最新情報

日々修行277 老化の転換点

長寿遺伝子の研究について前に書いたときに、加齢の転換点の話は先送りにしていました。 人間と動物では寿命は根本的に異なっているので、単純には比較することはできないのですが、平均寿命が同じだったと想定して、人間に当てはめて比較した実験成果があります。それによると、加齢の転換点がほぼ同じという結果が出ています。 それは44歳と60歳です。この年齢はWHO(世界保健機関)の世界全体の平均寿命(


言い間違い20 口数が減らない

話しすぎの人のことを「口数が減らない」と言うことがあるのですが、これは誤用で、正しい使い方は「口が減らない」です。口が減らないというのは、軽々しく話すこと、秘密を守ることができないことを意味しています。 「口が減らない」という言葉には、批判的な意味合いがあり、単によく話す人(話し上手)、他の人よりも話が長い人という意味では使われていません。 また、「口が減らない」には、道理では負けてい


発達特性31 神経細胞の特性

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という感覚器が受けた刺激は、電気信号に変換され、神経細胞を通じて、大脳の各領域に伝わっていきます。神経細胞はニューロンとも呼ばれ、細胞体、樹上突起、軸索で構成されています。 細胞体から伸びる突起によって電気信号を伝達していることから、他の細胞とは異なる形状となっています。神経細胞は脳全体では1000億個があるといわれます。 〔細胞体〕 細胞核などの細胞を機


諺もじり5「オンをオフで返す」

よかれと思ってやったことなのに迷惑がられるのは誰しも経験していることかと思います。よかれは、良かれとも善かれとも書かれるのですが、自分たちとしては“善かれ”を使うようにしています。 その善かれと思ってやったこと、それも押しつけでもなく、感謝を期待してのことでもないのに、無視されるならまだしも、“悪しかれ”で返されることもあります。 そんな経験を資格認定講習の場で話すときに、よく使ってい


6月2日の記念日

「オムレツの日」日本シュリンク包装卵協会が、オム(06)レツ(02)の語呂合わせで制定。 「甘露煮の日」平松食品(愛知県豊川市)が、佃煮誕生のきっかけとなったとされる本能寺の変(1582年6月2日)に由来するとともに、甘露煮の露(6)煮(2)の語呂合わせで制定。(本能寺の変を知った徳川家康が岡崎に逃げる途中で小魚を煮たものを食べたと伝えられる) 「おむつの日」大王製紙が、おむつ(062


学びの伴歩23 生活に根づいた学習

「何のために学ぶのか」という問いに対する回答は一つではなく、さまざまな考え方があってよいと認識されています。また、個人の状況によって、時々の状態によって学ぶ意義や意味が変わるということもあります。 その多くの回答(選択肢)の中でも、共通しているところが比較的多いのは「日常生活に役立つことを知る」ということです。それを否定するわけではないのですが、通じないこと、通じにくいこともあり、そのような


日々修行276 貧しい人への托鉢

新たな活動を始めるときに、どこから資金を集めてくるか、ということが重要なテーマになることがあります。資金といっても、その金額だけで活動費も参加するメンバーの生活費を賄おうとする場合もあれば、動くだけの金額(交通費や通信費など)があれば充分ということもあります。 資金の目的によって、集める金額も集める対象も違ってきます。多くの方々の少額を積み重ねて、一定の金額が集まったところで活動を始めるとい


学習特性サポート43 自律神経調整が学習に影響する

発達障害がある人は、自律神経調整が乱れやすいことが指摘されています。起きている時間帯は自律神経の交感神経の働きが盛んになり、夕方以降から就寝中は副交感神経の働きが盛んになって、活動と休息の身体調整が行われています。 自律神経の自動車にたとえられることがあり、アクセルにあたるのが交感神経、ブレーキにあたるのが副交感神経となります。速度を出さなければならないときにブレーキを強く踏むようだと、走る


食事摂取基準39 今後の課題の概要

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、今後の課題の概要について説明しています。 〔概要〕 食事摂取基準は、国民の健康の保持・増進、生活習慣病などの予防(発症予防)を目的として策定され、個人にも集団にも用いるものです。また、生活習慣病などの重症化予防に当たっても参照すべきものです。 食事摂取基準で示されるエネルギーと栄養素の基準は、次の6つから構成されています。エネルギーの指標


食事摂取基準38 今後の課題 活用上の課題

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、今後の課題として、活用上の課題について説明しています。 ◎活用上の課題 個人を対象とする場合も、集団を対象とする場合も、食事摂取基準の適切な活用には正しい摂取量推定に基づいた食事評価が必要です。 ところが、食事摂取基準の活用に適した食事調査法の開発(そのための研究を含む)と食事評価に関する教育と普及は十分とは言い難い状況があります。