益財団法人日本健康スポーツ連盟が担当する予定でした。

しかし、別法人が設けられて、今は施設は日本健康スポーツ連盟、人は健康・体力づくり事業財団と区分けされています。

このような経緯もあって、日本健康スポーツ連盟は健康運動指導士の更新教育を担当しています。私は東京にいたときには、同連盟の理事として健康運動指導士の更新教育を担当していました。そのときの経験を健康デザインのための運動に活かせるように進めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「理学療法の日」日本理学療法士協会が、1966年7月17日の設立日にちなんで制定。

「喜多方ラーメンの日」福島県喜多方市が、喜の旧字の㐂は七十七と読めることから制定。

毎月17日:「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)、「森のたまごの日」(イセ食品)

古希になったとき(2025年4月8日)に、多くの方からメッセージをいただきましたが、「おめでとう」に続く言葉の中で案外と多かったのは、「誰が同級生ですか?」ということでした。

岡山に移住して8年になり、過去の同級生や同窓生との付き合いが薄れていく中で、同級生の名前を思い出すのに時間がかかってしまうことにもなりました。

そもそも転校と移動の連続で、引っ越すたびに以前の知り合いと関係が切れていくこともあって、今も付き合いが続いている同級生の名前をあげても理解されないだろう、ということを伝えました。

それに対する反応のほとんどが、「その同級生ではなくて」ということでした。

私が同級生の意味を間違えていたわけではなくて、誰が同級生かを聞いてきた人のほうが間違っています。そのような反応があることを承知していて、わざわざ同級生について返事をしていました。

テレビを見ていると、同年代生まれの人のことを“同級生”と呼ぶことが多くなっています。以前であればタレントや芸能人などの間違い発言でしたが、今ではレポーターやアナウンサーまでが使うようになっています。

同級生はクラスメイト、同窓生は同じ学校で学んだ人のことで、問われているのは同年代であることもわかっています。

その問いについて返答するときには「郷ひろみと一緒」と言うようにしています。他の有名人について聞かれることもあって、そのときには同年代か同期かを聞いています。

同年代という言葉には複数の意味合いもあるのですが、私が生まれた1955年に限っても、生まれた日によって同じ学年である人と、そうではない人がいます。同じ学年であっても1955年4月から1956年3月までの期間があります。

そこで1955年の4月から12月と、1956年の1月から3月までで分けて答えています。

1955年(4月〜12月)では、郷ひろみ、松山千春、世良公則、所ジョージ、明石家さんま、ラサール石井、嶋田久作、江川卓、掛布雅之、達川光男、具志堅用高を主に上げています。

1956年(1〜3月)では、野口五郎、桑田佳祐、大友康平、佐野元春、新沼謙治です。(生年月日の順ではなくて、自分なりの並べ方です)
このうち私の出身大学の同期は、嶋田久作、達川光男です。

他にも有名人は、たくさんいるのですが、どうしても自分が関わってきた芸能関係、スポーツ関係が先にあがってしまいます。

郷ひろみ、野口五郎とくれば、新御三家の西城秀樹があがらないのかと聞かれることもあり、存命している人だけかとも聞かれるのですが、そんなことではありません。

大学の同級に広島出身の人がいて、西城秀樹と中学校の同級生だと初めて会ったときに話をしていました。本名は木本龍雄とのことでしたが、それに驚いたわけではなくて、話をしてくれた人は一浪しての入学でした。となると、西城秀樹の誕生日は1955年4月13日ではなくて、それよりも前になるからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血液をサラサラにしてくれる脂肪と、それとは逆に血液をドロドロにする脂肪があれば、どちらを摂りたいかと問われれば、多くの人はサラサラのほうを選ぶはずです。

それでよいのかというと、必ずしも正しいとは言えないところがあります。

その実験をやったことがある私の臨床栄養の師匠は、病院の入院患者の協力を得て、血液をサラサラにする効果がある不飽和脂肪酸が多く含まれる青背魚の摂取量を主にして、どれくらいサラサラになるのか、その結果として何が起こるのかを調べました。

その結果を簡単に紹介すると、サラサラになりすぎて、血管に傷ができたときに出血が止まりにくくなることを確認して、学会発表をしています。

血管に傷ができたとき、というと特別な状況(怪我をしたときなど)を想像するところですが、血管は常に切れて、常に再生されています。再生のときには血小板が傷口をふさいで修復しています。

血液がサラサラでないと動脈硬化が起こりやすくなり、サラサラ過ぎると出血しやすくなるということで、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸のバランスが大切になるということです。

不飽和脂肪酸は青背魚だけでなくて植物油にも多く含まれています。これに対して血液をドロドロにするという飽和脂肪酸は獣肉類に多く含まれています。

どれくらいのバランスで摂ればよいのかというと、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、三大エネルギー源のバランスとして脂肪では全エネルギーの20〜30%の割合とされています。

そのうち飽和脂肪酸は7%以下とされていて、20%の脂肪摂取だとしても飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸の3分の1ほどとなります。脂肪の摂取が多い人でも飽和脂肪酸は増やしてよいということではなくて、30%だとすると4分の1以下となります。

健康維持のためには、飽和脂肪酸が多い獣肉類は思ったよりも少ない量しか摂れないことがわかります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ゴーストライターというのは以前からある仕事で、私も26歳のときから著者に代わって書籍の原稿を書くということを66歳までやってきました。

書籍だけでなくて、雑誌やネットコラムまで著名人に代わって原稿を書くというのは普通に行われていることで、原稿を読んでいるのかフリートークなのか判断しようがないラジオ番組でもゴーストライター(業界では放送作家と呼んでいる)は大活躍しています。

今回の題の「ゴーストシンガー」は、本人の代わりに歌う歌手のことを一般には指していて、いわゆる“口パク”の声を務めている人のことです。

ゴーストシンガーにしてもゴーストライターにしても、ゴーストの人の成果は耳にしたり、目にしたりすることはできます。ところが、音楽業界では、一般には見られず、聞くこともない本当のゴースト(幽霊)のような存在がいます。それはリハーサル歌手です。シンガーと呼ばれないのはタレント扱いされていないからです。

私がリハーサル歌手を知ったのは、テレビの生番組の歌唱のリハーサルで実際の歌手の代わりに歌って、生バンドと合わせるというシーンでした。その後に実際の歌手と合わせるという形です。

歌手によって音域が違うので、何人かのリハーサル歌手(男女それぞれ3人)を用意しておくのが普通でした。

私がリハーサルに立ち会うことになったのは、2人の台湾出身の女性歌手を日本に連れてきた大手広告代理店のテレビ局OBの依頼で、マネージャーの代わりをさせられていた関係からです。

2人の音域のリハーサル歌手が都合で来られなくなったのですが、女性歌手の1人は新曲をテレビ初披露するということで、他のリハーサル歌手が譜面をもらっても歌えないということがありました。

その女性歌手のレッスンに付き合っていたことと、学生時代は合唱団で指揮者をしていたので譜面には慣れていたということ、そして当時はかなりの音域が出せたということもあって急遽、リハーサル歌手のゴーストシンガーをすることになりました。

それがきっかけで、2人の女性歌手の新曲のバンド合わせに呼ばれるようになり、芸能界の苦に別の苦を重ねるようなことになりました。それが“楽”のきっかけになったかについては次回(業苦楽35)に続きます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働大臣認定運動型増進施設については前回(健康デザイン9)概要を紹介しましたが、その認定条件は健康増進施設認定規定に定められています。

1 有酸素運動および筋力強化運動等の補強運動が安全に行える設備の配置(トレーニングジム、運動フロア、プールの全部または一部の付帯設備)

2 体力測定、運動プログラム提供および応急処置のための設備の配置

3 生活指導を行うための設備を備えていること

4 健康運動指導士およびその他運動指導者等の配置

5 医療機関との適切な提携関係を有していること

6 継続的利用者に対する指導を適切に行っていること(健康状態の把握・体力測定運動プログラム)

健康運動指導士は施設内に常時配置されていることが義務づけられていますが、24時間営業の施設が増えてきたこともあり、健康増進施設として営業する時間帯においては常時配置ということが通知されています。

このような条件が整えられているのか、何を改善すれば認められるのかという調査と指導を行うのは公益財団法人日本健康スポーツ連盟で、私は東京にいたときには、同連盟の理事を務めていました。

厚生労働大臣認定運動型健康増進施設のリストは、公益財団法人日本健康スポーツ連盟に掲載されています。全国に371施設(2025年6月現在)がありますが、人口比率で最も多いのは岡山県で、19施設があります。

〔岡山県内の厚生労働大臣認定運動型健康増進施設〕
オーバルスポーツコム円山/真庭市勝山健康増進施設 水夢/レイスポーツクラブ倉敷/津山市久米総合文化運動公園市民プール/サンフラワースポーツクラブ/一般財団法人津山慈風会フィットネス&スパカルヴァータ/オーバルスポーツコム玉野/エイブルスポーツクラブ岡山/新見市健康増進施設「げんき広場にいみ」/健幸プラザ西大寺/はぁもにぃ倉敷/済生会フィットネス&カルチャークラブ/岡山県南部健康づくりセンター/笠岡第一病院健康管理センター健康増進クラブONE/OSKスポーツクラブ総社/OSKスポーツクラブ藤原/オーバルスポーツコム総社/OSKスポーツクラブ岡山/レイスポーツクラブ岡山
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「からしの日」日本からし協同組合が、前身の団体の設立日の1957年7月16日にちなんで制定。

毎月16日:「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)

機能性表示食品は、健康食品業界に関わる人には悲願の制度でした。

機能性表示食品は、いわゆる健康食品の中でも、医薬品や特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品(ビタミンやミネラル、脂肪酸の栄養機能が確認されている成分)と同様ではないものの、一定の機能性(効能効果)を表示して販売できる、それまでの健康食品と比べたら段違いに入りやすい商品です。

健康食品でさえ、臨床栄養の世界からは“敵”とみなされていた時代がありました。いくら病院の管理栄養士が栄養指導をしても「血糖値を下げる健康食品を摂っているから」と言って、指示に従わない(場合によっては無視する)ということが起こっていました。

機能性食事食品は、一定の研究成果を示すことによって、機能性(効能効果よりも弱めの表現)を表示して販売できるものだけに、臨床栄養の世界で働く人にとっては、より強い敵が現れたようなものでした。

機能性表示食品は、血圧が低下する、血糖値が低下するという機能性を表示して販売できるものではあるのですが、有効性が高いということは、健康被害が起こる可能性があるということでもあります。

健康食品は食品であるので、医薬品のような健康被害は起こらないという認識もされがちですが、そんなことはありません。健康効果があるということは、医薬品に近付いているということで、医薬品に近い健康被害が起こる可能性があるということです。

そのことについては、あえて語らないようにしているのは健康食品業界だけではなくて、本来なら規制する側の“お役人”にも共通していることです。

実際に、どのような健康被害が起こるのかというと、その詳細については健康食品の世界事典とも呼ばれる「ナチュラルメディシン・データベース」に掲載されています。このデータベースは、英語圏の世界共通資料ですが、健康被害とともに健康食品の健康被害と、医薬品の健康被害の両方が掲載されています。

ともに有効性が確認されていて、ともにリスクもあるということで、組み合わせによっては思いもしない健康被害が起こることになります。その「思いもしない」ことを科学的に分析して、あらかじめ示しているのが英語圏で採用されている「ナチュラルメディシン・データベース」(natural medicine database)です。

「ナチュラルメディシン・データベース」の優れているところは、健康食品の成分と医薬品の相互作用について世界中の研究成果を集めて明らかにしていることです。アメリカでは相互作用は医薬品を減らすために活用されています。

アメリカの医療制度は定額制度で、同じ診断がされたら、医療機関が得ることができる医療費は同額です。どんな医薬品を使っても医療行為を行っても決められた金額しか得ることができないということです。

それに対して我が国では、“出来高払い”制度なので、医薬品を使うほど収益が得られるということであり、それは支払う人にとってはマイナスにもなる制度です。

「ナチュラルメディシン・データベース」が始まった元々の目的は医薬品を減らすことだったはずで、海外では、のような目的で使用されています。ところが、日本では医師が健康食品を使わないように患者に言うために使われています。

機能性表示食品は、一般の健康食品よりも機能性が高いということで、リスクも高いと言うことができます。

機能性表示食品に関しては制度設計には加わっていないものの、制度が始まった2015年から東京から岡山に移住するまでの2年間、その運用についての委員会の委員を務めてきました。

機能性表示食品は、敵なのか味方なのかという、お題に関して言えば、まだ結論は出ていないところですが、医薬品と健康食品のリスクを下げるために、クスリが“リスク”にならないようにするために「ナチュラルメディシン・データベース」を扱うことが重要だと考えているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕