紫外線の害は皮膚だけではなく、目の水晶体にも大きな影響を与え、紫外線を浴びる機会が多くなるほど白内障を起こしやすくなります。白内障は眼球の水晶体が濁って、視力が低下し、悪化すると失明する疾患となっています。紫外線は水晶体に吸収されやすく、紫外線を浴びる量が増えるほど水晶体のタンパク質が変化して濁るようになります。白内障の一番の原因は老化ですが、その原因の20%ほどは活性酸素の影響とされています。
紫外線が水晶体を通過するときに活性酸素が発生して、水晶体のタンパク質を変性させるため、紫外線を浴びるほど水晶体が白く濁っていくようになります。これを防ぐために、紫外線カットの眼鏡レンズやサングラスが開発されています。
紫外線の量は季節によって異なり、UVAは年間を通じて量が大きく変化しないのに対して、UVBは5月から9月の間が多く、8月、9月がピークとなっています。UVBは大きなシワを作る原因となっていることから美容にとっては大敵になっているものの活性酸素の発生量は多くはありません。それに対してUVAは日焼けを起こすと同時に活性酸素を多く発生させます。活性酸素が多く発生すると、その影響は表皮だけで終わらず、真皮の細胞を傷つけて大きなシワや消えにくいシミの原因にもなるので、UVケアと同時に活性酸素を消去することにも気を使わなければなりません。
日本人は、世界でも肌が弱く、日焼けや肌荒れ、シミやシワができやすい国民だと言われています。肌のトラブルに対する抵抗力は人種や生活環境など、いくつかの要因があげられていますが、最も大きな理由としてあげられているのは角質層の薄さです。皮膚は表皮、真皮、皮下組織に大きく分けられます。表皮は外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層で構成されていて、日本人の角質層の厚さは約0.1mmと白人と比べると3分の2ほどの厚みしかありません。一般には角質層は0.1〜0.3mmとされているため、日本人の角質層は最も薄いといえます。
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学んだことは脳の中に蓄積されると一般に言われていますが、頭に詰め込むように勉強をすれば脳に蓄積されるわけではありません。頭を使って覚えたことは、起きている間は脳の中の入ったことは整理されているわけではなくて、机の上に散らばって乗せられているような状態になっています。
記憶するのは大脳の細胞で、脳が入力された情報を受け取る記銘、それを保つ保持、必要に応じて呼び出す想起の3ステップで行われています。記銘によって雑然とした記憶の要素が、机の引き出しに収められ、新たに記憶する情報が入ってきたときには引き出しから出して、更新して再び引き出しに入れて整理します。
この出し入れの作業をしているのは睡眠中です。睡眠は浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠に分かれます。レム睡眠のレム(REM)はrapid eye movementの略で、眼球が動いていることを指しています。眠りが浅いときには目を閉じていても眼球が激しく動いています。これに対してノンレム睡眠のノンレム(non-REM)はnon- rapid eye movementの略で、眼球が動かずに、ぐっすりと眠った状態です。
レム睡眠は骨格筋が急速状態であるものの脳が活動している覚醒状態で、夢を見ているのはレム睡眠のときです。目覚める寸前まで眠りが浅くなったレム睡眠では、意識があるのに身体が動かないという金縛りの状態になることもあります。
記憶の出し入れをしているのはレム睡眠のときですが、睡眠が浅い、深いというリズムは90分周期とされています。寝ついたときにはレム睡眠が10〜30分続いて、その後にノンレム睡眠が60〜80分となっていて、この周期を4回繰り返すと6時間となります。これ以上の睡眠ではレム睡眠の浅い眠りの状態が続きます。
記憶の出し入れが効果的に行われるのはノンレム睡眠のあとのレム睡眠のときですが、ノンレム睡眠が深い状態、つまり熟睡した後のレム睡眠でしっかりと記憶されていきます。“寝る子は育つ”という言葉がありますが、これは身体だけでなく脳の成長も指しているということです。
糖質、脂質、たんぱく質がエネルギー源として代謝に使われるときには、水溶性ビタミンが使われています。水溶性ビタミンは一つとして欠かすことができないので、その特徴と何を食べればよいのかを知っておくことが大切です。ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂については前にも紹介しましたが、改めて掲載しています。
ビタミンB₁はチアミンとも呼ばれています。糖質のエネルギー代謝に必要な補酵素としての働きがあり、疲労回復のビタミンとも呼ばれます。糖質からエネルギーを作り出す過程でできる乳酸は肝臓でブドウ糖に変換されてエネルギーとなりますが、ビタミンB₁が不足するとブドウ糖への転換が遅れ、乳酸が疲労物質として蓄積され、筋肉疲労や全身の倦怠などを引き起こすことになります。脳の唯一のエネルギー源でもあるブドウ糖を、エネルギーとして利用するときにビタミンB₁が必要で、不足すると脳の低血糖状態を引き起こし、中枢神経や末梢神経の働きが低下します。糖分や清涼飲料水を多く飲むと、急激な糖質代謝のためにビタミンB₁が不足しやすくなります。食品では、豚肉、ウナギ、カツオ、レバー、大豆、ニンニクなどに多く含まれます。
ビタミンB₂はリボフラビンとも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素であり、特に脂質の分解・合成に深く関わっているため、不足すると血液中の中性脂肪や体脂肪の増加を引き起こします。成長の促進、細胞の再生などの作用があり、美容のビタミンとも呼ばれます。ビタミンB₂が欠乏すると口内炎、舌炎症、口唇炎、角膜炎などが起こります。脂質の摂取が多くなるとビタミンB₂の必要量が増え、体内で不足しやすくなります。食品では、ウナギ、サンマ、レバー、大豆、牛乳などに多く含まれます。
ナイアシンは水溶性のビタミンB群に分類されるニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、ビタミンB₃とも呼ばれます。体内では最も多いビタミンで、糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーを産生する過程で補酵素として働きます。アルコールから発生する毒性の強いアセトアルデヒドを分解する際の補酵素としても働きます。食品では、カツオ、マグロ、たらこ、レバーなどに多く含まれます。
ビタミンB₆はピリドキシンとも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素で、特にたんぱく質の分解・合成に深く関わっているため、不足すると貧血や肌荒れ、湿疹、神経系の異常などを引き起こします。腸内で腸内細菌によって合成されます。食品では魚や肉に多く含まれますが、調理したり、加工食品にすると失われやすくなっています。
葉酸はビタミンB₉とも呼ばれる水溶性ビタミンで、ビタミンB₁₂とともに新しい赤血球を正常に作り出すために必要であることから、造血のビタミンとも呼ばれます。タンパク質や細胞新生に必要な核酸を合成するために欠かせず、細胞増殖が盛んな胎児が正常に発育するために特に重要となることから、妊婦には特に摂取がすすめられます。葉酸には血液中のホモシステインを減少させる作用があります。ホモシステインは血管内皮を傷つけることで弾力性を失わせ、動脈硬化を促進させるため、葉酸を摂ることで動脈硬化の予防が期待されます。食品では、緑黄色野菜に多く含まれます。ビタミンB₁₂はコバラミンとも呼ばれています。脂質のエネルギー代謝の補酵素で、中枢神経や脳の機能を維持する作用があります。造血作用に関わり、葉酸とともに骨髄で正常な赤血球を作り出すのに欠かせません。腸内で腸内細菌によって合成されます。食品では、レバー、肉、魚介類などの動物性食品に多く含まれます。
ビオチンはビタミンHとも呼ばれる水溶性のビタミンB群です。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝に関わる補酵素で、皮膚や粘膜の健康維持に関わっています。腸内細菌によって作られて吸収されるうえ、魚、肉、卵、豆類、野菜などに含まれるため不足することはありません。
パントテン酸はビタミンB₅とも呼ばれるビタミンB群で、補酵素のコエンザイムの構成成分であり、たんぱく質、脂質、糖質のエネルギー代謝の補助役として必須となります。皮膚や粘膜の健康維持に関わり、HDLコレステロール値の上昇、抗ストレス作用のある副腎皮質ホルモンや神経伝達物質の合成、免疫抗体の合成、解毒などの作用にも関与しています。食品では肝臓、肉類、魚介類に含まれますが、加熱や加工によって失われやすくなっています。
ビタミンCは皮膚や腱、軟骨などの結合組織を構成するコラーゲンの合成に欠かせず、皮膚や骨の健康維持、傷の修復に必要な水溶性ビタミンです。アスコルビン酸とも呼ばれます。腸管で鉄の吸収率を高め、抗ストレス作用がある副腎皮質ホルモンの合成を促進する作用があります。抗酸化作用によって過酸化脂質の合成の抑制、血管障害を予防する作用もあります。寒冷ストレスや喫煙などによって体内で減少します。食品では、野菜、果物に多く含まれます。
肌の老化の最大の原因は加齢によるものと考えられがちですが、実際には紫外線を浴びることによる“光老化”が肌の老化の80%以上を占めています。光を受ける時間が長い顔から首にできるのが光老化によるシワで、加齢によってできるのは背中や腰、腹などのシワとなっています。
紫外線を浴びると皮膚(表皮)で多量の活性酸素が発生します。紫外線は英語ではウルトラバイオレット(Ultra Violet)といいますが、これは可視光線の紫の外側にあり、目で見ることができない波長を指しています。
紫外線にはUVA(長波長紫外線)、UVB(中波長紫外線)、UVC(短波長紫外線)があり、波長はUVAが320〜400nm(ナノメートル)、UVBが280〜320nm、UVCが200〜280nmとなっています。UVCの波長は大気のオゾン層に吸収されるために地上には到達していません。
UVBはほとんどが表皮にとどまり、皮膚を黒く日焼けをさせたり、赤く炎症を起こす紫外線となっています。表皮を強く刺激することから、皮膚がんの原因ともなっています。紫外線ケアのUV化粧品で防ぐことができる紫外線で、SPF指数が高いものほど防御作用が高くなっています。UVBは表皮の小ジワを作る原因ともなっています。
UVAは表皮だけでなく真皮まで届く性質があり、色素のメラノサイトを活性化させることでシミの原因となると同時に、真皮で皮膚の弾力を保つ役割をするコラーゲンやエラスチンを変性させてシワの原因となっています。表皮の小ジワではなく、できたら消えにくい大きなシワを作る原因となっています。UV化粧品のUVAの防御作用はPAで表されています。
紫外線によって発生する活性酸素は一重項酸素で、活性酸素の中でも特に毒性が強いタイプとなっています。一重項酸素は表皮の細胞の細胞膜を酸化させて、過酸化脂質を発生させていきます。この過酸化脂質が、表皮に炎症を起こすとともに、表皮細胞の代謝を低下させて皮膚の老化を進めていくようになるのです。
算数障害は算数問題を解くことに困難があることを指します。計算障害とも呼ばれ、数量のイメージができなかったり、数量のイメージと数字を一致させることがうまくいかないことがあります。そのために、加減乗除(+−×÷)の操作(計算)がうまくいかなくなります。計算のほかに図形や空間の認知、数学的推論などでも困難をきたすことがあります。全体的な知能には大きな遅れはないものの、他の教科に比べて不自然に習得が遅れる状態があります。
計算をするときに一般的には「いち、にい、さん」と聞くと、数字の「1、2、3」を思い浮かべ、「●、●●、●●●」と数量を思い浮かべています。この連動がうまくできず、日計算が苦手となり、日常生活にも影響を与えるようになります。
以下は、算数障害でよくみられることを列挙したものです。このうちの、いくつが該当すれば算数障害ということではなく、一つであっても学習に影響を与えている場合には算数障害と指摘されることがあります。
*数の概念が身につかず、数系列の規則性などの習得が難しい
*計算を習得することが難しい
*指を使わなければ簡単な計算ができない
*繰り上がりや繰り下がりが正しくできない
*九九を覚えにくい
*九九を暗記できても応用して掛け算をすることができない
*掛け算ができても割り算ができない
*物差しや計量器で計測した目盛りを読むのが苦手
*図形の認知や構成ができないことがあり、正しく書き写すことができない
*文章題を解くのが難しい
ビタミンは、三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質とは違い、身体の構成成分ではなく、エネルギー源としても使用されません。生体内の代謝、生理機能に対して補酵素として作用する有機化合物で、微量の必須栄養素となっています。不可欠なビタミンとして13種類があり、どれも不足すると欠乏症を引き起こします。ビタミンは性質によって脂溶性ビタミン(4種類)と水溶性ビタミン(9種類)に分類されます。
脂溶性ビタミンは、水に溶けにくく、油脂やアルコールに溶ける性質のビタミンで、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあります。脂溶性ビタミンは肝臓や脂肪細胞に蓄積されるため、過剰症が起こることがあります。水溶性ビタミンは、水に溶けやすく、油脂には溶けにくい性質のビタミンで、ビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシン、ビタミンB₆、葉酸、ビタミンB₁₂、ビオチン、パントテン酸)とビタミンCがあります。
ビタミンは小腸から吸収された後に、肝臓から血管を通って各組織に運ばれ、エネルギー源の代謝を補助する働きをします。水溶性ビタミンのビタミンB群とビタミンCは、酵素の働きを補う補酵素して働き、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を促進します。
糖質がブドウ糖に分解されるときにはビタミンは関与していませんが、ブドウ糖がアセチルCoAに変換されるときにはビタミンB₁、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸が必要となります。脂質が脂肪酸に分解されるときにはビオチンが働き、逆に脂肪酸が脂質に合成されるときにはナイアシンが働きます。また、脂肪酸がアセチルCoAに変換されるときにはビタミンB₂、ナイアシン、パントテン酸が必要になります。
たんぱく質がアミノ酸に分解されるときにはナイアシンが、逆にアミノ酸がたんぱく質に合成されるときにはビタミンB₆、ビタミンB₁₂、葉酸が必要になります。また、アミノ酸がアセチルCoAに変換されるときにはビタミンB₆が必要になります。そして、アセチルCoAからエネルギー産生が行われるときにはビタミンB₁、ナイアシン、葉酸、ビタミンB₁₂が必要になります。このようにビタミンB群が組み合わされて、代謝が行われているわけです。
脂溶性ビタミンのビタミンAは脂肪酸と結合して肝臓や脂肪細胞などに蓄積され、必要に応じて全身の細胞に運ばれ、成長促進や粘膜維持などの作用を行います。ビタミンDは肝臓でコレステロールからも合成され、カルシウムの吸収を促進するほか全身の機能調整に関わっています。ビタミンKは血液凝固などに関与しています。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素を消去して全身の細胞の老化を防ぐ働きをします。
体脂肪として脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪は固定されているものではなく、運動や身体を動かすことでアドレナリンが分泌されると、中性脂肪は分解されて、脂肪酸が血液中に放出されます。肥満と判定されるほど太っている場合には、運動や身体を動かしたときだけでなく、常にアドレナリンが分泌されていて、脂肪細胞の中の中性脂肪は分解され続けています。
体脂肪は、内臓脂肪と皮下脂肪に大きく分けられています。内臓脂肪は内臓の周りに蓄積された脂肪で、主には腸の周りに蓄積されています。皮下脂肪は皮膚の奥に蓄積されている脂肪で、女性は蓄積されやすくなっています。内臓脂肪は男性に蓄積されやすく、一般には女性は蓄積されにくいものの、肥満と判定されるほど太った場合には女性も内臓脂肪が多く蓄積されるようになります。また、女性は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌のバランスが取れていて、生理が周期的に訪れている期間は皮下脂肪が蓄積されやすいのですが、更年期となってホルモンバランスが崩れると皮下脂肪が蓄積されにくくなり、その代わりに内臓脂肪が増えるようになります。
食事の量が増えすぎるか運動の量が不足して、血液中の中性脂肪が増えると、脂肪細胞の中に蓄積されていきますが、先に内臓脂肪に蓄積され、一定の量に達した後に皮下脂肪に蓄積されていく順番となっています。ダイエットに取り組んだ結果として体脂肪が減っていくときには、先に内臓脂肪が減り、その後に皮下脂肪が減っていきます。ダイエットを始めると、皮下脂肪がたるんできて、摘めるようになり、そのダイエット法が失敗したと思って、ダイエットをやめる人もいます。これは間違いであり、中の内臓細胞が減って縮んできたために皮下脂肪が緩んできた結果といえます。
内臓脂肪に蓄積された中性脂肪は分解されやすいことから、運動をすると血液中に放出された脂肪酸が血液中に多い状態となります。この脂肪酸は筋肉細胞(赤筋)をはじめとした細胞に送られ、ミトコンドリアのTCA回路の中で燃焼してエネルギーが作り出されます。このときに多くの活性酸素が作られることから、太っている人は活性酸素の発生量が多いことになります。
この状態を解消するために運動によってダイエットをすると、脂肪酸が多い状態のままミトコンドリア内で燃焼させることになるので、標準体型の人が運動をするよりも多くの活性酸素が発生します。太っていても、太っているのを解消しようと運動をすることでも活性酸素が多く発生することになるわけですが、運動によって消費エネルギー量を増やすだけでなく食事療法によって摂取エネルギー量を減らすことにも取り組むか、活性酸素を消去する作用がある抗酸化成分を多く摂ることを心がけるようにしたいものです。
学習障害の書字障害は、周囲と違った文字を書くことから気づきやすいのですが、これを不器用と勘違いして、繰り返し文字を書いていれば直っていくと思われがちです。しかし、書字障害は慣れによって徐々に改善していくことはあるものの、直すように強制されながら繰り返すことが精神的な負担を高めて、書くことが嫌いになってしまうこともあります。
書字障害は文字を書いたり、文章を綴ったりすることに困難があるものです。バランスの取れた文字を書くことに問題がある、書字に関して誤りが多い、動詞などがうまく使いこなせない、板書など書き写しの速度が極端に遅いもの、考えた内容で書字をすることが難しいものなどが含まれています。読字障害があると書字にも影響が出て、書字障害となることが多く見られます。読むことに困難はなくても文字の形を捉えること、形を正しく覚えておくことが困難で、これが書字の誤りにつながります。
以下は、書字障害でよくみられることを列挙したものです。このうちの、いくつが該当すれば書字障害ということではなく、一つであっても学習に影響を与えている場合には書字障害と指摘されることがあります。
*年相応の漢字を書くことができない
*書き順を間違える
*書き順を気にしない
*書き文字がマス目や行から大きくはみ出してしまう
*バランスのとれた文字を書くことが難しい
*アルファベットの綴りが困難
*文字を書くときに鏡文字を書く
*形態的に似た文字(“め”と“ぬ”、“わ”と“ね”)を書き間違える
*促音(っ)、撥音(ん)、二重母音(おかあさんの“かあ”)など特殊音節の誤りが多い
*“わ”と“は”、“お”と“を”にように耳で聞くと同じ音(おん)の表記に誤りが多い
*形態的に似た漢字(雷と雪)を書き間違える
*画数の多い漢字に誤りが多い
*漢字を使いたがらず、仮名で書くことが多い
*文字を書く際に余分な点や線を書いてしまう
*句読点などを忘れる
*文章を書くときに助詞などをうまく使いこなせない
*考えた内容を書いて表現することが難しい
*板書など書き写しの速度が極端に遅い
*早く書くと雑になる
全身の細胞のミトコンドリアの中のTCA回路でエネルギーを作り出すために必要なビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂には、それぞれ特性があり、一つの食品だけを食べれば摂取できるというものではありません。また、ビタミンB群は水溶性の性質があるため、細胞内で長く保持されず、毎日食事から摂る必要があります。
ビタミンB₁は、チアミンとも呼ばれています。糖質のエネルギー代謝に必要な補酵素としての働きがあり、疲労回復のビタミンとも呼ばれます。糖質からエネルギーを作り出す過程でできる乳酸は肝臓でブドウ糖に変換されてエネルギーとなりますが、ビタミンB₁が不足するとブドウ糖への転換が遅れ、乳酸が疲労物質として蓄積され、筋肉疲労や全身の倦怠などを引き起こすことになります。脳の唯一のエネルギー源でもあるブドウ糖を、エネルギーとして利用するときにビタミンB₁が必要で、不足すると脳の低血糖状態を引き起こし、中枢神経や末梢神経の働きが低下します。糖分や清涼飲料水を多く飲むと、急激な糖質代謝のためにビタミンB₁が不足しやすくなります。食品では、豚肉、ウナギ、カツオ、レバー、大豆、ニンニクなどに多く含まれます。
ビタミンB₂は、リボフラビンとも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素であり、特に脂質の分解・合成に深く関わっているため、不足すると血液中の中性脂肪や体脂肪の増加を引き起こします。成長の促進、細胞の再生などの作用があり、美容のビタミンとも呼ばれます。ビタミンB₂が欠乏すると口内炎、舌炎症、口唇炎、角膜炎などが起こります。脂質の摂取が多くなるとビタミンB₂の必要量が増え、体内で不足しやすくなります。食品では、ウナギ、サンマ、レバー、大豆、牛乳などに多く含まれます。
ビタミンB₆は、ピリドキシンとも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素で、特にたんぱく質の分解・合成に深く関わっているため、不足すると貧血や肌荒れ、湿疹、神経系の異常などを引き起こします。腸内で腸内細菌によって合成されます。食品では魚や肉に多く含まれますが、調理したり、加工食品にすると失われやすくなっています。
ビタミンB₁₂は、コバラミンとも呼ばれています。脂質のエネルギー代謝の補酵素で、中枢神経や脳の機能を維持する作用があります。造血作用に関わり、葉酸とともに骨髄で正常な赤血球を作り出すのに欠かせません。腸内で腸内細菌によって合成されます。食品では、レバー、肉、魚介類などの動物性食品に多く含まれます。動物性食品を摂らないと不足して、エネルギー代謝に悪影響が出ることにもなります。
エネルギーを作り出しているミトコンドリアのTCA回路は、ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸をエネルギー源として用いて、酸素を充分に活用して完全燃焼が行われている場合には活性酸素は発生しにくいのですが、酸素不足や燃焼を補助する働きの補酵素が不足して不完全燃焼になると活性酸素が多く発生するようになります。三大エネルギーの糖質、脂質、たんぱく質を摂りすぎて血液中のブドウ糖や中性脂肪が多くなりすぎると、TCA回路での燃焼が間に合わなくなり、不完全燃焼になるものが多くなります。その結果、ミトコンドリア内で活性酸素が多く発生します。
活性酸素の発生量を減らすためには、食事量が多くなりすぎないように、適度なエネルギー量に抑えることがすすめられます。適度なエネルギー量の摂取は、体格や筋肉量、性別、運動経験などによって異なりますが、一般には1日のエネルギー摂取量の目安は体重1kg当たり25〜30kcalで計算されます。体重が50kgの人は1250〜1500kcalです。
食事の量が多くなると、すべてがエネルギーとして使われるわけではなく、余ったものは貯蔵のためのエネルギーとして中性脂肪になります。糖質とたんぱく質は1g当たり約4kcalのエネルギー量がありますが、脂質は約9kcalのエネルギー量となっています。糖質やたんぱく質としてエネルギーを蓄積するよりも、脂質として蓄積するほうが少ない容量に多くのエネルギーを蓄積させることができます。そのため、食べすぎでエネルギー量を摂りすぎた場合や、食事量に対して運動量が少ない場合には、余ったエネルギーが脂肪となって脂肪細胞の中に蓄積されます。これが食べすぎや運動不足で太る理由となっています。
エネルギーとして使われなかった糖質、脂質、たんぱく質は肝臓の中で脂肪酸に合成されます。その後に脂肪酸3個とグリセロール1個が結びついて中性脂肪に合成されて、血液中に放出されます。そして、中性脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されて体脂肪となるわけですが、細胞細胞は重要なエネルギー源であるため、エネルギー不足の状態にならないと、そのまま保存され、血液中に放出されないのが原則となっています。
脂肪細胞の中に蓄積される中性脂肪が増えすぎてメタボリックシンドロームと診断されるほど太っている人は、活性酸素が常に多量に発生しています。身体には恒常性機能があり、常に元に戻ろうとする力が働いています。脂肪細胞に必要以上に体脂肪が多く蓄えられていることは正常な状態ではないため、体脂肪を減らそうとする働きが起こります。そのときにストレスホルモンのアドレナリンが多く分泌されています。
この脂肪細胞に蓄えられていた中性脂肪が分解されて脂肪酸が血液中に放出されるときにも、それを燃焼させて脂肪酸が減らされていくときにもアドレナリンが作用しています。アドレナリンによって筋肉細胞(赤筋)内では脂肪の分解が盛んになっています。その脂肪の分解が盛んになり、脂肪の燃焼が盛んに行われるようになっているときに、ミトコンドリア内では活性酸素が多量に発生しているのです。





