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発達栄養83 視覚過敏で起こる食事への影響
感覚過敏の視覚過敏では、白いものしか食べられないという子どもがいる一方で、逆に白い食べ物や飲み物が嫌いであったり、まったく受けつけない子どもも少数派ではあるものの、存在しています。これは視覚過敏が原因であるだけでなく、記憶や思い出が関係していることもあります。 牛乳が飲めない理由が、牛が大きくと怖い、牛が臭くて牛乳も飲めない、嫌っている牛乳を無理に飲まされてから拒否反応が起こるようになった、
発達支援推進18 手探りからの第一歩の支援
発達支援の活動は、完全な支援スタイルが確立されてから実施すべきとの考えがある一方で、まだ手探り状態である段階でもよいので少しでも進めてほしいという考えもあります。 私たちがすすめようとしている発達障害の理解を少しでも地域に広げる活動は、何も手づかずの状態からの前進が求められることであるので、一歩の前進でもよい、少しでも理解して協力してもらえる人が増えることから始めるべきこととなります。
脂肪代謝促進研究52 排出とエネルギー代謝
食事で摂取したもののうち胃で消化され、小腸で吸収されたもの以外は、不要なものとして大腸に運ばれ、排出されます。実際には大腸で分解されて吸収される成分、大腸で発生する栄養素があるのですが、全体量としては少ないので、大腸の排出のための器官と考えても間違いではありません。 排出は不要なものを出すだけなので、エネルギーは必要ないような印象が抱かれることがあるのですが、大腸は排出のために蠕動運動をする
サプリ概論235 逆転の発想の亜鉛その2
亜鉛は新陳代謝が盛んな細胞で多く使われることから、摂取量が不足すると味覚異常が現れやすくなり、男性の場合には精液欠乏症や勃起不全、女性の場合には胎児の成長不良が起こりやすくなっています。また、血糖値を降下させるホルモンであるインスリンの分泌も低下しやすくなり、亜鉛の不足は糖尿病のリスクを高めることにもなります。 通常は部分的な効果しか言われないことが多いものの、実際には全身の機能にも影響があ
健康・火の用心32 立派な医師の“名前負け”
テレビ番組にも頻繁に登場している医師は、出版しても販売数が多くなり、その結果を受けて再びテレビ番組に登場するという、関係者にとっては好循環になっています。登場回数が増えるほど多くの人に支持されているという印象を抱かれることがありますが、中身が伴っていないのに支持されるということも少なくありません。 テレビ局はギャラを支払って解説をする医師を選んでいる、と思われがちですが、それは以前の話であっ
発達栄養講習29 自律神経による蠕動運動の促進
腸は食べたものが運ばれてくれば、自動的に蠕動(ぜんどう)運動が起こって、先へと運ばれていくわけではありません。小腸も大腸も自律神経の副交感神経の働きによって蠕動運動が盛んになり、交感神経の働きによって蠕動運動が抑えられるようになります。 興奮状態では交感神経の働きが盛んになっていることから、どうしても蠕動運動による運搬が低下するようになります。中でも影響を受けるのは大腸の働きで、朝の時間帯に
Medical Diet156 筋肉は何もしなければ減っていく
筋肉を刺激する運動について伝えるときに、初めに話すのは「筋肉の数は生まれたときから変わらない」ということです。筋肉は筋繊維という繊維状の細胞で構成されていますが、その数は誕生したときから変わりません。数が変わらないのに筋肉が減っていくようになるのは、それぞれの筋繊維が細くなっていくからです。 ということは、筋肉を刺激して鍛えれば、筋肉を太くして、筋肉の能力を高めていくことができるということで
発達支援推進17 発達栄養講習を資格認定にする理由
発達障害の改善のために、特性に合わせた栄養面でのサポートを進める発達栄養サポーターは、本来なら国の仕事、日本栄養士会の仕事かもしれません。身体と脳の成長に関わる栄養面での支援は、そう簡単なものではないことは充分に承知しています。 私たちが発達障害支援、学習障害支援、栄養改善などの活動を重ねてきたからといっても、それらを組み合わせれば正解につながるわけではないことも充分に承知しています。本来な
脂肪代謝促進研究51 循環・代謝とエネルギー代謝
血液循環は心臓から送り出される血液の勢いと、血管の弾力性によって高められています。血管が若々しい状態で、心臓の拍動の勢いがよければ血液はスムーズに流れるというのが原則ですが、血管が収縮すると狭いところを流れることになり、勢いが低下することになります。この状態を知るために実施されるのは血圧測定です。 血圧は動脈にかかる圧力で、血圧が高いと血流がよいように感じられることもあるのですが、血圧が高い
ツイン・ウォーク22 腎機能対策の効果的な歩き方その2
ブドウ糖が多く代謝して、血糖値が効果的に下げられるのは、有酸素運動では始めてから10~15分間とされています。ブドウ糖の代謝はウォーキング程度の運動でも低下させられます。だから、血糖値が高い人は、無理をして長めに運動をすることはなく、激しい運動をすることもないわけです。 運動をすると、ブドウ糖が代謝して血糖値が下がるだけでなく、インスリンの働きを高めることができます。血糖値を低下させるために