「20年振りの閉店セール」は、高級かつレトロで今では手に入らない食器を入手できる期間限定の機会ということで、岡山県内だけでなく、広く各種メディアにも取り上げられました。
今はSNSの威力もあって、新聞や雑誌、テレビ、インターネットにSNSが絡んだクロスメディアを想定するのは当たり前になっています。
通常のクロスメディアは、テレビCMで「続きはWebで」という広告手法であったり、テレビを見ながら気になるキーワードを登場させて、ネット検索に導くという手法が代表的なものです。
旧態依然の広告手法はオールドメディア同士の足し算でしたが、ニューメディアの登場から掛け算の世界に入っています。オールドメディアに比べたら、ニューメディアの威力は強大なので、どうしてもオールドメディアは軽視されがちです。
しかし、掛け算では0(ゼロ)が一つあるだけで、結果はゼロになってしまいます。それぞれのメディアの特性を知って、その特性を商店街の現状に合わせて打ち出し方と切り口を考えていくことが重要になります。
商店会として考えると、シャッターが閉まっている店舗の活性化の成功例をもって次に続けていくことが活性化の重要ポイントで、これまでの成功例を別のものと掛け合わせることで新たな価値観の創造につながっていきます。
食器が売れ残るようなことがあれば、その食器と組み合わせる食材の販売店や飲食店、それも既存の食材や料理だけにとどまらず、食器の魅力を活かした新たなメニューの開発にもつなげていくこともできます。
その開発のためのモニタリング、モニタリングのための大学などとの連携、その連携結果を現場に落としていくプランニングの実践へと広がっていきます。
食器と料理に、その内容を知ることができる書籍を組み合わせた展開も考えられます。
「20年振りの閉店セール」は、食器売り場の一部を一箱書店の複合形式にして、食器が売れすぎて店舗の一部が空いたら、そこに一箱書店を増やしていくということも考えにはありました。
今後は一箱書店を地域で展開していって、それぞれの書店や書籍の特徴に合わせた商店街との連携も想定されます。
メディアに取り上げられて売り上げが伸びればよいという従来の発想ではなくて、次々に展開が止まらない持続型の活性化が、どこまで広がっていくか楽しみで仕方がありません。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕





