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発達栄養学78 糖が多いと脂肪代謝が起こりにくい
脂肪のエネルギー代謝にはブドウ糖が必要となります。運動を始めてから10〜15分はブドウ糖が主にエネルギー源となり、血液中のブドウ糖が減少してくると脂肪酸が主なエネルギー源となって、その後は長く脂肪酸の代謝が続きます。ブドウ糖が初めから不足していると、筋肉細胞をはじめとした全身の細胞のエネルギー代謝が進みにくくなり、脂肪の代謝に切り替わりにくくなります。そのために多くのエネルギーを作り出せなくなりま
健康寿命延伸のための提言5 要点1喫煙・受動喫煙
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その要点を掲載します。 〔喫煙・受動喫煙〕 ◎たばこは吸わない。 *喫煙により、がん、循環
学習障害77 異音異議語は面白い37
同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、た行の“た”から始まる異音異義語の第2回と、“ち”から始まる異音異義語の第1回です。 立食「たちぐい」立ったままでものを食うこと。「りっしょく」立ったままで食べること、洋式の宴会で飲食物を卓上にならべ客が自由にとって食べるようにした形式。 店主「たなぬし」貸家の持主、大家。店の主人。「てんしゅ」店の主人。 単一「たんいち」単一型電気の略
感染症防止のための基礎疾患対策
新型コロナウイルスは感染リスクが高い人が明らかで、高齢者、基礎疾患のある人は感染しやすく、また重症化しやすいことが確認されています。基礎疾患は糖尿病、高血圧、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症)、心疾患、脳血管疾患、肥満のほか肺疾患、腎臓疾患なども含められています。 新型コロナウイルスの感染によって基礎疾患のある人が重症化する大きな要因として血栓の
発達栄養学77 腸内環境を整えるシンバイオティクス
腸の健康を考えるときに、必ずといってよいほど出てくるのが、腸内細菌を腸の中に届けることと、腸内細菌のための栄養を与えることの、どちらを優先させたほうがよいか、ということです。 腸内細菌の善玉菌と同じ働きをするものを食品や飲料として摂ることはプロバイオティクス(probiotics)と呼ばれます。善玉菌の代表であるビフィズス菌などは腸内では1〜2日しか生きられないため、善玉菌を摂っても意味がないと
健康寿命延伸のための提言4 提言の内容(後半)
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その内容の後半を、以下に紹介します。 5.身体活動:◎日頃から活発な身体活動を心がける。〔国民
学習障害76 異音異議語は面白い36
同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、さ行の“そ”から始まる異音異義語の第2回と、た行の“た”から始まる異音異義語の第1回です。 早々「そうそう」急ぐさま。間もなく。「はやばや」たいそう早いさま。 諷言「そえごと」ものによそえて軽妙に言う言葉。「ふうげん」遠回しにさとらせる言葉。 背面「そもと」北側のこと。「はいめん」うしろ側、後方を向いた面。うしろを向くこと。 孫子「そ
緊急事態宣言の延長が健康寿命を短くするのか
新型コロナ対策として緊急事態宣言が発令されて、徐々に解除されてきた中で、首都圏(一都三県)の緊急事態宣言が解除とは逆に延長となり、その影響として飲食店の窮状を伝える報道がされました。その報道が広まる中で、真実が伝えられていないとの声が医療の専門家から相次いであげられています。 真実というのは、緊急事態宣言による外出自粛が国民的に生活習慣病を悪化させ、健康寿命を短くさせることを指しています。新型コ
発達栄養学76 朝食は何をブレイクするのか
現状を超えて飛躍することは「ブレイクする」と表現されることがあります。これはブレイクスルー(breakthrough)から来た言葉で、進歩、前進、障壁となっているものを突破することを意味しています。 ブレイクがついた食事に関する言葉というとブレックファスト(breakfast)があげられます。これは朝食を指しています。ファストではなくファーストと記載されることが多いのですが、fastの読み方はフ
健康寿命延伸のための提言3 提言の内容(前半)
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その内容について、以下に紹介します。 1.喫煙:◎たばこは吸わない、◎他人のたばこの煙を避ける