ワクチン担当大臣が就任したあとの参議院本会議で「令和の運び屋と言われるように頑張る」と発言しました。“運び屋”という言葉のイメージは、安全なものというよりも危険なものを闇で運ぶ人を指すときに使われることが多いことから、違和感を感じた人も多かったようです。その時点の国民の感覚は、ワクチンは安全なもので、安心のためのものであって国民が早く接種したいと願っているのに、運び屋という言葉が相応しくないと感じたからです。
ところが、運び屋が約束していたワクチンを運べなくて接種予約を取り消さなければならないことになり、その原因を自治体や企業がワクチンを持っているのに使わないというような言い方をされて、国民の意識が変化しました。
その意識の変化が、ワクチン接種は安全を運んでくるのではなくて、むしろ危険を運んでくるのではないか、その運び屋になっているのではないかという感覚も生み出しました。
ワクチン接種はウイルス感染を抑えるということで、接種した人は感染しない、接種した人が感染させることはないという思いから、国のトップがテレビ画面を通じてですが、国民に約束した安心安全が実現されるのかと思うようになりました。これで不自由な思いをするだけでなく、酸素の吸入量が減ることで健康面にも影響を与えるマスクから解放されるのかと期待が膨らみました。
ワクチンを摂取すれば免疫が向上するから、もうマスクは必要ないのかというと、厚生労働省はワクチンの有効性について「現時点では感染予防効果は十分には明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります」と公表しています。まだマスクは必要で、いつ着けなくてよくなるかは、まだわからないということです。
ワクチン接種によってウイルスに感染したとしても発症しないので、気づかないうちに自分が感染して、他の人に感染させる可能性もあります。その心配が当たってしまったとなると、運び屋はウイルスを運んでしまう私たちのほうではないか、私たちを運び屋にする結果を引き起こしたのが令和の運び屋だったのではないかとの疑念も湧いてきてしまいます。
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腸内の状態はトイレで、自分で確かめることができます。善玉菌が多い人は腸内での発酵が進むために、便の色は黄色くなり、臭いも弱くなります。また、便の量も増えて、便も軟らかくなります。それに対して悪玉菌は腸内での腐敗を進め、アンモニアや硫化水素、スカトール、インドールといった有害物質を多く作り出します。便の色が黒く、臭いが強く、便の量も少なく、便が硬くなります。また、悪玉菌が多いと便秘や下痢を起こしやすくなります。
善玉菌が増えて酸性度が高い環境になると、日和見菌も善玉菌の働きをするようになり、悪玉菌が減るために善玉菌が優位になっていきます。逆に、悪玉菌が増えてアルカリ性傾向の環境になると、日和見菌も悪玉菌の役割をするようになり、善玉菌が減るので悪玉菌が優位になっていきます。日和見菌が70%を占めるということは、善玉菌が優勢になると日和見菌が善玉菌の役割をすることになって、ほとんどが善玉菌というような状態になっていきます。その逆に、悪玉菌が優勢になると日和見菌が悪玉菌の役割をするようになって、ほとんどが悪玉菌というような状態になるため、善玉菌を増やすことが重要になります。
赤ちゃんは善玉菌が非常に多くなっているものの、離乳期を過ぎると悪玉菌が増えていきます。特に増えるのは悪玉菌の代表であるウェルシュ菌で、これは中高年以降には大きく増えていきます。その一方で、善玉菌の代表であるビフィズス菌は減る一方となり、悪玉菌が優勢になっていきます。
若いときには胃液と十二指腸での腸液の分泌が盛んになっていますが、年齢につれて徐々に分泌量が減っていきます。胃液と腸液は強酸性で、分泌量が多いと胃と腸の中は酸性に保たれています。善玉菌は酸性の環境に強く、悪玉菌は酸性では活動が弱まっていきます。腸液は小腸下部では薄まっていくので、そこから大腸にかけては悪玉菌が増殖するようになっています。
善玉菌と悪玉菌の区別ですが、腸内細菌は栄養源(エサ)を内部に取り込んで、生命維持や活動のエネルギーを作り出した後に、不要となった代謝物を外に出しています。この代謝物が人間の健康にとって良い働きをする場合には、その腸内細菌を善玉菌と呼んでいます。それとは逆に、健康にとって悪い働きをする場合には悪玉菌と呼んでいます。
小腸には酸素は存在しているので、酸素の有無に関係なく生育できる通性嫌気性菌の乳酸桿菌が多く棲み着いています。盲腸から大腸に進むと、ほとんど無酸素状態になり、酸素が嫌いな偏性嫌気性菌が多くなります。偏性嫌気性菌の代表はビフィズス菌、バクテロイデス菌、ユウバクテリウム菌などがあります。
新型コロナウイルス感染症が終息とはいかなくても、収束に向かっていることが明らかになって、新たなことを始めるときには、2回に渡って書いてきた「オンをオフで返す」を例にあげて進めていきたいと考えています。その一つは、新たな変異種の拡大や新たな感染症が発生したときに、オン(ON)をオフ(OFF)で返す方法の検討です。もう一つは、感染症の拡大によって低下してしまった健康度を高めるための方法の検討で、この場合には「オンをオフで返す」ということがないことを願って、あえて使っています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、感染症そのものをなかったことにするわけにはいかず、国民の健康と経済のバランスを取ることをタイミングよく繰り出すことでした。新型コロナウイルス感染症については今さら語っても仕方がないのかもしれませんが、感染確認者数が下がってきたときに、すぐに経済のことに頭を切り替えるのではなくて、下がりきるところまで我慢をして、それから緊急事態宣言の解除をすればよかったという意見が専門家からも相次いでいます。そうしておけば、4回目の緊急事態宣言をすることもなく、大きく感染確認者が増えた状態でオリンピックを開催するようなことはなかったし、少なくとも無観客で開催するようなことはなかったはずです。
オリンピックの映像は、これから何度も繰り返し使われます。そのたびに観客がいない中での競技シーンが放送され、そのたびに緊急事態宣言の発令と解除の繰り返しを思い出すことになります。これが過去の反省を思い起こす機会ということだと、ずっと日本人は反省をし続けなければならないことにもなります。
もう一つの健康度の低下についてですが、過去のオリンピックは健康に対する意識が高まり、いろいろな活動が国民から起こり、国の健康づくりに関する施策も進むきっかけとなってきました。ところが、コロナ禍の中にあって、運動ができない、自宅にいる時間が長くなったための食べ過ぎと飲み過ぎ、健康診断には行かない、病院に行く回数が減った、そして健康について学ぶ機会がないということから、健康寿命の延伸が止まる可能性まで言われるようになっています。
こういう時代だからこそ、感染症対策のオンに続いて、低下した健康度を高めるためのスイッチオンも早めに始めてほしいのです。
医薬品は1種類の成分が原則となっています。複数の成分の組み合わせによって有効性を高める場合には、それぞれの成分が含まれた複数の医薬品を用いることになります。それに対して健康食品は、複数の成分が含まれているのが通常のことです。
自然食品を材料としたものには、もともとの食品に複数の栄養素が含まれていることから、それが製品にも移行されて含まれています。健康食品は一定の効果を得るために、複数の成分を用いることは普通に行われています。同じ有効成分がメイン素材として使われていても、製品ごとに成分が異なり、有効性にも差が出るようになります。
メイン素材は多く使用するほど有効性が高まるというのが一般的な認識ですが、商品パッケージで大きく表示されているにも関わらず配合量が少ないこともあります。中には有効性が高いことから価格が高く、少ししか使われていないものもありますが、味覚の関係で使用する量を少なくしている場合もあります。原材料から有効成分を凝縮、濃縮すると、本来の味が強くなり、そのために苦味や渋味など舌を刺激するものもあります。そのため、錠剤の形状にする場合には、配合量を減らして、味覚に影響を与えない成分を多くして飲みやすくするということもよく行われています。
同じ有効成分であってもカプセルが使われている場合もあります。カプセル形状は加工に手間がかかり、カプセル素材の料金も必要になることから全体的に価格が高くなります。それにも関わらずカプセルにして、味に問題がある原材料を多くして、有効性を高める場合があります。味覚は舌で感じるものであるので、胃で溶けるカプセルなら味覚の問題を解決することができます。
どれだけの有効成分が含まれているかは重量(mg)で確認することができますが、食品の成分表示は重量が多いものから順番に記載することが定められているので、この成分表示で確認することができます。
オリンピックが世界最大の祭典だということは認めるとしても、オリンピックがすべてのアマチュアスポーツを取りまとめているわけではありません。また、オリンピックに採用されている競技もすべてが実施されているわけではありません。例えば、新体操でも男子の競技は実施されていません。陸上競技でも競泳競技でも実施されていない距離はあります。
東京オリンピック(2020)では野球とソフトボールが実施されるといっても、日本での特別措置で世界的に実施している国は少ないので、本来ならオリンピック競技ではありません。では、世界的な大会はワールドカップだけなのかというと、オリンピックで作用されていない競技はワールドゲームズとして4年に1回開催されています。と言われても、何のことかわからないという人が多いかと思います。
アマチュアスポーツの世界団体はスポーツアコード(Sports Accord)という団体に属しています。日本語では国際スポーツ連盟と呼ばれています。オリンピックに採用されている競技団体は国際オリンピック委員会に所属して、それ以外の競技団体は国際ワールドゲームズ協会に所属しています。今ではオンピック競技となっているバドミントン、野球、ソフトボール、テコンドー、ビーチバレーボール、女子ウエイトリフティング、トライアスロン、7人制ラグビーはワールドゲームズの競技でした。また、東京オリンピックの追加競技種目となった野球、ソフトボール、空手、ローラースポーツ(スケートボード)、スポーツクライミング、サーフィンもワールドゲームズの加盟競技です。
オリンピックは4年に1回の開催ということは(今回の1年延期を除けば)誰もが知ることですが、ワールドゲームズも4年に1回の開催ということは、ほとんど知られていません。オリンピック(夏季大会)の翌年に開催することになっていて、次回は2022年にアメリカのバーミングハムで開催されます(オリンピック延期に合わせて1年後の開催)。2001年には秋田県でも開催されていますが、これも地元以外では知られていません。
なぜ、こんなに詳しいのかというと、私が理事と務めていた公益財団法人日本健康スポーツ連盟の副理事長が日本ワールドゲームズ協会の会長の赤木恭平さんだからです。赤木さんは全日本ボウリング協会の名誉会長で、長らく会長を務め、一時期は世界ボウリング連盟の会長も務めていました。ちなみに岡山県高梁市の出身です。
日本ワールドゲームズ協会の加盟競技団体は、ホームページに掲載されています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
高校生を含む若い世代は、食に関する知識や意識、実践状況などの面で他の世代より課題が多く、こうした若い世代が食育に関する知識を高め、意識を深め、心身の健康を増進する健全な食生活を実践することができるように食育を推進することが必要となります。
また、厚生労働省の2015年(平成27年)の「国民健康・栄養調査」において、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日に2回以上食べることが「ほとんど毎日」の者の割合は、男女ともに若い世代ほど低い傾向にあることがわかりました。
こうした課題に適切に対応するために、小学校、中学校で学んできた食に関する正しい知識と望ましい食習慣と関連させ、生涯にわたって健やかな心身と豊かな人間性を育んでいくための基礎が培われるように、栄養のバランスや規則正しい食生活、食品の安全性などの指導が一層重視されなければならないとしています。また、これら心身の健康に関する内容に加えて、自然の恩恵・勤労などへの感謝や食文化などについても教科書などの内容と関連させた指導を行うことが効果的であるとしています。
食に関する指導に当たっては、保健体育科における望ましい生活習慣の育成や、家庭科における食生活に関する指導、特別活動における生涯にわたって心身の健康を保持増進するための指導はもとより、各教科・科目、総合的な探求の時間での指導などを相互に関連させながら、学校教育活動全体として効果的に取り組むことが重要です。
幼児教育から高等学校まで、切れ目のない食育を指針していくことで、子どもの健康な食習慣、運動習慣の定着を図っていくことが大変重要です。そのために、幼児教育と小学校、中学校の接続、小学校、中学校、高等学校の接続を意識して、教科など横断的な視点で教育課程を編成していく必要があります。
「恩を仇で返す」というのは、あまりよい印象で使われる諺(ことわざ)ではないのですが、これをもじった「オンをオフで返す」となると、軽妙さを感じることにもなります。精神的に余裕があるベテランや高齢者の中には、正面から全力でぶつかってきた相手に対して、力が抜けてしまうような反応をする人がいます。その場を和ませたり、力ずくの対戦を心の余裕をもって交わらせるようにしてくれます。
これはプラスの受け止め方であって、同じことでも受け止め方で内容が違ってきます。言われたことがなかなかできない人に対して、それをズバリと指摘したらギスギスするところを“大器晩成”という言葉を使った瞬間に和んだ雰囲気にもなります。そういったゆとりのあることならよいのですが、ベテランになるほど正面から受け止めずに、はぐらかすようになりがちです。これは「自己利益の法則」と呼ばれるもので、これを知ったのは認知症の予防・改善にスポーツを活かす方法について論議をしているときでした。
あまりに頑固に新たな提案を認めようとしない人に対して、それこそ認知症ではないのかと感じ始めていたときに、専門医から「自己利益の法則」という言葉が飛び出て、それで納得したというか、こちらも正面からぶつかることをやめようと思ったものです。「自己利益の法則」は認知症の特性を示す場面で使われています。
認知症になると自分にとって不利なことは絶対に認めず、平気で嘘をついたり、言い訳をするということで、これに法則という言葉を使っているのは認知機能の低下によって相手に対して共感できなくなったり、嘘を嘘と感じなくなくなり、自分の能力が低下していることへの自己防衛として、当たり前のようにやってしまうことを指しています。
この「自己利益の法則」を思い出したのは、オリンピック開催を前にして緊急事態宣言をしたときに記者の質問に対して、首相がはぐらかすような返答を繰り返しているシーンを見ているときでした。
健康食品と一般食品には大きな違いがあります。それは食品の機能の種類です。
食品には3つの機能があります。栄養・エネルギー源としての一次機能(栄養機能)、味や食感を楽しむおいしさとしての二次機能(感覚機能)、食べ物に含まれる栄養成分が生体防御、疾病の予防、疾病の回復、生体リズムの調節、老化抑制などの身体に与える体調調整の三次機能(体調調整機能)です。
三次機能は食品の薬理的作用であり、この機能が健康食品に活用されています。
食品の持つ三次機能に関しては、2001年に開始された「保健機能食品制度」によって特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品については機能の一部を表示することが許可されています。健康食品は機能性食品とも呼ばれていますが、機能性食品は日本で定義された概念で、1984年に文部省(現文部科学省)の特定研究「食品機能の系統的解析と展開」のプロジェクトの中で定められました。
健康食品に一次機能がないわけではなくて、栄養機能はサプリメント(ビタミン、ミネラル、脂肪酸)に求められる機能となっています。しかし、食品によって充分に栄養素が摂取できていれば、摂る必要はないとの考えもあります。栄養の専門家の中には、サプリメントの使用は栄養学の敗北だと発言する人も少なくありません。
サプリメント・健康食品には二次機能はなく、味やおいしさで選ばれることはないかもしれません。しかし、マイナスの味覚である苦味や渋味はサプリメント・健康食品の成分には存在しています。サプリメント・健康食品の成分は食品に含まれる有効成分を凝縮、濃縮することから、特徴的な味が強く現れることにもなります。
有効成分に刺激的な味覚のある場合には、有効性を高めるために多くの量を使用したくても味覚の問題によって多くの量を使うことができないという問題もあげられています。
ネット隆盛の時代に逆らうように、情報は紙にして、つまりプリントして保存して、講習に使うテキストも紙で提供しています。アップする作業が面倒だからということではなくて、情報は“行間を読む”ことが重要で、そのために文章として読み込むことが必要だと考えているからです。行間を読むの“行間”は、文章に書かれていない書き手が本当に伝えたい隠された意図や意味合いを指しています。これを読み取ってほしいことから、わざわざ文章化しているのです。
講習などでは要点だけを伝えたい、要点だけを知ることができればよいということもあります。医学系学会の機関誌の編集を手伝っていたときに、講演会場ではスクリーンに大写しにされる図表と、講師が話したことを文章化して、参加できなかった会員にも共通の情報が提供できるようにしていました。
話を聞いているときには納得できる内容だったと思っていたのに、文章化してみると物足りない、これでは伝わりにくい、場合によっては誤った伝わり方をしてしまうということもあって、講演者に追加をお願いしたこともあります。ところが、その手間が面倒だというわけではない(だろう)のに、断ってくる方も少なくありません。講演で話した瞬間に仕事は終わったと感じているのか、それとも詳しい情報を(安い講演料で)伝えたくないという考えがあるのか、結局は“読めばわかる”という内容にすることができなかったことは一度や二度ではありません。
文章を作成する側としては、“書きながら考える”“読みながら考える”ということをしているので、同じような感覚を味わってもらいたいという思いもあります。行間が意味することがわかったときには、それが記憶に残り、のちのちに役に立つということも期待をしています。そんな紙の文章の読み物や講習テキストは、シーンが変わると役に立たないこともあります。重要な内容、面白い内容であっても、ネット情報には向かないと思って、求められてもネットにアップしないできたことも複数あります。
しかし、そのほうがネット向きだという時代になってきました。ネットの検索で上位にくるのは、検索数が多い順でもなければ、関心度が高い順でもありません。情報の重要性、社会が求めている情報が上位に上がってくるように検索システムの定義が変わってきました。すでにネットに長く掲載されている繰り返し使われた文章は、有能な検索ロボットが判断して、検索を繰り返しても上位にこないようにしています。初登場で、内容的にしっかりとしていて、裏付けもある情報が上位にくるようになりました。
そのことを教えてくれたのは、長く付き合ってきたネット関係者で、もう古くなった紙の情報として捨てようかと思っていたときに、古い情報の部分だけを最新に書き換えれば、これほど役立つものはないと言われました。その気になって、紙の情報(といってもWordやExcelのデータ)を最新情報に差し替えているところです。そして、この情報を次の世代に伝えて、活かしてもらえればと考えています。
腸内には1000種類以上、約1000兆個もの腸内細菌が棲みついていて、その重量は1~1.5kgにもなります。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌に大きく分けられています。日和見菌は腸内の環境によって善玉菌の働きも悪玉菌の働きもします。バランスがよい腸内環境では「善玉菌20%:悪玉菌10%:日和見菌70%」の割合になっているといいます。
善玉菌も悪玉菌も細菌の一種であり、エサとなる栄養源を取り込んで、内部で代謝させてエネルギーを作り出しています。そのエネルギーによって活動して、増殖もしていると同時に、代謝物を外部に排出しています。この代謝物が善玉菌と悪玉菌では違っていて、善玉菌は酸性物質を作り出し、悪玉菌はアルカリ性物質を作り出しています。つまり、善玉菌が増えて酸性物質が多く排出されれば腸内は酸性傾向になり、悪玉菌が増えてアルカリ性物質が多く排出されれば腸内は酸性傾向が弱まり、アルカリ性傾向に近づいていきます。
善玉菌はビフィズス菌やフェカリス菌、乳酸桿菌などの乳酸菌類が代表的なものとなっています。悪玉菌はウェルシュ菌や大腸菌、腸球菌、赤痢菌など数多くの種類があります。
腸内細菌の種類と数については、100種類以上、約100兆個と言われていた時代があり、続いて300種類以上、約300兆個と言われ、今では1000種類以上、約1000兆個となっています。これは日本人の腸内細菌の数が増えたからではなく、研究が進むにつれて種類と数が確認されるようになったからです。
実際に腸内で生きている状態の腸内細菌の数を数えて確認しているわけではないものの、腸内細菌の総数はほぼ決まっています。そして、善玉菌が増えると悪玉菌が減り、逆に悪玉菌が増えると善玉菌が減っていくようになっています。善玉菌は発酵を進めて腸内の酸性傾向を強めていきますが、悪玉菌は酸性の環境に弱く、アルカリ性の環境には強いために善玉菌が多くなるほど悪玉菌は減っていきます。逆に悪玉菌が増えてアルカリ性の環境に傾くと善玉菌が減っていくようになります。





