有機・無農薬での栽培が一般的であった時代には栄養が豊富であったことから、農薬も化学肥料も使わずに栽培すれば栄養成分も消化酵素も豊富な野菜が栽培できる、と考える人も少なくありません。しかし、品種改良で以前の種類と異なるものが主流となっているものも増えてきています。
消化酵素が多い食品としてはジアスターゼが豊富な大根があげられます。ジアスターゼは、唾液に含まれるアミロースと同じ糖質の消化酵素です。大根といえば以前は中央が膨らんでいる三浦大根が主流だったが、今の主流は細長い形状の青首大根です。辛味が減り、甘味が増えた分だけ、ジアスターゼの量も減ってしまいました。
青首大根の青首の部分は地面から出て日光が当たっているところで、この部分が、だんだんと長くなる傾向があります。今では半分近くが緑色という大根まであります。まっすぐの大根は抜きやすく箱に入れて大量に運びやすく、均一の長さ・太さで売りやすいメリットがあるからです。そのため、箱のサイズに合った均一の長さで出荷できるようになった反面、完全に成長する前に抜いたり、栄養のピークを過ぎても箱のサイズに合う長さになるまで抜かないようにしたりと、味や栄養よりもサイズが優先されるようにもなりました。そのせいで、消化酵素が、ますます減ることになってしまいました。
酵素はタンパク質であるため、加熱すると破壊されて活性が低下することになります。生で食べる機会が減ると、ますます消化酵素が減っていきます。
体内の酵素は、アミノ酸から合成されているため、空腹期間が長い就寝時に徐々に減少していき、起床時には大きく減少しています。そこで、朝食では必須アミノ酸が豊富に含まれる良質のたんぱく質を摂ることが大切となります。良質なたんぱく質に該当する食品は、肉類、魚類、卵類、大豆・大豆加工食品があげられます。
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メディカルダイエットは医学・科学に基づいたダイエット法と認識されることが多いのですが、ここでいうダイエット(Diet)はやせるという意味ではありません。もともとDietには政策、方針、戦略などの意味があり、そこから転じて正しい方針どおりの生活をすることになり、太っている人の場合にはやせるような食事や運動がダイエットになりました。やせている人の場合には食事と運動によって健康的に太る(体重を増やす)ことであり、不足している栄養素があれば、それを補うこともダイエットの一つの意味となっています。
では、メディカルダイエットでは、太ることもダイエットなのかというと、そうではありません。メディカルダイエットが取り扱っているのは身体の機能を科学する生理学に基づいた代謝へのアプローチで、エネルギー代謝を高めて、そのエネルギーを用いて、全身の機能を調整することを目指しています。発達障害児に対しては、三大エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を効果的にエネルギーとする方法を用いて、そのエネルギーを身体機能や知的機能に使用するために、より多くのエネルギーを作り出す方法を指導しています。
エネルギー代謝は身体を多く動かせば、それぞれの細胞で発生するエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を増やすことができます。身体を動かすことでATPを多く発生させるには、運動の時間を長くとらなければならないことになりますが、私たちのメディカルダイエットの手法では、運動と食事のタイミング、運動と休養のタイミング、そして食事の休養のタイミングを調整することによって、エネルギー代謝を効果的に高めることができます。
これは無理をすることなく、運動と食事でいえば、どちらを先にするのか、どの食事の前後でするのかということで結果が変わってくるので、それについて詳しく紹介していくこととします。
広く健康に関わる記念日について紹介します。
12月22日 日本スープ協会が温かいスープをより温かく感じることができる冬で、1つ(12)もフーフー(22)とスープを飲むという語呂合わせで「スープの日」と制定。ジェネリック医薬品協議会がジェネリック医薬品承認のための科学的根拠を厚生労働省が定めた1997年12月22日にちなんで「ジェネリック医薬品の日」と制定。毎月22日は「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「カニカマの日」(スギヨ)。
12月23日 毎月23日は「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)。
12月24日 「クリスマスイブ」。毎月24日は、24種類のブルボン・プチにちなんで「プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京鰹節類卸協同組合)。
12月25日 「クリスマス」。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)。
12月26日 毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)、「風呂の日」(東京ガス)。
12月27日 伏見寒天記念碑を建てる会が12月末に寒天の元となるところてんが伏見で提供されたとの資料から12月とふしみ(24+3=27)から「寒天発祥の日」と制定。毎月27日は「ツナの日」。
12月28日 1888年12月28日に身体検査を実施する訓令を文部省が発したことから「身体検査の日」と制定。毎月28日は「ニワトリの日」(日本養鶏協会)。
酵素は細胞の中で化学反応を起こす成分で、酵素が正常に働くことで細胞の働きを活性させ、消化・吸収・循環・代謝・排泄などの機能を正常に保つことができます。体内の酵素はタンパク質であり、肝臓でアミノ酸から合成されていますが、合成量は40歳を過ぎたころから減少していきます。
酵素は、動物の細胞にも植物の細胞にも含まれていますが、それらの食品を食べれば、それが体内の酵素となって働くわけではありません。しかし、酵素が多く含まれた食品を食べることで、体内の酵素を増やしていくことができます。食品に含まれているたんぱく質が、胃でアミノ酸に分解され、小腸から吸収されたあと、肝臓に運ばれて、酵素をはじめとした身体に必要なタンパク質に合成されます。食事で良質なたんぱく質を多く摂り、肝臓で合成される酵素が増えることで、体内の酵素を増やしていくことができます。
肝臓で合成される酵素は、維持酵素(潜在酵素)と呼ばれています。維持酵素の合成量は、たんぱく質の摂取量によって変化はするものの、ほぼ一定しています。維持酵素は、細胞内の酵素である代謝酵素と、食べ物を消化する消化酵素に大きく分かれます。
食品に含まれる消化作用がある酵素(消化酵素)が少ないと、その分だけ胃から分泌される消化酵素が多く必要になり、代謝酵素として使われる酵素の量が減ることになります。食品から消化酵素を多く摂ることで、消化酵素の分泌を減らして代謝酵素を増やすことができるようになるというわけです。酵素を多く摂ることで代謝が高まり、体内の細胞からの老廃物の排出が進み、血液中に出された老廃物を肝臓で解毒化する能力も、腎臓で濾過して排出する能力も高めていくことができます。
消化酵素の働きをする酵素は、野菜、果物、穀類、発酵食品、生の動物性食品などに多く含まれています。しかし、食品に含まれる栄養素は品種改良や収穫時期の変化、農薬や化学肥料の使用による土壌の劣化などによって低下傾向があり、特に野菜に含まれる消化酵素は減少しています。
日本人の健康は、長い歴史の中で穀類や野菜、魚類を多く摂ってきたという土台があり、これだけでは不足する栄養成分を補うことで作り上げられてきました。不足しているものは、食品を多く食べて補えばよい、というのは当たり前の発想ですが、食品に含まれる栄養成分が低下している時代には、摂取量を増やすだけでは補えない実態があるのです。
感覚と運動系の課題が見られる子どもでは、知的な発達は高く、知能検査の結果でも落ち込んでいる領域が見られず、身体を動かす遊びは好きではあるものの、縄跳びなどリズムや協調性が必要となる活動では不器用さが目立つという特徴があります。感覚統合検査の結果では、左右の協調運動、体性感覚(触覚・固有感覚)・運動の継次的処理が必要とされる検査に難しさがあるものの、極端に低いスコアが見られないということがあります。
眼球運動、左右の協調性などの通常は無意識レベルで処理できる能力に意識を向けなければならないことが、読み書きの困難さに関連することが考えられます。読むことに不可欠な眼球運動、文字をまとまりとして読む能力、書くことに必要な眼と手が噛み合って働く協応、体性感覚の継次的処理に課題がある場合が多くなっています。
体性感覚は皮膚感覚や深部感覚、内臓感覚などの感覚器が外から見ることができない感覚のことで、五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)の特殊感覚と対比して使われる言葉です。継次的処理は時系列で順番に処理していくことを指していて、一つひとつの部分を順番に考え、それらをつないで全体を考えていくことです。これに対するのが同時処理で、全体をおおまかにイメージして、部分と部分の関係で考えることです。
身体の機能を活用して、処理していけるはずのことができないということですが、知的な発達が高いことから、これを苦しさと感じて、自己肯定感の低下による適応不全に陥りがちです。それを改善する方法として、楽しみながら聞く能力を高めるためのクイズ(なぞなぞや3ヒントクイズ)、集中して取り組むことによって成功するような勝てるゲーム(間違い探し、魚釣りゲームなど)、2〜3文字を見て練習するカード(絵カード、ひらがなの文字カード、単語カード)を使用するといった方法を取り入れるようにします。
牛乳を飲むと、お腹が張る、ゴロゴロする、下痢をするという状態が現れることは乳糖不耐性と呼ばれています。これは乳製品に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する乳糖分解酵素のラクターゼの分泌が低下しているために起こるものです。赤ちゃんのときにはラクターゼが分泌されないと母乳から乳糖を取り込むことができないために、分泌量は多くなっています。歴史的に乳製品を多く摂ってきた欧米人は、乳糖分解酵素の分泌量は赤ちゃんと比べると減ってはいくものの、乳糖不耐性は8%ほどで、それ以外の人はほぼ全員が成人になっても多く分泌することができます。
ところが、乳製品を歴史的に摂ってこなかった日本人は、離乳期以降に急激に分泌量が減り、80%ほどがまったく分泌されなくなります。分泌される人でもピークの20%ほどに低下するといいます。そのため、乳糖が消化・吸収されずに大腸に運ばれ、大腸で腸内細菌によって発酵することによってガスが多く発生するために、腸の不調が起こると考えられています。
これは牛乳だけでなくて、粉ミルクでも同じことです。ここでいう粉ミルクは、脱脂粉乳のことではなくて、赤ちゃんが飲む粉ミルクで、母乳と同じバランスで栄養摂取ができるように作られています。最近では“大人の粉ミルク”が注目されていますが、これには2パターンがあります。一つは赤ちゃん用の粉ミルクを大人が飲むということで、もう一つは大人が飲むことを考えて作られたものです。どちらにも栄養摂取と腸内細菌の善玉菌を増やすことが期待されていますが、後者の大人用の粉ミルクは乳糖不耐性を考慮して乳糖が分解されやすいように加工されたものがあります。
それなら乳糖不耐性の人でも安心して飲めそうですが、商品の中には乳糖が分解されにくいものも含まれていて、選択を誤ると苦しい思いをすることにもなりかねません。特に飲酒した翌日には、大腸の浸透圧の関係で水分が吸収されにくく、腸内の水分量が多くなっているために軟便や下痢になりやすい人もいるので、特に注意が必要です。
味覚を正常に保つための方法として塩分を減らした食事がすすめられます。しかし、塩分を減らすとおいしさを感じにくくなり、これが食欲を低下させ、栄養摂取にも影響を与えるようになります。
食塩を減らしても野菜や魚類などから摂った出汁(だし)が多ければ、汁物や煮物などは薄味になってもおいしく食べられるようになります。また、塩分を減らした代わりに、他の味でカバーすることができます。これは高血圧の食事療法にも使われている手法で、出汁は鰹節、昆布、干し椎茸、煮干の旨味成分を活用することでコクのある味わいにできます。
もちろん食材の持ち味(食品本来の味)で食べるようにすると余計な調味料がいらなくなります。できるだけ旬のもの、鮮度のよいものを選ぶことが大切です。
酸味を活かすのも効果があり、酸味を塩味の代わりにすることができます。ゆず、レモン、夏みかんなどの柑橘類や梅干し、ヨーグルトなどを利用すると和え物、サラダ、焼き物などは食塩なしでもおいしく食べられます。ただし、梅干しは重量の20%ほども塩分が含まれているので少なめの量にしておきます。
酢も上手に使える調味料です。ごま油、大豆油、バターなどを使って炒め物、揚げ物、ムニエルなどを作り、これに酢を加えることで濃厚な感じの味になり、食塩を減らすことができます。
香ばしさや香りも有効な方法で、肉や魚などを少量の醤油と砂糖を使って、ほどよく焼くと香ばしさが出ます。焦げた味は不快ですが、少しだけ焦げた味は香ばしさにつながります。しそ、しょうが、ねぎなどの香りを活かすと味が引き締まって、おいしさが増します。
煮物や漬物は塩味が食材に染み込むために塩分量が多くなりがちです。塩味は舌の表面で感じることから、塩や醤油は振りかけたり、つけて食べることで全体の塩分は少なくても塩味を強く感じることができます。
塩分の感じ方は温度にも影響されます。揚げ物、焼き物、蒸し物は熱いうちに食べることで、薄味でもおいしく食べることができます。また、サラダ、冷や奴などは冷たいうちに食べると、薄味でもおいしく食べることができます。
胃と腸から分泌される消化液の種類は国民によって異なることはないのですが、分泌量は違っています。日本人は歴史的に米食中心で糖質を多く摂ってきたことからアミラーゼの分泌量が多くなっています。これによってエネルギー源となるブドウ糖を多く取り込むことができる体質とりました。これは低栄養の時代には有効な仕組みでしたが、栄養過多の時代には血糖値を急上昇させる原因になっています。血糖値が上昇すると肝臓で合成される脂肪酸が増えるとともに、コレステロールの合成も進みやすくなります。脂肪の摂取量が少なければ優位に働くものの、現在のように脂肪の摂取量が多いと体内での脂肪の作りすぎにつながる仕組みとなっています。
脂肪の分解は十二指腸から分泌される胆汁による乳化作用によって行われるわけですが、胆汁はコレステロールを原材料に肝臓で生成されています。日本人の肝臓が小さく、加齢によって縮小しやすいのは、歴史的にコレステロールが多く含まれる肉食などの食品を多く取ってこなかったためだと言われています。もともとコレステロールの蓄積量が少ないので、胆汁も作られにくく、さらに日本人は歴史的に長生きしてこなかったので、高齢になると胆汁の分泌量が大きく低下しやすくなっています。
そのために、脂肪が分解しにくいわけですが、高齢者は筋肉量が低下して、それ運動器の機能を低下させるロコモティブシンドロームの原因となっていることから、高齢者には筋肉の材料となるたんぱく質が豊富な肉食がすすめられています。しかし、肉類には脂肪が多く含まれていて、その消化が充分にできないことから、肉食が減りがちになります。そこで胆汁を多く分泌させるために、胆汁を作り出す肝臓の機能を高めることが重要視されています。
また、十二指腸から分泌された胆汁の主成分である胆汁酸は、90~95%が小腸下部の回腸で再吸収されて、静脈の門脈を通って再び肝臓に戻ってきます。この腸肝循環が正常に働いていると再び胆汁となって分泌される量が増えることになります。
聴覚系に課題がある場合には、見て、聞いて、声に出すという読み書きの基本となる音読が困難になっています。集団で音読をするときには周りに合わせて進められるものの、個人での読み書きとなると聞いたことを言葉にすることがスムーズにいかず、中でも長い文を読むことが難しいことがあります。そのようなときには、短く区切って、それを読むことから始めて、徐々に長い文に慣れるようにしていきます。
覚え間違いをしているときには、それを指摘するだけでなく、どのように違っているのか、知らない言葉や思い出せない言葉があるときには意味を理解させてから進めていくようにします。日本語の特有のリズムである2拍フットで読むことも大切です。2拍フットは2拍でひとまとまりにするというルールで、例えば「おはようございます」は「おは/よう/ご/ざい/ます」となります。中には前から順番に2拍ずつ区切って「おは/よう/ござ/いま/す」と話す子どももいますが、2字ずつ切って読めばよいという単純な法則でないことが聴覚系に困難がある子どもには初めのうちは理解しにくいところがあります。
漢字の指導は、繰り返し書いて練習させることよりも、理解しにくいところがあったときには、そこで止めて、意味を理解することを重視して、日常生活の中で出てくる別の読み方も指導して、理解を深めてから進んでいくようにします。「本」は「ほん」と読むのが基本で、「本棚」は「ほん」でよいのに対して、「一本」は「ぽん」、「二本」は「ほん」、「三本」は「ぼん」と別の読み方となっています。これが混乱させる原因になっていますが、特別なルールを面白いと感じさせることができれば、つまずきは解消されます。
日本語の基本は「1音=1字」ですが、拗音(きゃ、しゅ、にゅ)や促音(きって)のように1文字以外になるルールを整理して、つまずきがあった場合には法則を指導して、理解できるまで繰り返し教えていきます。聴覚系の課題は、個人の特性だけでなく、家庭環境や教室環境も関わりがあることから、聴く力を育て、それを表現していく言語環境を整えていくことを意識して指導法を考えていくことが大切になります。
飲食したものを分解して吸収される形にする消化は胃で行われ、腸で吸収されるのが一般的な印象ですが、消化は小腸と大腸でも行われています。小腸では小腸液のほか、膵臓からの膵液、肝臓からの胆汁と混じり合い、小腸でも消化は続いています。消化された粥状液から栄養素が吸収され、残りが大腸に運ばれていきます。
胃で分泌されるのは糖質とたんぱく質の消化液だけで、完全に消化されるまでに糖質(主食:ご飯、パン、麺類など)は約2時間、たんぱく質は約4時間かかります。
胃と小腸(空腸)をつなぐ十二指腸からは胆汁が分泌され、脂肪が消化されます。
消化腺から分泌される消化液は、器官によって異なり、それぞれが複合的に作用して分解されています。口の中(口腔)では、唾液腺から分泌される消化酵素の唾液アミラーゼによって、デンプンやグリコーゲンが単糖のグルコース、二糖類のマルトース(グルコースが2分子結合)、オリゴ糖(複数の単糖類が結合)に分解されます。そして、膵臓から分泌される膵アミラーゼによってデンプンが二糖類のマルトース(麦芽糖)に分解されます。マルトースを単糖のグルコース(ブドウ糖)まで分解する消化酵素のマルターゼは小腸壁にあり、小腸内で最終的に分解されます。
胃では、胃底線から分泌される消化酵素のペプシンによって、たんぱく質がペプトンに分解されます。ペプトンは複数のアミノ酸が結合したオリゴペプチドやポリペプチドの状態になったものです。ペプトンは膵臓から分泌される消化酵素のトリプシン、キモトリプシンによって、より細かく分解され、小腸から分泌される消化酵素のエレプシンによってアミノ酸まで分解されます。
胃の胃底線からは脂肪の分解酵素の膵リパーゼが分泌されますが、膵リパーゼが働くためには脂肪の乳化が必要で、そのためには十二指腸から分泌される胆汁が必要になります。つまり、脂肪は十二指腸で分解されることになります。そのこともあって、脂肪が分解されるまでには約6時間もかかっています。糖質の多い食事では短時間で空腹を感じやすく、脂肪が含まれた食事をすると空腹を感じにくく、腹持ちがよい状態になるのは、こういった仕組みがあるからです。小腸の空腸から分泌される分解酵素のリパーゼは脂肪(中性脂肪)を脂肪酸とグリセロールに分解されます。また、空腸でもリパーゼが分泌されますが、このほかに空腸ではオリゴペプチドをアミノ酸に分解するエレプシンなどが分泌されます。つまり、脂肪の分解は十二指腸と空腸で行われているわけです。





