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勉強をした結果は、何らかの形で成果として見える形にしたいものです。修了というのは勉強をして結果を証明するもので、一定のレベルに達したかどうかを認めるものではありません。そこで、レベルをクリアしたことを確認して認めるのが資格認定です。資格認定に初めて携わったのは社会人1年目に日本厨房工業会の厨房設備士の資格認定制度を構築するタイミングで関わったことです。この制度は1級、2級と段階を設けていて、実務年齢で分けられています。
いわゆる初級、上級という2段階システムですが、2級に合格したら1級を受講できるという仕組みです。それでは面白さに欠けるなと考えているときに巡り合ったのが3段階方式を実施している団体でした。初級は中級を受講することができて、中級になると初級講習の講師となって講習を開催できるというもので、さらに中級が上級を受講して上級になると中級の講習を開催できるというものです。これによって、ただ勉強をしようというだけでなく、自分が学ぶ立場から教える立場になろうというモチベーションを持って学んでいくシステムです。
このシステムを意識して、次々に持ち込まれる資格認定を実施しようとしても、自分が教える立場になろうという人が、なかなか現れなくて、実際に実施できたのは私が特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構を設立して、メディカルダイエットアドバイザーを初級、中級、上級として、上位資格に下位資格の講習を認めたことでした。
この一応の成果を経て、健康スポーツサプリメント指導者もサプリメント情報知識検定もインターバルウォーキング指導者も3段階方式にしています。
ただ、今はコロナ禍で、面談での講習ができにくいことから、足踏み状態にはあります。できることなら、発達障害児のための栄養指導、生活改善指導にも段階制度を採用して、学んで資格を取得した人が、講師として収益を得ながら活動できるシステムを実施することを目指して活動をしているところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

和食はユネスコの無形文化遺産に登録されていますが、これは日本人が食べている食事の味や健康度だけが評価されたものではありません。自然尊重と社会的慣習があり、以下の4つの特徴から認められたものです。
1 新鮮で多様な食材と素材を用いて、その持ち味を尊重する工夫が施されている点です。四季折々の海の幸、山の幸があり、これらを活かすために出汁(だし)を使用した調理法が発達したことがあげられます。
2 栄養バランスに優れた健康的な食生活を形成している点です。地域で採れるさまざまな自然食材を用いて、出汁の旨味を上手に使って、動物性の油脂が少ない独特の食生活を実現していることです。
3 食事の場において自然の美しさや季節の移り変わりを表現した盛り付け、提供が行われる点です。飾り包丁で自然を表現するなどの美意識が根底にあり、旬の食材を好んで用いるほか、季節に合った調度品や食器を利用することで季節感を楽しむ心が日本の食文化にあることです。
4 食が年中行事と密接な関わりを持っている点です。冠婚葬祭に食は重要な位置を占めています。正月のおせち料理、雑煮から始まり、大晦日の年越しそばまで、さまざまな年中行事に食は欠かせないものです。また、お食い初め、七五三などの人生の節目の儀礼にも食が密接な関わりを有していることがあげられます。
和食は、確かに世界に誇るべき文化ですが、日本人が以前に食べていた食事とは中身が異なり、肉食が増えたことが生活習慣病を増やしていることへの反省から、伝統食が見直されています。伝統食といっても“粗食”のことではありません。戦前の粗食の時代は生活習慣病は少なかったものの平均寿命は短くて、50歳に達したのは戦後の昭和22年のことです。そのことを忘れて、伝統食への回帰を叫ぶのは、どうかと思います。
日本人に不足していた動物性たんぱく質と脂肪が増えて、平均寿命が延びても生活習慣病がさほど多くなかった昭和30年代後半の食事を見習うべきではないでしょうか。

ウォーキングのイベントに参加する人が求めていることは、環境問題への意識や仲間づくりといったこともありますが、なんといっても健康づくりです。歩けば健康になるといった単純なことではなくて、現状の打破を目指して血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値などが高くて、医師などから歩くことをすすめられて参加している人も少なくありません。
一般社団法人日本ウオーキング協会では、指導者の資格認定をしていて、健康ウオーキング指導士なる資格があります。日本メディカルダイエット支援機構の理事長が、公益財団法人日本健康スポーツ連盟の理事であったときに資格認定に関わったことがあり、そのときに参加者の声が、どこまで反映されているのか講習テキストを見たところ、ウォーキング大会を開催する立場での指導者養成であって、検査数値に合わせた健康になるための歩き方の講習ではないことがわかりました。
講習テキストには生活習慣病への対策も書かれていたものの、それは高血圧や糖尿病の人が参加したときの安全性のための大会主催者としての対応であって、それぞれの人が安全に、しかも効果が得られる歩き方の指導については、まったく触れられていませんでした。これは必要な情報だということから、日本健康スポーツ連盟の理事長に相談して、健康づくりのウォーキングについて検討しました。その結果が、当支援機構のインターバルウォーキングの内容に活かされています。
コロナ禍で健康づくりのために歩きたくても歩けない状況になった災いを払拭するためには、これまでの長く歩くことから、より効果的な歩き方を身につけて、短時間のウォーキングの繰り返しであっても結果が得られる歩き方を普及していくことが重要と考えています。生活習慣病対策として血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値を下げるのに適した個別の歩き方に加えて、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)対策、認知症予防といった研究によって明らかになってきた歩く効果も広めていく必要があります。
それに加えて運動と食事、運動と休養の組み合わせによるメディカルダイエットの手法も広めていくことにしています。これまでの固定観念のウォーキングイベントから、意識を変えた日常的なウォーキングの推進を進めていくべきで、地域の健康づくりに取り組む責務がある自治体の意識も変えていくチャンスがコロナ禍で訪れたという認識もあって、「災い転じて福は内」というメッセージを掲げているのです。

全国納豆協同組合連合会がテレビによる広報戦略を展開するときに、日本メディカルダイエット支援機構の小林正人理事長(当時は健康科学情報センター所長、健康ペンクラブ代表理事)が呼ばれました。それは2002年のことで、納豆の日(7月10日)のイベントで納豆の有効性を示し、初代納豆クイーンとして菊川怜さんを表彰しました。小林正人理事長は納豆を食べた人の血液検査の結果から健康効果の発表をしたのですが、その後に納豆クイーンの表彰式だったのでメディアのカメラが場所取りに移動していて、発表のシーンは掲載されることはありませんでした。
ただ、翌年に納豆の日のイベントの前に有名な納豆博士のテレビインタビューを入れていたのですが、博士の到着が遅れて、夕方の番組に間に合わないということで、小林理事長が代わりにコメントしてテレビに登場したということはありました。
広報活動はイベントとともに日常的な活動が重要で、メディアにリリースを毎月送っていました。今では業界の広報はネット経由で簡単にできるようになりましたが、ネット上にアップしたものを新聞、雑誌、テレビなどの企画担当者が必ず見てくれるという保証はありません。2002年というと、まだ各メディアの担当者に紙のリリースを直接送っていました。このほうが目に止まる確率が極めて高くて、新聞社とテレビ局は地方の本社のほかに東京支社にも送るということで雑誌社も含めて300件以上に手作業で送るということをしていました。
リリースの内容は、季節と生活習慣病がテーマで、毎月違う内容を書いていたものの、なぜ納豆に効果があるのかということを栄養成分と特有の成分(ナットウキナーゼ、イソフラボン、ポリアミンなど)を引き合いに出していました。メディアの企画担当者は、長期間の企画立案をすることがわかっていたので、毎月のリリースの配送の前に、1年間のリリースの内容を簡単にまとめた冊子を送りました。知り合いのところにはプラスで手持ちをするということもしていました。
初めは新聞記事として小さく取り上げられるだけでも、これを見て他の新聞社が大きく取り上げてくれます。雑誌の編集者は新聞からネタ探しをしていて、テレビの企画担当は雑誌からネタ探しをするので、リリース発行から2〜3か月後にはテレビに取り上げられるというサイクルが実にうまくいっていた例として紹介させてもらっています。

消化は、飲食したものを分解して、栄養素として吸収される形にする過程を指しています。消化器は、飲食物が入る口腔、食道、消化を行う胃に続いて、吸収する小腸と大腸、不要物を排泄する直腸と肛門といった消化管のほか、消化管の働きを調整する肝臓や脾臓などの消化腺も含まれます。
〔消化管〕口腔(舌、歯など)、咽頭、食道、胃、十二指腸、小腸(空腸、回腸)、大腸(盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸、肛門
〔消化腺〕唾液腺、脾臓、肝臓、胆嚢
消化管は、口から肛門までをつなぐ1本の管で、その長さは約9mと、身長の約6倍の長さがあります。このうち多くを占めるのは腸(小腸と大腸)で、日本人の腸の長さは約7.5~8.5mと、欧米人よりも約2mも長くなっています。
胃は嚥下された食塊(食べた物)を一時的に貯えるとともに、胃液による消化と胃壁の蠕動運動によって食塊を粥状にして、十二指腸に送っていきます。胃液によって胃の中で分泌されるのは糖質とたんぱく質の消化液だけです。消化時間は栄養成分で異なり、完全に消化されるまでに糖質(主食:ご飯、パン、麺類など)は約2時間、たんぱく質は約4時間かかります。食物繊維は消化されない性質があり、食物繊維が多く含まれる食品は消化時間が長くなります。
胃は空腹時には縦方向に細長く、食べ物が入ると横に広がっていきます。容量(膨らんだ状態)は、男性は約1.4ℓ、女性は約1.3ℓとなっています。
小腸は、胃と結ばれる十二指腸、空腸、回腸へと続く細い管で構成されています。小腸液のほか、膵臓からの膵液、肝臓からの胆汁と混じり合い、小腸でも消化は続いています。粥状液から栄養素が吸収され、残りが大腸に運ばれていきます。

「災い転じて福は内」は、「災い転じて福となす」をもじったものですが、自分の心の中で言い聞かせるのではなくて、大声で勢いよく「福は内」と言い続けなければならないのがコロナ禍の状況ではないかと強く感じています。
掛け声をかけて元気に歩み出すということで思い浮かべるのはウォーキング大会のスタートのシーンです。東京から岡山に移住する前は、日本メディカルダイエット支援機構の本部も東京にあって、ウォーキング関連の団体とも交流をしてきました。当支援機構の理事長は公益財団法人日本健康スポーツ連盟の理事を務めていましたが、同時期の理事に一般社団法人日本ウオーキング協会の常務理事(現在は専務理事)がいたこともあって、ウォーキングのイベントや資格認定教育に関わらせてもらいました。ちなみにウォーキングが一般の用語ですが、日本ウオーキング協会は“ウオーキング”を正式な用語としています。(文字の変換ミスではありません)
ウォーキングは最も手軽に始められる運動で、ただ歩くことからポールを用いたノルディックスタイルのウォーキング、さまざまなテクニックを用いたウォーキング(パワーウォーキング、ジョグウォーク、インターバルウォーキングなど)があります。日本メディカルダイエット支援機構では、インターバルウォーキング(普通歩行と速歩を繰り返すエネルギー代謝を高める方法)とノルディックウォーキングを採用しています。
ウォーキング大会は、日本ウオーキング協会の傘下の都道府県のウオーキング協会が協力して、全国各地の自治体との協力のもとに実施されてきました。過去形で書いたのは、コロナ蔓延から軒並みウォーキング大会が中止されていて、いつから再開できるのか目処が立っていないからです。日本ウオーキング協会のウォーキング大会の特徴は、とにかく長い距離を歩くことです。前の東京オリンピックが開催された1964年に発足した歩け歩けの会が前身団体ですが、その前年に早稲田大学の精神高揚会の有志メンバーがアメリカ大陸6000kmの徒歩横断に参加して、これが歩け歩け会の発足のきっかけとなっています。
この伝統から、ウォーキング大会では30km、50kmといったコースを2日も3日も繰り返して歩き、それを記録することが今でも続けられています。ウォーキング大会で歩いた距離が公式記録で、それを積み重ねて地球1周に相当する4万kmを踏破することを目標にした表彰制度が設けられています。これを励みに全国の大会を渡り歩くメンバーも多くいて、日々のトレーニングが全国で行われていることが健康づくりの推進にもつながっていました。
その歩く機会が大きく減った中で、以前のような健康づくりを回復させるためには、「元の生活を取り戻す」という掛け声では足りないところまでコロナ禍で追い込まれてしまっています。

厨房業界の取材を始めたばかりの社会人の駆け出しの頃、この業界の関わりが広範囲であることを知って、面倒だというよりも、さまざまな行政機関に行けることに期待をいだきました。厨房機器は機械であるので通産省(現在は経済産業省)、火災関係の安全は自治省(現在は総務省)、学校給食は文部省(現在は文部科学省)、病院給食と福祉給食は厚生省(現在は厚生労働省)、産業給食は労働省(現在は厚生労働省)、自衛隊給食は防衛庁(現在は防衛省)、食材は農林水産省といったように多くの行政機関に渡っていました。
このような業界に関わることから、厨房業界は政治家との付き合いを重視していて、当時の日本厨房機器工業会(現在は日本厨房工業会)は業界代表が理事長、政治家が会長となっていました。別に厨房設備士会を設けていて、その会長も別の政治家でした。この先生方には『月刊厨房』の取材などで訪れ、その派閥の政治家も紹介してもらい、それぞれの厨房機器に関わる業界に影響力のある先生方も紹介されました。厨房業界に関わる両先生は、後に大臣となり、関わりのない業界に影響力のある先生方とも知り合いました。
これに別のルートで知り合っていた音楽業界、芸能界、テレビ業界に関わる政治家、医療や福祉、教育、食品に関わる政治家などと広がっていって、気づいたときには政治家のパーティー券を選挙が近づいてきたときや当選後、大臣就任時などに購入先を大量に探さなければならない状況になっていました。こうなるとブローカーかと言われるような状態で、さまざまな業界の人脈もできてきて、これが新たな仕事にもつながりました。
しかし、本業の研究や教育、執筆にかける時間が少なくなり、そんなしがらみから抜け出したいという気持ちもあって東京から離れることを模索していました。それがかなって岡山に移住できたのは60歳を超えてからのことでした。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「三つ子の魂百まで」の続きの話で、今回は塩分についてです。味覚は誕生したばかりのときからあります。それは五味のうち甘味、旨味、酸味、苦味の4つとされています。母乳をゴクゴクと飲めるのは甘味があり、唾液が混じるたんぱく質が変化して旨味になります。酸味と苦味は腐ったものや有害成分の味で、これを避けるために早く身につきます。塩味がわかるようになるのは生後3か月くらいです。塩味がわかるようになると、他の味覚も敏感になってきて、6か月くらいまでに味覚は整ってきます。
とはいっても、渋味、辛味がはっきりとわかるようになるのは1年ほどですが、これをおいしさとして感じるようになるまでには3年ほどがかかります。だから、3歳までに何を食べたのか、どんな調味料を使ったのかによって、微妙な味、組み合わされた複雑な味がわかるようになっていきます。
子どものときに塩味に慣れると、塩が多く含まれていないとおいしく感じないようになっていきます。だから、家族ごと必要以上に塩を使うようになり、また地域ごとに塩の摂取量に違いが出てきます。塩分摂取は、塩に含まれるナトリウムを多く摂ることになり、これが血圧の上昇につながります。ナトリウムの摂取量が血圧に影響を与える食塩感受性遺伝子を持っている人は日本人では約20%、ナトリウムが多くても血圧が上昇せずに逆にナトリウムを減らしても血圧が降下しない食塩非感受性の人は約50%とされています。残りの約30%は食塩と他の要因によって血圧が上昇するということです。
食塩非感受性なら塩分を多く摂っても平気なのかというと、血液中のナトリウムが多くなると血管の細胞に浸透して、細胞内のナトリウムが多くなります。ナトリウムには水分を吸着する作用があるので、細胞が膨らんで血管の内径が狭くなります。これによって自動的に血圧は上昇します。若いうちはナトリウムが多くなると腎臓から排出されるので正常な状態が保たれるのですが、年齢を重ねていくと徐々に排泄の能力が低下していきます。
年齢を重ねてから、病気になってから塩分摂取を減らすようにしようとしても、子どものころに身につけた食習慣を大人になってから改めるのは容易なことではありません。だから、子どものうちから塩分が少なくてもおいしく感じるように、例えば汁物は出汁(だし)を多く使って、食塩が少なくてもおいしく食べられる能力を身につけるようにすることが大切になるのです。

新型コロナウイルス感染症の蔓延は、国内のことだけではなく、まさにパンデミック(世界的大流行)となっています。そんな中で、オリンピックとパラリンピックの開催に突き進んでいる日本人の行動を驚き、支持するという声が世界からあがっています。G7で首相が受けた支持は、オリンピック開催ではなくて、日本人の意識と態度が支持されたものと感じています。
これまで経験したことがない災いはコロナ禍と呼ばれています。この“禍”は災い、厄を表す文字で、諺(ことわざ)として使われる「災い転じて福となす」の元の言葉です。故事では「禍を転じて福と為す」と書かれています。単に新型コロナウイルスが蔓延している状態のことだけではなくて、その禍(わざわい)によって身動きができない世の中を一気に福(よい状態)に転じることを指しています。禍はわかりにくいので、一般に使われている諺の「災い」を使って書き進めていきます。
コロナ禍が過ぎる、つまり新型コロナウイルス感染が“終息”ではなくて、まだ感染は広がっているものの経済を優先させた行動ができる“収束”が宣言できる状態になれば、“元に戻る”と信じている、信じたいと思っている人は数多くいます。それは当たり前だろうと言うのではなくて、“元に戻る”だけでよいのかという考えがあります。「災い転じて福となす」でなければ、良かったと胸を撫で下ろし、将来に向かって希望を持って進んでいくことはできません。
故事の「禍を転じて福と為す」が示しているのは、ただ禍を乗り越えるだけでなく、それを自分の糧(かて)にして人生の上昇気流に変えていくことです。災いが自分にとってよくないことという個人レベル、家族レベルの話であれば、気持ちの切り替えで済むかもしれませんが、社会的な“禍”となってしまったからは社会経済構造を変えるくらいの取り組みが必要になります。
専門分野の話をすると、日本は戦後の75年をかけて、先進国でビリにあった平均寿命を世界のトップレベルまで押し上げてきました。それは食事、運動、休養という当たり前すぎるかもしれない取り組みを真面目に行ってきた結果といえます。ところが、コロナ禍で運動をしようにも集まることができない、外出も自粛しなければならない、家にいる時間が延びたことで運動不足に食べ過ぎ、飲み過ぎが加わり、病院に行く回数が減っただけでなくて健康診断も減ってしまったということで、すべてにストレスがつきまっていて、健康づくりの観点からするとマイナスばかりです。
ここまで悪条件になれば、平均寿命の延びも怪しくなり、介護に頼らず自力で生活できる健康年齢の延びも止まってしまうことも考えられます。コロナ禍が収束して元と同じ生活をすることではなく、マイナスを取り戻すために、もっと積極的に活動をしなければ、健康面だけでなく、経済面でも日本の優位さを取り戻すことができないのではないかと強い危機感を感じています。
では、どのように意識して、何をすればよいのか、その話は次回に続きます。

食品の栄養素の話というと三大エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6種類の基本成分で語るのが本道です。臨床栄養の世界で広報の仕事をしていたことから、日本メディカルダイエット支援機構の理事長(当時は健康科学情報センター所長、健康ペンクラブ代表理事)が2002年に全国納豆協同組合連合会の納豆PRセンターの広報を初めてしたときにも、納豆の効能はたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を中心にメディア広報をしていました。それだけでは話題性が低いということで、ナットウキナーゼ、イソフラボン、ポリアミンなどの特有の成分の話題も盛り込んでいきました。
納豆の広報活動が成功してメディアにも頻繁に登場して、納豆の売り上げが高まっていったことから食品業界の注目度が高まり、日本豆腐協会からも広報活動の仕事が入りました。数年は並行して納豆と豆腐の広報をしていたのですが、手法はまったく同じで、先に1年間分の広報リリースのまとめ版を作り、詳しい内容について書いたリリースを毎月メディアに送るということを続けていました。
その頃は、メディアでも健康食品のブームが起こっていて、栄養素の話だけでは記事や番組が作りにくいということで、特有の成分と生活習慣病の予防・改善について聞かれることが急に増えました。健康科学情報センターのサポートメンバーは臨床栄養の研究者(医師、管理栄養士など)が多く、初めはサポートの先生方で事足りていました。ところが、要求が有効成分となってきたので健康ペンクラブの先生方の出番となりました。健康ペンクラブの会長は薬学博士の久郷晴彦先生で、当時はテレビ、講演、出版で大活躍だったことから、会員には健康雑誌の編集者が多く、健康関連を得意とするライターやテレビ番組の企画担当も続々と加わってきていました。
また、当時はダイエットもブームになっていて、間違ったダイエット法が広まっていることを、なんとかしたいという気持ちもあって、取材を受けるときには生活習慣病対策だけでなく、納豆などの食品を食べてダイエットすることも伝えました。それをきっかけとしてダイエット関連の情報を求められることが多くなり、テレビが相手なのでエビデンスも集めまくりました。それが日本メディカルダイエット支援機構の設立へとつながっていきました。