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脂質異常症の基礎知識14 コレステロール対策のウォーキング
LDLコレステロール値が高い人は、運動をすることをすすめられます。 中性脂肪は運動によって減少しやすい脂肪であるために運動をする意味も理解しやすいのですが、コレステロールは運動によって代謝されるタイプの脂肪ではないために、その意味がわからないと運動を続ける気持ちが高まらないかもしれません。 悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLは運動をして直接的に減るものではありませんが、善玉コレステロ
脂質異常症の基礎知識13 中性脂肪対策のウォーキング
血液中の中性脂肪はブドウ糖と並ぶ重要なエネルギー源です。体内では普段から、その二つのエネルギー源を使って活動のためのエネルギーを作り出しています。個人差はあるものの、平常時にはブドウ糖60%:脂肪酸40%くらいの割合で使っています。 脂肪酸は中性脂肪の構成要素で、グリセリド1個に脂肪酸3個が結びついたものが中性脂肪です。 運動をしたときには、すぐに大量のエネルギーが必要になるので、代謝
脂質異常症の基礎知識12 LDLコレステロール値対策の食事のポイント2
4)食物繊維の摂取 海藻類、キノコ、りんごなどの果物に多い水溶性食物繊維にはLDL低下作用があります。根菜などの野菜に多い不溶性食物繊維は水分を吸って膨らむため満腹感が得られ、食べすぎを防ぐことができます。1日の摂取量の目標は20~30gです。 5)植物性たんぱくの摂取 大豆たんぱくなどの植物性たんぱくにはLDLコレステロール値を低下させる作用があり、大豆や大豆製品(納豆、豆腐)を摂取す
脂質異常症の基礎知識11 LDLコレステロール値対策の食事のポイント1
1)適正なエネルギーの摂取 食べすぎや肥満は、肝臓でのコレステロールの合成を促進します。太っている人は食事量を減らすことで、体重を減らし、肥満が解消されると血液中のLDLコレステロール値は低下します。 1日に必要なエネルギー量は、性別、年齢、活動量などによっても異なりますが、肥満の人の場合には標準体重1kg当たり25~30kcal、肥満でない人は標準体重1kg当たり30~35kcalを目安
脂質異常症の基礎知識10 高LDLコレステロール血症の危険性
LDLコレステロール値が高い状態が長く継続すると、動脈硬化が進み、血管が硬くなり、狭くなっていきます。 しかし、血管径が約75%狭窄するまでは、そこを流れる血液の量は大きくは変わらず、ほとんど変化もありません。そのため自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてしまう人も少なくありません。 胸の痛みや階段の昇り降りでの激しい息切れ、頭痛、めまいなどの動脈硬化の自覚症状が出たと
脂質異常症の基礎知識9 動脈硬化の判定基準
脂質異常症のうち、LDLコレステロール値が高くなった場合が高LDLコレステロール血症です。 血液検査では、LDLとHDLの値が調べられます。 コレステロールや中性脂肪は、脂肪であることから、そのままでは水に溶けにくい分子構造のため、親水性のタンパク質と結合してリポ蛋白として血液の中を流れています。 コレステロールはLDL(低比重リポ蛋白)やHDL(高比重リポ蛋白)などによって血液
脂質異常症の基礎知識8 LDLコレステロール値が上昇する原因
健康診断で血液中のLDLコレステロール値が高いことが指摘されても、自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてしまう人も少なくありません。自覚症状は出ていなくても、LDLコレステロール値が高いまま長期間放置しておくと血管が硬くなり、もろくなっていく動脈硬化になりやすく、心疾患(心筋梗塞、狭心症など)や脳血管疾患(脳梗塞など)にもなりかねません。 LDL(低比重リポ蛋白)は、肝臓で合
脂質異常症の基礎知識7 動脈硬化予防のための食事のポイント
1)コレステロールを増やす食品を控える 高中性脂肪血症は動脈硬化の危険因子の一つですが、ほかに高LDLコレステロール血症、高血圧、糖尿病なども動脈硬化を促進させます。動脈硬化を予防するためには、次のことに注意が必要となります。 肉類などの動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれ、これが肝臓で合成されるコレステロールの材料になります。また、コレステロールの多い肉の脂身、バター、牛乳なども控えます
脂質異常症の基礎知識6 中性脂肪改善の食事のポイント2
4)脂質の摂りすぎに注意 脂質は、植物油大さじ1杯(12g)で約100kcalと高エネルギー量のため、油を使った料理は高エネルギーになりがちです。 例えば、揚げ物に使われている油の量は、とんかつ(1人前)12g、フライドポテト(Mサイズ)20g、てんぷら(1人前)15gと多いため、食べる回数を少なくします。バター、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシングなど油が多い調味料も控えめにします。
脂質異常症の基礎知識5 中性脂肪改善の食事のポイント1
1)適正なエネルギーの摂取 肥満の場合には、まずは体重減少が必要です。また、肥満でない場合にも、肥満を予防するための食生活を身につけることが大切になります。そのためには自分の適正なエネルギー量を知り、食べすぎないようにすることです。 1日の適正なエネルギー量は肥満の人は標準体重1kg当たり25~30kcal、肥満でない人は標準体重1kg当たり30~35kcalを目安にします。標準体重は「身