広く健康に関わる記念日について紹介します。
10月5日 ヨコオデイリーフーズが田楽みそおでんにみそだれをつけて販売した1994年10月5日にちなんで「みそおでんの日」と制定。ケベック・メープルシロップ生産者協会がカナダ産のメープルシロップの普及のためにメープルの葉が赤く色づく10月と葉が人の手で数字の5を示す形に似ていることから「カナダ・メープルの日」と制定。
10月6日 日本チェーンドラッグストア協会が登(10)録(6)の語呂合わせで「登録販売者の日」と制定。入浴施設メディカル(医療)スパ(温泉)トロン(放射性元素)を運営するヘルシーピープルがト(10)ロ(6)ンの語呂合わせで「メディカルスパトロンの日」と制定。オリバーソース(兵庫県神戸市)が、ど(10)ろ(6)の語呂合わせで「どろソースの日」と制定。でん六(山形県山形市)が、でん=テン(10)六(6)の語呂合わせで「でん六の日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)。
10月7日 大人のダイエット研究所が、おと(10)な(7)の語呂合わせで「大人のダイエットの日」と制定。ネスレ日本が大人の前向きの一歩を讃える日として、おと(10)な(7)の語呂合わせで「キットカットのオトナの日」と制定。毎月7日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。
10月8日 糖尿病治療研究会が血糖値の適正管理を目的として糖(10)をは(8)かるの語呂合わせから「糖をはかる日」と制定。日本歯科技工士会が、入れ(10)歯(8)の語呂合わせから「入れ歯感謝デー(歯科技工の日)」と制定。髪型をチェックすることで気分を高めることと、理容師の技術と接客力を高めることを目的として頭(10)髪(8)の語呂合わせで「頭髪の日」と制定。東京都麺類生活衛生同業組合が十はそ、八はばと読めることから「そばの日」と制定。ニチレイフーズが米を分解すると十と八になり、10月は新米の時期、醤油の香ばしさがじゅ(10)わっとパチパチ(8)とした歯触りの焼きおにぎりの語呂合わせで「焼きおにぎりの日」と制定。林原(岡山県岡山市)がト(10)レ(0)ハ(8)の語呂合わせで「トレハロースの日」と制定。紅葉屋本舗(和歌山県串本町)が食欲の秋の10月と縁起のよい言葉の八福、いと(10)おいしいよう(8)かんの語呂合わせで「ようかんの日」と制定。宮城県亘理町が10月は阿武隈川の鮭漁の解禁時期で、は(8)らこの語呂合わせで「はらこめしの日」と制定。毎月8日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ホールケーキの日」(一柳)、「歯ブラシ交換デー」(ライオン)。
10月9日 睡眠栄養指導士協会が、じゅ(10)く(9)の語呂合わせで「熟睡の日」と制定。糖尿病とこころ研究会が糖(10)尿病とここ(9)ろの語呂合わせで「糖尿病とこころの日」と制定。シブヤ散歩会議がテクテクのテ(10)ク(9)の語呂合わせで「散歩の日」と制定。トクホの日推進委員会が特定保健用食品はト(10)ク(9)ホの語呂合わせで「トクホの日」と制定。益野製菓(宮城県石巻市)が、と(10)ろけるクッ(9)キーの語呂合わせで「とろけるクッキーの日」と制定。全日本マカロン協会がマカロンを立てると1に、置いて上から見ると0に見えることから10月、吉兆のシンボルの勾玉の形から9日で「マカロンの日」と制定。仙台牛銘柄推進協議会と全国農業組合連合会宮城県本部が1009がセンキューとなり、仙台牛がセンギューとなる語呂合わせで「仙台牛の日」と制定。牛心(大阪府大阪市)が、じゅ(10)く(9)せいの語呂合わせで「熟成肉の日」と制定。フルタフーズ(富山県富山市)がドッ(10)ク(9)の語呂合わせで「アメリカンドックの日」と制定。毎月9日は「クレープの日」(モンテール)。
10月10日 全国トマト工業会がト(10)マト(10)の語呂合わせで「トマトの日」と制定。JA全農おかやまが10月はトマトのおいしさが増す時期で、ト(10)マト(10)の語呂合わせで「岡山県産桃太郎トマトの日」と制定。日本転倒予防学会が転(10)倒(10)の語呂合わせで「転倒予防の日」と制定。スポーツで汗をかいたあとの入浴が健康増進につながるということでセントウ(1010)の語呂合わせで「銭湯の日」と制定。鼓月(京都府京都市)が創業が1945年10月で、千寿せんべいのせんじゅが1010になることから「千寿せんべいの日」と制定。紀文が、いい(1)お(0)でん(10)の語呂合わせで「紀文・いいおでんの日」と制定。デリア食品が北海道産じゃがいもの収穫時期の10月、ポテト=PoTaToのTaToが1010をイメージさせることから「ポテトサラダの日」と制定。日本冷凍めん協会が10月の0(冷)と10日の凍の語呂合わせで「冷凍めんの日」と制定。全国餅工業協同組合が角もちと丸もちがならぶと1010に見えることから「おもちの日」と制定。全日本寝具寝装品協会が10が2つで、ふ(2)とん(10)の語呂合わせで「ふとんの日」と制定。オタフクソースが、鉄板のジュー(10)ジュー(10)から「お好み焼きの日」と制定。毎月10日は「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)。
10月11日 カエタステクノロジーが手(10)にいい(11)の語呂合わせで「ハンドケアの日」と制定。シミックCMOが足の指はトウ(toe)から10と11で足爪にいいと読み、足爪を休めてケアをする日として「爪休みの日」と制定。三重県漁業協同組合連合会がスポーツの日の前身の体育の日が10月10日であったことから体育の日=タイ(イ)クの日=鯛喰う日の言葉遊びで「鯛の日」と制定。
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健康の維持・増進のためには、適度な運動、バランスの取れた食事、充分な休養の3つが掲げられています。健康のために頑張りすぎる人がいて、若いうちはよくても年齢を重ねてくると心身の負荷が強すぎると、健康の維持どころか低下にもつながりかねません。それもあって、以前から健康を目的としたウォーキングなら長い距離を歩きすぎるのも、それを短期間に繰り返すこともよくないと主張してきました。
ウォーキングの機会を求めて、遠距離まで出かけるということは日本ウオーキング協会が主管する全国のウオーキング大会では普通に見られていたことですが、ウオーキング大会の日程が続くと、心身ともに無理がかかりながら歩くようなことになり、歩くこと以外でも移動、睡眠、食事から排泄まで普段の生活とは違うことの連続で、本当に歩くことは身体によいことなのかと感じることもありました。
無理をしないで続けられて、しかも効果的なウォーキング法によって健康効果が高められることを目指して始めたのが健康ウォーキングでした。歩けば健康、歩けるうちは健康ということではなくて、運動科学、生理学を駆使したエビデンス(科学的根拠)に基づいた歩き方を実践して、それぞれの人の要望に合った結果を出すことを、その特徴としています。
その健康ウォーキングの初めの対象は子どもと高齢者としていて、歩き慣れていない人と一緒に活動することによって、無理なく無駄なく続けることができます。歩き方だけでなく、歩くことによる健康効果を学び、それを生活習慣病予防、認知症予防にもつなげていくことを目指していますが、自分が教える立場になっていると、ずっと勉強し続けなければならないので、それこそ認知症予防に効果がある伝達法だと信じています。
学んだ人も、今度は教える立場になって、自分のために勉強して身体を動かし、しかも高齢者でも先生になって、地域のリーダーにもなって続けられる喜びを得る機会になってほしいのです。そういった方が増えることも、私たちにとっては大きな喜びです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
健康のためには“1日に1万歩”を歩くのがよいと一般に言われています。1日に1万歩というのは、日本人が平均7000歩を歩いていた時代に、運動量に比べて食事の量が多く、エネルギー量にして1日に300kcal分が過剰になっていたときに言われたことです。歩行数と消費エネルギー量については体重や筋肉量、年齢による基礎代謝の違いなどによって異なってきますが、一般には1000歩を歩けば100kcalが消費されるという計算が採用されています。これに従って、1日に3000歩を増やすことにして、1日に1万歩が目標として出されたわけです。
健康意識の高まりから一時期、歩行数は増えたものの、今では歩行数が減る一方で、厚生労働省が10年間の健康づくりの目標値として掲げた「健康日本21」(平成12年から10年間)を始める段階では、男性が約8000歩、女性が約7000歩となっていました。これを1万歩に増やすのは現実的ではないとして、目標として現状より1000歩を増やすことが示されました。国民的な健康運動ということで目標の達成が期待されていましたが、10年が経過してからの結果を見ると800歩ほど減っていました。
これを受け実施された「健康日本21(第二次)」(平成25年から10年間)では、1500歩を増やすことが目的として掲げられています。これは歩数が減った分を補うとともに、現実を踏まえて無理のない歩数として示されたものです。平成27年の調査では男性は約7000歩、女性は約6200歩だったので、男性は8500歩、女性は7700歩を目指す必要があることになります。
ちなみに1000歩は、歩幅が70cmだとすると700m、1万歩で7km。時速7kmの普通歩きのスピードで1時間の歩行となります。プラス1000歩なら10分ほど、1500歩なら15分ほど歩く時間を増やせばよいことになるわけです。
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を紹介します。
ア 目標
生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)家族や家庭、衣食住、消費や環境などについて、日常生活に必要な基礎的な理解を図るとともに、それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2)日常生活の中から問題を見いだして課題を設定し、さまざまな解決方法を考え、実践を評価・改善し、考えたことを表現するなど、課題を解決する力を養う。
(3)家庭生活を大切にする心情を育み、家族や地域の人々との関わりを考え、家族の一員として、生活をよりよくしようと工夫する実践的な態度を養う。
イ 教科の特徴
家庭科では、生活の営みに係る味方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を育成します。そのため、一人ひとりの児童が自分を生かすことができるように、題材構成や使用する教材を個に応じて工夫したり、問題解決的な学習により個に応じた課題を選択したり追求したりするなど、弾力的な学習ができるようにすることが重要です。
また、食生活を家庭生活の中で総合的に捉えるという家庭科の特質を生かし、家庭や地域との連携を図りながら健康で安全な食生活を実践するための基礎を培います。中学校との系統性を図り、食事の役割、調理の基礎、栄養を考えた食事などの基礎的・基本的な知識および技能を確実に習得して、生活や学習の基盤となる食育を一層推進します。
「寝た子を起こす」という諺(ことわざ)があります。せっかく収まった物事に余計なことをして、再び問題を起こすことを指していますが、寝た子を起こしたら、どんなことが起こるかというと機嫌を悪くして、泣き叫ばれてしまいかねません。泣き叫ばれても、そのうち泣き止むだろう、泣き疲れて眠ってしまうだというというのは、よく言われることです。そのような期待通りになってくれる子どもがいる一方で、火が点いてしまったら、爆発物の導火線に着火してしまったようなもので、どうにも手に負えなくなり、それこそ親のほうが泣きたくなるようなことにもなりかねません。
子どもであれば、問題が起こって、「寝た子を怒らす」ようなことになっても、それが社会に広がって手に負えなくなるようなことはないはずです。ところが、寝た子が実は子どもではなくて、高齢者であったら、絶対に起こして、怒らせるようなことをしてはいけません。
「寝た子を起こす」という諺には、潜んでいる欲望を煽って(あおって)刺激を与えるという意味もあるのですが、高齢者は欲望を抑えて生活をするところがあり、コロナ禍で飲みに行きたい、遊びに行きたいというのは少数派で、多くは外出するなと言われれば従い、ワクチンを接種しろと言われれば従ってきました。
その結果として、新型コロナウイルス感染が収束すればよいものの、再び感染が拡がって、第六波、第七波で、また自由が奪われることになったら、それこそ堪忍袋の緒が切れる状態になって、我慢をしてきた分だけ、ストップがきかない最上級の爆発にもなりかねません。
コロナ対策で「寝た子を怒らす」ことにならないようにするためには、しっかりと対策をするしかないのですが、コロナ禍で溜まりに溜まったストレスは、ちょっとしたことでもキレられてしまいます。高齢者を笑いのネタにすることも、「笑点」の中でなら笑って済ませられることであっても、実際に高齢者に向かって言われたら、とんでもないことになりかねないのが「18歳と81歳の違い」で、ストレスが溜まりすぎている時期には、この中で言って許されることと許されないことがあります。
その具体的な内容については、次回に続きます。
ビタミンEは脂溶性ビタミンですが、体内の脂肪に溶けて保持される性質があるため、過剰症が起こる可能性があります。1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ビタミンEの女性の目安量は年齢によって異なります。
〔女性:ビタミンE目安量〕
1〜2歳:3.0mg、3〜5歳:4.0mg、6〜7歳:5.0mg、8〜9歳:5.0mg、10〜11歳:5.5mg、12〜14歳:6.0mg、15〜17歳:5.5mg、18〜29歳:5.0mg、30〜49歳:5.5mg、50〜64歳:6.0mg、65〜74歳:6.5mg、75歳以上:6.5mg。
これに対して、女性の許容上限量は以下のとおりです。
〔女性:ビタミンE許容上限量〕
1〜2歳:150mg、3〜5歳:200mg、6〜7歳:300mg、8〜9歳:350mg、10〜11歳:450mg、12〜14歳:600mg、15〜17歳:650mg、18〜29歳:650mg、30〜49歳:700mg、50〜64歳:700mg、65〜74歳:650mg、75歳以上:650mg。
ビタミンEの摂取の目安量に対して、許容上限量は相当に多く、年齢によっては100倍以上にもなっています。脂溶性ビタミンは過剰性が心配されるのに、これほどの差があるのはビタミンEには抗酸化作用があり、しかも他のビタミンA、ビタミンCに比較して酸化作用が強くなっていて、多く摂取すると活性酸素が多く消去され、体内のビタミンEが減少するからです。
女性は男性に比べて体が小さいので、体脂肪率が高くても脂溶性ビタミンの蓄積量が少なく、許容上限量が男性よりも少なくなっています。また、男性は筋肉量が多いために代謝による活性酸素の発生量が多いことも関係しています。
厚生労働省による日本人の生涯医療費(2017年)は男女平均で2700万円、男性が2600万円、女性が2800万円となっています。このうち半分ほどは70歳以降に使われています(男性53%、女性47%)。女性のほうが多いのは長生きであり、年齢を重ねるほど医療費が増えることを示しています。
運動の介入によって医療費を抑制する取り組みには多くの機関が参加していますが、その一つの一般社団法人スマートウエルネスコミュニティ協議会(SWC)の研究発表によると、運動を中心とした健康づくりによって暦年齢が58歳の人の体力年齢が3か月後に65.4歳から60.9歳に4.5歳、若返っていました。健康づくり実施群は対照群(平均年齢70歳)に比べて4年後の医療費は1人当たり約9万円抑制されたとの結果が報告されています。
これまでのSWCの研究成果から歩数増加による医療費抑制への貢献が割り出されています。それによると1歩の価値が0.061円となり、1日に2000歩を増やした場合には1万人が参加すると1年間で4億円以上の抑制になると計算されています。
また、個人の成果では1年間、毎日3000歩ずつ増やすと入院医療費は約21,000円の抑制、通院医療費は約40,500円の抑制になると報告(筑波大学)されています。自治体の高齢者のうち、1000人が1日に歩数を1000歩増やしたとすると、1年間で2000万円を超える医療費が抑制される計算となります。SWCの研究は筑波大学大学院の久野譜也教授が実施したもので、新潟県見附市の健康教室参加者の医療費抑制効果が基本となっています。
このほかに東北大学大学院の辻一郎教授の1日10分間歩行(1000歩)を1か月継続すると1,341円の医療費抑制につながるとの研究成果から1歩あたり0.045円と算定した例や、慶應義塾大学の駒村康平教授の1日あたり歩行量が1歩違うことによる年間の医療費(入院外医療費)との研究成果から1歩あたり0.030円と算定した例もあります。
しかし、SWCで採用され、全国的に実施されて成果が得られていることから、この活動では「1歩あたり0.061円」を採用しています。
これは通常歩行の速度で歩いた場合のことで、普通歩行と速歩を繰り返すインターバルウォーキングの導入や、生活習慣病などの身体の状態に合わせた歩行法、ウォーキングと食事、ウォーキングと入浴・睡眠のタイミングを工夫するメディカルダイエットの手法を活用するなどの方法によって、より効果を高めることができます。
応用行動分析の紹介に続いて、学習面での問題行動の改善法について紹介します。通常の問題では理解しにくいときには、穴あき問題が使われます。穴あき問題は、重要なキーワード以外は示されていて、まさに穴の中に言葉を入れていくもので、そのヒントは示された問題文の中に隠されています。
席順などの順番で埋めるところを指していくと、学習障害がある子どもが苦手な問題を当てられることがあります。その問題を解答できなかったことが気にかかり、簡単な問題もでなかったことが失敗体験となり、学習意欲が大きく低下することになります。そこで初めに最も簡単な穴あき問題を当てて、穴うめ解答をさせてあげます。この解答に対して、「他の子どもの解答のヒントになった」という言葉とともに感謝を伝えることによって、また解きたくなる、解くために頑張ってみるというモチベーションの向上につながります。
最も簡単な問題を解いたことに気づかない子どもは実は少なくて、そんな問題を当てられたことがモチベーションを下げることにもなります。そこで2〜3の穴あきがある問題を出して、その中から自分で解答するものを選んでもらいます。そして、解答をしたら誉めることが大切ですが、難しい問題を入れるのではなく、学習に課題がある子どものための問題を作ります。自分で選んだのだから責任をもって解答するということで、よい結果が出ると、もっと解答したい、そのために学びたいという意欲が高まるように誘導していきます。
このように小さな成功体験も、積み重ねていくことで周囲が望むように導いていくことができるようになるわけですが、これは教科の好き嫌い、教科書や問題集の好き嫌いの改善にも応用されます。できないと思い込んでいたことが、できたときの喜びを味わうことでモチベーションが高まるだけに、教える側は教科書や問題集の特性を熟知して、子どものできる体験を導いていくために、徹底してできる問題をピックアップする工夫が必要になってきます。
発達障害者はIT産業では欠かせない存在となり、コロナ禍を経験して、その流れはますます勢いを増しているということを紹介しましたが、IT産業だけが活躍の場ではありません。2040年には全労働人口の20%が医療と福祉に必要だという厚生労働省の推計を見ても、いかに多くの働き手が必要かということで、これまでの医療人材、福祉人材だけでは、とても支えきれるものではありません。
それだけ高齢化が一気に進んでいるということですが、医療と福祉の専門職は誰でもできるというものではありません。専門の資格が必要で、不足する人材を発達障害者でまかなえるかというと、それは難しいことです。となると、周辺の仕事をして、専門職が働きやすく、専門性を発揮できるように支援するところに入っていくことが必要になります。
その働き場は地域にあります。高齢化が進んでいる地域では、表現がふさわしくないことを承知して使いますが、“猫の手も借りたい”という状況です。発達障害は“障害”という文字が使われていますが、従来の考え方で分類される障害者ではありません。発達障害者が働けない、活躍できない社会システムのほうが“障害”となっていて、その煽り(あおり)を受けているのが発達障害者なのです。
これまでの考えでは発達障害者は社会的コミュニケーションが苦手な「憎まれっ子」の存在だったかもしれませんが、コロナ禍で大きく低下してしまった国民的な健康度を元に戻していく、それも短期間で一気に戻していかないと健康寿命の延びが止まってしまうという状況では、地域で活躍してもらいたい大きな存在として期待されています。
卑近な例かもしれませんが、外出自粛、人流抑制で歩く機会が減ったために低下した健康度は歩いて回復するのが最も簡単な方法で、安全性を確保した上でのウォーキングは重要になります。ただ歩けば健康という従来の考え方ではなく、健康になるための方法を学ぶのと同時に実践として歩く、歩くことをきっかけにして、歩くこと以外の健康づくりの場面には、発達障害がある人には「大いにはびこってほしい」という強い願いを抱いています。
ノルディックウォーキングのポール(スティック)はゴムパッド(アスファルトパッド)の接地面が45度の角度になっています。勢いよく前進するためには後方にポールを突いて、効率よく接地できるように角度がついています。スポーツ感覚のノルディックウォーキングも、前突きで安定感を大事にするポールウォーキングも、どちらもノルディックウォーキングと呼ばれることがあります。
前突きをディフェンシブスタイル、後突きをアグレッシブスタイルと呼んで、使い分けているのは指導をする側であって、実際にポールを使って歩く人にとっては、どちらもノルディックスタイルのウォーキングです。それもあってポールを購入するときに、自分に合っていないものを選んでいるという例も少なくありません。自分で店舗に出向けば、これは合っていませんよと店員が前突きをすすめてくれることはあっても、家族が買いに行ったり、通信販売での購入となると、効果があまりないというよりも、危険だと断定して間違いないポールを買って、怖い使い方をしている人がいます。
前突きのポールウォーキングの集まりをしたときに、私よりも年上の方が後突きの45度の角度のついたポールを持っていたので、ノルディックウォーキングの達人かもしれない、今回のポールウォーキングでは物足りないのではないかと思っていました。
どんな歩き方をしているのか見せてもらったところ、ポールのグリップを握り、ポールを垂直に突いて、ゴムパッドの狭く尖ったところが接地するという状態でした。案の定、不安定なままポールを突いて、フラフラしながら歩いていました。相当に歩きにくそうだったので、前突き用の安定性のよいポールに変えて歩いてもらったら、こんなにも歩きやすいのかという驚きの声があったので、こちらのほうが驚いてしまいました。
前突きのポールでも先が丸まっただけのものもあって、こちらは接地面が狭いのですが、私たちが使っているのは接地面が広くて、安定性がよく、さらに柔軟性があって接地の角度が違っても地面とうまく触れるタイプです。このポールなら、ポールの支えを使った体操もしやすく、雨などで外を歩けない日でも有効に使うことができます。運動不足の子どもに高齢者にも起立筋を鍛え、体幹を整えて、元気に動けるようにするために、こちらのポールをすすめています。ポールなら何でもよいというわけにはいかないのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)





