投稿者「JMDS」のアーカイブ

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第2回です。
一時「いちじ」あるとき。午前または午後零時より一時間後の時刻。少しの時間。その場限り。同時。一回。「いっとき」ひととき、今の2時間に当たる。わずかの時間。同時。
一途「いちず」一つのことに向かい他をかえりみないこと。「いっと」ひとすじの道。一つの方向。
市場「いちば」毎日または定期に商人が集まって商品売買を行う場所。常設の設備があって主に日用品・食料品を販売するところ。「しじょう」売手と買手が特定の商品を規則的に取引する場所。一定の場所・時間に関係なく相互に競合する無数の需要・供給間に存在する交換関係。
一分「いちぶ」単位(十分の一)。一部金または一部銀。一分の官。「いっぷん」時間の単位、1時間の60分の1。
一歩「いちぶ」古来の面積単位。「いっぽ」ひとあし、ひとあゆみ。いちだん。
一文「いちぶん」一つの文章。「いちもん」貨幣単位。穴明銭一枚。ほんのわずかの銭。一つの文字。
一味「いちみ」同じ仲間、味方すること。事または理の平等。独特の味わい。一味唐辛子の略。「ひとあじ」ちょっとした味。微妙な味加減。
一目「いちもく」一度ちょっと見ること。「ひとめ」一度見ること、ちょっと見ること。目の中いっぱい。物または景色の全体が一瞬の間に見渡せること、一望。
一文字「いちもんじ」一つの文字。横にまっすぐなこと、一直線に突進して脇目もふらないさま。掛物の本紙の上下に横につける細いきれ。劇場の舞台の上方に垂れる横長の黒幕。刀の茎に作者銘として「一」の字を切ったもの。鎧の押付の化粧の板に併行する部分。浮世絵版画で風景画などの上部にある空色または朝日などのぼかし。「ひともじ」一つの文字。葱のこと(女房詞)。

新型コロナウイルスのワクチン開発の話題で使われる言葉に「副反応」というものがあります。「副作用」という言葉なら聞いたことがあり、ある程度は理解しているという人も多いかと思いますが、副反応と副作用の意味の違いとなると、まだまだ理解はされていないようです。
副作用は医薬品を使用したときに起こる望ましくない作用のことで、主反応と関わることであったり、治療効果がある反面で起こることが不快のレベルであれば医薬品を避けるようなことをしないで済むとしても、主反応とは異なる望まない作用が起こったとすると、この医薬品は避けるべきものとして扱われることになります。
これに対して副反応はワクチンの接種によって起こる、免疫を付与すること以外の反応を指しています。例えば、局所の赤み、発熱、腫れなどの反応で、ワクチンによる化学的な反応ではありません。ワクチンによって抗体が作られ、その抗体によって引き起こされていることです。その主な原因は炎症性サイトカインによって起こっていることで、その反応には大きな個人差があります。副反応が起こらない人がいる反面、副反応が強く現れる人もいます。
医薬品の副作用の場合には、化学的な反応によって起こっていることなので、どんな副作用なのかということは初めからわかっています。その副作用を避けるために、別の医薬品を使用するということができます。ところが、ワクチンによる副反応のほうは、使用した人の免疫によって起こっていることなので、予想がつかない反応が起こる可能性は常につきまとっています。試験ではわからなかった副反応が、実際に使用してからわかるということも少なくありません。このことがワクチンの使用をためらわせることにつながります。
新型コロナウイルスのワクチンは少しでも早く使用して感染を防ぎたいという考えがある一方で、他の人が実際に使用して副反応について知って、安心できる状態であれば使うようにしたいという考えもあるのが実際のところです。

日本人は今でこそ世界中の料理を食べられるようになっていますが、基本となるのは米食です。ご飯さえあれば、世界中の料理を食べられます。これはご飯によって料理を好みの味わいに変えることができるからです。ご飯には微妙な味はあっても、白米の場合は、ほとんど味がないのと同じです。
これに対してパンにも麺にも味がついています。主食に味があると、すべての料理に合わせるわけにはいかなくなります。ご飯に合うおかずをパンで食べるのは厳しいというものもあります。「そんなことはない」と反発する人に塩辛とパンを一緒に食べてもらったことがありますが、両方とも好きないのに一緒になると食べられなかったという反応です。
アジア大陸でも、ご飯を主食として食べています。しかし、大陸は硬水地域でカルシウムとマグネシウムが多く含まれていて、日本のように炊くということが基本的にはできません。硬水で炊くと水が充分に浸透しないために芯が残ってしまいます。そこで煮る、蒸す、炒めるという調理法になります。今では炊飯器の性能が向上して、硬水でも芯が残りにくくなりましたが、それでも硬水のために日本のようなふっくらとした美味しいご飯には炊き上がりません。
おかゆは米を煮たもので、白米は味付けなしでも食べられるのに対して、おかゆは味付けがないと美味しく食べられません。蒸すのも炒めるのも味付けが必要です。そのために、おかずの種類も限られてきます。
日本の水は軟水であることから、コメに浸透しやすく、普通に炊いても美味しくなります。炊くというのは煮て、蒸して、焦がすという過程で、炊飯器で焦げが残ることはなくなったものの、釜で炊くとおこげができます。おこげの香ばしさがあれば、塩も味噌もなしのおにぎり・おむすびでも美味しく食べられます。
口の中で味を整えることで味覚を磨いてきた日本人の“口中調味”は米を炊くことが可能であったことから生まれた、環境が与えてくれた健康の恵みであったということができます。

がん細胞は嫌気性だと言われています。この嫌気性という性質を殊更に大きく取り上げて、「酸素が嫌いなので酸素を多く取り入れれば、がんに対抗できる」というような発言をする人がいます。がん細胞が嫌気性であることは間違いがないことではあっても、だから酸素を多く摂取すればよいというのは、あまりに乱暴な考えです。
嫌気性というのは酸素を使わずに糖を使って乳酸を生成することを指しています。全身の細胞は基本的には酸素を使って、糖をエネルギー源にしてエネルギー代謝を行っています。細胞の中のミトコンドリアに糖(ブドウ糖)と酸素を取り込んで、TCA回路で代謝を起こして、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を作り出しています。その量はブドウ糖1分子につき、36個のATPとなっています。
酸素がない状態、少ない状態ではエネルギーが作り出せないのかというと、そんなことはなくて、ミトコンドリアの機能を使わなくてもブドウ糖1分子について2個のATPが作り出される仕組みがあります。
がん細胞の嫌気性についてはワールブルグ効果と呼ばれるドイツのオットー・ワールブルグ博士(ノーベル賞受賞者)が発見した仕組みがあるのですが、酸素を使わずに糖を使って乳酸を生成するということの前に「がん細胞は酸素存在下でも」という重要な言葉がついています。
人間の通常の細胞は分裂するときに、1個ずつしか増えないように制御されているのですが、がん細胞に変化すると制御が外れて、1個の細胞が2個になり、そこから先は4個、8個、16個、32個、64個、128個……というように倍々で増殖していきます。この急激な増殖に対応するために酸素を使わずにエネルギーを作り出す嫌気代謝を起こしているのです。
酸素があろうが、なかろうか嫌気代謝で増殖していくので、酸素を多く与えるように酸素を吸収したり、多くの酸素を取り入れる運動をしたり、酸素カプセルに入ったりしても、がん細胞の増殖には無関係だということです。
では、酸素を取り入れることは意味がないのかというと、そんなことはありません。がん細胞に限らず外敵と戦う白血球は細胞であるのでミトコンドリアが存在していて、酸素を取り込むことによってエネルギーを作り出し、そのエネルギーを使って外敵と戦っています。多くの酸素を取り込むことは白血球を活性化させるためには有効であり、非常に大切なことであるということです。

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第1回です。
生花「いけばな」草木の枝・葉・花などを切り取って水を入れた花器に挿して席上の飾りとすること。「せいか、なまばな」江戸中期に成立した華道の様式。自然の生きた花。
石高「いしだか」道路に石が多くてでこぼこなこと。「こくだか」検地によって法定された耕地の生産高。
石持「いしもち」板葺屋根の重し石の落下を防ぐための横木(飛騨)。「こくもち」餅にかたどった円紋の紋所の名(福岡黒田家)。定紋を描くべき所を白抜きにして染め上げた衣服地。
出水「いずみ」鹿児島県県北西端の八代海に面する市。「しゅっすい」大水が出ること。「でみず」降雨のために河川などの水量が増すこと。
一方「いちかた」平曲の流派で鎌倉末期の如一を祖とする。「いっぽう」一つの方面。両者のうちの片一方。専念すること。もう一つの側では。「ひとかた」一つの方向。二人または大勢ある中の一人。一人の尊敬語。
一月「いちがつ」年の第一に当たる月。正月。「ひとつき」一か月。
一行「いちぎょう」文字のひとくだり。念仏など一つの修行に専心すること。「いっこう」ひとならび。連れだった人々。書面一通。一つの行い。
一見「いちげん」初対面。一見客の略。「いっけん」一通り見ること。一度あうこと。ちょっと見たところ。
一期「いちご」一生。一生涯。生まれてから死ぬまで。「いつき」一つの期間。

ウイルスに感染すると、免疫細胞のマクロファージが取り込んで、これを処理すると当時に、どんなウイルスを処理したのかということを情報伝達物質のサイトカインを放出してリンパ球のB細胞に伝えます。この情報を受けてB細胞はウイルスと戦う抗体を作り出します。これによってウイルス感染に対抗できるようになる、と一般には説明されています。しかし、この通りにいかない場合も多々あります。
その代表的なものがエイズウイルスで、感染すると必ず抗体ができるものの、その抗体にはウイルスを退治する能力がありません。そのためにワクチンを接種して、抗体を作り出させても、治療効果がなくて、今に到るまでもワクチンが開発されていません。
このようなことが起こるのは、抗体には種類があるからです。どのような抗体かというと善玉抗体、悪玉抗体、そして役なし抗体の3種類で、エイズに対してはB細胞が役なし抗体を作っています。役なし抗体というのは、その名のとおりで抗体の役をしない抗体で、つまり役立たずの抗体です。
新型コロナウイルスに感染したときにB細胞が作っている抗体は善玉抗体で、医学用語では中和抗体と呼ばれています。この善玉抗体が作られれば、ワクチンを接種することによって善玉抗体が増えて、新型コロナウイルスに感染したときにも発症することがないか、発症したとしても軽症で済むようになります。
この話を聞くと、早くワクチンが開発されて、自分も早く接種したいと考えたくなるところですが、新型コロナウイルスには、もう一つの悪玉抗体が同時に作られてしまうという大きな問題点があります。悪玉抗体にはサイトカインの中でも炎症性サイトカインという重症化させる働きがある怖いサイトカインを放出する働きがあることが確認されています。
新型コロナウイルスに感染して軽症で済む人と重症化する人とがいるのは、善玉抗体と悪玉抗体が作られて、人によって作り出される量が違っているのではないか、と考えられています。ということは、新型コロナウイルスに由来するワクチンが開発されたときに、善玉抗体と悪玉抗体のどちらを多く作るのか、悪玉抗体の場合には、どれほどの重症が起こるのか、そこがわかっていないと、安心して使うことができないということです。

広く健康に関わる記念日について紹介します。
1月5日 セコムが1981年1月5日に発売したホームセキュリティシステムが2014年に100万軒を突破したことから「ホームセキュリティの日」と制定。毎月5日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。
1月6日 まくらが枕を英語でピロー(pillow)といい1をピンのピ、6をローと読むことから「まくらの日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)。
1月7日 七草。毎月7日と8日は生=な(7)まパ(8)スタの語呂合わせで「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。
1月8日 大戸屋が1958年1月8日の創業日を0108として0(オー)10(ト)8(ヤ)の語呂合わせで「大戸屋・定食の日」と制定。毎月8日は「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)。
1月9日 ジャマイカコーヒー輸入協議会がジャマイカから日本に初めてブルーマウンテンが大量出荷された1967年10月9日にちなんで「ジャマイカブルーマウンテンコーヒーの日」と制定。毎月9日は「クレープの日」(モンテール)。
1月10日 太助が干物の干が一と十に分解できることから「ひものの日」と制定。全国納豆協同組合連合会が1と10で糸の語呂合わせで「糸引き納豆の日」と制定。毎月10日は「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)。
1月11日 ギンビスがアスパラガスビスケットの棒状の形から「アスパラガスビスケットの日」と制定。デリア食品がマカロニの形が1日に似ていることと、1が3つ並ぶサ・ラ・ダから「マカロニサラダの日」と制定。長龍酒造が鏡開きの日を「樽酒の日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)。

しっかりと噛んで、味わってから飲み込むというのは、食品・料理のおいしさを感じるためにも、消化・吸収を進めるためにも大切なことです。その基本を日本人は和食の食生活の中で身につけてきました。その象徴となるのが「口中調味」という言葉です。辞書的な意味としては、口の中で食べ物を噛んで混ぜ合わせることによって味を変化させることを指しています。食べ物には一つひとつに味があっても、それが口の中で混ざると違う味になるので、複数の食品を使った料理は、口の中に入れた量によって違う味を感じていることになります。
ここでいう「口中調味」は、その意味も含んでいますが、さらに進めて「体調に合わせた味わい」を指しています。初めに口に入れるのは、ご飯、おかず、汁物と順番は人それぞれではあるものの、おかずの味を濃く感じた場合にはご飯を口に入れて薄め、薄く感じた場合には汁物を口に入れます。最終的には食卓のものをすべて食べるにしても、こうやって味覚を鍛えながら味わって食べることで、その時々の体調に合わせた食べ方ができるようになります。
疲れているときや病気のときには薄味を求めるようになり、元気がほしいときには濃い味になるということですが、年齢を重ねていくと、だんだんと薄味傾向になっていって、肉よりも魚を好み、味付けも淡白になっていきます。これが日本人の特徴です。
欧米人やアジア大陸の人たちは青年期に食べた味わいが一生涯続き、食べるものも料理も大きくは変わりません。青年期と変わらない食事では中高年になってから塩分や脂肪を多く摂ることになり、これが体調を見出し、生活習慣病を増やす原因にもなります。それに対して日本人は口中調味の食べ方を続けたおかげで、だんだんと脂肪が少ない食品を選び、塩分が少ない料理を好むようになります。
子どものときに和食が多く、薄味に慣れた人は、成人以降に薄味に慣れやすく、健康的な食生活を送れるようになっていきます。

ストレスの度合いを測定する方法は簡単なものから大掛かりなものまで、さまざま存在していますが、その中でも最も簡単にできるものとしてはスマートウォッチがあります。体温、血圧、心拍数、睡眠、歩数、エネルギー消費量などに加えて、ストレスチェックができるものもあり、これを装着して寝ていると、睡眠中のストレスが判定できるという便利な機能もあります。
ストレス解消のためにお酒を飲んでいる人は多いかと思いますが、飲酒後の睡眠のせいで、かえってストレスが高まっていることがあります。休肝日には睡眠中のストレスが少なくて、その理由を探っていると話してくれた研究者がいましたが、自律神経の研究をしていると、わざわざ探求しなくても簡単に理由が説明できます。
1日の自律神経の変化は、起床してから交感神経の働きが盛んになり、夕方以降には副交感神経の働きが盛んになって、心身ともに休めるようになっています。睡眠中のストレスの度合いを測定すれば、通常では副交感神経の働きが盛んなときにはストレスは低くなっています。ところが、飲酒をすると、寝つきがよくなることから飲酒は睡眠にも効果があって、熟睡できると思い込んでいる人も少なくありません。
しかし、実際には違っていて、飲酒で寝つきがよくなるのは自律神経に作用しているということではなくて、アルコールの誘眠効果によるものです。神経の麻痺が起こって、眠くなり、そのままの勢いで眠っているだけです。問題は寝ついたあとで、深夜0〜2時の熟睡している時間帯に交感神経の働きがアルコールのために高まっています。長く寝たようでも、実際には副交感神経の働きが低下して、心身ともに休めていないということが起こっています。
これがスマートウォッチの簡易のストレスチェックでも現れます。眠っている間の夢を覚えている、途中で目が覚めたというのは交感神経が寝ている間にも働きが高まっているからで、飲酒量が多いほど、アルコール度数が高いほど余計なストレスがかかっているということです。

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“あ”から始まる異音異義語の第3回です。
朝日「あさひ」朝昇る太陽。朝方の日。「ちょうにち」朝鮮と日本。
飛鳥「あすか」奈良盆地南部の一地方。畝傍山および天香具山付近以南の飛鳥川流域の小盆地。「ひちょう」空を飛びかける鳥。
彼方「あちら」自分や相手から遠い所を指す時の方向。あちらの方向にあるもの。「あなた」自分や相手から遠い所。ある所からむこう。「かなた」遠くはなれた方。
跡見「あとみ」茶会のあと別の客が茶の道具を拝見する茶会。「とみ」狩のときに鳥獣の通った跡を見て居所を考えること。
海士「あま」能の一。上方舞の一。「かいし」海上自衛官の最下位の階級。
天草「あまくさ」地名の一。「てんぐさ」紅藻類の海藻。
甘味「あまみ」甘いこと。甘い味のもの。「かんみ」甘い味。うまい食物。物事のおもしろさ。
雨水「あまみず」雨の水。天水。雨が降って地面に溜ったもの。「うすい」あまみず。二十四節気の一。
菖蒲「あやめ」アヤメ科の多年草。ショウブの古称。蛇の異名。「しょうぶ」サトイモ科の多年生草木。
新手「あらて」まだ戦わない元気のよい軍勢。新たに仲間に加わった人。新しい手段。「しんて」新しい方法・手段。
鞍馬「あんば」くらをおいた馬。男子体操競技の一。「くらま」京都市左京区にある地名。