投稿者「JMDS」のアーカイブ

メディカルダイエットを法人名の中央に使っていることから、医療機関からダイエット治療の提携を持ちかけられたり、ダイエット治療の推薦を求められたり、商品の共同開発の依頼を受けることさえあります。メディカルの手法を使って、無理をすることなく、無駄もないダイエットを提供しようという考えでの提案が多くなっています。
私たちもモットーとして「無理なく無駄なく」を掲げています。しかし、そのために実践することは、自分の力によって体内で発生するエネルギーを増やして、それによって健康的な身体にしていくことであって、身体のメカニズムに合った方法を研究して、わかりやすく、実践しやすい方法として伝えていくことを重視しています。少なくとも、注射を使って、簡単に、どんな体質の人でもやせられるというようなものではありません。
私たちの研究分野は大きく捉えると生命科学です。これは生命を研究対象としたもので、その応用として医学、薬学、栄養学、保健学、運動科学などがあります。通常は、このうちの一つに絞って、他の応用分野と手を結ぶことはあっても、あれもこれもやりはしません。ところが、私たちは、これらの応用分野は健康になるための手段と考えていて、身体の働きをひっくるめて研究範囲としています。それぞれの研究分野の中では正しいことであっても、結果として健康という結果につながらなければ仕方がないという考え方もしています。
とはいっても、まとまりがないのでは研究も進められないわけで、そこで立てている科学分野がエネルギー代謝です。エネルギー代謝は生体(身体)と外界との間のエネルギーとの交換のことを指していて、物質代謝をエネルギーの面から見ています。化学的エネルギーが含まれる食べ物を摂取して、これを機械的エネルギーに変換して身体を動かし、電気的エネルギーに変換して神経伝達を行い、熱エネルギーに変換して体温を維持しています。
エネルギー源になる糖質、脂質、たんぱく質のうち最もエネルギー効率が高い脂質(脂肪)を体内に蓄積して、この体脂肪を効率よく代謝させることによって多くのエネルギーを作り出しています。単純に運動をすれば体脂肪を代謝させることによって多くのエネルギーが作り出せるはずですが、そうは簡単に基本的な理論どおりにいかないのが身体の難しいところです。日本人は世界でも特別な体質の持ち主で、その体質に合った方法が必要になります。その実践の方法がメディカルダイエットです。

新型コロナウイルスの感染拡大から健康への影響が懸念されて、高齢者の健康寿命が短くなることが話題となりました。高齢者の健康は重要ではあるものの、そればかりではないことを広く伝えさせてもらっています。その対象としているのは子どもですが、その研究のきっかけとなったのは発達障害児のコロナ禍の反応です。
感染拡大で全国一斉に休校になったとき、直接学ぶ機会が奪われ、自宅での課題の自習やタブレットを使ってのオンライン教育が始まりました。これだけでも学力低下は起こりましたが、教科書に書かれていることを学ぶことだけが学習ではありません。教師とのやり取り、周囲の反応を見ながら進めていくことも大切です。家庭で学びたくても勉強する場所がない、親がテレワークで家庭にいるということもあって落ち着いて勉強できない、オンライン教育にしても、通信環境が整っていないと通常の進行では学べなくなります。そのために経済的なことが学業の差につながりました。
学校で学べるようになってからも、新型コロナウイルスの感染が怖いからと学校に行けない子どもは文部科学省の調査だけでも7000人はいるといいます。マスクをしているだけでも摩擦や中にこもる臭いなどが気になって集中できないという子どもも少なくありません。
オリンピックは強行開催ということになっても運動会はない、運動系のクラブ活動もない、体育も通常のことはできないという地域も依然としてあります。また、地域で集まることも感染リスクがあるということで学ぶことも遊ぶこともできないという地域もあります。運動不足に、家庭にいる時間が長いことからの食べすぎ、自宅から出られないことのストレスなどなど、心身ともに大きな負荷がかかった状態で育っていくということです。
このまま継続すると、学習面でも情緒の面でも体力面でも、その前の世代とは違う「コロナ世代」とも呼ばれかねません。発達障害児は、さまざまな困難を抱えたまま学習をしていますが、それと同じような状態に多くの子どもたちが巻き込まれていて、発達障害児と同じことが起こりかねない、発達障害児と同じ対応をしないといけないという状況にもなっています。
発達障害がある子どもにとっては学習の困難さが重なってくることになり、コロナから脱出できたときには、以前とは比べものにならないくらいの対策をしていかなければならないと覚悟をしています。

体内で発生する毒素としてニトロソアミンと腸内細菌の悪玉菌が発生させる有害物質について前回説明しました。体内で発生する毒素は、この他にもあって、活動をした結果、代謝産物として身体の中で発生する老廃物があり、これは体内毒素と呼ばれています。体内毒素には疲労物質の乳酸、尿素、尿酸、アンモニアのほか、腸内細菌の悪玉菌が発生させたインドール、スカトール、硫化水素などの毒素も含まれます。体内毒素は、血液とリンパ液によって肝臓に運ばれて分解され、分解されたものは腎臓で濾過されて、尿に混じって排出されます。
この体内毒素の健康被害を拡大させるものとして指摘されているのが体外毒素とよばれる飲食物などと一緒に外部から身体に入ってきた有害ミネラルがあげられます。体内の96.7%は4元素(酸素、炭素、水素、窒素)で構成されていて、三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質も4元素で構成されています。このほかはミネラルが大部分を占めています。
ミネラルは必須ミネラルと有害ミネラルに大きく分けられます。必須ミネラルは身体機能の維持・調節に欠かせない栄養成分ですが、多く摂りすぎることによって身体機能に悪影響を与えることがあります。そのため、最大摂取量が定められています。
体内汚染の原因とされているのは有害ミネラルで、有害金属とも呼ばれ、身体機能への有用性は認められていません。有害ミネラルとしては、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素(砒素)、ベリリウム、アルミニウムが主なものとしてあげられます。
体外毒素は汗腺から汗に混じって排泄されるほかに、有害ミネラルは皮脂となじみやすい性質があるため、皮脂腺から排泄されます。運動や入浴によって汗をかくだけでは有害ミネラルは排出されにくいのですが、遠赤外線によって身体の深層から温めることによって皮脂とともに排出することができるとして、デトックスを売り物にしている健康施設などで採用されています。

食事の内容と日本人の体質との関係について話をするときに、新たな食生活が健康を害しているということを伝えるために“江戸煩い(わずらい)”について話しています。煩いは身体的な病気を指していますが、江戸時代中期に八代将軍の徳川吉宗が進めた享保の改革によって新田開発が盛んに行われ、米が大増産されたことから庶民も白米が食べられるようになりました。
その結果として、全身の倦怠感、手足のしびれ、むくみが起こる今でいう脚気(かっけ)が急増しました。その原因が解明されるのは明治時代になってからですが、江戸時代には庶民も武士も脚気の症状に悩まされました。武士の多くは江戸勤番といって全国の各藩から単身赴任をしていました。地元の藩にいたときには問題がなかったのに、江戸で勤めると江戸煩いが起こり、また地元に戻ると治ってしまいます。
これは江戸特有の病気で、今でいう風土病のように考えられました。しかし、実際には玄米から取り除いた胚芽や糠(ぬか)に含まれるビタミンB₁が不足することで末梢神経障害や心不全が起こり、脚気となっていました。ビタミンB₁は糖質のエネルギー代謝に欠かせない重要なビタミンです。
白米が食べられるようになって、取り除かれた米糠は、おかずに加工に使われました。乳酸発酵させた糠床に野菜を漬ける糠漬けが白米とともに食べられるようになりました。ビタミンB₁は水溶性ビタミンであるので、野菜の中に移動します。糠と塩が白米をおいしく食べさせてくれることから広まっていきますが、変化した食事によって不足した栄養素をおかずから補うということで、今でいうサプリメントのようなものでした。
糠漬けは野菜だけでなく、魚料理でも使われるようになり、糠漬けを食べることで江戸煩いが避けられる、治せるということを経験的に知ったものの、その理由がわかるまでには70年ほどを要しました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

牛乳が飲めない子どもが引っかかっているのは、ミルク味や色、とろみ感などだけでなく、焦げたような臭いがあることです。発達障害児にみられる感覚過敏では、この焦げたような臭いが気になり、体質的に受けつけない原因にもなっています。これを改善するには、まず家庭で飲んでいる牛乳が、どんな種類であるかを確認することです。
牛乳は殺菌が義務づけられていて、殺菌温度によって超高温殺菌、高温殺菌、低温殺菌に分類されています。一般的な牛乳は超高温殺菌が使われ、120℃以上の温度で1〜3秒間で殺菌する方法が用いられています。実際に多いのは130℃で2秒間の殺菌です。一瞬のうちに130℃まで温度を高めるわけにはいかないので、予熱として60℃ほどに温度を高めておきますが、その後は熱したパイプを通過させます。このパイプの温度が130℃というわけではなくて、このパイプを通過して出てきた牛乳が130℃になっているので、パイプの内側に触れた牛乳は、もっと温度が高くなっています。
そのため、牛乳のたんぱく質が変性して、生乳の風味が失われる、熱に弱いビタミンが破壊されるということと同時に、子どもが飲みにくくなる味の変化も起こっているのです。
高温殺菌は72℃以上で、15秒以上が殺菌条件です。これに対して、低温殺菌は63〜65℃で30分間加熱する殺菌法で、さっぱりしてコクがない感じがするものの、生乳らしい味わいがあり、これが牛乳が苦手な子どもには飲みやすくなっています。
低温殺菌牛乳は酪農が盛んなヨーロッパでは当たり前の殺菌法で、日本のように超高温殺菌が主流となっているのは不思議な感覚で捉えられています。
低温殺菌牛乳を飲んで育った子どもは、家庭では飲めても学校給食の牛乳は飲めない、外食で乳製品を使ったものが食べられないという例もあります。感覚過敏では、加工食品にしても原材料の質に過敏に反応します。そういった反応は牛乳に限ったことではなくて、なんとか栄養を取らせようとして子どもに隠して料理に使っても見抜かれるということになります。そして、隠して入れたことが精神的に引っかかって、その隠した人の料理が食べられないということにもなりかねないので、感覚過敏の味覚過敏の反応は甘くみないことが大切です。

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第2回)を紹介します。
歯周病有所見者は、そうでない人と比べて循環器病を1.5〜2.8倍発症しやすいことが報告されています。頸動脈硬化症の程度が、歯周病や咀嚼能力と関連することがわかってきました。歯周病菌やその菌体成分が、直接、血管に障害を与える作用に加え、歯周病の組織で作られる炎症性サイトカインが血流を通じて心臓や血管に移動し、血管内皮細胞やアテローム性動脈硬化部分の免疫細胞が活性化されて、プラーク形成を引き起こすと考えられています。また、感染性心内膜炎は、血液中に入った細菌が心臓の弁などに感染し、増殖する病気で、重篤な合併症を引き起こすため注意が必要です。
高齢者の咀嚼能率が低下した群では、そうでない群と比べて、1.7〜1.9倍メタボリックシンドローム有病率が高い値を示したことが報告されています。継続的な歯科定期受診により、咀嚼能率が低下しにくいと考えられています。加齢に伴う口腔機能の低下を軽減するためには継続的な歯科定期受診が有効であると報告されています。
日本人6,125人を5年間追跡した研究では、ベースライン時点で歯周ポケットが6mm以上の場合に、HbA1cが6.5%以上になるリスクが3.5倍であったことが報告されています。また、2型糖尿病では歯周治療を行うことにより血糖が改善される可能性があり、歯周治療が推奨されています。なお、糖尿病が歯周病を引き起こすという逆の方向の因果についても検証されています。例えば、日本人5,856人を対象にした研究では、ベースライン時点でのHbA1cが6.5%以上の場合に、4mm以上の歯周ポケットができるリスクが1.2倍になることが報告されています。歯周病と糖尿病には双方向性の関連があると考えられています。
妊娠中は口腔ケアが疎かになることが報告されています。歯周病は早産のリスクになることが報告されています。

「○○の国」という表現を日本人は好きなようで、「日出ずる国」から「晴れの国」まで広く使われています。日出ずる国は聖徳太子が小野妹子を隋に派遣したときの書簡にあった言葉だと伝えられていますが、もともと日本の美称として使われていて、今でも日本発祥の素晴らしい文化などを世界に発信していることを指す言葉として使われています。
「晴れの国」という言葉のあとには「岡山」が続きますが、最も晴天が多いのは岡山県ではなくて、関東地方です。晴れの国の岡山は、実は岡山県全体のことではなくて、岡山市のことで、降水量が1mm未満の日が最も多いことを指しています。晴れの時間は長くはなくても雨の時間が短いということですが、イメージ先行で岡山県は晴れている、そのためにフルーツがおいしいということで「フルーツ王国」という言葉も使われています。
ただ、フルーツ王国を名乗っているのは岡山県だけでなくて、山形県、福島県、長野県、山梨県、京都府、大阪府、和歌山県、福岡県、沖縄県などでも使われています。
岡山県つながりで続いて紹介するのは、「一億総忍者の国」です。これは交通事故ZEROプロジェクトとして岡山トヨペットがテレビコマーシャルで打ち出しているもので、YouTubeでも人気が高まっています。信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしていても全国で8割のクルマが停車しないという状況である中、なんと岡山県では9割が停車していないということを憂いてのことです。9割と表現されているものの、実際には一時停止したのは7.1%となっています。
横断歩道の一時停止だけでなく、交差点でウインカーを使わずに曲がる、ウインカーを出すのは曲がる直前ということも有名(あまり有名になってほしくはないのですが)で、そのような状況だから、交通事故死亡者数は人口当たりでは日本一になっています。そのようなことで、忍者のような身のこなしをしないと安心して横断歩道も渡れないということを伝える皮肉な内容となっています。

食品表示を見ると、袋や箱の中に入っている商品の重量が表示されている場合と、100gあたりの表示がされている場合とがあります。食品表示はエネルギー量、糖質、脂質、たんぱく質、塩分の記載が義務づけられています。義務づけられている食品表示の他に重要な栄養成分についても実際の含有量と、100gあたりに含まれる含有量が示されていることがあります。
それを見て、実際の含有量よりも多く含まれているように思い込んでしまう、というか勘違いさせるようにしているのではないか、と思ってしまうこともあります。実際の重量が60gであれば0.6をかければわかるわけですが、これは十進法で表示されているからです。もしも100gあたりではなくて、80gあたりで表示されていたら、計算しにくくなり、間違いを起こしてしまうかもしれません。
重量なら目で見て、感覚的にも捉えやすいのですが、これがエネルギー量となると80が基準になると、やはりわかりにくくなります。エネルギー量は1単位という言葉が使われていて、1単位のエネルギー量は80kcalとなっています。なぜ、こんなわかりにくいものが使われているかというと、きっかけは終戦後(今から75年前の第二次世界大戦のあと)の食糧難です。肥料も飼料も足りず、食品の切り身も小さくなって、1食あたりで食べられる食品のエネルギー量が80kcal前後になっていたからです。
そのため、戦後の緊急事態の対応として、80kcalを基本とすることが提案され、80が感覚的にわかりにくいので、単位という十進法が取り入れられました。これが栄養教育に取り入れられ、糖尿病や脂質異常症(当時は高脂血症)は低エネルギーが重要であることから、糖尿病をはじめとした学会にも採用されました。
今では1食あたりの食品のエネルギー量は100kcal前後になっています。それでも歴史的に続けられてきた1単位80kcalは、いわば常識として伝えられています。100kcalを単位(わかりやすいので単位という言葉も必要ない)とする方法は日本メディカルダイエット支援機構も採用していますが、常識とされているのは80kcalのほうなので、計算がしにくいといわずに今は数字の感覚を身につけることを考えるしかないということを伝えさせてもらっています。

工場の汚染排水や排気、自動車などの排気ガス、農薬などの鉛、カドミウム、水銀、ヒ素などによる環境汚染は進み、環境破壊にストップをかける活動が進んでいても、水や土壌、空気を通して、体内に入り込んでくる汚染物質の量は増え続けています。これらの環境汚染物質は、プランクトン、小魚から始まり、徐々に大型の動物への蓄積されていく食物連鎖が起こり、最終的には食物連鎖の頂点に立つ人間の体内に最も蓄積されていきます。
水銀やカドミウムなどの有害ミネラル(有害金属)は加熱調理しても大きく減ることはなく、魚を多く食べる日本人には、有害ミネラルによる健康被害のリスクが高まっています。健康維持に必要な必須ミネラルが全身の細胞に分布しているのと同様に、有害ミネラルも全身のあらゆるところに蓄積されていきます。ヒ素は全身に蓄積されますが、その他の有害ミネラルは特に蓄積されやすい部位があります。アルミニウムは脳、肝臓、腎臓、骨に、水銀は肝臓、腎臓、骨に、鉛は肝臓と骨に蓄積されていきます。
有害ミネラルが蓄積されているのは身体の奥の見えない部分で、蓄積が進んでも気づきにくいものです。そのやめに有害物質を解毒・排出するためのデトックスの対策が遅れがちです。デトックス(detox)は解毒を意味するdetoxificationを短縮した言葉です。
では、有害物質を体内に入れないような生活をすればデトックスの必要はないのかというと、まったくの無害生活をしたとしても体内では魚(特に干物)と野菜(特に漬物)を食べることによって胃の中で発生するニトロソアミンという発がん性も認められている物質が発生してしまいます。また、腸内細菌の悪玉菌が腸内での腐敗を進めることから発生する毒素(有害物質)は、大腸壁から吸収されて、これも体内を巡ることになります。悪玉菌が主な栄養源(エサ)としているのは動物性たんぱく質と脂肪です。和食を食べていても、洋食を食べていても体内で有害物質が発生してしまうということです。

病院栄養管理の研究所に所属していたときのこと、メンバーとして慶應義塾大学病院の食養科のトップの管理栄養士が参加していました。この先生は100kcal栄養学の元祖とも言える方で、途中から大学の図書館に特殊資料担当として移動しました。臨床栄養の出身ということで疾病と栄養の歴史を専門としていたことから、臨床栄養の学会でも非常に興味深い報告をされていました。
その先生から学んだことが、私が日本人の体質を研究するきっかけにもなり、日本人の健康を歴史的に調べていくことで、日本人の弱点も強みもよくわかるようになりました。その中で強く印象に残り、私が1日に3食を食べることの意味を語るときに参考にさせてもらっているのが、江戸時代の昼食についてです。今でこそ朝食、昼食、夕食の3食を食べるのは当たり前になっていますが、この習慣があったのは貴族や武士でした。貴族も武士も公務員として働いているときには職場で昼食が提供されていました。これは平安時代から始まったことで、日本の給食の始まりとされています。
学校給食の始まりが明治22年の山形県の無料の食事で、そのときにはおにぎりと漬物だけだったことが記録されています。当時の庶民の当たり前の昼食と同じで、この組み合わせの昼食が始まったのは江戸時代中期だとされています。江戸時代中期といえば八代将軍の徳川吉宗によって享保の改革が行われ、まさに暴れん坊的な勢いの新田開発によって米の生産量が拡大しました。庶民だけでなく農民も玄米食からおいしい白米が食べられるようになったのも、この時代です。
このことが江戸わずらいと呼ばれる脚気を引き起こすことになるのですが、その話は別の機会に譲るとして、庶民は朝に炊飯して、残したご飯をおにぎりにして仕事場に持っていくようになりました。そんな時代になる前は、朝食と夕食が基本で、昼間に空腹を感じたときには軽食として今の駄菓子に当たるものを辻売りで買って、つなぎとして食べていました。
この話に続いて、糖質をエネルギー代謝するときに必要な4種類のビタミンB群のうちビタミンB₁とビタミンB₂は体内で24時間保持されるものの、ビタミンB₆とビタミンB₁₂は12時間ほどしか保持されないので、朝食と夕食のおかずは大切だ、という話につなげています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)